榛原支局 沢口翔斗
さわぐち・しょうと 1998年、藤枝市生まれ。2021年入社。関心のある分野は社会運動/共生/消費社会。アジア映画とラップミュージックのファン。
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静波パラサーフィンフェスタ開幕 牧之原、乙武さんのトークショーも
障害のある人がサーフィンを楽しんだり競い合ったりする「静波パラサーフィンフェスタ」が11日、牧之原市の人工造波施設「静波サーフスタジアム」で開幕した。今年が3度目の開催で、25、26両日のパラサーフィン国際大会「ジャパンオープン」で締めくくる。 初日は初心者向けの体験会が開かれ、静岡県内外から約50人が参加した。スタッフの補助を受けて少しずつバランス感覚をつかみ、サーフボードの上に座ったり、腹ばいになったりした。徐々に慣れてくると、立ち上がって波に乗る参加者も見られ、周囲から大きな歓声が上がった。 作家乙武洋匡さんらによるトークショーも行った。乙武さんは自身のサーフィン体験を振り返り、「
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10月13日「遠州吉田場所」枝川親方がPR 大相撲巡業、吉田で初開催
大相撲秋巡業「遠州吉田場所」が10月13日に吉田町総合体育館で開かれることになり、日本相撲協会の枝川親方(元幕内蒼樹山)が9日、町役場を訪問して来場を呼びかけた。大相撲巡業の町内開催は初めて。 全幕内力士を含む約200人が参加する。力士による取り組みや横綱の土俵入り、相撲の禁じ手を紹介する初っ切りなどを行う。熱海市出身の熱海富士、焼津市出身の翠富士ら県内出身力士も参加予定。枝川親方は「サインや写真撮影など巡業は力士と観客が交流できる」と魅力を語った。 チケットは12日からオンラインなどで販売する。問い合わせは大相撲巡業チケット事務局<〈電0570(05)3366>へ。
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吉田IC周辺にバスターミナル 26年度以降 一般車両駐車場も
吉田町は2026年度以降の完成を目指し、東名高速道吉田インターチェンジ(IC)周辺にバスターミナルを建設する。8日、町役場で開いた町政連絡会でバスターミナルのイメージ図を示すとともに、一般車両向けの駐車場を整備する方針を明らかにした。 バスターミナルは同IC東側の県道島田吉田線を挟む形で整備する計画。敷地面積は計約1万3千平方メートルを見込む。しずてつジャストライン特急静岡相良線や、富士山静岡空港行きのバスなどの発着点を集約する。一般車両向けの駐車場、送迎車両用のスペース、待合空間も設ける。 町は24年度一般会計当初予算に、詳細設計関係の費用1650万円を盛り込んでいる。用地取得を含めた総事
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パラサーフィン 牧之原で国際大会 25、26日 静波サーフスタジアム 日本代表・伊藤選手がPR
パラサーフィンの国際大会「静波パラサーフィンフェスタ ジャパンオープン」が25、26の両日、牧之原市の静波サーフスタジアムで開かれる。同競技日本代表の伊藤建史郎選手(東京)がこのほど、同市役所榛原庁舎を訪れ、大会をPRした。 国内外から約50人が出場し、障害別の9クラスに分かれて技を競い合う。事故で右足を失い義足で競技する伊藤選手も出場する予定で「障害によって座ったり寝たりとボードに乗る方法が違う。想像以上のプレーが見られるのが魅力」と話した。 関連イベントとして11日、パラサーフィンの体験会やダンスショーなどを同所で開催する。 (榛原支局・沢口翔斗)
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牧之原のスポーツクラブ児童ら アロハ精神で募金活動 五輪金 米選手の教え実践
サーフィンやボルダーなどを体験する「まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブ」が2年目を迎えた。これまで東京五輪サーフィン競技女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手(米国ハワイ州)と定期的に交流。カリッサ選手の教えで親切心を指す「アロハ」精神を実践しようと、子どもたちは慈善活動にも力を入れている。 4月28日に牧之原市のさがらサンビーチで開かれた「さがら草競馬大会」で、クラブの児童ら13人が能登半島地震などへの募金を呼びかけた。参加した鈴木千介君(11)は「今後もスポーツだけでなく、人の助けになる取り組みをしたい」と意気込んだ。 カリッサ選手が牧之原市で東京五輪の事前合宿をした縁で、クラ
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迫力たっぷり! 草競馬、砂浜疾走 牧之原・さがらサンビーチ【動画あり】
第46回さがら草競馬大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、牧之原市のさがらサンビーチで開かれた。サラブレッドなど約40頭が砂浜を駆け抜け、迫力たっぷりのレースを繰り広げた。 約700メートルの特設コースを競走馬が力強く走ると、客席からは歓声が上がった。海を背景に馬が走る様子を写真に収めようと、多くの来場者がスマートフォンを構えた。ポニーや引き馬のレース、子どもが走る「人間草競馬」なども会場を盛り上げた。
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馬になりきり よーいドン! 牧之原で子どもら「人間草競馬」
子どもたちが馬になりきって競走する「人間草競馬」が28日、牧之原市のさがらサンビーチで開かれた。第46回さがら草競馬大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)内の関連イベント。 未就学児や児童ら50人が参加した。子どもたちは馬の頭を模した浮輪を付けて、砂浜を駆け抜けた。途中で靴が脱げたり転んだりすることもあったが、一生懸命ゴールを目指した。浜松市中央区の平山桃瑚ちゃん(4)は「1位になれてうれしい」と笑顔だった。 (榛原支局・沢口翔斗)
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記者コラム「清流」 毎日が見頃
長藤の名所である牧之原市の東光寺。「今が一番きれいだよ」と地元保存会のメンバーに声をかけていただき、取材に訪れた。 花はまだ三~五分咲きくらいで、長藤と言うには房の先の開花が足りない。「見頃はまだまだ先だな」と思っていると、保存会の一人が背の高い脚立を持ってきて、乗るように勧めてくれた。いつもは頭上にある藤を初めて上から見下ろす。一面の緑の中に入り交じって引き立つ紫が鮮やかだった。 その後も「次はここから見て」「この角度も意外といいでしょ」と愛車を紹介するような口調で、何カ所もカメラのアングルを教えてくれた。「うちの長藤はね、毎日が見頃なんだよ」-。この大きな愛情が地元の名所を長年支えて
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図書館「いろ葉」(牧之原)新装 授乳室やソファ席新設
牧之原市静波の榛原文化センター内にあった榛原図書館がこのほど、市立文化の森図書館「いろ葉」としてリニューアルオープンした。子育てや文化発信の新たな拠点を目指す。 センターの2階にあった榛原図書館の機能を1階に移し、授乳室や複数人が座れるソファ席、飲食ができるテラス席などを設けた。読み聞かせ用に小上がりになったスペースも備える。 延べ床面積は636平方メートルで3万8千冊収蔵可能。学習室を含む計90席を配置した。ふた付きの飲み物の持ち込みもできる。 センターの2、3階は貸し会議室として、生涯学習やビジネスの場として機能している。同館の八木いづみ館長は「他階に来た人が図書館に立ち寄り、文化交流の
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住吉小新入生の下校見守り 交通ルール指導 吉田町の住民有志
吉田町住吉の住民有志が26日まで、下校する住吉小の新入生に付き添って見守り活動を行っている。 同地区の自治会員ら約40人がボランティアで参加し、新1年生に「左右をよく確認して横断歩道を渡ろう」などと交通ルールを教えながら同行している。通学路のうち交通量の多い箇所も伝えている。同地区の自治会長を務める黒田康弘さん(71)は「最初の1カ月で安全に下校する意識を高めてほしい」と話した。 (榛原支局・沢口翔斗)
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牧之原市の新体育館が完成 原発事故時の避難所にも
牧之原市須々木の市多目的体育館「ガスワンアリーナ」の落成式が20日、同所で行われた。平時はスポーツ施設として、中部電力浜岡原発(御前崎市)での事故発生時には、要配慮者が避難する「放射線防護施設」として機能する。一般利用は5月1日から。 落成式ではテープカットや地元の太鼓団体による演奏で完成を祝った。杉本基久雄市長は「新たな防災拠点になる。市民の安心安全の向上につながる」とあいさつした。 体育館は地上2階建ての延べ面積約5600平方メートル。観覧席約520席が付くバスケットコート2面分のメインフロアや多目的ルーム、トレーニングルームなどを整備した。浜岡原発から半径5キロ圏内にいる要配慮者約
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風に揺れる「長藤」 見頃は今週末 牧之原・東光寺、吉田・林泉寺
牧之原市と吉田町にある長藤の名所で開花が進み、頭上を覆う紫の花々が訪れた人を魅了している。見頃は今週末ごろになりそう。 牧之原市静波の東光寺では、長さ約1メートルの花房が垂れ下がる。来場者は花の甘いにおいを嗅いだり、写真を撮ったりして楽しんでいる。東光寺から譲り受けたという吉田町片岡の林泉寺の長藤も開花し、約400平方メートルの藤棚の下で鑑賞できる。
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25年大河「べらぼう」 牧之原でドラマ展開催へ 観光振興向け官民協議会
江戸時代の相良藩(牧之原市)藩主の田沼意次(1719~88年)が登場する2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」の放送期間に合わせ、同市相良の市史料館で大河ドラマ展が開催されることが15日、決まった。市や経済・観光に関する団体などでつくる官民組織が田沼家ゆかりの同市大江の平田寺で初の総会を開き、事業計画に盛り込んだ。 官民組織は、市大河ドラマ「べらぼう」活用推進協議会。ドラマ放送を市の観光振興や歴史文化のPRにつなげる狙いで企画した。 同展ではドラマで使用された衣装、小道具などを紹介する。物産販売スペースも設ける。開催に合わせて市は、田沼意次ゆかりの史跡などを紹介するパネ
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食文化巡る観光企画で牧之原どうPR? 市役所で情報交換会
その土地ならではの食文化に触れる「ガストロノミーツーリズム」を活用した牧之原市のPR方法についての情報交換会がこのほど、市役所榛原庁舎で開かれた。 杉本基久雄市長や同市のシティプロモーションアドバイザー、地元の飲食店関係者らが出席した。地元食材を活用した官民連携の新メニュー開発や、茶摘み体験などの観光プログラム創出といった意見が出た。飲食店関係者は先行事例におけるサービスの価格を紹介し「ターゲットとする人数と単価のバランスが重要」と指摘した。 同アドバイザーの委嘱式も行った。米オリパラ委員会元日本代表駐在員のジョン・オオモリさん、東京五輪のサーフィン競技女子で金メダルを獲得した選手のコー
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茶況(4月10日)生育と根の関係 静大副学長解説 牧之原
牧之原市の茶問屋相良物産は8日、市相良総合センター「い~ら」で荒茶生産者座談会を開いた。植物栄養学に詳しい森田明雄静岡大副学長が茶の生育と根の関係について講演した。 森田副学長は「肥料と水を吸う根の量が生育力を左右する」と伝えた。根が秋に最もよく伸びることや、過剰な施肥が濃度障害により発達を抑制することなどを指摘し、「忙しい中でも細やかな作業を心がけて」と呼びかけた。 参加した地元の茶業関係者約30人で情報共有も行った。相良物産の担当者は一番茶の状況や今シーズンに注意するべき病害虫について紹介した。 (榛原支局・沢口翔斗)
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川勝知事の職業差別発言「不適切」 辞意表明受け、牧之原市長と吉田町長が批判
川勝平太知事の辞意表明を受け、牧之原市と吉田町の両首長が4日の定例記者会見でそれぞれの受け止めを語った。職業差別ととれる発言を「不適切」とする見解や今後のリニア問題への影響を語った。 牧之原市の杉本基久雄市長は不適切発言を「言語両断であり得ない」と批判。辞職の理由に関しては「失言の問題からリニアの成果の話にすり替えている」と指摘した。吉田町の田村典彦町長は「適切ではない。(川勝知事は)余分な発言が時々入ってしまう」と述べた。 吉田町内には大井川を水源とする地下水を使用する企業が多く立地する。田村町長は「知事の辞職でリニア問題が大きく動くことはない」と述べ、JR東海が2027年の開業断念を
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牧之原・勝間田城跡 今川氏との戦い 御城印で表現 4月6日「しろの日」合わせPR 関連イベントで販売へ
4月6日の「しろの日」に合わせ、有志団体「牧之原御城印製作委員会」が牧之原市の県指定史跡「勝間田城跡」をPRする新たな御城印を完成させた。同日に開催する関連イベントで販売する。 御城印には勝間田城を築いたとされる勝間田氏の家紋「向い鶴」をあしらった。1476年4月6日に勝間田氏が今川義忠を討ったと伝わることにちなみ、刀をイメージした銀箔(ぎんぱく)で「勝間田城」という文字を記載した。 イベントは付近の「勝間田城趾第1駐車場」で開催する。榛原高書道部が午前9時から11時まで御城印に直筆で日付を入れ、午前11時15分から書道パフォーマンスを披露する。同団体の加藤正直さん(45)=同市切山=は「今
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茶況(4月3日)静岡牧之原茶PR 都内展示会に出展 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、東京ビッグサイトで開かれた食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)」に出展した。 静岡牧之原茶を取り扱う茶商4社が同協議会のブースに商品を並べ、試飲などを通して国内外のバイヤーらに魅力を伝えた。協議会事務局の市お茶特産課によると、伝統的な深蒸し茶に加え、スパークリングティーやフレーバーティーなど高価格帯の商品にも関心が集まったという。 同協議会は2016年から同イベントへの出展を続けている。 (榛原支局・沢口翔斗)
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記者コラム「清流」 読めない試合展開
富士市の公道を自転車で走行する富士山サイクルロードレース。最後の最後まで全く読めない試合展開に圧倒された。 メイン種目「富士クリテリウムチャンピオンシップ」決勝は1.8キロのコース30周で競う。レースに変化が生まれたのは16周目。後方にいたブリヂストンの所属選手が縦一列にトレインを組み、他の選手にプレッシャーをかけながら追い上げを開始する。ラスト数周で先頭集団を吸収して迎えた最終周回。一瞬、隊列が緩んだかと思うとその隙に、これまで体力温存していた別チームの選手が後方から一気に飛び出し、そのまま1位でゴールした。 個人戦でありながら集団戦。体力勝負でありつつ心理戦の要素を含む。沿道にいる観
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記者コラム「清流」 人が集まる理由
富士東高新聞部はコンクールの入賞常連校。部員たちは「とにかく楽しい部活」と強調する。 活動日が特に固定されていなくても、放課後は毎日のように部室に人が集まってくる。部員同士の仲が良く、必ずしも紙面作りの話をしているわけではないが、何げない会話が記事につながることもある。 部員は2年生と1年生計10人。毎年コンスタントに入部希望者がいる。昨年入ったある男子生徒は中学まではサッカー部だった。入部理由を聞くと「先輩たちがいきいき活動していた。取材で自分が知らない世界を知ることができる面白さを感じた」という。 さまざまな分野で人手不足が嘆かれている。楽しそうに仕事をすること。信頼できる仲間がい
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静岡県内シラス漁始まる 富士・田子の浦漁港「今後の豊漁に期待」
全国有数のシラスの水揚げを誇る静岡県内で21日、今期漁が始まった。国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている「田子の浦しらす」の生産地、富士市の田子の浦漁港は初競りで活気に包まれたが、初日の漁獲量は振るわなかった。 午前5時45分ごろ、18隻が出漁し、1隻で網を引く伝統漁法「一艘曳き(いっそうびき)」で水揚げした。午前7時ごろ、シラスを積んだ漁船が港に戻ると、威勢の良いかけ声の競りが始まった。初日の水揚げ量は前年の331キロを下回る300キロ。田子の浦漁協の集計担当を務める伊沢安弘さん(46)は「不漁が続き、残念。今後の豊漁に期待したい」と話した。 浜松市中央区の舞阪漁港は天候不良の
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お待たせ!! 初物シラス 高値にも買い物客次々 富士・田子の浦漁港
富士市の田子の浦漁港で今期のシラス漁が始まった21日、地元の鮮魚店には取れたてのシラスが並んだ。水揚げ量は振るわず高値が付いたが、春を告げる初物を求め多くの客でにぎわった。 同市中丸の鮮魚店「新孝丸いな天」には午前8時半ごろから、シラスを買い求める客が次々と訪れた。毎年、解禁日に合わせて同店に来ているという渡辺昌宏さん(69)=同市今井=は「田子の浦しらすは歯ごたえが違う。長泉と三島の親戚に買っていく」と笑顔だった。佐藤さよ子店長(69)は「シラスが入るとお客さんに喜んでもらえる。昔みたいな大漁に期待したい」と話した。 初日の漁獲量は前年をやや下回った。1キロの価格は、前年の約2700円
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記者コラム「清流」 散歩道
事業開始から約20年を経て、待望の富士川かりがね橋が開通した。全長は742メートル。歩行者の通行も可能だ。 「新しい散歩道になりそう」。2月のお披露目イベントで、橋を散策した地元の夫婦が期待を膨らめていた。片側には幅4メートルほどの広い歩道・自転車道が整備されている。照明灯や標識は目立たない場所に設置され、開けた視界からは富士川の流れ、岩本山の緑が望める。景観との調和を意識して統一されたベージュ系の配色が現代的だ。 社会学者のジンメルは、橋は岸と岸を結びつける一方で、両岸の間にある距離をかえって人々に意識させると分析した。渋滞解消など、車移動における利便性向上に注目が集まるが、あえて徒歩
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コーヒー豆からアートの花 芸術家50人の作品並ぶ 富士の商店街で31日まで
富士市の吉原商店街の店頭などに地元の芸術作家らのアートが並ぶイベントが31日まで開かれている。商品に合わせて配置され、店の雰囲気と調和のとれた作品が来訪者を楽しませている。 同商店街にアトリエを構える衣装作家小川浩子さん(39)の呼びかけで、県内を中心とした約50人が絵画や立体作品などを出品した。 「トロニカ珈琲焙煎(ばいせん)所」には、同店のコーヒー豆から作ったインクで描いたイラストが並ぶ。豆で染めた紙に来場者が「心温まる時間」という題で文章を書いて、店内の観葉植物につるす参加型作品も用意した。喫茶店「アドニス」では、美術作家が制作したテーブルクロスとランチョンマットが客席を彩る。
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富士・富士川かりがね橋が開通 住民ら祝福 渋滞緩和、交流促進へ
県道富士由比線「富士川かりがね橋」(富士市岩本から同市木島までの742メートル)の供用が9日、始まった。同橋付近で記念式典が行われ、一般道として富士川にかかる市内3本目の新橋の誕生を関係者が祝福した。 近隣の首長や地元住民らが万歳を三唱して祝い、乗用車やバスに乗って橋を通行した。川勝平太知事は橋付近が古くから交通の要所だった点に触れ、「地域の支えになり、経済が発展することを願う」と述べた。小長井義正富士市長は「岳南、峡南地域の交流が進む。輝かしい未来へとつなぐ栄光の架け橋になる」と声に力を込めた。 新たな橋は東名高速道の北側に位置し、片側1車線と自転車歩行道を備える。県は2002年から、
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富士高生、かりがね橋開通で祝いの書 式典で書道パフォーマンス
静岡県道富士由比線富士川かりがね橋(富士市岩本から同市木島、742メートル)の供用開始に合わせた式典が9日、同橋付近で行われた。地元住民による書道や火縄銃のパフォーマンスが新橋の開通に花を添えた。 富士高書道部は部員18人が筆を執った。巨大な字で「慶賀」と記して、周囲には「第一歩を踏み出すための架け橋」などと詩をしたためた。同橋の建設促進期成同盟会に所属する富士、富士宮両市と山梨県南部、身延両町にちなんで「富」「宮」「南」「身」の文字を使用した。部長の渡辺ののはさんは「橋とともに自分たちも成長し、地域に貢献できる大人になりたい」と思いを語った。 同市を中心に活動する「駿府古式炮術研究会」
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上位選手、激しい駆け引き 富士クリテリウム、寺田(袋井出身)1位 富士山サイクルロードレース2024閉幕
富士市の公道を自転車で走る「富士山サイクルロードレース2024」(実行委主催)は最終日の3日、メイン種目の「富士クリテリウムチャンピオンシップ」の決勝などを青葉通りで実施した。国内トップ選手の激しい駆け引きを制して、寺田吉騎(シマノレーシング)=袋井市出身=が頂点に立った。 決勝は予選上位の計76人が一斉にスタートし、1・8キロのコース30周で競った。先頭が後続集団に吸収され混戦となったラスト1周、寺田が得意のスプリントを発揮した。「狙い通りの展開だった。地元のレースで結果を残せてうれしい」と振り返った。 富士市が拠点のプロチーム「レバンテフジ静岡」は、序盤から先頭集団で力強い走行を見せ
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読み手に届く新聞を コンクール入賞常連校の富士東高 流行や時事問題、等身大の視点で
富士東高新聞部(富士市)は静岡県高校新聞コンクールの上位入賞常連校。「読み手に届く新聞」をモットーに、コロナ禍でのマスク事情や「推し活」など、高校生が気になる話題を追いかけて取材に励んでいる。 部員は2年生と1年生計10人。放課後の部室には、毎日のように多くの部員が集まってくる。新聞づくりの活動時間以外でも情報のアンテナを張り、何げないおしゃべりが取材のネタにつながることもある。部員らは「仲間と一緒に街へ出て取材するのが楽しい」「自分で考えて動けることが新聞部の魅力」と口をそろえる。 主な活動は年3回発行し全校生徒に配る「富士東高校新聞」の制作だ。企画会議では、1人当たり四つのアイデアを
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職員間の連携強化へ 富士市 フリーアドレス導入
富士市は働き方改革の一環で、3月4日から職員の座席を固定化しないフリーアドレスを市役所5階の南側フロアで採用する。 産業交流部の産業政策課、産業支援課、商業労政課、交流観光課が対象で、四つの課の職員が同じスペースを共有する。テーブル席、ソファ席、テレワーク用の個室ブースなど48席が用意され、業務によって使い分けることを想定する。来庁した事業者などとの打ち合わせ用に複数のテーブルがあるスペースも設置した。 デザインや施工はコニカミノルタジャパン(東京)が担当した。28日に行った竣工(しゅんこう)式で小長井義正市長は「職員間の連携強化によって質の高い市民サービスにつなげたい」と話した。 (富士支
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富士川かりがね橋、地元住民にお披露目 3月9日供用開始
3月9日に供用開始する富士市の富士川かりがね橋が23日、市民に向けて初公開された。開通に先立つイベント「完成記念お披露目会」(静岡県富士土木事務所主催)として、1日限定で地元住民や関係者が同橋を歩いて渡った。 周辺地区から多くの家族連れらが集まった。記念写真を撮ったり、景色を眺めたりしながら742メートルの同橋を自由に散策した。主婦の望月歩美さん(37)=同市松野=は「歩いて渡れる日が来てうれしい。開通後は地域の渋滞解消を期待している」と喜んだ。 セレモニーで同土木事務所の大塚義則所長は「これまでの工事への理解に感謝したい。今後、周辺地域がますます発展してほしい」とあいさつした。
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子育て支援拡充 家事と家計の負担軽く【検証 富士市予算案㊦】
富士市の認定こども園「市立松野こども園」では、給食が始まると園児たちが列を作って炊きたての白米を受け取る。渡辺範子園長は「温かいお米が出てくることで子どもはもちろん、朝忙しい親も喜んでくれています」と話す。同市では2024年度から、市立の認定こども園で行われていた主食の提供が、市内全ての公立保育園でも実施される。 公立保育園での実施に加え、私立を含む全ての幼稚園・保育園・認定こども園で主食費を支援する。市は24年度一般会計当初予算案に、関連費計3700万円を計上した。市の担当者は「家事と家計の負担を軽減し、子育て世代の不安を取り除きたい」(子ども未来課)と強調する。 公立保育園では慣習的
