菊川駅整備へGCF 市長会見 市民も控除対象に

 菊川市は12日、3月末から仮駅舎工事が行われているJR菊川駅整備事業に関して、自治体が特定のプロジェクトに対して寄付を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を始める。市はすでに、ふるさと納税や一般寄付、企業版ふるさと納税制度で資金を募っているが、GCFでは市民がふるさと納税と同様の控除を受けられる。長谷川寛彦市長が11日の定例記者会見で明らかにした。

仮駅舎工事を行っているJR菊川駅=菊川市堀之内
仮駅舎工事を行っているJR菊川駅=菊川市堀之内

 募集期間は2024年1月9日までの90日間。ポータルサイトのふるさとチョイス「ガバメントクラウドファンディング」で寄付を受け付ける。3万円以上寄付した人の名前を駅舎南側外壁に設置予定の芳名板に刻む。また、これまで一般寄付での芳名板刻印は個人(寄付額3万円以上)と法人(同10万円以上)に限られていたが、12日から団体・グループの区分を設け、5万円以上の寄付で刻印可能とした。
 市によると10月4日現在の寄付額は約2千万円。最も多いのが企業版ふるさと納税で1600万円、一般寄付が340万円、ふるさと納税が60万円と続く。仮駅舎の供用開始は12月末から24年1月ごろ、南北自由通路は25年を予定する。
 長谷川市長は「生まれ変わる菊川駅をともに応援してファンとなってほしい」と話した。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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