⚾日大三島 東部勢27年ぶり夏の甲子園 桜色応援席に歓喜の渦

 静岡市駿河区の草薙球場で29日に行われた第104回全国高校野球選手権静岡大会決勝で、静清高(藤枝市)を破り春夏連続の甲子園出場を決めた日大三島高(三島市)。県東部勢の夏の甲子園出場は1995年の韮山高以来27年ぶり。勝利の瞬間、応援スタンドは歓喜の渦に包まれた。

優勝が決まり歓喜に沸く日大三島高の応援席
優勝が決まり歓喜に沸く日大三島高の応援席
メガホンなどをたたいて選手にエールを送る日大三島の応援スタンド=29日午前、静岡市駿河区の草薙球場
メガホンなどをたたいて選手にエールを送る日大三島の応援スタンド=29日午前、静岡市駿河区の草薙球場
優勝が決まり歓喜に沸く日大三島高の応援席
メガホンなどをたたいて選手にエールを送る日大三島の応援スタンド=29日午前、静岡市駿河区の草薙球場

 スタンドには全校生徒、保護者ら約700人が集まった。吹奏楽部の演奏に合わせてメガホンを打ち鳴らし、選手を鼓舞した。野球部OB会の長谷川記一会長(55)=三島市=は「監督、選手、保護者らは『全員野球で勝つ』と常に口にしていた。選手とスタンドの一体感が強く、それを体現したような勝利」と喜んだ。マネジャーの佐藤野埜(のの)さん(16)=裾野市=も「普段の練習から登録外のメンバーが出場選手を支える良い雰囲気があった」と振り返る。
 先制の適時打を放ったエース松永陽登選手のクラスメート鈴木一滉さん(18)=三島市=は「休み時間にもタブレットで野球の動画を見るなど努力家。今日の活躍は本当にかっこよかった」と感無量の表情だった。
 同校が夏の甲子園に出場するのは33年ぶり。33年前に捕手として甲子園に出場したOBで会社員の井口直哉さん(51)=三島市=は「33年前のチームに比べ、リードしていても油断しない冷静さがある。センバツの経験を生かし(甲子園では)優勝してほしい」と期待を込めた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