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記者コラム「清流」 とりあえず富士市
JR富士駅前の居酒屋で、アメリカから来たという青年と会話が弾んだ。「日本といえばマウント・フジ。とりあえずフジという名前の街に降りてみた」とのこと。大淵笹場や岩本山公園などのビュースポットを伝えておいた。 後日、彼から「移動手段が見つからず3日間飲み歩いてたよ」とメールがあった。車移動が主流の富士市では富士駅で降りた観光客が周遊につながりにくい。富士山観光交流ビューローはこうした課題解決へ旅行商品を開発している。自動車学校での教習で外国人に右ハンドルに慣れてもらう。その上でレンタカーを貸し出して周辺の景勝地に出かけてもらうという。 「とりあえずフジという名前の街」。地の利ならぬ&ldqu
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都市機能の集約立地推進 富士市計画審 市長にプラン答申
富士市都市計画審議会(会長・大山勲山梨大教授)は7日、本年度2回目の会議を富士市役所で開いた。今後10年の都市整備の基本方針をまとめる第3次都市計画マスタープランの最終案を了承し、小長井義正市長に答申した。 プランでは新富士駅周辺を新たに「広域都市交流拠点」と位置付けた。首都圏や名古屋都市圏からのアクセスの良さを生かし、教育や文化、商業といった都市機能の集約立地を進める考えを示した。 岳南電車沿線は「鉄道沿線まちづくり交流軸」と設定し、観光資源として周辺の交流促進を狙う。大山会長は「コンパクトシティーの方針を継続し、中心部のにぎわいを創出したい」と話した。 (富士支局・沢口翔斗)
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岩本山公園「ガイド」が支え20年 富士市観光ボランティアの会 「花咲案内人」や茶畑巡り
2月から4月初旬ごろにかけて梅や桜と富士山が同時に望める富士市の岩本山公園。同公園のガイドを担う市観光ボランティアガイドの会が本年度で発足20年を迎えた。園内の見どころを紹介する「花咲案内人」事業や周辺の茶畑を巡るツアーなど、あの手この手で同エリアの魅力発信を図っている。 同公園は標高約190メートルの岩本山頂上付近に位置し、主に2月は梅、3月は桜が見頃となる。周辺は広大な茶畑が広がる景勝地としても知られる。 同会は本県を会場に開かれた2003年の第58回国民体育大会をきっかけに、同市をPRしようと発足。2月から4月初旬は毎日「花咲案内人」を園内に3、4人配置し、開花状況に合わせて眺めのよい
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SNSの危険 誹謗中傷 情報漏えい 演劇で訴え 富士・富士宮の高校生が事例紹介
高校生による「防犯演劇祭」(富士防犯協会、富士署主催)が4日、富士市のロゼシアターで開かれた。富士・富士宮両市4校の演劇部が「SNSの適正利用」をテーマに誹謗(ひぼう)中傷や情報漏えいなどの被害防止を訴えた。 最優秀に輝いた吉原高はスマートフォンの画面を見せながら、チャットでのやりとりについて演じた。「友達でしょ?」という意図で送った「友達じゃない」という言葉が「友達ではない」と相手に受け取られるなど、誤解が生まれる過程を説明した。 富士高は友人の写真をインターネットに勝手に掲載したことで起こるトラブルを紹介。マッチングアプリと闇バイトをテーマにした富士見高は偽情報についてユーモアを交えて注
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AIがルート選定 富士でオンデマンドバス運行開始
富士市は1日、新たな公共交通として人工知能(AI)を活用したオンデマンドバス「のるーとふじ」の運行を始めた。乗り合わせとAIによる効率的なルート選定によって交通事業者が抱える運転士不足の問題への対応を図る。 市などによると、市内ではタクシー運転手の高齢化や減少が進んでいる。主に通勤・退勤の時間帯である朝と夕方にタクシー不足が顕著。路線バスも減便の傾向にあることを受け、導入を決めた。 福岡市の企業「ネクスト・モビリティ」が開発したAIのシステムを活用する。乗降場所は伝法、吉原、富士北地区の36ケ所。利用者が予約した場所や時刻に応じ最適なルートを自動で設定する。複数人の乗り合わせも調整する。
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富士の岳鉄で刃物事案への対応訓練 静岡県警、山手線の事件受け
1月3日に都内で発生したJR山手線内の切りつけ事件などを受け、静岡県警機動警ら課は30日、富士市の岳南電車(通称・岳鉄)吉原駅で刃物事案への対応訓練を実施した。同社社員や富士署員など約20人が対処での連携を確認した。 車内にいた男が同駅に到着したところで刃物を振り回したとの想定。駅員らが乗客を避難させた上ですぐに警察へ通報し、デッキブラシなどを持って対峙(たいじ)した。「電車を動かせ」と脅す犯人役に対して、10メートル以上の距離を保ちながら「刃物を捨てて」などとけん制した。警察が到着すると、さすまたを使って取り押さえた。 機動警ら課の辻本竜太警部は「駅員は自分の身を守りながら、警察が来る
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岳鉄に安田大サーカス団長が来た! 駅や車内でお笑い芸人が軽快トーク 28日まで特別運行
名鉄観光サービス、富士山観光交流ビューローなどは27日、富士市の岳南電車(通称・岳鉄)にお笑い芸人らが同乗するツアーイベントを開いた。軽快なトークを展開し、車内や駅を笑いに包んだ。28日まで特別列車として運行する。 お笑い芸人の安田大サーカスの団長安田さんらが電車に乗った。番組の撮影で訪れた秘境駅でのハプニングなど、鉄道にまつわる逸話を披露して笑いを誘った。岳鉄の歴史なども紹介しながら、吉原駅から岳南江尾駅までを往復した。 岳南富士岡駅ではタレントらも加わり、現在は運行していない電気機関車のデッキ上でトークショーを繰り広げた。岳鉄沿線の名所や飲食店について語り合った。車庫の見学ツアーも実
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右ハンドル克服 富士のビューロー、外国人向けツアー開発 富士山周辺観光 運転教習と眺望楽しむ
富士市の富士山観光交流ビューローが、自動車学校での運転教習とレンタカーによる富士山周辺での観光を組み合わせた外国人向けの旅行ツアーの開発に取り組んでいる。海外とは形式が異なる教習自体を体験型商品として打ち出すとともに車移動が主流の同地域の周遊促進を図る。 20日には同市の県富士自動車学校で、教習の流れを確認するモニターツアーを実施した。日本車での運転経験が浅い東京都在住の台湾人2人が参加。中国語の字幕付きの映像で、標識や歩行者最優先の意識などを学んだ。教習所内のコースを回り公道も走行した。指導員が助手席で運転を採点し、終了時に注意点を記した評価シートを渡した。 受講したチー・マークさん(45
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高級日本家屋 期間限定カフェに 富士「旧藤田邸」活用 3店舗が交代出店
1955年に建てられた富士市大淵の高級日本家屋「旧藤田邸」内にこのほど、1カ月限定のカフェ「ウラニワカフェ」がオープンした。同家屋の活用方法を模索する市の事業の一環。3月末まで1階部分を3店舗に交代で貸し出す。 1月は同地区の洋菓子店「ばっくやーど」が運営する。4部屋と縁側に席を用意した。縁側では庭園を見ながら飲食が楽しめる。ケーキやプリンといったスイーツのほか、富士山と茶畑を同時に望める近隣の景勝地「大淵笹場」産の煎茶も提供する。 2月はクラフトビール、3月はアロマの販売店が出店する。市が経費の一部を補助する事業として、昨夏から店舗を募集していた。 旧藤田邸は1999年に家主の遺族
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浄化施設で脱炭素 富士市と神戸企業 実験
下水道設備などを手がける神戸市の「神鋼環境ソリューション」が富士市などと連携し、下水汚泥処理に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す実証実験を始めた。昨年12月から同市宮島の市西部浄化センター内に新設備を設置し、性能の検証を進めている。 従来は汚泥を加熱して水分を除去していたが、実験では圧力を加えて水分を搾る「水熱炭化」と呼ばれる技術を採用した。より少ないエネルギーで汚泥から炭化物を生成し、固形燃料を製造できるという。熱源を汚泥から発生するメタンガスの発電による排熱でまかなうことや、固形燃料の石炭代替利用によってCO2排出量の実質ゼロを見込む。 同社と同市、日本下水道事業団は201
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市役所屋上「ミエルラ」で初日の出 富士市
富士市役所屋上の「ふじさんてらすミエルラ」が1日朝、特別開放され、市民ら約150人が初日の出を望んだ。太陽が伊豆半島の向こう側から昇ると、来場者は一斉にスマートフォンを構えて撮影した。朝日に赤く照らされた富士山も眺めながら新年を祝った。 約1200人から応募があり、抽せんで来場者を決めた。主婦の植杉靖代さんは「大学生の息子がラグビーで活躍してくれることを願った」と話した。知人と訪れた沖縄県浦添市の大学生西島本有生さんは「ボウリングの大会で日本一を目指す」と抱負を語った。
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富士高ナイン 文武両道手本に 園児、児童に教室 宿題手助け 野球指導も
富士市の富士高野球部は、園児や児童を対象にした野球教室を定期的に開催している。競技人口増を狙った同様の取り組みが全国的に増えている中、同部は進学校の強みである学力を生かして子どもの勉強もサポート。文武両道の手本となる役割を果たそうと奮闘する。 26日に同校で開いた教室には地元の小学生約20人を招いた。部員が児童に1人ずつ付いて、冬休みの宿題を手伝った。児童は勉強への取り組み方についても活発に質問。一日の家での勉強時間を聞かれた部員が「4時間くらい」と答えると「すごい」「見習いたい」と驚きの声が上がった。 勉強後はグラウンドに出て野球を指導した。児童のレベルに合わせて臨機応変に練習メニューを変
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豪雨時の連携確認 沼津・富士 市長会談 河川管理で協力
沼津市の頼重秀一市長と富士市の小長井義正市長による会談が27日、富士市役所で行われた。豪雨災害時の対応や物流の活性化に向けた両市の連携を確認した。 災害対応では、両市にまたがる沼川周辺での浸水や冠水について頼重市長が「各市ではなく流域全体で対策する必要がある」と強調した。沼川の水位や冠水による交通規制の状況などを両市が自動的に情報共有するシステムの構築を提案した。県の事業である両市境の沼川新放水路の早期完成に向けた協力も確認した。 小長井市長は沼津市原地区で建設中の新貨物ターミナルについて「田子の浦港も含めた一帯が大きな物流拠点となり、地域経済の発展が見込める」と期待を示した。市の業務改善や
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年の瀬駆ける だるま電車 毘沙門天大祭と特産PR 富士・岳鉄
日本三大だるま市に数えられる富士市の「毘沙門天(びしゃもんてん)大祭」と特産の「鈴川だるま」をPRしようと同市の岳南電車(通称・岳鉄)にだるまの顔をラッピングした「だるま電車」が26日、運行を開始した。岳南江尾駅で出発式が行われた。 車両の前後片側一面を大きく使ってだるまの顔を再現。反対側に色とりどりのだるまが描かれたヘッドマークを付けた。車内には地元の小学生による折り紙などだるまにちなんだ展示物を飾り付けた。 出発式では、関係者によるだるまの目入れや太鼓の演奏などで安全運行を祈願した。企画を主催する市まちの駅ネットワークの渡辺栄一代表は「日本最大規模であるだるま市の認知度を今以上に高めたい
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餅つきぺったん、力を合わせて 富士の放課後等デイサービスで児童
障害のある子や不登校の児童などを支援する富士市の放課後等デイサービス「ソウゾウ」は26日、子どもを対象にした餅つき体験を同市増川町の妙蓮寺で開いた。 地域の小学生ら約50人が参加した。児童は順番にきねを手にして「せーの」とかけ声を出しながら協力してもち米をついた。完成した餅はあんこやきな粉、大根おろしなどで味を付けてほおばった。企画した同施設の石橋大徳代表(36)は「困ったことがあったときに地域で助け合える関係づくりのきっかけになれば」と話した。
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記者コラム「清流」 呼子坂のロマンス
富士市原田地区にある「呼子坂」。名称の由来は、富士川合戦の際に源氏の軍勢がこの坂に陣を敷き、呼子笛を吹いて軍勢を集めたというのが定説だ。地元の小学校で地域学習の授業があり、博物館の職員が別の説についても触れていた。 田子の浦の女性と愛鷹山の向こうにいた青年。恋仲の2人は坂を待ち合わせ場所にしていたが、青年が通えなくなり疎遠に。坂には女性の青年を呼ぶ悲しげな声だけが響いていた-。 戦場か、あるいはロマンスの舞台か。文脈や歴史によってその土地の見え方が変わるのは、アニメのモデル地を巡る「聖地巡礼」や、戦跡や被災地を訪れる「ダークツーリズム」など、近年の観光形態にも通じる。 「恋バナじゃん」
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記者コラム「清流」 流れ続けるメロディー
富士市出身の作曲家林哲司さんのデビュー50周年アルバムが注目を集めている。中森明菜さんの「北ウイング」の新録や近年「シティポップ」として世界的にヒットする「真夜中のドア~stay with me~」など名曲が並ぶ。 毎夏の富士まつりでは林さんが作曲した「FUJIサンバ」を市民総出で踊る。自然と体が動く底抜けの明るさがあり、一度聞くと頭から離れない。地元の運動会や演奏会でも耳にする。50年の節目に市役所を訪れた林さんは「自分の手を離れて市民に愛される曲になり、作家冥利(みょうり)に尽きる」と語る。 同市にあるロゼシアターの開演ベルの制作を担ったことも明かした。色あせぬメロディーは今日も流れ
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ゴルゴ松本さん「命の授業」 漢字や熟語で人生語る 富士見中高
静岡県教職員互助組合は18日、教育講演会としてお笑い芸人のゴルゴ松本さんによる「命の授業」を富士市の富士見中高で開いた。松本さんが全校生徒約1100人に漢字や熟語の成り立ちを説明しながら人生や夢、恋愛といったテーマでトークを繰り広げた。 松本さんは「ごちそうさま」「ご苦労さま」という言葉について「日本語の『ご』と『さま』には感謝の気持ちが込められている」と説き、「周囲に『ありがとう』と伝えられる人になろう」と呼びかけた。 生徒からの質問にも気さくに答えた。「愛とは何ですか」という問いには漢字の成り立ちを紹介した上で「手伝うこと、手を差し伸べること」と伝えた。生徒や教員と一緒にギャグも披露
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富士山頂目指し清掃 ジヤトコ社員ら 海抜0メートルからスタート
富士市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」の社員や家族が10日、駿河湾沿岸の海抜0メートルから富士山頂への道のりを清掃する「富士山クリーンルート3776 4th」を始めた。来夏までに5回に分けて実施し、市が設定した「富士山登山ルート3776」の踏破を目指す。 参加者約30人は同市の鈴川海岸に集合。同ルートの出発地点である史跡「富士塚」に石を奉納して安全を祈願した後、吉原商店街を通って富士市役所に至る約5キロでごみを拾った。 同企画は4回目。リーダーを務める後藤雅博さん(63)は「年々ごみが減っていると感じる。活動を見かけた人が美化への意識を高めてくれるとありがたい」と話した。 同日は、
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独自の技法で富士山を表現 染色家小山もと子を紹介 富士市
富士市を拠点に活動した染色家小山もと子さん(1918~2001年)を紹介する展示会「郷土を染める」が17日まで、同市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。独自の技法で富士山を描いた作品を集めた。 小山さんは台所を工房に写生から染めまで1人で作り上げ、「富士の型染」として普及させた。昭和中期から平成初期にかけて自然風景などを描き、展示では富士山を題材にした約30点が並ぶ。山容を正面から捉えたシンプルながら迫力のある作品が多く、夕暮れや雲海が鮮やかな染色によって表現されている。
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目のハンディ越え区間2位、富士元吉原小・石原選手が力走【市町対抗駅伝】
2日の第24回県市町対抗駅伝競走大会に出場した富士市の石原理羽選手(11)=富士元吉原小6=は、先天性の白内障で視界が狭いハンディキャップを抱えている。「(目が見えづらいことを)言い訳にしたくない」との思いで努力を重ね、9区市の部で区間2位を記録する力走でチームの4位入賞に貢献した。 4年ほど前に、姉の友人に誘われ、地元のクラブに加入し陸上を始めた石原選手。膝には数々の傷痕が残る。病気の影響で、上下左右の視界が通常の半分程度に限られるため、自身の足が見えずに絡まったり、道の凹凸で転倒したりしやすい。特に夜間は見えづらく危険性が高まるという。日常生活や競技時には特別なメガネを装着して走る。
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田子の浦港に帆船、水陸両用バス 富士でポートフェスタ 海自輸送艇も初着岸
富士市は19日、「田子の浦ポートフェスタ2023」を田子の浦港で開いた。帆船や水陸両用バスなどが同港に集い、来場者がショートクルーズや船上での体験などを楽しんだ。 航海練習帆船「みらいへ」、海外の著名人を多く乗せたことで有名な帆船「オーシャンプリンセス」、山梨県山中湖などで運行する水陸両用バス「KABA」が寄港し、港周辺を30分~2時間かけて回った。「みらいへ」では乗客が力を合わせてロープを引き帆を張る「セイルドリル」を体験した。 物資や車両を海岸などへ揚陸させる海上自衛隊の「輸送艇2号」が同港に初着岸し、一般公開された。来場者は艇内の応急用具や作業艇といった設備を間近に観察。揚陸時に船
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リアル人生ゲームで店の魅力発見! 富士の商店街、親子連れ楽しむ
市街地を「人生ゲーム」のボードに見立てて散策する企画「まちあそび人生ゲームin富士」が11日、富士市の吉原商店街周辺で開かれた。親子連れら300組がルーレットの目に従って各店舗を巡り、その魅力に触れた。 参加者は商店街の計42店舗をマスに見立てたコースを進み、2~3時間かけてゴールを目指した。人生ゲームと同様、止まった店ごとにイベントが発生。時計店では「古時計が置かれた店で高校生活用の腕時計を購入した」、ジムでは「マンツーマンのトレーニングのおかげでコンテストで優勝した」などの指示が出され、店主と架空の通貨をやりとりした。 企画はゲームを通じて街の雰囲気やなじみの薄かった店を知ってもらい
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4粒で「四季」表現、フランスのチョコ祭典で金賞 富士、静岡で洋菓子店営む藁科さん
富士、静岡両市で洋菓子店「キャトルエピス」を営む藁科雅喜さん(52)=静岡市清水区=が、フランス・パリで今秋開かれたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」の品評会で、「金賞」と「外国人部門 洗練ショコラ賞」を受けた。昨年に続く2回目の挑戦で、出品した約200のブランドの上位14人に贈られる栄誉に輝いた。 藁科さんが出品した「epice Japon(日本の香り)」は、日本の食文化に根差した素材を使った4粒のチョコレートで、「日本の四季」の表現を試みた。冬をテーマにした「よもぎと苺と薔薇」は、ベースとなるヨモギの風味にイチゴの酸味とバラの香りを加えた。「フランスの人が好む『味の足し算』
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Qちゃん流走り方伝授 富士 高橋尚子さんが教室
シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子さんによる「チームQランニングクリニック」がこのほど、富士市の富士総合運動公園陸上競技場で開かれた。地元小中学校の陸上部員ら約50人が走りのフォームや競技に取り組む姿勢を学んだ。 高橋さんはレース終盤でも安定して走るコツとして、目線を下げること、振り子のイメージで腕を振ること、腰を高く保つことを挙げた。生徒は短距離を繰り返し走りながらフォームを徐々に整えた。靴ひもの結び方、腹筋を効率よく鍛えるトレーニング、ストレッチの方法も学んだ。 練習後に生徒が「足のけがを乗り越える方法は」と質問すると高橋さんは「走り以外の部分を鍛えるチャンスだと捉えよう」と答
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一面コスモス 10万本が見頃 富士
富士市の青葉台まちづくりセンターから南に約500メートルの畑で10万本のコスモスが見頃を迎えている。畑の中には通路が設けられ、子どもたちが散策を楽しんでいる。 高さ2メートルほどのコスモスが約800平方メートルの畑一面を覆い尽くしている。5日までは摘み取って一束程度を持ち帰ることができる。花を見下ろせる撮影用の台も用意した。 同所で茶農家を営んでいた夫婦や近隣住民が、今年5月に初めて植えたヒマワリに続いて、8月にコスモスの種をまいた。 (富士支局・沢口翔斗)
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富士市間門でクマ目撃情報 同地区での目撃は初
富士市は29日、同市間門で、クマ1頭の目撃情報があったと発表した。被害は確認されていない。 同日午前0時40分ごろ、近くに住む男性から「クマがいた。北の方へ逃げていった」などと富士署に通報があった。 吉原北中から東に約1キロの地点で、山間部に近く近隣には民家や畑がある。市によると同地区でのクマの目撃情報は初めて。 市内では25、27の両日にも目撃情報があった。今回の目撃地点は27日の現場から北東に約2キロ。市環境保全課が車でのパトロールを続けている。 ビジュアルニュース ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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駅前にハロウィーン空間 仮装パレードやペイント 富士市でイベント
市街地の回遊性を高めようと企画したイベント「エキキタテラス」(富士市主催)が29日、JR富士駅北口周辺で開かれた。仮装をした多くの親子連れらが来場し、ハロウィーンに合わせた企画を楽しんだ。 歩行者天国となった通りに、地元の高校生と小学生らが制作したカボチャの置物やお化けの顔出しパネルなどを飾り、街をにぎやかに演出した。美容室によるフェースペイントのブースでは、来場者が顔に動物のひげやコウモリの絵を施して写真を撮り合った。 仮装パレードでは、コスプレした地元の児童生徒が列になって会場内を巡った。子どもたちから「トリック・オア・トリート」と声をかけられると、「ハッピー・ハロウィーン」と応えて
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子ども商店街 仕事体験 美容部員や新聞記者 架空通貨で買い物も 富士・昭和自動車学校
自動車学校内に店舗やワークショップが出店し、1日限定の商店街をつくるイベント「ヒナカラマチコ」が28日、富士市比奈の昭和自動車学校で開かれた。子どもたちは職業体験に取り組み、手に入れた架空の通貨で買い物を楽しんだ。 子どもたちは会場入り口付近に設けられた「求人票ボード」を見て体験したい仕事を探した。化粧品店のブースでは、美容部員になりきってメークの説明をしたり、一緒に訪れた兄弟や親の頬にチークを塗ったりした。このほか、仕立屋の店員として体のサイズの測定や文章に見出しを付ける新聞記者の作業など計八つの仕事が用意された。 会場にはカレーやパフェなど11の飲食店が並んだ。子どもたちは、仕事の報酬と
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シラスおにぎり 「海のいい匂い」 富士、園児が手作り体験
富士市の田子浦幼稚園の園児は26日、地元の田子の浦港で採れたシラスを使ったおにぎり作りに挑戦した。田子の浦漁業協同組合の関係者らから漁の方法やシラスの栄養などについても学んだ。 園児約70人は、ちりめんじゃこと麺つゆ、だしとともに炊き込んだご飯を団子状や三角形に握った。丁寧に形を整えて完成したおにぎりをほおばると「味が濃くておいしい」「海のいい匂いがする」などと笑顔を見せた。 田子の浦港の漁師芹沢卓也さんは(37)は、鮮度と品質にこだわる「一艘(そう)引き」漁法について、演技を交えて解説した。漁で実際に使用している網や袋を使い、芹沢さんを船、園児をシラスに見立てて園児を網で囲むと、歓声が
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富士市江尾の山あいでクマ目撃 ツキノワグマの生息域愛鷹山から?
