清水町での悩み 住民がサポート ごみ出しや買い物同行 隣近所で高齢者「ささえ愛」開始

 清水町は今月から、困り事を抱えた高齢者に対して地域のサポーターが支援する事業「町生活支援サポーターささえ愛」を始めた。ヘルパーに頼りづらい細かな悩みを解決する。

利用者の依頼を受けてごみ出しをする久保田さん=清水町内
利用者の依頼を受けてごみ出しをする久保田さん=清水町内


 サポーターは町内の17人。養成講座を受けた後、有償ボランティアとして事前登録した利用会員を支援する。草取りや買い物同行などちょっとした困り事を解決する。15分100円程度の料金は利用者が負担し、町の地域通貨「ゆうすいポイント」がサポーターに支払われる。
 19日朝、サポーターの久保田吉子さん(72)は利用者の80代女性宅を訪問した。玄関前に置かれたごみ袋を収集所に持って行ったり、家の窓を開けたりして、移動に時間のかかる女性を手助けした。久保田さんは近所に住むこの女性を昨秋ごろから自主的にサポートしていた。女性は「無償で来てくれて申し訳ないと思っていた。制度ができて良かった」と喜ぶ。久保田さんは「少し手を貸せば自宅で生活できる人が多い。自分自身も生きがいになっている」と語った。
 町の担当者は「サポーターの存在はありがたい。今後、住民主体で運営することを目指したい」と話した。
 (東部総局・山本萌絵佳)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