外国人市民との共生に向け議論 中区で自治会会議 浜松
浜松国際交流協会はこのほど、自治会役員向け講座「地域共生自治会会議」を浜松市中区の市多文化共生センターで開いた。誰もが住みやすい地域づくりを目指し、自治会役員約20人がブラジル、フィリピンなど各国出身の外国人市民と共生の課題を語り合った。
約30年前にブラジルから移住した同協会職員岡田シモネさんは、地域に溶け込もうと努力した体験を語った。自治会やPTAの役員を務め、ごみ出しマナー改善のため「仕分け競争」を企画するなど創意工夫してきたが、今でも差別的な言動を受ける機会はなくならず、そのたびに落ち込んできたという。
岡田さんは「ブラジル人はおおらかで、友達のためなら協力を惜しまない。問題があった場合、攻撃的な態度より理解し合って親しくなる方が解決しやすい」と呼びかけた。