富士市は25日、同市江尾でクマの目撃情報があったと発表した。被害は確認されていない。市環境保全課がパトロールを続ける。 同日午前10時ごろ、通行人から「道沿いののり面にクマがいる。山の方へ逃げた」などと市へ連絡があった。目撃されたのは成獣のクマ1頭とみられる。 同課の担当者は「ツキノワグマの生息域である愛鷹山から下りてきた可能性がある」と話した。目撃情報があったのは岳南電車岳南江尾駅から北東に約1キロの山あい。付近には民家があり、同課が警戒を呼びかけている。
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保護猫助けて! 飼育負担急増、CFで運営費募る 富士のNPO
保護猫約160匹をシェルターで飼育するNPO法人「捨て猫をなくす会」(富士市日乃出町)が、ペットフードの高騰や医療費の増加により苦境に立たされている。運営資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。同会の鈴木美晴代表(61)は「飼い主が見つからない猫が最期の瞬間まで幸せに暮らせる環境を維持したい」と協力を呼びかける。 頻繁にくしゃみをする子。しっぽや耳がちぎれている子。シェルターにはさまざまなハンディを抱え、飼い主が見つからない猫が暮らしている。同会は2005年に発足し、地域で捨てられ繁殖した猫に不妊手術を施してきた。住民からふん尿被害の相談を受けて外に戻せない場合や傷病の猫はシェ
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会話の“フォークダンス” 富士二小、地域住民と楽しく交流
富士市の富士二小は13日、地域住民と6年生の児童たちによる交流イベント「大人としゃべり場~トークフォークダンス」を開いた。計210人が対面する形で二重の輪を作って椅子に座り、フォークダンスのように相手を変えながら会話を楽しんだ。 参加者たちは「好きな遊びは」「1億円の使い道」などのテーマで1分間語り合った。子どもたちは設問ごとに席を移動し、多くの住民と交流した。「恥ずかしかった思い出」を打ち明け合って笑ったり、大人から「富士市の好きなところ」を紹介したりもした。 同校のコミュニティースクールによる初企画。担当者は「コミュニケーション能力を高めながら、新しい人間関係を築くきっかけにしてほし
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静岡人インタビュー「この人」 災害時の女性に関する課題解決を目指す団体を立ち上げた 杉山文香さん(富士市)
防災に関心のある女性同士の情報共有や災害時の女性に関する課題解決を目指す有志団体「富士女性災害支援ネット」を3月に設立し、代表を務める。勉強会や体験イベントなどを企画する。32歳。 ―設立のきっかけは。 「消防団員としての活動を通して防災への意識が高まっていた。昨年の台風15号で地元の江尾地区が浸水被害に遭った。ボランティア団体に所属していない人や防災士などの資格がない人であっても支援できたり情報を知ることができたりする仕組みがあればと思った。その後、過去の大規模災害などについて勉強を進める中で女性を巡る防災の問題を痛感し、設立を決めた」 ―女性が抱えやすい災害時の課題とは。 「東日
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月と工場夜景堪能 富士・岳鉄が「名月号」 かぐや姫がアナウンス
富士市の岳南電車は30日、中秋の名月の時期に合わせて、車窓から月と工場夜景を同時に楽しむ「ふじかぐちゃん名月号」を運行した。同市に残るかぐや姫伝説にちなんだ観光大使「かぐや姫」の近藤綾乃さんが車内アナウンスを務めた。 吉原―岳南江尾駅間の往復2便に計約110人が乗車した。消灯された車内から夜空を照らす満月や幻想的な工場群の明かりを堪能した。近藤さんは富士市のかぐや姫伝説を解説したり、おすすめのスポットを紹介したりして乗客の旅に花を添えた。 同企画は10月28日にも実施する。予約が必要で定員は各便60人。
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中秋の名月「かぐや姫」と楽しむ 故事再現 観衆に笑顔 富士でまつり 太鼓や舞のステージも
かぐや姫伝説発祥の地とされる富士市吉永地区恒例の「姫名の里まつり」(吉永地区まちづくり協議会主催)が9月30日、中秋の名月の時期に合わせて同市の比奈公園で開かれた。 同地区にはかぐや姫が満月の夜に富士山頂に帰ったとの伝承が残る。祭りでは故事を再現するように、富士市の観光大使「かぐや姫クイーン」の松本ゆなさんが、翁(おきな)役や媼(おうな)役の住民とともに会場内を練り歩いた。松本さんは男衆が担ぐ台に乗って登場し、カメラを構える観衆に笑顔を見せたり手を振ったりして応えた。 地域住民によるかぐや姫伝説をモチーフにした太鼓や舞のステージも会場を盛り上げた。キッチンカーなど25の出店が並んだ。 (富士
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富士で姫名の里まつり かぐや姫伝説発祥の地 故事を再現、練り歩き
かぐや姫伝説発祥の地とされる富士市吉永地区恒例の「姫名の里まつり」(吉永地区まちづくり協議会主催)が30日、中秋の名月の時期に合わせて同市の比奈公園で開かれた。 同地区にはかぐや姫が満月の夜に富士山頂に帰ったとの伝承が残る。祭りでは故事を再現するように、富士市の観光大使「かぐや姫クイーン」の松本ゆなさんが、翁(おきな)役や媼(おうな)役の住民とともに会場内を練り歩いた。松本さんは男衆が担ぐ台に乗って登場し、カメラを構える観衆に笑顔を見せたり手を振ったりして応えた。 地域住民によるかぐや姫伝説をモチーフにした太鼓や舞のステージも会場を盛り上げた。キッチンカーなど25の出店が並んだ。
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富士山 静岡県内3登山道が閉鎖 夏山シーズン終了
富士山の静岡県側3ルートは閉山日の10日、山頂に向かう登山道が冬季閉鎖され、世界遺産登録から10周年の節目となる夏山シーズンを終えた。 富士宮口6合目、御殿場口新5合目、須走口5合目から山頂までの区間が来夏の開山日まで通行止めとなる。宝永火口に通じる富士宮口5~6合目は積雪状況を見ながら開通を継続する。富士宮口6合目では午後5時ごろ、関係者が登山道にバリケードを組み上げ、通行禁止を伝える看板を掲示した。富士宮口と須走口のマイカー規制は解除された。
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原田地区の伝説 “絵巻”で身近 富士 妙善寺まつわる「鬼鹿毛物語」 児童ら地域学習
富士市の原田小は7日、地元に残る伝説や旧跡を学ぶ地域学習授業「原田地区の魅力を見つけよう」を実施した。3年生約70人が同市原田の妙善寺本堂で同寺にまつわる伝説「鬼鹿毛物語」の読み聞かせを鑑賞した。 同市のボランティアが約30年前に作った縦1メートル横1・5メートルの「絵巻物」を使用。物語の各シーンを描いた全長22メートルの布をストーリーに合わせて巻きながら読み聞かせた。児童は絵巻物に見入って城主「小栗判官」と馬「鬼鹿毛」による友愛の物語を楽しんだ。作中で鬼鹿毛が埋葬されたとする同寺の観音堂や地域の旧跡も見学した。 同校のコミュニティスクールの一環。企画した渡辺美江さん(58)は「伝説に登
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葛飾北斎の版画がパッケージに 富士・田子の月、新商品もなか発売
富士市の菓子メーカー「田子の月」はこのほど、パッケージの掛け紙に葛飾北斎の版画を添えた新商品「富士山もなか4個入り」を発売した。富士市内の風景を描いたとされる作品を使い同市の魅力をアピールする。 「富士山もなか」は自家製の小倉あんと白あんを富士山型のもなかで包んだ同社の定番商品。新商品は北斎の「富嶽(ふがく)三十六景」のうち「東海道江尻田子の浦略図」、「駿府大野新田」、「駿州片倉茶園ノ不二」をそれぞれ使用して3種類のパッケージを用意した。いずれも富士山の眺望の類似性などから、市内から望んだ景色と推定されている。 同社の牧田桂輔社長は「3作品の風景は富士市の誇り。海外のお客さまにも伝われば
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アウトドアの知識、防災に生かそう 富士であんどうりすさん講演
富士市は2日、家庭内での防災意識向上を目的にした「わが子を守る防災セミナー」を同市の市消防防災庁舎で開いた。阪神大震災での被災経験を基に全国で講演を展開するあんどうりすさんがアウトドアの知識を生かした災害対策を説明した。 あんどうさんは「アウトドアグッズは日常使いしながら災害時にも使用できる」と強調し、役に立つアイテムを紹介した。風水害時には水にぬれて低体温症になる危険性を指摘し、耐水圧の高いレインウエアの備えを勧めた。防災用品を詰めるリュックの使用法も解説。背負う際の負担を軽減させる荷物の詰め方や持ち方を伝えた。 市防災危機管理課の職員は、洪水や土砂災害で被災のリスクがある市内のエリア
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中小企業にマーケティング解説 富士信用金庫
富士信用金庫は22日、中小企業の経営者を対象にしたウェブマーケティングに関するセミナーを富士市の同信金で開いた。売り上げ増の要点を参加者に紹介した。 コンサルタント事業などを展開するアドレクス(東京)の内田修介取締役が講師を務めた。地方企業の成功事例を取り上げながら、媒体別の広告効果やSNSの運用方法を解説した。 中小企業の相談窓口「静岡県よろず支援拠点」の山堀圭太郎さんは、商品購入時の顧客の心理状況などを説明した。
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「生きた英語」話そう 富士の中学生が挑戦 ハンバーガーショップ、空港など想定
富士市教育委員会が企画する「夏休み英会話講座」が21日、同市の市教育プラザで開かれた。市内の中学生25人が海外をイメージした空間で外国語指導助手(ALT)との英会話に挑戦し、「生きた英語」を学んだ。 ギフトショップや映画館などを想定した四つの場面を用意した。ハンバーガーショップのブースでは臨場感を出すために、日本マクドナルド富士市役所通り店から貸与されたユニホームや包装資材を活用。生徒は従業員の格好をしたALTとジェスチャーを交えながら会話し、注文する商品やサイズ、支払い方法などを伝えた。 市教委の担当者は「学校でのスピーキングテスト導入など、近年英会話の重要性が高まっている。即興で話す
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血圧計を寄贈 富士・吉原高同窓会嶺朋須津支部 須津地区まちづくり協議会に
富士市の吉原高同窓会嶺朋須津支部はこのほど、同市の須津地区まちづくり協議会に血圧計1台を寄贈した。須津まちづくりセンターで寄贈式が行われた。 支部員7人が同センターを訪れ、中端秀敏会長に目録を手渡した。同支部の後藤さち子さん(75)は「地域住民の健康維持のために活用してほしい」と話した。血圧計は同センター内に今後設置し、市民や来館者に利用してもらう。
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優良施工業者 29社に認定証 富士市
富士市建設業者表彰式がこのほど、同市のロゼシアターで開かれた。2022年度に完成した市発注事業の優良施工業者29社に認定証を交付し、特に優秀な9社の担当技術者10人を表彰した。 表彰式で小長井義正市長が企業の代表者や技術者に認定証や表彰状を贈った。研修会も開催し、富士労働基準監督署の担当者が建設業における働き方改革について講演した。 表彰を受けた担当技術者は次の通り。 土木一式工事 弘瀬昇(井上建設)矢部勲樹(伊東組)望月紀和(佐野組)渡辺久志(中野建設)佐藤純一(松本工業)望月祐児(エフ・ケー建設)渡辺守(井出組)田島義孝(成高総業)▽建築一式工事 堀池祐介(井出組)▽管工事 服部鷹
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JR富士駅北口 再開発へ組合発足 整備担う地権者ら
富士市のJR富士駅北口の整備を担う地権者による「富士駅北口第一地区市街地再開発組合」の設立総会がこのほど、同市内で開かれた。 大規模店舗の閉店などを受けて衰退した同エリアのにぎわいを取り戻そうと2016年に「富士駅北口第一地区市街地再開発準備組合」が設立され事業の検討を進めてきた。昨年3月に再開発案が都市計画決定されたことを受け、新たに再開発組合が発足し、権利変換計画の申請など本格的に事業へ着手する。 設立総会で大石真行理事長は「新たな時代にふさわしいにぎわいのある富士の玄関口をつくりたい」とあいさつした。 計画では店舗、専門学校、住宅などを備えた再開発ビルと、駐車場や店舗を含む施設を
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画家太田さん 米寿記念で個展 富士、20年分の富士山画
富士市岩淵の画家太田昭さん(88)の個展「富士山の絵200(点)展」が8日、同市のアフトギャラリーで始まった。太田さんの米寿を記念して、過去20年分の作品を集めた。13日まで。 太田さんは約20年前から作風を変え、アクリルと水彩で富士山を描いてきた。個展では、田貫湖や薩タ峠からのスケッチを元にした作品や、複数の富士山をパズルのように構成した絵画など大小200点を展示している。太田さんが住んでいる同ギャラリーから望む富士山を描いた作品もある。 太田さんは「今回の個展を一つの節目に考えている。これまでは人のために美しい絵を描いてきたが、今後はもっと冒険した作品を作っていく」と話した。 ※
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4年ぶり演奏会 癒やしに 富士市立中央病院
地元の音楽団体などが患者らに向けてパフォーマンスする「中央病院特別ステージ」がこのほど、富士市立中央病院で開かれた。富士市立高の箏曲部とチアリーダー部が練習成果を披露し、院内を和やかな雰囲気に包んだ。 新型コロナウイルスの行動制限緩和を受け4年ぶりの開催となった同企画に入院患者や医療従事者約120人が詰めかけた。箏曲部は「さくらさくら」といった日本古謡や、ジブリ映画の主題歌などを演奏した。チアリーダー部は体を大きく使ったダンスと笑顔で会場を盛り上げた。 企画した同病院の職員は「コロナで苦しい思いをした患者や医療従事者の癒やしになれば」と話した。
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4年ぶり市民総おどり 夏到来告げる「富士まつり」 戦うかぐや姫登場
富士市に本格的な夏の始まりを告げる「富士まつり」が23日、同市の中央公園や青葉通りで開かれた。新型コロナウイルスによる行動制限緩和を受け、4年ぶりに「市民総おどり」が復活。中心市街地は浴衣姿の来場者でにぎわった。 青葉通りの一部を交通規制して行った市民総おどりには約1200人が参加した。「FUJIサンバ」や「富士ばやし」など市民になじみ深い曲を踊りながら練り歩いた。参加した会社員の鈴木啓輔さん(35)は「富士の夏の風物詩が戻ってきてくれてうれしい」と笑顔で話した。 メイン会場の中央公園にはステージが設けられ、地元のよさこいグループや太鼓団体のパフォーマンスが会場を盛り上げた。市内の飲食
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3万本のヒマワリ見頃 富士市今泉 摘み取りも楽しんで
富士市今泉の旧茶畑に植えられた3万本のヒマワリが見頃を迎えている。畑の中には通路が設けられ、家族連れらが散策しながら楽しんでいる。 同所で茶農家を営んでいた70代夫婦が今年5月に初めてヒマワリの種をまいた。生育したヒマワリの高さは約2メートルで、摘み取りができる。花を見下ろせる写真撮影用の台も用意した。 ヒマワリ畑は青葉台まちづくりセンターから南に約500メートルの地点。駐車場はない。 (富士支局・沢口翔斗)
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⚾浜松修学舎 1点守る 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(富士第2試合) 浜松修学舎 001000000―1 000000000―0 田方農 ▽二塁打 三輪(田)▽暴投 有田(田) ▽試合時間 1時間38分 【評】浜松修学舎がロースコアの投手戦を制し田方農を退けた。 浜松修学舎は田中が直球を軸に打たせて取る投球で、球数を72に抑えて完封した。無四球と制球も安定。三回1死一、二塁で藤井の犠飛で奪った1点を守り抜いた。 田方農は有田が6安打1失点と好投したが、打線のつながりを欠いた。 (富士支局・沢口翔斗) ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事
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⚾静岡市立 打線が奮起 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(富士第1試合) 富士市立 100000000―1 10211000×―5 静岡市立 ▽本塁打 横山、通清水(静) ▽三塁打 横山(静)▽二塁打 横山(静)▽暴投 山下(静) ▽試合時間 2時間26分 【評】静岡市立は2本塁打を含む10安打と打線が奮闘。山下は1失点完投し富士市立を下した。静岡市立は同点で迎えた三回、横山の本塁打で勝ち越すと、五回にも通清水の本塁打で加点。投げては山下が走者を背負っても粘投し、主導権を譲らなかった。富士市立は初回に佐藤壮の犠飛で先制したが、その後は追加点が遠かった。 横山 サイクルあと一歩 静岡市立の主将横山はサイクル安打
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⚾三島南 浜名との打ち合い制す 両軍計23安打 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(富士第2試合) 浜名 010110112―7 30000033×―9 三島南 ▽三塁打 金児(浜)、芹沢(三)▽二塁打 杉山大(浜)、鈴木2、山田、西原、芹沢(三)▽暴投 吉田2(浜) ▽捕逸 佐藤(浜) ▽試合時間 3時間7分 【評】三島南が両チーム合計23安打の打ち合いを制し、浜名を退けた。 三島南は初回、芹沢の適時三塁打などで3点を挙げ先行。七回に勝ち越しを許すがその裏、鈴木の適時打などで3得点し突き放した。八回にも加点して逃げ切った。 浜名は九回、2点差まで詰め寄るもあと一歩届かなかった。 鈴木「冷静に」勝ち越し打 七回に逆転を許
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東日本大震災の経験を継承 取るべき行動考える 吉原北中で減災教育 富士
東日本大震災の経験を踏まえた東北大の減災教育「結(ゆい)プロジェクト」が11日、富士市の吉原北中で開かれた。1年生約130人が地震発生時に取るべき行動について考えた。 生徒は「避難所で周りの人と仲良く過ごすには」「離ればなれになった家族との連絡方法は」などの質問に五つの選択肢から選ぶワークに取り組んだ。「災害時の集合場所を家族で話し合いたい」「水や食べ物を備えておきたい」などの感想が出た。 同大災害科学国際研究所講師の保田真理さん(67)から地震が起こるメカニズムや日本が地震多発地帯であることなども学んだ。 同プロジェクトは震災の経験を継承しようと2014年から全国の学校で展開している
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中高生 スイス水泳選手と交流 世界選手権事前合宿 富士で歓迎イベント
富士市内で水泳の世界選手権福岡大会に向けた事前合宿をしているスイスチームの歓迎イベントが9日夜、同市の複合型スポーツ施設「エスプラット・フジスパーク」で開かれた。選手と市内の中高生らが交流を深めた。 選手とスタッフ17人が訪れ、市内のスイミングクラブに所属する中高生らと歓談した。生徒は通訳を交えて「学生時代の練習頻度は」などと活発に質問。選手から水泳に取り組む姿勢を学んだ。 歓迎セレモニーでは、ヘッドコーチのマルクス・パックさんが2019年の世界選手権、21年の東京五輪に続き同市での合宿が3回目であることに触れ、「国境を越えて友情を生むのがスポーツの力。また皆さんに会えてうれしい」とあいさつ
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シーズン本番へ安全祈願 静岡県側3ルート開通、富士宮で開山式
富士山の本県側登山道3ルートが10日、山頂まで開通し、山麓各地で開山式などが行われた。関係者が世界遺産登録10周年の夏山シーズン到来を祝い、事故のない夏にしようと安全祈願した。 富士宮市の富士山本宮浅間大社では登山バスの出迎えやパレード、開山祭などを行った。大鳥居の前で地元関係者が登山客を拍手で迎えた。市観光協会の石田寛二副会長は「万全の体調や装備で登山して」と呼びかけた。地元の旅館などでつくる組合の有志が、参道を大金剛杖を担いでパレードし本殿に向かった。 同市の村山浅間神社では、山伏や富士根北中生が水ごり場で冷水に打たれ心身を清めた。村山口登山道で開いたお山開き式では、須藤秀忠市長が「
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「かぐや姫」クイーンに松本さん 富士市の観光大使コンテスト
富士市の観光大使「かぐや姫」を決める「第38回かぐや姫コンテスト」(富士まつり実行委員会主催)の決勝審査が9日、同市のラ・ホール富士で開かれ、第38代かぐや姫クイーンに松本ゆなさん(22)=同市伝法=が輝いた。かぐや姫には近藤綾乃さん(21)=同市川成新町=が選ばれた。 松本さんは市民ミュージカルへの参加で培った笑顔や、はきはきとした口調が評価された。2歳の娘を子育て中で「市の子育て施策をSNSで県外の方に伝え、移住につなげたい」と意気込んだ。 県内の大学に通う近藤さんは、審査員の「富士市を1フレーズで表現して」という質問に「人々の温かさあふれる街」と答え、21年間住んできた市への愛着を
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ミス富士山コンテスト グランプリに富士宮出身田島さん
富士宮市をPRする「ミス富士山」を決めるコンテストの決勝審査が10日、同市の富士山本宮浅間大社で開かれた。第34代ミス富士山グランプリに立命館大4年の田島かのんさん(21)=同市出身=が輝き、ミス富士山には上智大3年の稲葉稔音さん(20)=同=が選ばれた。 田島さんは審査で「大学でメディアでの富士宮やきそばの取り上げられ方を研究している」と話し、同市が誇るグルメへの愛をアピールした。グランプリには「生まれ育った大好きな街の観光大使になれてうれしい」と喜んだ。 稲葉さんは、勉強中というスペイン語の自己紹介で会場を沸かせた。「国内外に富士宮の良さを発信したい」と意気込んだ。 2人は1年間、
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⚾富士宮北 9回、静岡東を逆転 一回戦突破 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(富士第2試合) 富士宮北 003000003―6 静岡東 010003001―5 ▽本塁打 鈴木(富) ▽二塁打 佐野颯、内田(富)杉山2、増井、新庄、曽根(静) ▽試合時間 2時間14分 【評】富士宮北がシーソーゲームを制し、静岡東を下した。 富士宮北は三回、鈴木が3点本塁打を放ちリードした。一時は逆転を許すも、3-4の九回1死満塁、内田の走者一掃の二塁打で再びひっくり返した。投げては佐野匠が粘りの投球で完投した。 静岡東は九回に1点差まで迫ったが、一歩及ばなかった。 〝広瀬先輩〟の助言 応えた内田一掃打 富士宮北の内田が起死回生の走者一掃二塁打でチームを救った。「イ
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子どもが伝統文化体験 浴衣姿で茶摘みも 竹工芸、流しそうめん、書道… 富士・大淵笹場
子どもが日本の伝統文化に触れながら学びを深める「サマースクール」が2日、富士市の景勝地「大淵笹場」周辺で開かれた。約200人が来場し、茶摘みや竹工芸などを楽しんだ。中高生を含む約50人がスタッフとして運営を支えた。 子どもたちは貸し出しの浴衣に着替え、地元住民の指導を受けながら茶葉を丁寧に摘み取った。古民家「旧藤田邸」では竹筒を使った炊飯や流しそうめん、書道教室などを行った。 染め物のブースで講師を務めた鷹岡中2年の佐野ここみさんは、茶葉を利用してバッグに色を染め付ける方法を伝えた。「小さい子から大人まで幅広い年代の人と関われた」と話した。 県東部の教員や保護者らでつくり、多様な教育実践を目
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富士山 山梨側が山開き 節目の霊峰登頂 達成感 御来光は望めず
富士山の山梨県側の登山道「吉田ルート」が1日、静岡県側の3ルートに先行して開通した。世界文化遺産登録から10年の節目となる山開きに多くの登山者が訪れたが、頂上付近は悪天候となり御来光は拝めなかった。登山客は「次こそ見たい」と再挑戦を誓い下山した。 日の出予定時刻の午前4時20分ごろ、頂上には強風と激しい雨が吹き付けた。登山客は山小屋などで雨風をしのいでから山を下りた。岐阜県から訪れた鈴木祐二さん(35)は「残念だが登頂した達成感は大きい。来年もう一度登りたい」と意気込んだ。 吉田ルート8合目の山小屋「太子館」は、感染症対策で減らしていた宿泊定員を今年も維持する。一方、客足は回復傾向で閉山
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静岡人インタビュー「この人」 看護師の全国体験文コンクールで最優秀賞に輝いた 糠塚真由子さん(富士市)
看護師としての体験文を厚生労働省などが募集した「忘れられない看護エピソード」で最優秀賞を受賞した。外出中に女性を救助したことをきっかけに、娘が看護師を志望し始めたという話をつづった。昨年からは富士市立看護専門学校の教員を務める。41歳。 -応募のきっかけは。 「看護師をする中で2人の娘の育児と両立することが難しく、仕事をやめようと考えたことが何度かあった。日頃は勤務で家にいないことに愚痴を言っていた娘が『かっこよかった。ママみたいになりたい』と言ってくれ自分の仕事に誇りを持てた。看護師の人手不足が続いている。この経験を、同じように退職しようか悩んでいる人に伝えて応援できればと思った」
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吉原祇園祭発展へ29万5000円寄付 明治安田生命沼津支社
明治安田生命沼津支社吉原営業所(富士市)はこのほど、吉原祇園祭(10、11両日)の運営費として29万5千円を同実行委員会に寄付した。 10日に同市の木之元神社で行われた贈呈式で、同支社の小河勇人さん(62)は「伝統ある祭りに貢献し地域を元気にできれば」と話し、祭典委員長の山崎勝郎さん(79)に目録を手渡した。山崎さんは「祇園祭のさらなる発展に生かしたい」と感謝した。
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富士・吉原祇園祭、華やかに開幕 4年ぶりに露店復活
