⚾川根が46大会ぶり夏シード 死闘12回、星陵制す 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(掛川第2試合)
星 陵100111000221―9
川 根010020010222x―10(延長12回タイブレーク)
▽三塁打 鈴木(星)▽二塁打 井口(星)ヒロキ(川)▽捕逸 新井(星)堀田(川)
▽試合時間 2時間49分
【評】川根が星陵との延長十二回タイブレークを制し、46大会ぶりにシード権を獲得した。
川根は1点差の八回1死1塁でヒロキが二塁打を放って同点とした。タイブレークの延長十二回には四球と単打で2点を挙げて競り勝った。
星陵は初回に先制したが、打線のつながりを欠いた。
ヒロキが八回裏で二塁適時打
川根は1点を追いかける八回裏、ヒロキが得意の直球に狙いを定めて二塁適時打を放ち、シード権獲得の立役者になった。「チームに貢献できてうれしい」。二塁を踏むと、沸き立つベンチに向けて両腕を突き上げた。
1年で出場した大会で自身のエラーが負けにつながった経験から、より練習に励んだ。1月からはバドミントンの羽根を打つ練習を取り入れてミート力を磨いた。「やってきたことの成果が出た」と達成感を口にした。
延長ではヒロキのプレーに鼓舞された仲間がバントの構えで揺さぶり、勝ち越しにつなげた。導入された低反発の新基準バットを考慮し、さまざまな場面を想定した練習が奏功した。
シード権獲得に野田監督は「びっくりした」と本音を明かしながら「接戦の経験は夏の大会にいい影響を与えるはず。次もチャレンジしていきたい」と意気込む。
(掛川支局・山本萌絵佳)