高齢者介護の負担軽減、観光活性化… 町の将来 清水中生が提言、3年間の学習成果披露

 清水町立清水中3年生約200人は28日、将来も住み続けたい町にすることを目標に、柔軟な発想で考案した福祉や観光など課題の解決策を提言として、町職員に伝えた。

提言をさらに深めるために話し合う生徒=清水町の清水中(写真の一部を加工しています)
提言をさらに深めるために話し合う生徒=清水町の清水中(写真の一部を加工しています)


 1年時から行ってきた総合的な学習の「清水町探究」の一環。代表生徒がプレゼンし、グループに分かれて内容を深め発表した。
 大野ひとみさん(15)は認知症患者の家族の負担軽減策を提案。患者がつけることで周囲の人に手伝ってもらう目印になるバッジの作成、家族がオンラインで相談できる制度などを伝え、「緊張したが町の介護体制が整ったらいい」と話した。そのほか、観光客増加のためにラーメン店が多い特徴を生かして「清水町ラーメン」を開発する案や、公民館を学習スペースとして開放するアイデアなどが出た。
 高嶋広幸副町長は「1年生から町をよく調べてくれた。この視点を持ち続けてほしい」とした。生徒の提案で可能なものは実現したいとしている。

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