東海一の祇園と称される富士市の伝統行事「吉原祇園祭」が10日、吉原商店街周辺で開幕した。通常規模での開催は4年ぶり。山車が次々と通りを行き交い、旧宿場町の夜を熱気に包んだ。11日まで。 21台の山車が吉原本町通り約1キロと周辺を練り歩いた。全国的にも珍しい「吉原ひな壇型」など、各町が個性豊かな山車を引き回した。盛大な太鼓やおはやしの音が途切れることなく鳴り響き、会場を盛り上げた。 感染症対策で吉原本町通りでの出店を中止していた露店が4年ぶりに復活した。歩行者天国になった通りに、約100店が構え、来場者を楽しませた。高校の友人と訪れた今川大輝さん(15)は「店のにぎわいがすごい。夏が始ま
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富士市 生成AI本格導入 「チャットGPT」などで資料作成
対話型人工知能「チャットGPT」など、膨大なデータを学習し質問に対して回答するような文章を提供する生成AIについて、富士市は7日、静岡県内の自治体に先駆けて全職員を対象に本格導入を開始した。業務の効率化や施策のアイデア創出を図る。情報管理を徹底するためのガイドラインも策定した。 導入するのは、対話しながら文章を作成するテキスト生成AIの「チャットGPT」と「Bard(バード)」。あいさつ文や各申請書などの資料作成やアイデア発案への使用を認めるほか、議会答弁の作成も想定している。 いずれも無料版で、生成物が著作物に酷似する可能性がある画像生成AIや動画生成AIは対象外とした。全職員のパソコ
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大雨被災者に車無料貸与 富士の日本カーシェア協静岡支部
台風2号や前線の影響による大雨被害を受け、日本カーシェアリング協会静岡支部(富士市)は5日、被災者や支援団体に無料で車を貸し出す「災害サポートレンタカー」を開始した。 10月31日までの期間中、富士市岩淵の同協会事務所で軽乗用車や軽トラックなどの中古車を被災者らに無料貸与する。5日は、各災害ボランティアセンターを巡回するという県社会福祉協議会の職員2人に軽乗用車2台を貸し出した。同社協の漆畑友香さん(26)は「被害が県内の広範囲にわたっているため移動手段は不可欠。被災者のニーズの把握に役立てたい」と感謝した。 車の貸し出しには事前申し込みが必要。問い合わせは同協会〈電070(1140)5
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空き家をリノベーション 富士に保育園 安全性や好奇心向上を意識
学校法人川口学園は1日、富士市宮島に誠愛保育園を開園した。空き家をリノベーションした園舎で、安全性と子どもの好奇心を向上させる環境づくりに配慮した。 2階建ての中古住宅の1階部分の間取りを変え、保育室や給食室など5部屋を備えた。安全対策に力を入れ、段差の解消や園児が指を挟んでもけがをしないよう扉にゴムを付けるなど改修を施した。窓を大きくしたり、動物を紹介する壁紙に張り替えたりして子どもの興味を引くつくりを心がけた。 同日行われた入園式には、園児8人と保護者を迎えた。同法人の川口盈明理事長(75)は「安全を第一に考えながら、子どもたちを伸び伸びと育てたい」と述べた。 園舎は、同法人が運
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富士山麓5市町 自慢のグルメ集結 28日まで富士で「大博覧会」
富士山周辺の5市町によるグルメイベント「富士のふもとの大博覧会」が27日、富士市のふじさんめっせで始まった。各市町が自慢の一品を紹介したり、体験会を開いたりして来場者を楽しませている。28日まで。 裾野市、富士宮市、御殿場市、小山町、富士市から約60団体が出店し、地元食材やご当地グルメ、スイーツなどを紹介した。JAふじ伊豆は、甘さが特徴のトウモロコシ「富士山麓わくわくコーン」を販売した。開場前から行列ができ、約5分で220本が売り切れた。 富士宮市の特産品であるニジマスのつかみ取り体験のブースもあった。子どもたちは素早く泳ぐニジマスを苦戦しながら追いかけた。捕まえた魚は塩焼きにして味わっ
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カーシェア、富士に拠点 災害時に迅速貸与へ 南海トラフ地震見据え新設
被災地で車を無料貸与する日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は22日、静岡支部を富士市岩淵に新設した。東海地方への進出は初めて。熱海土石流や台風15号の援助で培った静岡県住民との協力関係を生かし、南海トラフ地震を見据え迅速な支援を目指す。 静岡支部には個人や団体から譲り受けた乗用車や軽トラックなど37台を配備した。災害発生時に被災者らに無料で貸し出し、生活再建や災害ごみの搬出などに役立ててもらう。 同協会は2011年、東日本大震災を契機に発足した。その3年後に関東地方などで発生した「平成26年豪雪」以降は、全国で災害が起こるたび、宮城県から車を派遣してきた。本県ではこれまでに熱海市
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楽しい!奥深い囲碁に挑戦 愛好家団体が富士・吉原小で教室
囲碁の普及と子どもの健全育成を目指す愛好家団体「あすなろ囲碁県連合会」は22日、富士市の吉原小で「囲碁入門教室」を開いた。囲碁未経験の4~6年生16人がルールの基礎を学んだ。 同会のメンバーが黒板を使って、マグネット付きの碁石で打ち方や勝敗の付き方などを伝えた。「開始時に相手に『お願いします』と言おう」とマナーの大切さも説明した。 ルールを学んだ児童は、簡易的に楽しめる「9路盤」を使って友人同士で対局した。5年の男子児童は「よくやる将棋よりも悩んじゃう」と笑みを浮かべた。 同会の渡辺浩事務局長は「囲碁は打ち方の自由度が高く奥深い。小学生の教育にも役立ててほしい」と話した。 県内の小学
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富士高球児 園児に教室 「ボールをよく見て打って」
富士市の富士高野球部は15日、同市のすみれ認定こども園の園児を同校に招いて野球教室を開いた。高校球児が手本になって野球の基礎を教えた。 競技人口が減少傾向にあることを踏まえ、子どもに野球に触れる機会を増やしつつ地域貢献しようと企画した。部員34人が5歳児22人に投球やバッティングを手ほどきした。部員は「体をひねって投げよう」「ボールをよく見て打って」などと積極的に声をかけた。成功すると拍手をしたり褒めたりして交流を深めた。基礎練習の後には、園児がチームに分かれて、バッティング後に出塁を体験するゲームも楽しんだ。 企画のリーダーを務めた2年の中山誉斗さんは「園児の楽しげなプレーに元気をもらった
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富士に外国客船初寄港 にぎわい創出の契機に【東部 記者コラム 湧水】
富士市の田子の浦港に4月、米国企業チャーターの客船「スターブリーズ」が着岸した。1961年の開港以来初めてという外国客船の寄港を一目見ようと、港には多くの周辺住民が訪れ活気づいた。同港には10月にも国内クルーズ客船が発着する予定。東部地域の産業を支える工業港のイメージが強い同港だが、今回の寄港を契機に、周辺のにぎわい創出の役割も果たしてほしい。 2018年、市や商工会議所などでつくる官民組織「田子の浦港客船誘致委員会」が発足し、受け入れ態勢の構築や歓送迎事業の準備を進めてきた。田子の浦港は、港口航路が狭く大型船が入港できないため、受け入れできる客船には制限がある。今回寄港したスターブリーズ
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富士山の麓 音楽にキャンプ...FUJI&SUN、計21組登場
富士山麓の自然に囲まれて音楽やキャンプが楽しめるフェス「FUJI&SUN’23」(実行委主催)が13日、富士市の富士山こどもの国で開幕した。14日までの2日間で計21組が登場する。 メイン会場の「サンステージ」では、若者の支持を集めるバンドnever young beach(ネバーヤングビーチ)が開幕を飾った。滑らかなメロディーと脱力感のある歌声で会場を和やかなムードに包んだ。EGO-WRAPPIN’(エゴ・ラッピン)やcero(セロ)も会場を沸かせた。木々に囲まれた「ムーンステージ」では、地元のDJらを中心にパフォーマンスを届けた。 観客は体を揺らしたり、歌詞を
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体験型アートなど プロアマ28人 富士で作品展
富士・富士宮両市にゆかりのあるプロ、アマチュア芸術家らによる作品展「モモクリテン」が7日まで、富士市のロゼシアターで開かれている。 年齢や肩書を問わずに、芸術に関心のある人から参加者を募集。小学生から50代までの28人が、絵画や衣装など多様な作品を寄せた。「体験型アート」をテーマに活動する造形作家あしざわまさひとさん(富士市石坂)は、「鳥獣戯画」をモチーフにした立体作品を制作。来場者はカエルのかぶり物を装着して、写真撮影を楽しめる。 同展事務局の担当者は「参加のハードルが低いからこそ充実の内容になっている」と来場を呼びかけた。
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きょうの富士山 5月6日午前7時45分ごろ
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富士「大淵笹場」の景観守ろう 伊藤園社員ら 美化活動
伊藤園(本社・東京)の静岡地区富士支店は25日、富士市の景勝地「大淵笹場」で美化活動を行った。 同社社員や、地元の景観保存会のメンバー、プロ自転車チーム「レバンテフジ静岡」の選手など約30人が参加し、1時間かけてごみ拾いや雑草の処理を行った。村松美佳支店長は「富士山と広大な茶畑が同時に楽しめる風景を守るため、今後も活動したい」と意気込んだ。 同社は「お茶で静岡を美しく。」キャンペーンとして人気商品「お~いお茶」の売り上げの一部を県に寄付し、各地での環境保全活動に充てている。
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吉原祇園祭 通常開催 6月10、11日 「笹みこし」も復活
富士市の吉原祇園祭実行委員会は24日までに、6月10、11の両日に吉原祇園祭の開催を決めた。新型コロナウイルス対策で中止していた「笹(ささ)みこし」の練り歩きや本町通りの露店を復活させ、4年ぶりの通常開催とする方針。 同祭は東海一の祇園と称され、最大21町が個性豊かな山車を引き回す初夏の風物詩。今年は同祭の名物の一つ、大量の笹を取り付けた「笹みこし」の練り歩きを実施。昨年一カ所にまとめていた露店は、歩行者天国となる本町通りに出店する予定。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020、21年は中止し、昨年は規模を縮小して開催していた。 祭典委員長の山崎勝郎さん(79)は「コロナ禍で途絶
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紙の立体作品 制作方法解説 富士で個展 作家 西村さんトークも
富士市の「ふじ・紙のアートミュージアム」で開催中の個展「西村優子展」のアーティストトークが23日、同所で開かれた。作家の西村さん(神奈川県川崎市)が、紙を折って作り上げる立体作品の制作方法などを説明した。 西村さんは、学生時代に学んでいた建築デザインの知識を生かし、板などを折り曲げることで強度を増やす「折板構造」を取り入れた紙の作品を発表してきた。企画展には、縦長5メートルの紙を円状に折った壁かけの作品やトンネル型の大型作品など3点を出品した。 トークでは、小型作品を見せながら制作の流れを紹介。「土佐和紙」や「局紙」など使用する紙のこだわりについても話した。「建造物を作るようなイメージで
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記者コラム「清流」 新ルールの楽しみ方
新ルールが楽しみの幅を広げるケースがある。米大リーグで投球間隔に時間制限を設ける「ピッチクロック」が始まった。テンポがよく、試合を通して画面にくぎ付けになっている。 サッカーで導入が進むVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は誤審を防ぐだけではない。「三笘の1ミリ」のように、判定の待ち時間で観客間に生まれる一体感は新鮮だ。 4月から自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化した。本紙の調査では非着用者から「髪形が崩れる」「ださい」などの声も。近所の量販店では、つば付きのスタイリッシュな製品を販売し始めたという。地元拠点のプロサイクリングチームは選手による啓発活動を行った。「ヘルメットは
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富士山麓160キロ疾走 ウルトラトレイルマウントフジ開幕
富士山麓を走破する山岳レース「ウルトラトレイルマウントフジ」(同実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、開幕した。富士市の富士山こどもの国では、全長約160キロの種目「FUJI」がスタートし、国内外から集結した2574選手がゴール地点の山梨県の富士急ハイランドを目指して走り出した。 密集を避けるため、選手は4集団に出走時間を分けて出発した。家族や仲間の声援を浴びながら、カウントダウンに合わせて笑顔で駆け出した。コースは富士宮市を抜け、本栖湖、精進湖、山中湖など富士山麓を時計回りに進む。全長は164・7キロで、累積標高は6451メートル。選手は起伏が激しい登山道や林道を走り、23
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富士の魅力 乗客にPR 田子の浦港に初の外国客船 自転車ツアーや煎茶で一服も
富士市の田子の浦港に初の外国客船「スターブリーズ」(1万2969トン)が寄港した17日、歓送迎イベントが同港で開かれた。地元関係者らが地域の文化や富士山の景観など観光資源を乗客にアピールした。 チャータークルーズは米国のタンデム自転車メーカー「サンタナサイクル」が手がけ、約300人の愛好家が自国から自転車を持ち込んだ。富士のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」は、選手が同行するツアーを組み、大淵笹場など富士山が望めるスポットに案内した。港では「吉原祇園祭」のおはやしの披露や煎茶の提供、富士高の生徒による書道パフォーマンスなども行った。 市の担当者は「富士の魅力を発信できた。次はリピータ
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田子の浦港に初の外国客船 乗客が自転車で富士周遊
富士市の田子の浦港に17日、外国客船「スターブリーズ」(1万2969トン)が寄港した。米国のタンデム自転車メーカーが愛好家向けに手がけたチャータークルーズで、同港に外国客船が来るのは1961年の開港以来初めて。乗客約300人は下船後、市内をサイクリングした。 午前9時ごろ、船からサイクルウエアを着た客が続々と港に降り立った。同市の観光大使「第37代かぐや姫クイーン」の山本怜奈さん(20)らが出迎え「良い一日を富士で過ごして」と英語で語りかけた。 乗客は自国から持ち込んだ自転車に乗り、海沿いや飲食店などを巡った。米ワシントンから訪れたシェリル・ダログさん(59)は「日本の自転車旅を紹介する
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記者コラム「清流」 富士山を知ること
犯行の動機は、自分の家から望む富士山が新しくできたビルで真っ二つに割れてしまったから-。ミステリーアニメ「名探偵コナン」で起きた殺人事件の意外な真相に子ども時代、驚いた記憶がある。 赴任して1カ月。かつて富士支局に勤務していた先輩記者の教えを守り、一日に数回は富士山を眺めることを習慣にしている。建物の間からひょっこり顔を出す山頂、サクラとの共演、霧がかかる中うっすらとだけ見える稜線(りょうせん)-。「真っ二つ」はさすがに嫌だが、最近になって部分的に隠れている富士山の魅力に気がついた。 先輩は「富士山を知ることは、街や人を知ることだ」と教えてくれた。その時々の山の表情を眺めるように、麓で暮
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おはやしとファンクが融合 吉原祇園太鼓セッションズ 2枚目レコード発売
富士市吉原の祇園祭のおはやしをベースにしたバンド「吉原祇園太鼓セッションズ」が12日、2枚目のレコードを発売した。メンバーが幼少期から体に刻んできたおはやしのリズムとファンクが融合した作品を完成させた。 レコードは12インチ盤2曲入りで、ジャマイカのバンド「スカタライツ」のファンクナンバーをカバー。メンバー間でセッションを重ねながら元の楽器を太鼓や笛、かねなどに置き換えた。原曲のグルーブを残しつつ、祭りの熱気を感じさせるアレンジに仕上げた。 バンドは幼少期から祭りに参加する友人らで2015年に結成。現在は30~40代の9人で活動する。昨年3月にレコードデビュー後、反響を受け県外の音楽フ
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ぷりぷりシラスに長蛇の列 富士・田子の浦港 「漁協食堂」営業開始
富士市の田子の浦港で1日、恒例の「漁協食堂」が今季の営業を始めた。取れたてのシラスを求めて開店前から長蛇の列ができるなど、県内外から訪れた多くの人出で活気に包まれた。 漁協食堂はシラス漁の解禁に合わせてオープン。国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている「田子の浦しらす」を眼前に海が広がる漁港で堪能できる人気スポットで、昨季は6万3千人以上が訪れた。 新鮮な生シラスが味わえる定番メニュー「ぷりぷり生しらす丼」や卵黄を載せた「赤富士丼」が人気。今季からは通常の3倍の生シラスを山盛りにした新メニュー「日本一丼」を用意する。茨城県から訪れた平山モルテザさん(24)は「食感が最高。写真を撮る
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商店街空き店舗 交流拠点に変身 富士市の支援事業活用 カフェ兼ライブ空間 28日から
富士市吉原に4月28日、コミュニティースペース「アンテラ」がオープンする。市などによる開業支援事業「あなたも商店主事業」を活用し、吉原商店街の空き店舗に出店した。飲食店兼ライブスペースとして街の交流拠点を目指す。 地域住民が気軽に立ち寄れる空間にしようと、施設の1階でカフェを営業。2階のライブスペースでは、音楽ライブを中心にダンスや演劇、個人の誕生日会などさまざまなイベントを受け付ける。3月24日に関係者向けに開かれた内覧イベントで寺沢弘貴店長(36)は「誰でも訪れられるような日本一敷居の低いライブ空間にしたい」と意気込んだ。 営業時間は午前11時~翌午前0時まで。 同支援事業は中心市街地に
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富士の女性書道家 大作中心に出品 2日までロゼシアター
富士市の女性書道家でつくる「富士市女流書作会」による作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が2日まで、富士市のロゼシアターで開かれている。 会員26人が日頃の研さんの成果を披露した。縦3メートル横90センチの大作を中心に出品。漢字やかな、詩文などそれぞれが得意とする書体でダイナミックにしたためた書が楽しめる。 三ツ岡瑾流会長は「100歳を超える会員もいる。生涯を通して書道に向き合う女性たちの作品を見てほしい」と来場を呼びかけた。
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富士の小中学生 情報誌創刊 “記者”15人 食文化を取材、編集 「地元の魅力 発掘できた」
富士市の子どもたちによる地域情報誌「フジラ」の創刊号がこのほど完成した。小中学生15人が“記者”になって取材を重ね、地元の食文化を伝える一冊に仕上げた。 A4判16ページ。取材や執筆、写真撮影、レイアウトなど一連の作業を子どもたちが担った。昨年10月から活動をスタートし、地域の新聞記者やカメラマン、デザイナーから各分野のノウハウを学んできた。 取材では野菜農家の「ヤマタローファーム」や調味料製造の「福泉産業」など6カ所を訪問。会話を楽しみながら情報を引き出すことを意識したという。特集で紹介している同市の給食名物「サイダーかん」や「ピーナッツなます」は、実際に調理して作り方に理解を深めた。 参
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スマホ操作 丁寧に指導 富士で高齢者向け教室
富士市社会福祉協議会はこのほど、高齢者を対象にした「スマホ教室」を同市の社会福祉センター田子浦荘で開いた。 ソフトバンク東海北陸スマホ推進課の成田歩さん(42)が講師を務め、70代の男女15人が参加した。成田さんは、スマートフォンの画面をスクリーンに映しながら、マップの使い方や写真撮影時のピントの合わせ方などを伝えた。参加者は貸し出し機を操作しながら理解を深めた。 成田さんは「スマホのマップやカメラを活用して旅行の楽しみ方を広げてみて」と呼びかけた。 (富士支局・沢口翔斗)
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個性が“化学反応” 共同でビール開発 富士・起業家講座で出会った3人 醸造担当、煎茶道講師、デザイナー 紅茶とブルーベリー香る
富士市の起業家育成事業「まちなか創業塾」を本年度に受講した3人が共同でクラフトビールを開発し、19日に発表会を同市吉原の「14ゲストハウスマウントフジ」で開いた。異なる分野の3人が、中心市街地で事業を展開しようと塾で出会い、フルーティな1杯へと〝化学反応〟を起こした。 新商品はアルコール度数5・5%のセゾンスタイル。クラフトビール製造販売を目指す宮脇浩樹さん(28)が醸造を担った。煎茶道講師の望月希美さん(38)の意見で、県内産の紅茶「べにふうき」とブルーベリーを加え、香りを際立たせた。デザイナーの牧田美菜子さん(34)がラベルデザインを手がけた。 3人は昨年10月から同塾で各自の事業計
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富士のほうじ茶スイーツどうぞ 市立高生が6種類選定 21日まで富士川楽座
富士市立高の生徒が富士市産のほうじ茶の魅力を伝えるイベント「ほうじ茶学園」(市主催)が18日、同市の道の駅「富士川楽座」で始まった。21日まで。 同校ビジネス部の1、2年生16人が企画運営を担った。部員は試食を重ね、シフォンケーキやどら焼きなど市内事業者が製造するほうじ茶スイーツ6種類を選定。来場者に「香りを楽しんで」と購入を勧めている。同市産のほうじ茶の販売・試飲ブースや、輪投げや射的といった子ども向けのゲームコーナーも展開している。 部長の岩崎芽良さんは「スイーツはほうじ茶を普段飲まない人にこそ試してほしい」と強調した。 イベントは午前10時~午後3時まで。20日は、ほうじ茶の販売とゲー
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子ども用品 必要な人に 富士 服や絵本 地域でリユース
富士市の子育て支援団体「ハッピーはぐハート」は14日、使用しなくなった子ども用品を持ち寄り、無料で持ち帰ることができる「リユース・ミニ・エコマーケット」を同市の新環境クリーンセンター循環啓発棟「ふじさんエコトピア」で開いた。 家庭内でSDGs(持続可能な開発目標)への関心を高めてもらおうと企画した。事前に約200人が子ども服や絵本、おもちゃなどを寄せた。イベントでは、物品を提供した人が優先的に入場し、サイズや好みに合った衣類を選んで持ち帰った。家族で訪れた30代の母親は「掘り出し物が多くて助かった。大切に使いたい」と感謝した。 残った物品は、子育て団体などへ寄贈する。同団体の大貫薫子共同代表
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レンズ越しに富士の魅力 スポット巡り写真撮影 市がツアー開催
富士市内の文化や歴史が感じられるスポットを巡って写真撮影を楽しむ「フォトジェニックバスツアー」(富士市主催)がこのほど開かれた。10~70代の市民17人が参加し、同市の魅力を発見した。 訪れたのは、市内の街並みが望める風の宮公園展望台や、ひも製造の老舗「津田製紐」の工場など計6カ所。参加者は持参のカメラやスマートフォンで、構図を変えるなど試行錯誤して写真映えに挑戦した。 ツアーの最後には、参加者がそれぞれのお気に入りの1枚をスクリーンに映して発表した。「被写体をあえて斜めから撮った」「背景の隅に富士山が見えるのがポイント」などと出来栄えをアピールした。 参加した20代女性は「知らなかった場所
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18歳門出祝いカード贈る 市出身者や市長がエール 富士市と市教委
富士市と市教育委員会はこのほど、本年度中に18歳になる同市在住者へ門出を祝うメッセージカードを贈った。各分野で活躍する同市出身者による動画や小長井義正市長からの言葉でエールを送った。 昨年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、自覚を促すきっかけにしてもらうために企画した。対象者は約2500人で、3月初旬に発送を終えた。 カードに掲載されているQRコードからアクセスできる動画には、シンガー・ソングライター結花乃さんら同市出身の4人が登場。18歳当時の思い出を紹介し「やってみたいことに素直な気持ちで飛び込んで」などと応援した。小長井市長は、富士山の写真を背景に「自らの力を信じて、
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写真で「卒業おめでとう」 富士に撮影スポット
富士市の伝法地区まちづくり協議会は卒業シーズンに合わせて18日まで、伝法まちづくりセンター駐車場のベンチをフォトスポットとして飾り付けている。現像した写真にメッセージを添えて卒業生に祝意を伝えるサービスが好評だ。 同協議会の会員がベンチ付近のアーチや植木に、春をイメージしてサクラの造花などをつるした。専用カメラで撮影した写真は1枚100円でプリント可能。できた写真にペンで卒業生へ祝いの言葉を書き込むと、18日に行われる地元の伝法小と吉原一中の卒業式で校内に掲示される。 撮影やメッセージ作りを多くの児童生徒や地域住民が利用している。伝法小3年の太田妃菜子さんは「お兄ちゃんがもうすぐ卒業。喜
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キャリア教育の成果報告 富士市中小企業等振興会議
富士市中小企業等振興会議は7日、第2回キャリア教育部会を同市のコワーキングスペース「ワークス富士」で開き、本年度の活動を振り返った。 同部会は地元企業の人材確保を目的に2019年に発足。小中高生に向けたキャリア教育の実践を企業に促している。 本年度は、市内の5企業と協力し職業講話や企業見学会を開催した。企業の代表者らは「子どもたちが楽しみながら会社への理解を深めてくれた」「キャリア教育の重要性が社内全体に浸透した」などと成果を述べた。 同部会は今後、連携企業を拡大させ、キャリア教育の機会増加を目指す。
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若手作家や高校生 絵画など作品展 富士ロゼシアター
