記者コラム「清流」 子どもたちから学んだこと

 先日、清水町の小学5年生が田植えを体験した。泥に足を取られながら真剣に稲を植えた子どもたち。感想を聞こうと先生に声をかけると「インタビューを受けたい子は記者さんの前に並んで」と呼び掛けてくれた。するとたちまち15人ほどの行列ができた。
 「ぬるぬるして気持ち悪かった」「難しそうだったけど、やっていくうちに楽しくなった」「米を作る大変さが分かった」-。子どもたちは体験を通じて心を動かされ、それぞれ違った感想を抱いていた。
 慌ただしく生活していると行動がルーティン化し、感情が鈍くなってしまいがちだ。そんなときは一度立ち止まって、子どもたちのように物事にひたむきに向き合い、感じたことを誰かに伝えてみるのも大切かもしれない。
 (東部総局・山本萌絵佳)

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