富士市文化振興財団主催の美術公募展「新進アーティスト作品展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が12日まで、同市のロゼシアターで開かれている。 県内外の若手作家と県内の高校生から、絵画や立体など74点が寄せられた。優秀賞に輝いた山梨県在住の平尾早希さん(静岡市出身)の油彩画は、部屋を想起させる空間を抽象的に描いた。色彩の豊かさと画面構成が評価された。 隣接会場では、前回優秀賞を受賞した落合京さんの個展「愛情の依代」が開催されている。
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園の思い出、写真で展示 3月閉園の富士・原田幼稚園 住民呼びかけ1000枚超
本年度末で閉園する富士市の原田幼稚園で3日、同校の歴史を写真で振り返る「思い出展」が始まった。4日は午前9時から正午まで公開する。 1925年に開園した原田幼稚園は3月末で98年の歴史に幕を下ろす。同園は地域住民に呼びかけるなどして千枚超の写真を収集。行事写真を中心に1953年から年代順に展示した。 小学生からお年寄りまで多くの来場者が訪れ、自身や家族が写った写真を探したり、再会した同窓生と当時の思い出を話し込んだりした。2010年度卒業生で富岳館高3年の山中レチシアナミエさんは「きょうだいそろって通った思い出がいっぱいの園。閉園前に来られてよかった」と話した。
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3.11伝えたい、忘れたい 犠牲者生んだ防災対策庁舎「保存か、解体か」地域に葛藤【東日本大震災12年 宮城・南三陸ルポ】
東日本大震災から間もなく12年。静岡新聞社など全国の地方紙が連携し読者参加型の調査報道などに取り組む「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」による若手記者対象の記者講座に2月上旬に参加し、津波で800人を超す犠牲を出した宮城県南三陸町を訪れた。被災記憶の伝承を巡って「早く忘れてしまいたい」「後世に伝えたい」と葛藤する被災者の思いに触れた。 南三陸町のかつての中心部に鉄筋の骨組みがむき出しになった建物がある。町の防災対策庁舎-。住民に避難を呼びかけた職員ら43人がこの庁舎で亡くなった。高さ12メートルの三階部分まで折れ曲がった鉄骨が津波の高さと威力を物語っていた。地元住民の
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児童が店舗運営 アクセサリーやゲーム 手作り品を10円で 静岡市葵区でイベント
小学生が店舗を企画運営するイベント「こども10円商店街」(NPO法人まちなびや主催)が26日、静岡市葵区のアイセル21で開かれた。 応募した地元の児童36人が2~3人の班を作って出店した。手作りのアクセサリーや折り紙などを1品10円で販売したほか、釣りや射的のゲームを展開するブースもあった。「いらっしゃいませ」と客を呼び込む「こども店長」の大きな声が響き、多くの家族連れでにぎわった。 釣りの店を企画した葵小3年の金井桃夏さんは「友達と一緒に考えたゲームで、たくさんの人が楽しんでくれた」と喜んだ。 イベントの売り上げは同NPO法人が社会貢献団体に寄付する。
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白鳥さん(常葉大橘2年)ら最優秀 静岡県高校生文芸作品コンクール
第48回静岡県高校生文芸作品コンクール(県出版文化会主催)の表彰式が26日、静岡市葵区の県教育会館で行われ、詩部門最優秀賞に輝いた常葉大橘高2年の白鳥幹太さんらに賞状を贈った。 小説、随筆、詩、短歌、俳句の5部門に県内36校の生徒が作品549点を寄せた。10年連続で応募した駿河総合高と常葉大菊川高に学校奨励賞を贈った。 その他の主な入賞者は次の通り(随筆の最優秀賞は該当者なし)。 【小説】最優秀賞 斎藤真歩(三島南3)▽優秀賞 山崎琥瑚(静岡学園2)松本花深(沼津東1)山梨源大(三島南2) 【随筆】優秀賞 高村日紀(浜松西1)竹内直也(富士宮西1) 【詩】優秀賞 香西来羽(駿河総合
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家康列車いざ駿府へ 臨時快速「大御所」号 JR東海と静岡市運行
JR東海と静岡市は18日、放映中の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて、特製ヘッドマークの臨時快速「家康公 駿府大御所」号を運行した。車内では、徳川家康にふんした市職員が乗客と交流したり、パネル展示で徳川家康にゆかりのある同市内のスポットをPRしたりした。 徳川家の家紋や駿府城を描いたオリジナルのヘッドマークを付けた列車はJR東海道線三島駅を3両編成で出発。静岡駅まで走行した。甲冑(かっちゅう)を着た家康と家臣役の市職員3人が搭乗し、乗客に記念乗車証と「葵煎餅」などの菓子を手渡した。パネルでは、徳川家康が戦勝祈願したとされる静岡浅間神社(同市葵区)や大河ドラマ館(同区)について紹介した。
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野菜は端までおいしい! フードロス削減児童学ぶ 静岡のレストラン
静岡市駿河区馬渕のレストラン「セラヴィ」は13日、料理の実演を通してフードロスの削減方法について伝える出前授業を同市葵区の新通小で開いた。オーナーシェフの鈴木啓介さん(46)が講師を務め、児童約30人が耳を傾けた。 鈴木さんは、調理で出る端材や食べ残しが食品廃棄の原因になっていることを伝えた。実際にニンジンを切り、料理で使わない部分を取り除くと、切る前の半分程度の重さになることを示した。 端材の活用方法も紹介した。余ったニンジンの皮をだしにしたスープや、芯を使ったミートソースを提供。児童は「おいしい」と笑顔を見せ、5年の中川勝晴さんは「家で端材を使った料理に挑戦してみたい」と話した。
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安倍川橋の100年身近に 静岡市と三井住友建設が出張授業 安倍川中生、歴史や構造理解
静岡市と三井住友建設(東京)は6日、同市葵区の安倍川中で、同校近くの安倍川橋が7月に建設100周年を迎えることを記念し、出張授業を行った。1年生32人が座学や実験を通して同橋の歴史や構造について理解を深めた。 市道路計画課の望月奈々重主査は、安倍川橋と、1922年まで同じ場所にかかっていた安水橋を比較用に写真で示した。道幅の広い安倍川橋が完成することで自動車が通行できるようになり、周辺地域の人口増加につながったことを伝えた。 同橋の施工会社「勝呂組」の後身にあたる三井住友建設の杉村悟静岡支店次長は、複数の部材同士を三角形につなぎ合わせて作る「トラス構造」について解説。同構造の橋の模型に重
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リズム合わせジャンプ 子どもも楽しくダンス 葵区で参加型ショー
静岡市清水区を拠点に活動するダンスグループ「ワンデイドリーム」は4、5の両日、子ども向けの参加型ダンスショーを同市葵区の青葉シンボルロードで開いた。園児や小学生らが保護者と訪れ、リズムに合わせて踊る喜びを味わった。 メンバー7人は、子どもがまねをして踊れるよう、PUFFYの「愛のしるし」など簡単な振り付けの曲を披露した。ショーの最後には、子どもたちもステージに上がった。ダンサーと一緒にジャンプしたり、腕を上げたりして汗を流した。 参加した宮崎あかりさん(8)は「体をいっぱい動かせて楽しかった」と笑顔を見せた。 青葉シンボルロードの活用に向けた社会実験「アオチャレ」に合わせ、同グループが
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家康イメージ、城や家紋 プロジェクションマッピング 静岡大河ドラマ館で12日まで
静岡市葵区宮ケ崎町の「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」で、閉館時刻の午後6時から同館の外壁を利用したプロジェクションマッピングが上映されている。徳川家康をイメージした色鮮やかな映像が来場者を楽しませている。12日まで。 映像は同館出入り口側の外壁全体に、8分間にわたって投影される。5日は、訪れた多くの家族連れなどが迫力ある映像に見入った。音楽とともに徳川家の家紋や、城、花火などが次々に映し出されると、来場者からは「すごい」と歓声が上がった。スマートフォンで動画を撮影する人も多かった。 企画した官民組織「どうする家康活用推進協議会」によると、今後、別の新たな映像の制作も検討しているとい
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静大生を応援!夕食100円で提供 静岡・浜松両キャンパス 3日まで
静岡大と同大生活協同組合はこのほど、物価高騰の影響を受けている学生に安価で食堂を利用してもらおうと「学生応援!100円夕食プロジェクト」を始めた。3日まで静岡、浜松の両キャンパスで行う。 同大卒業生や企業などからの寄付金でつくる「未来創生基金」を活用した。同大に通う学生を対象に日替わりの夕食メニューを100円で提供する。各キャンパス1日170食限定。 静岡市駿河区の静岡キャンパス生協第一食堂の前には初日、長蛇の列ができた。学生は受付で学生証を見せ「ヒレカツカレー」や「チキン竜田丼」など4品から選んで購入。午後5時の開店から約30分後には全て売り切れた。 同キャンパス近くで1人暮らしをす
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Tシャツ工場でイベント 本読みながら音楽を 静岡市駿河区
静岡県内の古書店や出版社などが出店する本と音楽がテーマのイベント「ブルーストブックマーケット」が29日、静岡市駿河区馬渕のTシャツ工場「ブルースト」で開かれた。 同市葵区鷹匠の古書店「水曜文庫」や、伊東市の出版社「子鹿社」など4団体が集まった。県内外の音楽家によるライブやキッチンカーの出店もあった。 水曜文庫の市原健太さん(58)は「企画内容に合わせ、音楽関連を中心にした」と品ぞろえを説明した。主催したブルーストの山下貴大さん(30)は「本を読みながら音楽を聴く楽しみを提示できた」と話した。 同店はオリジナルTシャツの製造を行う専門店。週末には音楽イベントなどを開催している。
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園児ら丸太切りに挑戦 オクシズ森林の市 木材の魅力伝える 静岡
地元木材の魅力を紹介するイベント「オクシズ森林(もり)の市」が29日、静岡市葵区の市林業センターと周辺で開かれた。多くの親子連れが訪れ、井川、梅ケ島両地区などの市産材への関心を高めた。 同センターには、ペン立てや箸などの木工品を制作できるブースが並んだ。地元農産物や木製家具の販売ブースもにぎわった。 同センター付近の「千代みどりの森」では、丸太切りの体験会が行われた。園児や小学生らが林業家の指導を受けながら、地元産スギをチェーンソーで切断した。岡部遥大君(6)=静岡市駿河区=は「まっすぐ切れてよかった」と話し、うれしそうに木片を持ち帰った。 市内の森林組合や林業関係者などでつくるオクシ
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統一地方選に向け模擬投票 駿河総合高生「選挙」学ぶ
静岡市駿河区選挙管理委員会事務局は27日、4月の統一地方選に向けて、駿河総合高で選挙に関する知識を伝える出前講座を行った。生徒は模擬投票を通して投票所での流れを学んだり、若者の投票率が低い現状などについて理解を深めたりした。 2年生約240人が参加した。統一地方選の時点で18歳を迎える代表生徒3人が同事務局職員の指示を受けながら、記載台で投票用紙に架空の候補者の名前を記入して投票箱に投じた。 体験した大塚楓人さん(17)は「想像以上に簡単な作業で驚いた。候補者のことをしっかり調べて統一地方選に臨みたい」と初めての投票に向け意気込んだ。 講座では、講師を務めた同事務局の梅田しおり参事が2
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北方領土、早期返還を 静岡で県民大会、標語入賞者を表彰
静岡県内60団体でつくる北方領土返還要求県民会議(会長・薮田宏行県議会議長)は26日、本年度の県民大会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。大会宣言の採択や県民から募った標語入賞者の表彰を行った。 構成団体の関係者ら約100人が出席し、「一日も早い北方領土の返還が実現されるよう努力する」との大会宣言を採択した。 標語は寄せられた304点の中から、11点が入賞、入選した。静岡市立服織中2年の石上晴さんの「四島返還 平和な未来へ 世代越え」が最優秀賞に輝いた。石上さんは「若い世代も北方領土への理解を深めてほしい」と思いを語った。 元島民3世や大学院生、中学教員らによるパネルトークも行った。
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記者コラム「清流」 街で遊ぶ
静岡大の人文社会科学部と理学部は前身の旧制静岡高時代を含め2022年で創立100周年を迎えた。同高は1949年に同大に包括。校地は68年に静岡市葵区大岩本町から駿河区大谷に移転した。 旧制静岡高出身の芥川賞作家吉行淳之介さんのエッセーに、在籍時の思い出に触れたくだりを見つけた。仲間と連れだって毎日のように街へ出かけ、酒を飲んだり映画を見たりしたという。 記者は同大人文社会科学部を2年前に卒業した。学生時代を振り返ると、自分も周りの友人も「街で遊ぶ」という感覚は薄かった。大谷と静岡駅前は距離があったし、コロナ禍の影響も受けた。 中心街での回遊はにぎわいに欠かせない。若者の流出が嘆かれる中
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謎解きや「動物恋みくじ」 日本平動物園活性化へ提案 静岡デザイン専門学校の2年生
静岡デザイン専門学校グラフィックデザイン科の2年生が26日、日本平動物園(静岡市駿河区)の活性化に向けて考案した企画を同市葵区の同校で発表した。同園の関係者らが耳を傾けた。 学生は同園を訪れて来園者の年齢層などを分析した上で、昨年10月から個人やグループで企画を考えてきた。 この日の発表では、謎解きイベントの開催や、飼育員をモチーフにした広報キャラクター制作など、斬新なアイデアが提案された。10代、20代のカップルの来園増を狙った「デートスポット大作戦」を企画した班は、学生がデザインした「動物恋みくじ」を見せ「SNSで拡散が期待できる」と強調した。 金原百々菜さん(19)は「来園が比較
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障害者就労支援へ NPOに68万円 SOMPO福祉財団
SOMPO福祉財団(東京)は26日、障害者の就労支援を行うNPO法人「絆」(佐塚啓吾代表)に68万円を寄付した。静岡市駿河区下川原の同NPOで贈呈式が行われた。 同財団の母体である損保ジャパン(東京)の山本耕平静岡支店長が、佐塚代表に贈呈書を手渡した。寄付金はトイレと更衣室の改修に活用される。 山本支店長は「今後も地域の社会福祉の発展に貢献していただければ」とあいさつした。
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エシカル消費 衣服で学ぶ 常葉大橘高で授業 ファッション楽しみ方再考
人や社会、環境に配慮した消費行動「エシカル消費」について衣服を題材に学ぶ授業が25日、静岡市葵区の常葉大付属橘高で開かれた。同校英数科の1年生39人が環境問題などを踏まえ、ファッションの楽しみ方を見つめ直した。 同校の水口裕太教諭(36)が、衣服を作るために必要な水や排出される二酸化炭素(CO2)の量など、環境への負荷について解説。発展途上国の中には劣悪な労働環境の下で衣服を製作する人たちもいることを説明した。 生徒は4人一組になり、環境に配慮した衣服の扱い方などについて議論。「捨てる服を切って雑巾として再利用する」といった提案が出た。白鳥兼佑さんは「買うときに流行に影響されすぎず、本当
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「選挙に行こう」 ポスターで啓発 静岡・葵区で展示会
静岡市選挙管理委員会による「明るい選挙啓発ポスターコンクール展示会」が25日、葵区の市役所市民ギャラリーで始まった。29日まで。 市内の小中高生が制作した318点が並ぶ。最優秀賞に輝いた静岡高1年の尾崎咲菜さんの作品は、国会議事堂の前で投票用紙を持つ人を描き、「届け!私の声」とのキャッチコピーを添えて投票を促した。 市選管の平井寿弥さん(48)は「4月の静岡市長選を前に、選挙に関心を持つきっかけにしてもらえれば」と期待した。
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競技用義足 走りのこつ指導 静岡でパラ陸上山本選手(掛川出身)ら
静岡県と県障害者スポーツ協会は21日、県内出身のパラアスリートらから競技用義足での走り方を学ぶ講習会を静岡市駿河区の草薙総合運動場体育館このはなアリーナで開いた。競技用義足の体験会も併せて開き、幅広い世代の県民が義足やパラスポーツへの理解を深めた。 陸上競技でパラリンピックに出場した山本篤選手(掛川市出身)、佐藤圭太選手(藤枝市出身)、春田純選手(静岡市清水区出身)らが講師を務め、上半身を伸ばすことや一歩の幅を大きくすることなど走り方のこつを伝えた。 山本選手は競技用義足の使用者に積極的に声を掛けた。実際に動作を示しつつ「義足を装着している方の足の膝をもっと曲げて」などと具体的に指導し
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静岡・城北小40周年 節目祝う 児童、式典で地域に感謝
静岡市葵区の城北小は21日、創立40周年の記念式典を同校で開いた。児童や保護者ら約700人が同校の歴史を振り返り、喜びを胸に節目を祝った。 6年生の代表8人はスライドを使い、開校当時の校舎や学校活動の写真を紹介。水泳大会や陸上大会など、現在は開催されていない行事があったことを伝えた。校名や校章の由来も説明した。 5年生の代表3人は同校敷地内に整備されている「四季の小径(こみち)」について発表した。校舎の周囲にサクラやキンモクセイ、バナナなどさまざまな木々が並ぶ光景を示し、「自然いっぱいの学校に通えてうれしい」と誇らしげに語った。 児童代表の松田圭佑さんは「地域の人への感謝を忘れず、伝統
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2月開催「河津桜まつり」 ミス伊豆の踊り子、橋場さんらPR
河津町の観光関係者らが18日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、2月1日から28日まで開かれる「河津桜まつり」をPRした。 岸重宏町長や町観光協会の山田和子会長、「ミス伊豆の踊り子」の橋場南美さんら7人が訪問し、見どころや期間中に行われるイベントを伝えた。今年は、高台で河津川沿いの桜を見下ろせるスポット「涅槃(ねはん)堂」を3年ぶりに開放する予定。弁当と温泉の入浴を楽しめるプランも用意する。開花状況は公式サイトからライブカメラの映像で確認できる。 山田会長は「今年も感染対策を徹底する。来場者数がコロナ禍前の状況に近づいてくれるとうれしい」と期待した。
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椿の女王ら 伊豆大島椿まつりPR 静岡 新聞放送会館訪問
東京都大島町の観光PR役を担う「ミス大島」や「椿の女王」ら3人が18日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、29日から3月26日まで開催される伊豆大島椿まつりを紹介した。 3人は頭にツバキ柄の手ぬぐいを巻き、市松模様の着物に身を包む大島の伝統衣装「あんこ姿」で訪問。伝統芸能を披露する「夜祭り」やツバキの花びらでハンカチを染める体験会など、期間中のイベントを伝えた。 ツバキは2月から3月にかけて見頃を迎え、島内では自生する約300万本のヤブツバキや1千種以上の園芸種を楽しめる。 第66代ミス大島の黒崎夏帆さん(22)は「富士山を背景にツバキを楽しめる椿花ガーデンがおすすめスポット」と
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ミカン・ポンカン品評会 糟屋さん最高賞 形や色、味を審査 静岡・葵区
JA静岡市は17日、「貯蔵みかん・ポンカン果実品評会」を同市葵区のあさはた支店で開いた。 市内で生産された青島温州ミカン16点とポンカン6点が出品された。市職員や市場関係者ら9人が形や色、味などを審査した。ミカン、ポンカンともに糟屋訓敏さん=同市駿河区=が最高賞の優等に輝いた。 村田裕行審査委員長は「昨年は台風や雨の影響で生産が難しい一年だったが、出来のよい果実がそろい驚いた」と話した。
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座禅初心者を指南 静岡市葵区で愛好家 仏教思想や足の組み方紹介
静岡県内の座禅愛好家でつくる静岡座禅サークル(小林孝年代表)は15日、初心者に基礎を伝える体験会を静岡市葵区のアイセル21で開いた。 小林代表が足の組み方や姿勢、息を数えながら瞑想(めいそう)に集中する呼吸法「数息観」などを紹介。参加者が実際に25分間の座禅に2回取り組んだ。仏教思想や座禅の歴史について文献を基に解説も行った。 初めて挑戦したという鎌田八重子さん(76)=同市駿河区=は「もやもやした気持ちが軽くなった気がする。今後も継続したい」と話した。
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東海大生 柴揚げ漁に挑戦 静岡の遊水地、自然環境も調査
静岡市葵区の麻機遊水地で15日、冬ごもりする魚の習性を利用した伝統漁法「柴揚げ漁」が行われた。 柴揚げ漁は、秋にコナラなどの枝を水中に沈め、冬になって寒さをしのぐために枝の裏に隠れた魚を網ですくう漁法。市内の川や池の水質調査を行う東海大海洋学部のサークル「水棲環境研究会」メンバー9人が参加し、小舟の上から挑戦。フナとモツゴ計10匹を捕獲した。 地元有志でつくる麻機遊水地柴揚げ漁保存会が企画し、同遊水地の自然環境の調査を兼ねて毎年行っている。捕れる魚の数は減少傾向にあり、同サークルの高橋真生部長(20)は地球温暖化による水温の上昇が原因と指摘する。「遊水地の水質が変化していることを多くの人
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かつての七間町 写真をカラー化 静岡市葵区で展示会
静岡市葵区の七間町名店街を撮影した古写真をカラー化させて紹介する「あの日の七間町クロニクル写真展」が14日、同商店街の雑貨店「カーサ」跡地で始まった。29日まで。 住民から寄せられたモノクロ写真をAI技術で着色するサイトを利用してカラー化させた。明治末期から昭和30年代に撮影された約120枚が並ぶ。 1945年の静岡大空襲直後の街並みや、かつて営業していた飲食店の店員の生き生きとした表情を捉えた写真が年代順に展示され、来場者は商店街の歴史を楽しめる。 企画した同商店街振興組合の久保耕介理事長は「カラー化したことで、昔の写真が親近感をもって感じられるはず」と来場を呼びかける。
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インフルで学級、学年閉鎖 長泉と沼津の2校
静岡県は13日、長泉町の小学校と沼津市の中学校2施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計12人確認され、学級閉鎖と学年閉鎖を行ったと発表した。 県内の学級閉鎖は今季3例目で学年閉鎖は2例目。県内139の定点医療機関における直近1週間(2~8日)の平均患者数は今季最高の3・19人。前週の1・4人から上昇した。前週に引き続き、流行期入りの基準である1人以上になっている。 市町別の施設数と患者数は次の通り。 長泉町1施設7人、沼津市1施設5人
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歴史博物館にソーラー時計寄贈 ソロプチミスト静岡
国際ソロプチミスト静岡(佐野日出子会長)は静岡市歴史博物館(同市葵区)にソーラー時計を寄贈し、13日の開館記念式典で佐野会長が田辺信宏市長に目録を手渡した。 時計は高さ5・3メートルで同館の北側出入り口付近の屋外に設置した。近くに駿府城公園もあり、今後通行人の増加が見込まれることから寄贈を決めた。 佐野会長は「歴史博物館のオープンによって静岡市がより良い街に発展してほしい」と期待した。
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福祉活動充実へ 2団体に助成金 静岡市社協
静岡市社会福祉協議会(三重野隆志会長)はこのほど、「宮地三千代・展江特別基金助成金」の贈呈式を同市葵区の市中央福祉センターで行い、静岡老人ホームと市難病障害者協議会に計15万3780円を寄付した。 三重野会長は「福祉活動のさらなる充実に役立ててほしい」とあいさつし、2団体の代表者に目録を手渡した。浄財は、空気洗浄機の購入など設備拡充に活用する予定。 同基金は、故宮地三千代さん、展江さん姉妹(同市)の寄付金を基に1997年に創設。毎年、運用益を助成金として福祉団体に贈呈している。
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ペット同行避難 訓練重ね模索 鳴き声、衛生面…空間確保など課題
災害時にペットを連れて避難所に行く同行避難を想定した防災訓練が静岡県内で徐々に広がっている。ペットスペースの確保や避難に要する時間の増加といった課題もあり、継続的な訓練の必要性を訴える声が上がっている。 「地域防災の日」の昨年12月4日、避難所に指定されている静岡市駿河区の西豊田小で、遊具などを防雨用のブルーシートで覆って作るペットスペースの開設訓練が初めて行われた。飼い主らは、市動物指導センターが市内防災倉庫に配備したペットスペース開設マニュアルや備品入りのボックスを活用しながら作業を進めた。 訓練中、問題になったのは設営場所の選定だった。当初は体育館付近にある駐輪場と決めていたが、一
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病気平癒祈る 静岡・少彦名神社で例祭 子と丑の彫刻公開
静岡市葵区の静岡浅間神社の境内社である国指定重要文化財の少彦名(すくなひこな)神社で8日、例祭が営まれた。 宮司が祝詩を話し、巫女(みこ)が舞を披露して技芸上達や病気平癒を祈った。同神社は、社殿の外壁に十二支のうち10種類の動物の彫刻が施されている。例祭の終了後には、普段は公開されていない社殿内部の子(ね)と丑(うし)の彫刻を公開。参列者は列をつくって拝観した。 同日放送開始の大河ドラマ「どうする家康」の主人公、徳川家康が寅(とら)年で虎を好んだことから、寅の彫刻に見入る参列者も多かった。今年の干支(えと)である卯(う)も人気だった。
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図書館に弦楽器の音色 静岡室内楽協会コンサート 新年祝う曲披露
静岡市葵区の市立中央図書館で8日、「新春!ライブラリーコンサート」が開かれ、市民70人が弦楽器の音色を楽しんだ。 県文化奨励賞や県芸術文化活動奨励賞を受賞した静岡室内楽協会のメンバー18人がヘンデルの「アルキーナ組曲 変ロ長調」などを披露。チェロやビオラなどが華麗なハーモニーを奏で、来場者が聞き入った。「富士山」など新年にちなんだ童謡も披露した。 開催は34回目。市民に図書館に親しんでもらおうと毎年企画している。
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大河「家康」に合わせ物販所 静岡浅間神社 関連品や特産品を販売
大河ドラマ「どうする家康」初回放送日の8日、同ドラマの関連商品や静岡県内の特産品を集めた物品販売所が静岡市葵区の静岡浅間神社境内にオープンした。 同ドラマのロゴマークを施したグッズや安倍川餅、わさび漬けといった県内の特産品など計約250種類の商品が並ぶ。同販売所の限定メニューとして同神社の井戸水を使用して作った水餅「御神水餅」を販売する。ドラマの物語や登場人物について解説するパネルも展示している。 名古屋市から初詣に訪れた会社員鈴木浩也さん(32)は「家康が晩年を過ごした静岡の魅力を感じられた。今日の初回も楽しみ」と期待した。 27日には同神社境内に大河ドラマ館が開館することから、観光
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マルシェにぎわい どうする家康イベントに合わせ開催 静岡・グランシップ
静岡県内の特産品などを販売するブースが集う「しずおかマルシェ」(静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会主催)が8日、静岡市駿河区のグランシップ芝生広場で開かれた。 同日、グランシップで開かれた大河ドラマ「どうする家康」の出演者巡回イベントに合わせて企画した。静岡茶の販売店や「静岡おでん」のキッチンカーなど計50団体が出展し、家族連れや若者を中心に多くの来場者でにぎわった。県内のミュージシャン7組によるステージも来場者を魅了した。
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服部さん(常葉大橘小6年)2年連続最高賞 読書感想文「てのひら文庫賞」
常葉大付属橘小(静岡市葵区)6年の服部真子さんが、小学生対象の読書感想文コンクール「てのひら文庫賞」(総合初等教育研究所主催)で最高賞の文部科学大臣賞に2年連続で輝いた。3年の山口佳穂さんも最優秀賞を受賞し、表彰式が23日、同校で行われた。 同コンクールは課題図書部門と自由図書部門に分かれ、全国から約2万6千点の応募があった。 服部さんが選択した課題図書は「展示館の中の船-第五福竜丸」。東京都の第五福竜丸展示館や焼津市の市歴史民俗資料館に訪れ、第五福竜丸事件について学習しながら書き上げた。「展示館に行って視野が広がった。連れて行ってくれた母親に感謝したい」と話した。 山口さんは自由図書
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マーケティング成果披露 静岡県立大生が市内4店と連携
静岡県立大(静岡市駿河区)の学生が飲食店の魅力を引き出す企画を提案、実践する「大学生によるお店コンサルティング事業」(市主催)の成果発表会が20日、同市葵区の市産学交流センターで開かれた。 同大経営情報学部の岩崎邦彦ゼミでマーケティングを学ぶ学生16人と市内の4店が連携し、店舗ごとにつくったグループで7月から事業に取り組んできた。 同市葵区七間町のレストラン「フランセ」の認知拡大とカフェタイムの集客増加を目標に掲げていたグループは、写真共有アプリ「インスタグラム」の活用や、デザートの割引キャンペーンを実施し目標を達成したことを伝えた。 岩崎教授は「学生と飲食店が協力し、話し合いを重ねた
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平和願いしめ縄作り 静岡県護国神社世話人会 新年へ向け準備
静岡市葵区の県護国神社で22日、年末恒例のしめ縄作りが行われた。同神社世話人会の会員12人が力を込めて編み、新年に向けて準備を整えた。 会員は稲わらを糸で束ね3本の縄を制作。それらを三つ編みにし、長さ約7メートル、直径約0・45メートルのしめ縄を完成させた。本殿の入り口上部に飾り付けるという。このほか社務所や剣道場用に長さ約3メートルのしめ縄も作った。 会員の大橋敬正さん(79)は「世界平和やコロナの終息を祈りながら作業した」と話した。
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芹沢銈介の家、ウェブで 美術館がバーチャルツアー公開
静岡市駿河区の芹沢銈介美術館はこのほど、付属施設「芹沢銈介の家」をウェブ上で見学する「3Dバーチャルツアー」をホームページで公開した。染織家芹沢のこだわりが詰まった家の内部を、実際に歩いているかのように見渡すことができる。 「芹沢銈介の家」は都内にあった芹沢の自宅を移築した2階建ての建物。開放日を日曜祝日と限定しているため、「いつでも気軽に訪れてもらおう」と企画した。 ウェブ上のツアーでは、画面を操作し自由に動いて部屋を巡ることができる。芹沢が改修した家具や収集した工芸品について解説する音声ガイドも用意されている。年に一度しか公開していない2階部分を訪れることもできる。 同館学芸員の山
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エコ生活、家庭で挑戦 最終報告 静岡・東源台小
静岡市駿河区の東源台小の児童がこのほど、家庭で地球温暖化対策の取り組みを行う「アース・キッズチャレンジ」(県地球温暖化防止活動推進センター主催)に挑戦した。19日に最終報告会を開き、成果を振り返った。 5年生約100人は10月、ゲームを通して温暖化の仕組みやエコ活動について同センターの職員から学び、「電気をこまめに消す」「ティッシュを無駄遣いしない」など各家庭でできる取り組みを実践した。取り組みの前後で、電気メーターの数値確認や燃えるごみの重さの測定を行い、効果を確認した。 最終報告会では、児童が測定した数値から、同センターの職員が二酸化炭素(CO2)の削減量を推計し発表。児童は温暖化対
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受験生応援 カツオ料理で“合カツ”祈る 静岡県立大生と中島屋グランドホテルが考案
静岡県立大(静岡市駿河区)の料理研究サークル「フードラボ」と中島屋グランドホテル(同市葵区)が、焼津産カツオを使った受験生応援メニュー「茶ちゃっと合カツ」を共同開発し、18日に同ホテルで試食会を開いた。 約20人の学生が10月から同ホテルの料理長らと打ち合わせや試作を重ねてきた。完成したのは「受験に勝てるように」とカツオのカツを蒸しパンで挟んだ料理。トマトソースとホワイトソースの「紅白」のソースを用意し、縁起の良さを強調した。カツオに粉末茶をまぶしてから揚げているのも特徴。 試食会では招待された学生15人が「カツオが柔らかくておいしい」などと感想を述べながら味わった。同サークルの部長で3
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新マットで新体操発表会 選手強化や競技力向上に期待 静岡
静岡市が本年度、体操用の新マットを配備した同市葵区の市中央体育館で18日、新しいマットを使った初の新体操演技発表会(市体操協会主催)が開かれた。関係者は選手の強化推進や大会の増加など競技力向上につながると期待した。 新マットは縦横13メートルの大きさで、市が昨年購入を決め、今年8月に中央体育館に配備。それまで中央体育館で使っていたマットは市北部体育館(同区)に移して使えるようにした。同協会の市川利隆会長(77)は「2会場でマットを使った練習や大会ができるのは、選手の強化に向けて重要」と期待を込めた。 新しいマットは同協会の会長を務めて昨年8月に死去した川村泰男さんが市に配備を依頼していた
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小物販売や手話講座も 静岡市葵区で福祉イベント
静岡市ボランティア団体連絡協議会など県中部の福祉団体が17日、福祉イベント「いのちポカポカ街かどクリスマス」を同市葵区の青葉シンボルロードで開いた。 就労支援B型事業所やボランティアなど33個人・団体が、活動内容を伝えるブースや手作りの小物を販売するバザーを展開した。このうち、同市の手話サークル2団体は手話体験会を企画し、「こんにちは」や「ありがとう」など、簡単なあいさつを紹介した。 イベントは22回目。同協議会の東山喬彦会長(75)は「福祉団体の活動を知ってもらう大切な機会。今後も継続したい」と話した。
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常葉大生 育児支援で絵本制作 ネット公開、リンク掲載呼びかけ
常葉大外国語学部(静岡市駿河区)の学生が子育て世代を支援しようと、絵本「みかんちゃんのねいろ」を制作し、インターネット上で無料公開を始めた。子どもたちに「多様性とは何か」を説き、特徴が違う相手とも仲良くするべきと伝える内容。多くの人に読んでもらおうと、企業にホームページへのリンクの掲載も呼びかけている。 制作のきっかけは社会問題を考える大学の講義だった。受講生の7人は課題を少子化に設定し、子育てをする親が経済面や精神面で負担を感じることが少子化の一因と考えた。「子育ての時間を楽しくできれば負担軽減につながるのでは」との思いで、6月から制作作業を始めた。 絵本では主人公のみかんちゃんが野菜
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静岡県障害者芸術祭とふじのくに写真展 県立美術館で同時開催
静岡県などが主催する「ふじのくに芸術祭美術部門写真展」(静岡新聞社・静岡放送後援)と県障害者芸術祭(中部会場)が18日まで、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで同時開催されている。 写真展は222点の応募作品の中から入賞・入選した55点を紹介。最高賞の県芸術祭賞の受賞作品は、ミャンマーのインレー湖で魚を捕まえる男性を被写体にした。水面を照らす光の具合などを計算した緻密な撮影手法が評価された。 一方、同芸術祭は、県内の特別支援学校の生徒らが手がけた似顔絵や陶芸、織物類など約80点が並ぶ。常葉大造形学部(静岡市葵区)の1年生が障害者の描いた絵から着想を得て制作した漫画やイラストも展示。障
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知的障害者の芸術作品並ぶ 静岡・グランシップ
知的障害者の芸術作品を集めた「愛護ギャラリー展」が15日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。静岡県知的障害者福祉協会の主催で、初日は優秀作品の表彰を行った。19日まで。 絵画や陶芸、立体作品など約350点が並ぶ。陶芸部門で静岡市長賞に輝いた鷲尾祐一さん(83)は、タコやエビなど複数の立体作品を配置し、海の中の光景を表現した。このほかの主な受賞者は次の通り。(工芸部門は共同作品のため施設名) 【絵画】県知事賞 松本五十美(菊川寮)▽静岡市長賞 森渉(県知的障害児者生活サポート協会)▽県福祉協会会長賞 大木知子(菊川寮) 【陶芸】県知事賞 西岡厚子(富岳の郷)▽県福祉協会会長賞 飯塚栄
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発達障害の子との接し方 保育士らに講座 静岡・駿河区
静岡市駿河区寺田の児童発達支援事業所「コペルプラス安倍川教室」は12日、県中部地区の幼稚園や保育園などの職員を対象に、発達障害のある子どもへの対応を学ぶ講座を同施設で開いた。 社会福祉士の福田善通さん(33)=同区=が講師を務め、約20人が参加した。福田さんは、発達障害のある子どもが対人関係を築く際の特徴として、新しい環境に慣れるまでに時間がかかることや、不安でパニックに陥る可能性があることなどを解説した。「子どもが失敗した時、落ち着かせた後で対処を手伝うべき」などと支援のあり方も伝えた。 同事業所の高野政則教室長(74)は「保育士たちが連携して勉強したり悩みを語り合ったりする場を今後も
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書道とポスター 金賞28人を表彰 静岡県内JA
JA共済連県本部と静岡県内JAは10日、2022年度のJA共済県小・中学生書道・交通安全ポスターコンクール(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を静岡市葵区で開いた。金賞に輝いた28人をたたえた。 書道は半紙と条幅の2部門に計5万8304点が寄せられ、「友達」や「花舞う季節」など学年ごとに指定された書を伸び伸びと書き込んだ。交通安全ポスターには5796点の応募があった。歩きスマホや飲酒運転の危険性を伝える作品などが表彰を受けた。 金賞受賞作は静岡市役所市民ギャラリーで来年1月8日から10日まで展示される。
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竹灯籠点灯こぼれる光 用宗漁港・津波避難タワー 小学生ら制作
静岡市駿河区の用宗漁港の津波避難タワーが竹灯籠でライトアップされている。地元有志でつくる「用宗を楽しくする会」が、住民にタワーに登ってもらい防災意識を高めてもらおうと企画した。来年4月30日まで。 同会の会員や地域の小学生ら55人が約200個の竹灯籠を制作した。材料となる竹は同区小坂地区の放置竹林から伐採した。花や猫の絵、幾何学模様を刻み、こぼれた光が来場者を楽しませている。 同会の島直也さん(44)は「避難タワーに対して怖いというイメージを持つ人は多い。今回のライトアップを登る機会にしてもらいたい」と話した。
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潮風なんの 園児疾走 用宗海岸でマラソン大会 静岡
静岡市駿河区のひばり幼稚園と東新田こども園は2日、園児が同区の用宗海岸沿いの道を走る恒例のマラソン大会を開いた。 園児約175人が性別と年齢別に分かれ、150~500メートルを走った。友達や保護者から応援を受け、潮風が吹く道を精いっぱい駆け抜けた。ゴールテープを切ると、保育士から折り紙で作られたメダルが手渡された。 2年連続で1位に輝いた若杉桃花ちゃん(6)は「うれしい」と満足げ。川口真成人ちゃん(6)は初めての1位に「疲れたけど気持ちよく走れた」と笑顔を見せた。
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音楽 人々に与える影響は? 文化財団の慈善活動学ぶ 和歌山の高等専修学校、静岡で研修
和歌山県橋本市のきのくに国際高等専修学校の生徒が30日、研修旅行の一環で静岡市葵区のアイワ文化福祉財団(藤井嗣也理事長)を訪問し、財団の活動について学んだ。 「音楽が人々に与える影響とは」という課題を設定したクラスが、文化財団による社会貢献について調べようと、定期的にチャリティーコンサートを開催する同財団を研修先に選んだ。 生徒は「コンサートの出演者はどうやって決めているか」「財団を立ち上げた目的は」などと質問。藤井理事長は「学生時代から好きだった音楽を通して、困っている人の力になりたい」と活動への思いを語った。 3年の松木心春さんは「音楽は人々の生活を豊かにするものであると改めて実感
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新光明寺(静岡市葵区)で晋山式 新住職就任祝う
静岡市葵区足久保口組の新光明寺の第42代住職に山本泰祐さん(41)が就任しこのほど、同寺で「晋山式」が行われた。 山本さんをはじめ、頭に冠を着けた稚児や僧侶ら約150人が同地区の神明原公民館から約500メートルの参道を練り歩いた。祝いの歌を歌唱したり、鈴を鳴らしたりしながら本堂に到着し、法要を営んで就任を祝った。 山本さんは「寺の歴史を大切にしつつ、新しいことにも挑戦していきたい」とあいさつした。
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静岡の歴史を料理で堪能 食×旅行「ガストロノミーツーリズム」推進へ 静岡市清水区でイベント
食と旅行を組み合わせた新しい観光スタイル「ガストロノミーツーリズム」の推進に向けたイベント「ふじのくにガストロ創作料理を食する会」(静岡新食文化共創機構、静岡新聞社・静岡放送主催)が24日夜、静岡市清水区の日本平ホテルで開かれた。地元食材を使い、県内の歴史や文化をイメージしたコース料理を提供した。 メニューはふじのくに地球環境史ミュージアム(同市駿河区)の佐藤洋一郎館長と、同ホテルの渡辺健太郎総料理長が共同で考案した。太刀魚のマリネは「古事記」など日本神話に登場する「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」から連想。ブランド牛「静岡そだち」を使用したステーキには、野菜を砕いたパウダーを皿に散らして富士
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サッカーロボ操作しゴール! プログラミング楽しく 静岡・賤機中小生
静岡市葵区の賤機中小の児童が22日、産業用ロボットメーカーのアイエイアイ(同市清水区)が開発した組み立て式の小型サッカーロボット「ミニロボ」を使い、プログラミングに取り組んだ。3、4年生17人が楽しみながらプログラミングの基礎や活用方法を学んだ。 児童はノートパソコンに「前に進む」「止まる」「回転する」といった指示を打ち込み、サッカー場に見立てたシート上でミニロボにドリブルやシュートをさせた。試行錯誤して動かし方を変え、思い通りのゴールが決まると「ナイスシュート」と笑顔を見せた。 アイエイアイの望月建汰さん(28)が講師を務めた。授業の終わりに望月さんが「プログラミングで作りたいものはあ
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詐欺の手口を寸劇で紹介 静岡市葵区の沓谷地区防犯協会
静岡市葵区の沓谷地区防犯協会は19日、特殊詐欺の手口を寸劇で伝える講座を同区の東部生涯学習センターで開いた。同地区の自治会役員ら約60人が耳を傾けた。 NPO法人防犯アドバイザー協会中部支部の5人が犯人と被害者の役を演じ、還付金詐欺など3種類の手口を紹介。最初は疑っている被害者が複数の犯人と立て続けに会話するうちに焦りが生じ、だまされていく様子を再現した。 増田育男支部長は「被害が発生しないよう住民の困り事を聞くことを普段から心がけて」と呼びかけた。
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静岡大学の将来像は 創立100周年 OBの経営者らが討論
静岡大の人文社会科学部と理学部の同窓会は19日、両学部の前身である旧制静岡高創立100周年を記念したイベント(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区のグランシップで開いた。同大を卒業した経営者や専門家らが、大学の将来像などを題材に討論した。 登壇したのは、石橋秀一ブリヂストン代表執行役GlobalCEO、日色保日本マクドナルド社長兼CEO、須藤修中央大教授、岩田孝仁静岡大防災総合センター特任教授の4人。進行役は日詰一幸静岡大学長が務めた。 石橋氏はAIなどの技術革新について「活用するには教養や美意識といった総合知が必要」と述べ、文理融合型教育の重要性を強調。日色氏は「各学部が連携し、多
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年末年始に向け防犯意識を向上 金融機関連絡会、静岡市葵区で会合
静岡市の葵、駿河両区の金融機関でつくる静岡市金融機関防犯協会(大橋美智子会長)は17日、県警などと連携し、「年末年始金融機関防犯対策連絡会」を同市葵区のアゴラ静岡で開いた。 金融機関を狙った犯罪が懸念される年末年始を前に、防犯意識向上を促す目的で毎年開催している。県警生活安全企画課の影山勝彦理事官が特殊詐欺の発生状況や手口について講演し、金融機関の職員ら約30人が耳を傾けた。 影山理事官は、還付金詐欺では犯人が60代後半を主なターゲットにしていると指摘。具体的な犯行の流れを説明した上で「電話をしながらATMを利用している高齢者には積極的に声を掛け注意して」と訴えた。 大橋会長は「事件や
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題材多彩な油彩画 重ね塗り技術光る 静岡市葵区で作品展
静岡市在住の油彩画愛好家でつくる「竜美会」(児玉美恵子会長)による展覧会が、同市葵区の西奈生涯学習センターで開かれている。20日まで。 会員13人が45点を出品した。桜の木が並ぶ駿府城公園の風景画や、踊る舞妓(まいこ)の人物画など、多彩な題材がそろう。花瓶に入れた赤や黄色のバラを描いた静物画は、厚塗りを用いて花弁の重なりを立体的に表現。迫力ある筆のタッチが伝わり、華やかな印象を与えている。 同会は月に3回、練習を重ねている。児玉会長は「努力の成果が技術に表れている」と話した。
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静岡市内の風景 柔らかに描写 葵区で長船さん個展
大分市の画家長船善祐さんの個展「光と影の詩情」が21日まで、静岡市葵区の静岡伊勢丹内のギャラリーで開かれている。 長船さんは年に1度、静岡市内で作品展を開いている。今回はその滞在期間に制作した油彩画を中心に約40点を出品した。題材は秋の駿府城公園や朝焼けを背景にした安倍川の河川敷など。同市内を自転車で巡り、気になった風景をスケッチした。光を効果的に使い、遠方を曖昧なタッチで描くことで作品に柔らかな印象を与えている。 長船さんは「光景をその場で描くことで、作品に空気感を閉じ込めることができる」と解説した。
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スタントマン事故実演 静岡東高で自転車教室
静岡中央署とJA共済連静岡は14日、スタントマンが交通事故を再現して自転車の危険運転防止を訴える交通安全教室を静岡市葵区の静岡東高で開いた。1年生約280人が参加し、交通ルールを守る大切さを学んだ。 プロのスタントマンが、見通しの悪い交差点での出合い頭の接触や夜間のライト付け忘れによる衝突など、自転車同士の5パターンの事故を実演。大きな音を立ててぶつかり、体が投げ出されて転倒する様子を生徒が息をのんで見入った。左右前後の安全確認など、防止方法の説明も受けた。 間近で再現を見た坂ノ上昂大郎さんは「身をもって事故の怖さを知った。通学で自転車を使っているので安全運転を心がけたい」と話した。
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静岡県内の豪雨災害 パネルで伝える 静岡県地震防災センター
静岡県内で起きた豪雨災害について伝えるパネル展が静岡市葵区の県地震防災センターで開かれている。9月の台風15号の被害を受け、県民の防災意識向上を促す狙いで企画した。12月4日まで。 写真や図を用いたパネル10枚が並ぶ。台風15号と2019年10月の台風19号のパネルは、当時の地上天気図や降水量分布図、住宅の浸水被害件数などを紹介。両台風を比較すると、台風15号は上陸時の勢力が弱かったが長時間にわたって雨が降り続き、甚大な被害をもたらしたことが分かる。同センターの松浦和幸防災アドバイザーは「勢力から予測しづらい雨が降ったのが特徴」と指摘する。 1974年の七夕豪雨や、断水時における携帯トイ
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避難所 パーティションで安心 あいネットグループ、静岡北特支学校に寄贈
冠婚葬祭業のあいネットグループ(杉山茂之社長)は14日、静岡市葵区の静岡北特別支援学校(原田満紀校長)に対し、災害時に避難所でプライベート空間を確保するためのパーティションを寄贈した。同校で贈呈式を行い、生徒が組み立てや仕切りの中に入る体験をした。 寄贈したのは、家具製造のFPKナカタケ(焼津市)製のパーティション6セット。段ボールと木の再生材によるパーツを組み立てると縦、横が2・3メートル、高さが1・5メートルになる。生徒3人が同社社員の指導を受け、協力しながら完成させた。仕切りの中に入った高等部2年の桜井要人さんは「高さが十分にあり安心できる」と話した。 9月の台風15号の被害を受
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子ども食堂でマダイ料理「おいしい」 静岡県漁業連が提供
静岡市葵区の子ども食堂「しずおかキッズカフェ」で12日、県漁業協同組合連合会から提供されたマダイを使った料理が振る舞われた。同会が子どもに魚食の魅力を知ってもらおうと企画した。 沼津市の静浦港と内浦港で漁獲されたマダイを使用したたい飯や煮付けなど四つのメニューが提供された。塩をまぶした切り身をオリーブオイルで焼いた料理が人気で、子どもらは「初めて食べた」「おいしい」などと頬を緩ませて県内産の海の幸を味わった。 同食堂の小林タバサ代表は「食堂で魚料理が出る機会は少ないので、ありがたい」と提供を喜んだ。 同会はこのほか県内3カ所の子ども食堂にもマダイを提供した。
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静岡人インタビュー「この人」 県高校定通制生徒生活体験発表で最優秀賞に輝いた 漆畑美広さん(藤枝市)
第1種電気工事士の資格取得に向けて親身になって指導してくれた亡き恩師との思い出や感謝の気持ちをスピーチし、最優秀賞をつかんだ。科学技術高定時制4年。20日に東京都で開かれる全国大会に挑む。19歳。 -恩師はどのような人だったか。 「高校で入部した電気工事受験部の顧問だった。先生は中学時代、問題児と言われていた自分に『漆畑ならできるよ』と声をかけ、対等に接してくれた。理解するまで何度も指導してくれ、資格を取得することができたが、報告する前に病気で亡くなってしまった。何事にも不真面目で不良だった自分が、目標に向かって努力することの大切さを知ることができたのは先生のおかげ」 -スピーチの文章
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絵画や写真40点 静高卒業生作品展 静岡市役所市民ギャラリー
静岡高卒業生でつくる「静高美術同好会」(野々村勅夫会長)の作品展が13日まで、静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで開かれている。 会員23人が約40点を出品した。絵画や木版画、写真に加え、本の見返し部分に貼り持ち主であることを示す紙片「書票」など、ジャンルを問わない多彩な作品が並ぶ。ドイツの路上で演奏するバンドを撮影した大石安任さん(84)の写真は、人々の楽しげな表情から街の雰囲気が伝わる。 同会広報担当の大石さんは「異なるジャンルの作品が並んでいるので好みの作品を見つけられるはず」と話した。
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学生らがにぎわい創出 グランシップ 菓子販売や研究発表
JR東静岡駅南口周辺のにぎわい創出を目指すイベント「ヒガナンフェスティバル」(静岡県主催)が3日、静岡市駿河区のグランシップ芝生広場で開かれた。 「子どもから大人まで楽しめる文化祭」をテーマに、県内の4高校と2大学13グループが出展した。企業と共同製作した菓子を販売したり、パネルを使って研究内容を紹介したりした。常葉大経営学部でマーケティングを研究する学生らは、同市内企業の公式SNSの運営参画など、大学での活動を報告した。 同イベントは昨年に続いて2回目。SBSラジオの番組「鉄崎幹人のWASABI」の公開生放送や大学生のダンスパフォーマンスなども行われ、親子連れなどでにぎわった。
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熱海土産 催しに“出張” 土石流復興支援の静岡県大生有志
土石流災害と新型コロナウイルス禍の影響で疲弊する熱海市の経済活性化を支援する静岡県立大有志団体「あたみやげ おつかいし隊」は3日、静岡市駿河区のグランシップ広場で、熱海市の土産物業者から仕入れた菓子を販売した。手作りのチラシも配り、「ぜひ熱海を訪れて」と市民に熱海の魅力を伝えた。 同隊は県立大経営情報学部の学生を中心に2021年8月に結成。熱海商工会議所と連携し、学生が選んだ熱海土産を市外に販売する活動を続ける。 3日は地域振興イベント「ヒガナンフェスティバル」会場内のブースで、「温泉延命饅頭(まんじゅう)」「熱海レモンスコーン」など5品を販売し、現地業者の売り上げ増に貢献した。 学生
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静岡県勢 メダル72個、「金」23 全国障害者スポーツ大会閉幕
第22回全国障害者スポーツ大会は31日、栃木県内で最終日の競技を行い、閉幕した。静岡県選手は3日間で9競技に出場し、金23個を含む計72個のメダルを獲得した。 31日の陸上は静岡県選抜が男女混合400メートルリレーで頂点に立ち、竹原友洵(磐田市)が400メートルで金メダルを獲得した。水泳は池田伊吹(藤枝市)が50メートルバタフライで今大会2個目の金メダルを手にした。 ■混合リレーV 陸上 最終種目の陸上男女混合400メートルリレーで県選抜が頂点に立ち、今大会を鮮やかに締めた。 1走の鎌田夏鈴(18)=函南町=は「重点を置いて練習してきたバトンパスがうまくいった」と手応えをにじませた
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運動会で自己新目指せ 静岡・長田西小児童 速く走るこつ学ぶ
静岡市駿河区の長田西小で26日、児童が速く走るこつを学ぶ講座が開かれた。同校の放課後子ども教室「西っ子げんきクラブ」が企画し、全国で子ども向けスポーツスクールを運営する「リーフラス」(東京)の講師2人を招いた。 10月末に運動会を控えた同校の1~3年生58人が自身のタイムを縮めようと汗を流した。児童は講師から「足を大きく広げて走る」「利き足が一歩目になるようスタートする」などとアドバイスを受けながら、10メートル走を繰り返した。 練習後にタイムが縮まった3年の沢口夏歩さんは「速くなって驚いた。運動会が楽しみ」と喜んだ。 (社会部・沢口翔斗)
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大道芸W杯の魅力、ポスターに 学生が作品展、6日まで 静岡
静岡デザイン専門学校のグラフィック科3年生が手がけた大道芸ワールドカップ(W杯)のポスター展が11月6日まで、静岡市葵区のギャラリー「デザインファーム」で開かれている。 学生が大道芸W杯の魅力を発信しようと制作した約30枚が並ぶ。公式ポスターに採用された長田萌花さんの作品は、超人的な芸をこなすパフォーマーを忍者に見立てた。黒と赤を基調にしたメリハリのきいたデザインで大道芸の緊張感を表現。来場者を楽しませている。 同ギャラリーでは同科の学生による紅茶のパッケージをデザインした授業成果展も同時開催されている。
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浸水後の転居など事例紹介 居住支援4団体が活動報告 静岡
NPO法人WAC清水さわやかサービスは25日、高齢者や低所得者など要配慮者の住宅確保問題について考える「居住支援セミナー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区のグランシップで開いた。居住支援に取り組む県内の4団体が活動状況を報告した。 同市清水区を拠点にするWAC清水さわやかサービスは、台風15号による浸水被害の影響で転居を余儀なくされた被災者への居住地探しなど、直近の活動を発表した。相談者の中には依存症やうつ病といった精神疾患を抱えている人が多いことを指摘。病院が付近にある居住地を提案するなど不安に寄り添うことの重要性を伝えた。 同法人で居住支援の責任者を務める鈴木久義さん(49
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ウクライナ避難民支援へ寄付 LC国際協会334-C 静岡
ライオンズクラブ国際協会334-C地区は21日、ロシア侵攻により県内に避難したウクライナ人を支援する「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」(小野田全宏共同代表)へ70万円を寄付した。 静岡市葵区の県総合社会福祉会館で贈呈式が行われた。藤井嗣也前地区ガバナーが「希望のつばさは、避難民に対して直接的に生活支援しており有効性が高い」と述べ、小野田共同代表に目録を手渡した。 同団体への寄付は2回目で、5月に同会が開いたチャリティーコンサートの収益金から拠出した。
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緑茶とカヌレ好相性 フランス菓子店主ら提案 世界お茶まつり
世界緑茶協会は21日、「世界お茶まつり2022秋の祭典」のイベントの一つとして、フランスの菓子と日本茶の相性の良さなどについて語る「フランス菓子のホントのところ」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 日本茶に詳しいラジオパーソナリティーの相川香さん(59)、静岡市葵区大岩町でフランス菓子店を営むパティシエ水野貴嗣さん(41)、フランスから静岡大農学部に留学中のルナ・ヴァンデレムさん(21)が登壇した。 水野さんは同国の伝統菓子カヌレについて「持ち運びしやすい点が人気」と紹介。相川さんは濃い水出し緑茶とカヌレの相性の良さを伝えた。試飲、試食したルナさんは「とてもおいしい。さまざまな食べ物
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商業高生 演習通じ仕事への姿勢学ぶ 静岡で講座
高校生が演習を通して仕事への姿勢や知識を学ぶ「ビジネスリーダー育成講座」(県教委など主催)がこのほど、静岡市葵区の静岡商業高で開かれた。 県内の商業科、総合ビジネス科などに通う2年生29人が参加した。4、5人の班を作り「働く上で何を大切にしたいか」をテーマに活発に意見を出し合った。沼津商業高の斉藤陽加さん(16)は「簿記を生かせるような仕事に就き、やりがいを求めたい」と話した。 全6回の2回目で静岡商工会議所青年部のメンバー4人が講師を務めた。今後は県内の経営者や専門学校の教員を招き商品開発などについての講座を展開する。 小笠高の前原琉伽さん(17)は「社会人になったときに活躍できるよ
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芋掘りでストレス発散 親子笑顔 子育てサロンが体験会 静岡
静岡市葵区千代の子育てサロン「陽だまり」は20日、3歳以下の乳幼児と母親らを対象にしたサツマイモ掘り体験会を同地区の畑で開いた。母親たちにコロナ禍などで抱えたストレスを発散してもらおうと企画し、親子ら12組が汗を流した。 親子らは「せーの」と力を合わせ、立派に育った「紅あずま」を次々に掘り出した。ボランティア13人も参加し、掘り方を指導した。 長さ40センチほどの大物を見つけた子どもは「びっくり」と笑顔を見せた。母親と協力して芋掘りに初挑戦した金井仁ちゃん(1)は「いっぱい取れた」と満足げ。収穫したサツマイモは各家庭に持ち帰った。
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難病患者の支援 2.5万人拡充訴え 静岡県労福協が署名提出
静岡県労働者福祉協議会はこのほど、難病患者の支援拡充を目的とした署名簿をNPO法人県難病団体連絡協議会に提出した。静岡市駿河区有明町の同NPO事務所で、池冨彰理事長が手渡した。 署名は難病の原因究明や地域による医療格差是正を訴える内容。県内の労働組合に呼びかけ2万5767人分を集めた。池冨理事長は「難病の方や、その家族の力になれば」と話した。同NPOは連携組織の日本難病・疾病団体協議会を通じて来年5月に国会に請願する予定。
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平和へ祈り込め 絵本や詩を朗読 静岡・北部図書館友の会
静岡市葵区の市立北部図書館を拠点に活動する「北部図書館友の会」(小泉啓子会長)はこのほど、朗読会「十五夜さんの夕べ」を同館で開いた。 同会の会員ら約30人が参加した。「月に世界の平和を願って」というテーマのもと、戦争の反対を訴える絵本や、原爆が投下された長崎の様子を表現した詩など4作品を選び、感情を込めて朗読した。市内でハーモニカの教室に通う生徒らも参加し、朗読に合わせて美しい音色を披露した。 小泉会長は「ウクライナ侵攻が続く中、平和を祈る思いを込めて朗読した」と振り返った。
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高齢者の悩み理解深める 静岡で小学生がセミナー参加
児童が高齢者施設で働く人の話を聞き、業務内容ややりがいについて学ぶ「福祉のお仕事魅力発見セミナー」が17日、静岡市葵区の静岡県総合社会福祉会館で開かれた。 吉田町立中央小の4年生95人が参加し、体操やチームで競うゲームなど、高齢者施設で利用者が行うレクリエーションを体験した。座学では認知症や聴力の低下といった高齢者が抱える困難について理解を深め、高齢者との接し方を教わった。 以前から福祉の仕事に興味があった4年生の大石琴子さんは「人を幸せにできる、やりがいのある仕事だと分かった」と話した。 県と県社会福祉協議会が次世代の人材確保を目的に企画し、県内の介護福祉士やレクリエーション介護士が
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地域安全に尽力 防犯功労者表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会(会長・川勝平太知事)と県警はこのほど、全国地域安全運動に合わせ、「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。長年にわたり地域の防犯活動や見守り活動に尽力した功労者を表彰した。 県警の加藤悟生活安全部長らが地域安全推進員や少年警察ボランティアら44人に表彰状を手渡した。加藤生活安全部長は高齢者を狙った特殊詐欺が後を絶たないと指摘し、「被害の根絶へいっそうの協力をお願いしたい」とあいさつした。 表彰や伝達を受けた主な個人、団体は次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 小原栄一(掛川市)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 清水昇一(
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全国障害者スポーツ大会 結団式「ベスト尽くす」
栃木県で4年ぶりに開催される第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(29~31日)に出場する静岡県と静岡、浜松両市の選手団による合同結団式が15日、静岡市清水区の清水総合運動場体育館で行われた。 個人、団体合わせて14競技の監督や選手ら168人が健闘を誓った。選手を代表して県選手団の小梁ひなのさん(水泳)、静岡市選手団の八木啓太郎さん(フライングディスク)、浜松市選手団の北沢和寿さん(ボッチャ)が「支えてくれた人への感謝を胸にベストを尽くす」と決意表明した。 旗手を務める選手に各団長から県旗、市旗が手渡された。会場には科学技術高の応援団が駆け付け、エールを送った。
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しずおかランニングパトロール 走って地域見守り、第4期スタート
ランニングをしながら地域を見守る「しずおかランニングパトロール(SRP)」の第4期活動が14日、本格的にスタートし、県内各地で最初の定例パトロールが行われた。 静岡市駿河区のSBSマイホームセンター静岡展示場には午後7時、仕事終わりの会社員や愛好家など約20人が集まった。おそろいの黄色いTシャツやビブスを着て、周囲の様子に注意を払いながら約4キロを走った。 同僚とともに初参加した同区の会社員土屋一直さん(41)は「犯罪のない地域づくりに貢献しつつ健康維持にもつなげたい」と意気込んだ。 第4期の登録人数は約400人で、活動期間は1年間。県内の14カ所を拠点にパトロールする。今年から静岡エ
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黄金色の田んぼに歓声 静岡市内の園児100人稲刈り
静岡市の新間杉の子幼稚園、横内幼稚園、中原幼稚園の園児約100人が14日、同市葵区新間の田んぼで稲刈りを体験した。JA静岡や地元企業などが、子どもたちに農作業を好きになってもらおうと企画した。 6月に同所で田植えをしていた園児たちは、黄金色に染まった田んぼを見ると「成長したね」「きれい」などと声を上げて喜んだ。鎌の使い方を教わった後、農業関係者らと2人一組で「せーの」と声を上げて力いっぱい刈り取った。 新間杉の子幼稚園の渡辺晴希君(5)は「大きくなった稲を収穫できてうれしい」と喜んだ。
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伝統行事「盗人晩」に合わせ 防犯グッズ配布 静岡市葵区大川地区
静岡中央署は8日夜、静岡市葵区大川地区の秋の伝統行事「盗人晩(ぬすっとばん)」に合わせて、同地区の駐在所で子どもに防犯グッズを配り、自衛を呼びかけた。 「盗人晩」は子どもが地区内の家々を回って玄関に用意された菓子をもらう行事で、100年以上前から続いているという。駐在所には未就学児から中学生まで約60人が保護者とともに訪れた。署員や地域安全推進員らが菓子の代わりに「知らない人について行かない」と書いたチラシや反射材などを手渡した。 地域安全推進員の鈴木登さん(66)は「大川地区は街灯が少ないため、いっそう防犯意識を高めてほしい」と話した。
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自動車の安全運転競う 静岡でドライバーコンテスト県大会
静岡県安全運転管理協会と県警はこのほど、自動車の安全運転の知識と技術を競うセーフティードライバーコンテスト県大会を、静岡市葵区の中部運転免許センターで開いた。団体の部は掛川地区安全運転管理協会、個人の部は池本賢太さん(島田地区安全運転管理協会)がそれぞれ優勝した。 各地区大会を勝ち抜いた23チームと71人が参加し、交通法規を問う学科審査と教習コースでの実技審査に挑んだ。S字カーブの通行時や車線変更時に安全運転ができているかどうかを県内の自動車学校の教官や警察官から厳しくチェックを受けた。 他の主な成績は次の通り。カッコ内は安全運転管理協会の地区名。 団体の部 ②島田③浜北▽個人の部 ②
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静岡県更生保護女性連盟 結成60年祝い大会 静岡
静岡県更生保護女性連盟(堀靖代会長)はこのほど、静岡市駿河区のグランシップで、結成60年を祝う記念大会を開いた。県内の地区会に所属する会員約420人が参加し、活動の推進へ意欲を高めた。 不登校の子どもの支援などに取り組むNPO法人フリースペースたまりば(神奈川県)の西野博之理事長が登壇し、「困難を抱える若者との接し方」をテーマに講演した。西野理事長は「一方的に評価しようとしない」「やりたいことに挑戦できる環境をつくる」などと伝え、会員は若者にとって居心地の良い支援の方法について理解を深めた。 法務大臣感謝状の受賞者らへの表彰伝達や、地区会の活動を振り返る映像の上映も行われた。
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若年女性の権利向上へ 静岡・あざれあ図書室企画展 30冊を選書
11日の「国際ガールズデー」に合わせ、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあ図書室は、若年女性の権利向上をテーマに関連書籍を集めた企画展を開いている。25日まで。 女性の偉人を紹介する絵本や世界の児童労働者について解説する書籍など、児童書を中心に約30冊が並ぶ。2021年に出版された「時代をきりひらいた日本の女たち」(岩崎書店)は、女性の社会進出に向け奮闘した日本人女性を描いている。児童書としては珍しい内容で、選書した担当者が「注目の一冊」に挙げた。 「国際ガールズデー」は児童婚や性暴力など世界の若年女性が抱える問題を訴える目的で、国連が2011年に採択した。 (社会部・沢口翔斗
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障害者の働きやすさ追求 静岡・葵区の専門学校生 内装アイデア披露
静岡デザイン専門学校インテリアデザイン科の学生がこのほど、沼津市大岡に来年3月完成予定の障害者就労施設に提案した事業内容や空間デザインを静岡市葵区の同校で発表した。 1年生23人が2~3人の班を組み、他の就労施設を見学したり、障害者が抱える課題を学んだりしながら考案した。ペットの飼い主が交流できるカフェやキャンプ場をイメージした内装のカレー専門店など学生ならではのアイデアを提案した。車椅子の人が通りやすいよう広い通路にするなど、働く障害者に配慮してデザインした。 同科1年の元村妃奈乃さん(18)は「デザインを通して障害者への理解が深まった」と話した。 同施設を手がける大場建設(三島市)
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山梨の桃やワイン販売会 静岡・青葉シンボルロード、2日まで
山梨県の特産物を販売する「山梨物産市inしずおか」(県主催)が静岡市葵区の青葉シンボルロードで開かれている。2日まで。 静岡、山梨両県が相互に物産品を購入して消費喚起に取り組む地域経済交流事業「バイ・ふじのくに」の一環で、山梨県内の33事業者が出展した。シャインマスカットや桃など旬の果物や、ワインなどが人気を集め、多くの来場者でにぎわっている。 静岡県の特産品の販売会も同時開催している。県マーケティング課の佐藤弘之主査は「今回のイベントをきっかけに、ぜひ山梨県を訪れてほしい」と話した。
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「感謝されるとうれしい」障害者、仕事やりがい語る 静岡で「カフェ」
障害者が自身の仕事について語り合ったり趣味に関する講座を受けたりするイベント「カフェ就労」(NPO法人オールしずおかベストコミュニティ主催)が1日、静岡市葵区呉服町の障害者働く幸せ創出センターで開かれた。 県中部在住の障害者や障害者施設職員ら12人が参加し、仕事のやりがいについて発表した。「人に感謝されるとうれしい」「給料が上がった時にもっと頑張りたくなる」などと活発に意見を交わした。スマートフォンの操作についての講座や県内在住の音楽家による演奏会も開かれた。 同NPOで就労相談員を務める鈴木敏子さんは「仕事や趣味、友人との交流を通して障害者の暮らしが豊かになれば」と話した。
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静鉄浅間山リフト、1964五輪聖火リレー… 「写真が語る」昭和の静岡市 静岡伊勢丹でパネル展
静岡市の歩みを写真で振り返る「静岡市の100年 パネル展」が10月11日まで、静岡市葵区呉服町の静岡伊勢丹で開かれている。 9月28日発売の写真集「写真が語る 静岡市の100年」から、昭和10~50年代の同市の町並みや人々の様子を撮影した写真40枚を抜粋してパネルにした。かつて葵区にあった静岡鉄道浅間山リフトや1964年の東京オリンピック聖火リレーを見物する市民の写真などが並び、来場者を楽しませている。 静岡伊勢丹が写真集の発売に合わせて吉見書店の協力で開催。静岡伊勢丹の平田千尋さんは「町並みを眺めつつ、みなさんの人生を振り返る機会になれば」と話した。
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受験勉強方法を伝授 静大生、北高1年生に サークル活動も説明
静岡県内の高等教育機関などでつくる「ふじのくに地域・大学コンソーシアム」は29日、大学生が高校生に受験勉強についてアドバイスしたり、大学生活について紹介したりする「大学出張講座」を静岡市葵区の静岡北高で開いた。大学進学を希望する同校の1年生55人が耳を傾けた。 講師を務めたのは静岡大の学生8人。生徒は4グループに分かれ、各グループ2人の学生から、高校時代の勉強方法やサークル活動について説明を受けた。生徒らは「受験勉強のモチベーションを高めるには」などと積極的に学生に質問し、静岡大理学部2年の山下真歩さんは「ネットで進学希望の大学周辺にある住みたい部屋を調べるとやる気が上がる」と伝えた。
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市道崩落 住民「今も孤立」 山間部の静岡・水見色 台風15号豪雨災害
静岡市葵区の山間部に位置する水見色地区では、台風15号による大雨の影響で同地区につながる市道が崩落し、一時孤立状態となった。27日までに市が迂回(うかい)路として林道を整備したが道幅が狭く、住民らは依然として不自由な生活を強いられている。 崩落したのは藁科川支流の水見色川沿いにあり、住民らが買い物や職場に通うため日常的に通行する道路。川の増水により、道の10メートル以上の区間の大部分が崩落し、通行止めになった。代わりに整備された林道は車がすれ違えないほど狭く、通行に危険が伴うため、住民らはほとんど利用できていないという。 一部では、電話回線の不通や携帯電話の通信障害も続いている。同地区の
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ふじのくに芸術祭 書道入賞400点 静岡で作品展
ふじのくに芸術祭2022(県など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の書道展が27日、静岡市葵区の市民文化会館で始まった。10月2日まで。 漢字やかな、前衛など多彩なジャンルの入賞・入選作品約400点が並ぶ。最高賞の芸術祭賞を受けた山本天耀さん=浜松市中区=の書は「旅夢」の2字を強い筆力で、鋭く書いている点などが評価され、来場者の目を引いている。
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細部にこだわり「静岡の城」 27日まで桑原昌司さん作品展
藤枝市在住のイラストレーター桑原昌司さん(68)による作品展「静岡の城」が22日、静岡市葵区七間町のギャラリーえざきで始まった。27日まで。 県内にかつて存在した城や本県ゆかりの武将が築いた県外の城の鳥瞰(ちょうかん)図28点が並ぶ。現地での取材や書籍から得た情報を基にコンピューターグラフィックス(CG)を用いて下絵を作り、インクで補正した。掛川市の横須賀城や藤枝市の田中城などを建築の細部にまでこだわり描いている。 桑原さんは「作品を通して県内に多くの城があったことを知ってほしい」と期待した。
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ウクライナ舞台の映画を慈善上映 領土の変遷など解説も 静岡
ロシア侵攻により県内に避難したウクライナ人を支援する団体「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」は19日、ウクライナが舞台となる映画のチャリティー上映会を静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリーで開いた。 上映したのは、市民が親ロシア派のウクライナ政権に抗議した2014年の「ユーロ・マイダン革命」を描いたドキュメンタリー「ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘い」。 現在の侵攻の背景を知ってもらおうと選定した。上映後に県立大の堀内賢志准教授(国際関係論)が登壇。ウクライナとロシアの領土の変遷や、ロシアに対するウクライナの世論の変化などを解説した。 同団体によると19日現在の県内避難者は32人。イベ
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ウクライナの苦悩知って 静岡のミニシアター、関連作品上映 「埋もれてしまう声を発信」
ロシアのウクライナ侵攻開始から半年を経ても収束が見えない中、静岡市葵区のミニシアター「静岡シネ・ギャラリー」が、ウクライナ関連の映画を積極的に上映している。「過去のウクライナを知ることで現状への理解を深めてもらえれば」―。19日にはウクライナ人避難者を支援するチャリティー上映会も開く。 7月はウクライナ映画2本を上映した。作品の一つ「リフレクション」は、14年のクリミア併合でロシア軍の捕虜となったウクライナ人医師が捕虜交換で解放され、家族と再会するまでの物語が描かれている。 2月に始まったウクライナ侵攻の前日譚(たん)とも言える内容で「ニュースなどで大きく報じられる前にも、苦しむ市民がい
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記者コラム「清流」 静岡市の生物多様性
「幻のヘビ」と呼ばれるシロマダラが静岡市葵区牛妻で見つかったという情報を受け取材に向かった。 シロマダラは低山地の森林に生息し全長は30~70センチほど。河津町の動物園「iZoo(イズー)」の園長は「好んで食べるヤモリが生息するなど自然環境が整った場所にしか生息しない」と話す。実際に目撃現場に行くと、多種多様な植物が生えていた。近くを流れる安倍川支流の澄んだ水にも驚いた。 南アルプス、安倍川水系、駿河湾。市街に住んでいると忘れがちだが、静岡市には恵まれた自然がある。来年4月には静岡大静岡キャンパスに山岳流域の生態系保全などに特化した修士課程が設置される。静岡市の豊かな自然資源を最大限に活
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SUPわくわく 静岡・用宗海岸 児童が海のスポーツ体験
児童がスタンドアップパドルボード(SUP)などのマリンスポーツに触れる「もちむねこどもマリンスポーツ体験会」(静岡サップフリート主催)が11日、静岡市駿河区の用宗海岸で開かれた。 市内の小学4~6年生24人が参加した。SUPの体験ではスタッフからパドル操作などの基本を学んだ後、実際に海に入ってバランスを取りながら波の上をゆっくり動き回った。10人乗りの大型SUPや水上バイクも楽しんだ。 大里西小4年の佐々木麗史君(10)は「曲がるのが大変だったが、わくわくした」と話した。 清水海上保安部の職員が開会式に参加し、水難事故防止に向けたライフジャケット着用などを呼び掛けた。
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生徒が国家予算を編成 課題考え税金やりくり 静岡商高で出前講座
東海財務局静岡財務事務所は9日、静岡市葵区の静岡商高で出前講座を開いた。生徒らはグループワークなどを通して日本の財政や予算編成についての理解を深めた。 3年生24人が参加した。同事務所職員による講義で、日本の税金の種類や歳出・歳入の推移などについて学んだ。その後、4人一組で予算案を作成し、発表した。生徒らが重視したいテーマを設定し、2022年度の政府予算から歳出・歳入の各項目を増減させた。 「教育の充実」をテーマにしたグループは「行きたい人が誰でも大学に行けるようになってほしい」と話し、大学の無償化に向け教育費の支出を増やす予算を提案した。 情報処理科の広岡沙菜さん(18)は「身近にど
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能楽の世界 のぞいて体験 静岡で入門公演 山階さん実演、解説
伝統芸能の学習イベント「グランシップ静岡能 能楽入門公演」(県文化財団、静岡新聞社・静岡放送など主催)が10日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。観世流能楽師の山階彌右衛門さんが実演や講義を行い、親子連れなど約700人が能楽の魅力に触れた。 山階さんは衣装や舞台、所作といった基礎知識を解説した。手を目の少し前に挙げて泣いていることを表現する「シオリ」を演じ、観客も山階さんの動きをまねて所作を学んだ。 曽我兄弟のあだ討ちを題材にした演目「小袖曽我」の一部を上演したほか、登場人物や見どころなども紹介した。 初めて能楽を鑑賞したという静岡大の田中悠さん(19)=静岡市葵区=は「難しい印象
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学生が事業案披露 外来種おいしく料理/たき火で世代間交流 静岡市葵区で発表会
民間企業が県内の学生の活動を支援する「若者チャレンジファンド」事業の一環で、企画案の発表会が10日、静岡市葵区御幸町の市コ・クリエーションスペースCOCODEで開かれた。 応募した7グループのうち、8月の審査を通過した大学生5グループが発表した。アメリカザリガニなど外来種の生物を活用した料理レシピの配信や、たき火をしながら社会人と学生が交流するイベントなど、若者ならではのアイデアが披露された。 同ファンドは県内に拠点を置く6企業が出資し、5グループに活動支援金として各10万円を支給する。外来種の料理レシピ事業を考案した常葉大造形学部の伊藤奈緒さん(19)は「10万円を元手にクラウドファン
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祖父母の似顔絵 園児が感謝込め描く 静清信金全38店舗で展示
静清信用金庫は5日、静岡、焼津、藤枝市の全38店舗で、地元園児による「祖父母のにがお絵展」を始めた。敬老の日(19日)に合わせ、園児が日頃の感謝を込めて祖父母の似顔絵を描いた。 3市内の44幼保・こども園から約3千点が集まった。静岡市葵区の本店フロアには静岡精華幼稚園(同区)の園児約200人が描いた作品が並ぶ。園児がクレヨンなどで祖父母の笑顔を描いた作品が来場者を和ませている。 期間中は特殊詐欺被害防止に向け、店舗を訪れた高齢者に「キャッシュカードを渡さない」「その電話大丈夫?」などと書かれたカードケースやポケットティッシュを配布する。 (社会部・沢口翔斗)
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コロナ禍の就労環境テーマ 知的障害者ら意見交換 静岡市葵区
知的障害者の保護者などでつくる「静岡県手をつなぐ育成会」は3日、第30回知的障害者職業自立セミナーを静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。県内の知的障害者6人が登壇し、就労環境に関して語り合った。 「新型コロナウイルス感染症による就労環境の変化」をテーマに、自身の職場での体験を振り返った。「コロナ禍の影響で解雇になった」「健常者と比べて勤務時間が短くなり給料が減った」などの発言があった。 同会の杉本斉副会長は「障害者は就労面で弱者になりやすい。環境改善を訴えていく」と話した。 会員約100人が耳を傾けた。 (社会部・沢口翔斗)
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ライオン肉薄、ドキドキ「夜の動物園」 静岡・日本平でイベント
夜間の動物の姿を観察できるイベント「夜の動物園」が3日、静岡市駿河区の日本平動物園で開かれた。昼間とは違う動物の表情や行動を観察できるのが特徴。10日と10月1、8日にも開催する。 日中を室内で過ごすことが多いレッサーパンダは、木登りをするなど屋外で活発に動き回る姿が見られた。夜行性のライオンが来園者の近くまで来ると「すごい」などと歓声が上がった。園内の至る所に動物の形のイルミネーションが設置され、山頂展望台広場ではジャズコンサートも開かれた。家族と訪れた今井里奈ちゃん(4)=葵区=は「レッサーパンダが動き回っていてかわいかった」と喜んだ。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。開催
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若手職人の“技”展示販売 陶芸など500点 静岡・駿府楽市
伝統工芸の技術を受け継ぐ静岡県内の若手職人でつくる「するがクリエイティブ」の展示販売会が13日まで、JR静岡駅構内のアスティ静岡西館「駿府楽市」で開かれている。 木工や陶芸などの職人12人が約500点を出展した。ガラスでできたイヤリングや陶器のタンブラーなどデザイン性に富んだ作品が並ぶ。 職人が作品の制作過程を実演で紹介するブースも設けた。日替わりで職人が交代し、1日はステンドグラス作家の藤原俊さん(44)=静岡市葵区小瀬戸=がガラスをカッターで切断する工程を実演した。 藤原さんは「職人の手仕事を近くで見る貴重な機会を楽しんで」と話した。 (社会部・沢口翔斗)
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街中でジャズ楽しんで 28日まで 静岡・青葉公園など
ジャズの音楽イベント「ストリート・ジャズ・イン・シズオカ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、静岡市葵区の青葉公園などで始まった。28日まで。 県内で活動するジャズバンドを中心に46組が出演。初日は静岡大の学生で構成するビッグバンド「スタンダードハーモニージャズオーケストラ」などが力強い演奏を披露し、観客を楽しませた。 静岡ジャズ愛好会(同区)が市街地の活性化を目的に毎年企画し、今年で30回目。 期間中、同市内のジャズが楽しめる飲食店やバーなど11店舗で回遊型イベントも同時開催する。
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墨絵が動きだす NFT映像作品 ナカノさん、静岡市葵区で個展
最新技術を用いたデジタルアートを制作する静岡市のアーティストNY_(ナカノヤスヒロ)さんの個展が9月4日まで、同市葵区七間町の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)で開かれている。 ナカノさんは、デジタル資産「非代替性トークン(NFT)」を用いた映像作品を国内外で発表してきた。NFTを用いた作品は一般的なデジタルデータと違い、データの複製や改ざんがしにくいため希少価値を帯びるとして近年注目されている。 墨絵にCGで動きを加え、墨絵が絶えず違う表情を見せる映像作品など6点をモニターで展示する。モニターは額縁で覆われており、この形式でのNFT作品の展示は世界でも例がないという。縦3
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就活カフェで語り合う 学生が企業に質問活発 静岡市
就職活動中の大学生と焼津市内の5企業が職種について語り合う「職種研究会」(同市主催)が25日、静岡新聞社などが運営する就活カフェ「NANA-SHOKU」(静岡市葵区七間町)で開かれた。 文系の学部に所属する学生11人と企業の代表者5人が参加した。企業の代表者が事務職と営業職の仕事内容や一日の仕事の流れを紹介した。学生と企業の代表者で3人のグループを作り、就職活動の相談や質疑応答も行った。学生は「職種を決めた理由は」「有給休暇の取得状況は」などと活発に質問した。 常葉大教育学部3年の小柳直紀さんは「企業のホームページには載っていない仕事の詳しい内容を知れた」と充実感をにじませた。 9月7
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産業用ロボット、科学技術高に寄贈 清水区の三明機工
静岡市清水区の三明機工(久保田和雄社長)は、同市葵区の科学技術高に、授業で活用する産業用ロボットを寄贈した。22日に同校で行われた寄贈式で、久保田社長は「科学技術の分野で活躍する人材を育ててほしい」と述べ、小野聡校長に目録を手渡した。 寄贈式には同校ロボット工学科の生徒約20人も参加した。寄贈した産業用ロボットは「六軸多関節」と呼ばれるアーム型のロボット。生徒らは今後授業でプログラミングによる産業用ロボットの動かし方を学ぶという。 機械業界への就職を検討している2年生の岡部凌大さんは「実際に現場で使われている産業用ロボットを操作するのが楽しみ」と学習意欲を高めた。
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実践的な英語力習得へ 科学技術高生「イングリッシュキャンプ」
静岡市葵区の科学技術高は22日、同校生徒を対象にした研修「イングリッシュキャンプ」を同校でスタートした。24日までの3日間、外国人講師との交流や、グループ活動を通じて英語の表現力やプレゼンテーションの方法を身につける。 1~3年生の約30人が参加し、初日は東カリブ海に位置するバルバドス出身の男性が講師を務めた。参加者は自己紹介から全て英語を使って会話した。4人一組のグループに分かれ「お金と時間どちらが大切か」などの問いについて意見交換した後、グループごとに意見をまとめ代表者が発表した。 3日間の研修で「結論の後に複数の理由を述べる」といった論理的な表現方法を学び、最終日には「持続可能な
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五輪種目候補「フラッグフットボール」 川崎市の女子強豪チームと熱戦 静岡
2028年のロサンゼルス五輪で追加種目候補になっているフラッグフットボールの交流戦が21日、静岡市葵区与一の安倍川河川敷で開かれた。川崎市の女子強豪チーム「FFFC川崎マロンティアーズ」を招き、静岡市内の3チームと熱戦を展開した。 フラッグフットボールはアメリカンフットボールのように敵陣地のエンドゾーンにボールを運んで得点を重ねる。タックルの代わりに選手の腰に付いているフラッグを奪うことで攻撃を阻止する。交流戦は競技の普及を図ろうと同市内のチーム「静岡レイダース」の川原崎益宏代表(64)=同区=が企画した。 市内3チームがマロンティアーズに1試合ずつ挑戦した。選手は声を掛け合いながらパス
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芸術作品で再現 かつての喫茶店「青い麦」 静岡市葵区
静岡市葵区呉服町の貸しギャラリー「青い麦」で、かつて同じ場所にあった喫茶店を、芸術作品を通して再現する展示会「ReOPEN展」が開かれている。23日まで。 貸しギャラリーは1980年代半ばまで営業していた喫茶店「青い麦」の名称を受け継ぎ、昨年オープンした。美術を学んでいる県内出身の大学生ら6人が貸しギャラリーの名称の由来を知り、展示会を企画した。 学生らは「喫茶店の中」「喫茶店の窓から見える景色」というテーマで、当時の喫茶店を想像して描いた油彩画や立体作品約10点を出展した。来場者に往時の雰囲気を感じてもらえるよう、椅子やテーブルの配置、作品の高さを工夫した。 多摩美術大芸術学科3年の
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旧峰山小で音楽イベント 廃校活用し地域活性化 静岡
昨年3月に統合に伴って閉校した旧峰山小(静岡市葵区黒俣)の施設を活用した音楽イベント「オクシズロックフェスティバル」が20日、同所で開かれた。地域住民らが廃校を活用した地域活性化を目指して企画した。 旧体育館でシンガーソングライター「satoshin」やパフォーマー「あまる&ひってぃー」など県内在住の4組が演奏や大道芸を披露。地元の清沢神楽保存会は3演目を実演し、迫力のある笛の演奏となめらかな舞で観客を魅了した。校庭には地域の物産店やキッチンカーが並び、来場者でにぎわった。 8日に清沢地区自治会連合会や市職員らでつくる「峰山小施設活用検討会議」が発足。廃校の下見や地域住民との意見交換を重
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高校生150人 英会話漬けの5日間 静岡で5校合同プロジェクト
静岡県中部地区の五つの高校(静岡、清水東、清水南、静岡城北、焼津中央)は19日までの5日間、静岡高(静岡市葵区)とグランシップ(同市駿河区)で英会話への意欲を高める合同プロジェクト「エンパワーメントプログラム」を実施した。 1、2年生の約150人が参加し、講師はエジプトやネパールなどから日本の大学に来た外国人留学生30人が務めた。生徒5人と留学生1人でグループを作り意見交換をしながら授業を進めた。授業中の会話は全て英語で行った。 最終日の19日は「架空の国」をテーマにグループごとに発表した。生徒は身ぶりや目線を意識しながら、模造紙に絵などを描き、自分たちが考えた国の食べ物や文化などを伝え
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静岡市内の公立高校が合同説明会 中学生、進路選択へ情報収集
静岡市内の公立高校による合同説明会(静岡・清水地区公立高校校長会主催)が19日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。県内の中学3年生と保護者が訪れ、進路選択に向け情報収集した。 清水東、清水西、清水南、静岡、静岡城北、静岡東、静岡西、駿河総合、科学技術、静岡商、静岡中央、清水桜が丘、静岡市立の13校がブースを設けた。 生徒と保護者1組が教職員1人から説明を受ける対面形式。生徒らは積極的に質問し、校風や進学実績、入試の流れなどについて理解を深めた。教職員はタブレットで動画を見せるなどして自校の魅力をアピールした。 城内中3年の影山琴音さん(14)は「パンフレットに載っていない細かい
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静大生の日常は? 科技高で学生出張講座 勉強やサークル活動紹介
静岡県内の高等教育機関などでつくる「ふじのくに地域・大学コンソーシアム」は18日、高校生を対象に大学生が大学での勉強や生活について紹介する「大学生出張講座」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。科学技術高(同市葵区)理数科に所属し大学の理系学部進学を目指す生徒7人が、大学生の話に耳を傾けた。 講師を務めたのは静岡大理学部、工学部の学生7人。講座は1対1の対面形式で1回15分。相手を入れ替えて計4回行った。学生は自身の所属学科で学べる内容や、一日のスケジュール、サークル活動などを説明した。 高校生は大学生に活発に質問。「人工知能(AI)について学びたい」と話す高校生に、大学生はAIを研究す
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中学生が希少ヘビ発見 「シロマダラ」生きた状態珍しく 静岡
静岡市葵区牛妻の「不動の滝」付近の雑木林で15日、目撃例が少なく希少なヘビと言われる「シロマダラ」を賤機中(同区)の生徒が発見した。生きた状態で見つかるのは珍しいという。 見つけたのは同校1年の中村奏太さん(12)と友人2人。中村さんらは同日午後、「不動の滝」付近を散策していたところ、とぐろを巻くシロマダラを発見。中村さんは「よく見かけるマムシとは違う模様だったのでびっくりした」と話した。 全長は約55センチで成体とみられる。河津町の動物園「iZoo(イズー)」の白輪剛史園長(53)によると、シロマダラは山間部の土の中や倒木の下などに生息するが夜行性で、小雨が降るなどしない限りあまり外に
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地球温暖化、動物の殺処分… 静岡の専門学校生、広告で意見
静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)は28日まで、グラフィックデザイン科3年生の学習成果を披露する「AC公共広告 新聞広告・動画作品展示会」を同区七間町のギャラリー「デザインファーム」で開いている。 昨年度の「ACジャパン広告学生賞」に応募した作品約80点を展示する。同賞には新聞広告部門とテレビCM部門が設けられ、テレビCM部門の作品はモニターで上映。学生は地球温暖化や動物の殺処分などの社会問題について情報収集し、それらに対する意見を、作品を通じて発信した。 新聞広告部門で審査員特別賞を受賞した作品は、地毛の茶髪を黒く染めなければいけない校則に対して「生まれ持った個性を奪う」と批判している
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電動キックボード 道交法改正で普及見込み 西伊豆のレンタルサービス、記者が実走体験
次世代モビリティー(移動手段)として注目される電動キックボード。2年以内に施行予定の改正道交法により、時速20キロ以下の場合、16歳以上なら免許がなくても運転が可能となり、ヘルメット着用も任意となる。今秋に沼津市内で貸し出しの社会実験が予定されるなど静岡県内でも普及の動きがあるが、安全面への不安も根強い。昨年から観光用にレンタルサービスを展開している西伊豆町観光協会を記者が訪れ、実走を体験した。 観光協会で対応してくれたのは職員の鷹野純也さん(41)。申し込むと、まずヘルメット着用義務や歩道走行の禁止などのルールを説明してくれた。「(現行法では)ヘルメットの着用が義務だと知らない人が多い」
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弥生土器を修復 児童ら役割分担 登呂博物館で「学芸員養成講座」
静岡市駿河区の登呂博物館は16日、小中学生に学芸員の仕事を知ってもらう「子ども学芸員養成講座」の一環として、割れて破片状になった弥生土器を接合し、修復する体験会を開いた。 県内の児童ら10人が参加した。土器の破片は全部で18個。割れ目や色、厚さなどから、土器のどの部分に当たるか話し合い、接着剤を使って接合した。児童らは破片を持つ人、接着剤を付ける人、接着剤を乾かす人などに役割を分担して、一つの土器を完成させた。 藤枝市立青島小6年の田崎茜さんは「仲間と協力しながらパズルのように土器を組み立てられて楽しかった」と喜んだ。 全3回の講座の2回目。23日に開く3回目では、児童らが登呂遺跡に
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被害農家片付けに追われる 「いつ再開」見通し立たず 静岡・台風8号ビニールハウス損壊
静岡市駿河区青沢で13日に発生した竜巻とみられる突風で、農業用ビニールハウスが損壊する被害のあった一部の農家が片付け作業に追われている。15日現在、農業を再開できる見込みはないと話す人もいて、長期的な影響が懸念される。 キュウリやカボチャなどの野菜を栽培する大石剛士さん(50)のハウスは骨組みの鉄製パイプが折れ曲がり、道路側に飛び出した。近隣住民ら約20人が協力して力作業を行った。 倒壊の恐れもあるためハウス内での作業はできず、業者に解体を依頼しているという。大石さんは「ハウスを新しく立て直さないといけない。いつ農業が再開できるかは分からない」と肩を落とした。 突風では同地区のビニール
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シャッターアート完成 静岡・美和中美術部「地域明るく」
静岡市葵区の美和中の美術部員らが同区安倍口新田の「鈴政石材」店舗で制作していた「シャッターアート」がこのほど、完成した。 同店舗のシャッター(縦2・9メートル、横3メートル)に、さまざまな国籍の子どもが手をつないでいる様子をペンキで描いた。テーマは「人と人のつながり」。絵で地域を明るくしようと同社が学校に依頼し、部員約25人が7月25日から8月1日まで取り組んだ。 同社の鈴政勇二さん(25)は「通りかかった人が絵を見て喜んでくれている」と生徒に感謝した。 31日までは常時シャッターを閉めて絵を披露する予定。 (社会部・沢口翔斗)
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城南静岡高・簿記部 団体戦で全国4位
城南静岡高(静岡市駿河区)の簿記部が、7月25日に都内で開かれた全国高等学校簿記競技大会の団体戦で4位入賞した。 出場したのは3年の杉山愛純さん(17)と池上梨央さん(18)、今泉雄大さん(17)、2年の高木要さん(17)。団体戦は、90分間の制限時間で簿記の問題を解き、メンバーの合計点数で競う。部員たちは週6日、1日数時間の練習を重ね、制限時間内に多くの問題数を解けるように意識してきた。 大会を振り返った杉山部長は「練習の成果を発揮し、上位に入賞できてうれしい」と喜んだ。高木さんは「将来の夢は公認会計士。実現に向け今後も部活で努力したい」と意気込んだ。 (社会部・沢口翔斗)
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親子一緒にプラモ作り 静岡市で教室
静清信用金庫は9日、静岡市駿河区の静岡ホビースクエアで小学生と保護者を対象に「夏休みこどもプラモデル教室」を開いた。 親子41組が参加しプラモデル作りに取り組んだ。使用したのは青島文化教材社(同市葵区)の製品で、ミニバンタイプの乗用車をモデルにしたもの。親が手でパーツを固定し、子どもがニッパーでパーツを切り取るなど、親子が共同作業で工夫しながらプラモデルを完成させた。 静岡サレジオ小4年の名倉悠斗さんは「パーツを切るのに力が必要で大変だったけれど楽しかった」と話した。
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被爆者が描いた絵画30点を展示 静岡・葵区
核兵器の廃絶などを訴える「ピースフェスティバル2022」(静岡YWCA主催)が11日、静岡市葵区のアイセル21で始まった。13日まで。戦争体験や平和の尊さを伝える絵画やタペストリーなど34点が並ぶ。 原爆被害者が広島の惨状を描いた絵画30点を、原爆投下直後から病院に搬送された被爆者の様子まで時系列順に展示した。 同YWCA会員の藤原玲子さん(64)=同市駿河区=は「私たちの平和な生活を脅かす核兵器が今なお存在している現実を伝えたい」と話した。 13日午後1時半からは、2011年の東京電力福島第1原発事故の背景を描いたアニメ映画「ふくしま原発はじまり物語 峠」を同所で上映する。
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登呂遺跡テーマ 学芸員目指す学生、展示に挑戦 静岡・登呂博物館
静岡市駿河区の登呂博物館は11日までの日程で、学芸員を目指す大学生を対象にした実習を行った。11日は、実習生がグループワークで自作した登呂遺跡に関する展示ブースを発表した。 静岡県内外から9人が実習に参加。期間の前半では、同館の展示の見学や土器の写真撮影などを通して、学芸員が必要とする技術を学んだ。後半は2グループに分かれ、登呂遺跡に関連するテーマを設定し、同館所蔵の書籍や資料などから情報を集めて展示を企画した。 「弥生時代と現代の食事」というテーマを設定したグループは、土器のレプリカや食品サンプル、市販の食器などを使って弥生時代と現代の“食卓”を再現し、体験しな
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自分だけのプラモ制作 静岡で講座、廃棄予定の端材使用
静岡市葵生涯学習センター(同市葵区)は7日、プラモデルの端材を使って小学生がオリジナル作品を制作するイベントを同所で開いた。漫画家でプラモデルキットの企画を行うたなかよしみさん(59)=駿河区=が講師を務めた。市内外から児童16人が参加した。 青島文化教材社(同市葵区)、タミヤ(同市駿河区)、ハセガワ(焼津市)の模型メーカー3社で廃棄予定だった端材を静岡模型教材協同組合が集め、提供した。児童らはたなかさんが制作したプラモデル作品の解説を受けた後、実際に大小の端材を組み合わせながら、潜水艦や飛行機などを完成させた。 同市葵区の稲葉太一さん(服織小2年)は「イメージ通りの飛行機が作れてうれし
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熱のこもったエール競演 高校応援団フェスティバル
全国の高校応援団が集結する「第11回高校応援団フェスティバルin静岡」(実行委員会主催)が6、7の両日、静岡市内で開かれた。7日は、県内外の12校と複数校による合同チーム1団体が同市葵区の市民文化会館で熱のこもった応援を披露した。 静岡県からは静岡、浜松商、加藤学園、桐陽、常葉大付属橘、日大三島、静岡商の7チームが出場した。 加藤学園は「コロナ禍の収束を祈る」という応援団長の掛け声の後に一体感のある声出し応援を行った。静岡商は同校伝統の弓と扇を使ったしなやかな個人技で観客を魅了した。 新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。常葉大付属橘応援団の柳本心団長(3年)は「最初で最後の舞台で
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小さな緑の世界表現 駿河区でテラリウム作り講座 静岡
静岡市はこのほど、ガラス容器の中でコケを栽培するテラリウムを制作する講座を駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。牧之原市でコケ生産の専門農家を営む三浦隆平さん(41)が講師を務めた。 三浦さんが栽培したツヤゴケやチョウチンゴケなど4種類を使用。静岡市内在住の30人が参加し、手のひらサイズのガラス容器の中にコケや石、砂を入れて自分だけの緑の世界を表現した。テラリウム作りの後、三浦さんは水を与える頻度や日陰での保管など、コケの栽培方法を参加者に伝えた。 静岡東中2年の福原大地さん(14)は「繊細な技術が必要で、やりがいのある作業だと感じた」と話した。
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2地点で気温観測史上最高、3日の静岡県内 川根本町38・8度
静岡県内は3日、晴天に恵まれて気温が上昇し、川根本町で最高気温38・8度を観測するなど各地で35度以上の猛暑日となった。東伊豆町稲取は36・5度で同地点の観測史上最高気温を更新し、静岡空港(牧之原市)は36・8度で同地点での観測史上最高タイを記録した。静岡市葵区井川の35・2度は同地点での8月の観測史上最高となった。 県内では同日、熱中症とみられる症状で少なくとも20人が救急搬送された。症状の内訳は中等症10人、軽症10人。
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木工端材で模型「ものづくり楽しい」 静岡の児童クラブで教室
NPO法人静岡団塊創業塾(静岡市葵区)は2日、同市駿河区の大里西小児童クラブでものづくり教室を開いた。児童約40人が木工端材を使い、ものづくりに取り組んだ。 市内の木工業3社から端材の提供を受けて実施した。児童らは棒状や球状の端材を接着剤で組み合わせたり、職員に端材をのこぎりなどで加工してもらったりしながら、家や車の模型など思い思いの作品に仕上げた。 同校5年の宮城島百叶さん(10)は「家の模型に入れる家具を作るのは細かい作業で大変だったけど、楽しかった」と笑顔で話した。 (社会部・沢口翔斗)
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機動隊業務を説明 隊員が訓練実演 静岡
静岡県警は30日、警察業務への理解を深めてもらおうと、県警採用試験の受験を検討する高校生、大学生らを対象にした「ワンデー仕事体験警備部門」を開いた。県警機動隊(静岡市駿河区)からオンラインで行った。 県内各地から19人が参加した。同隊の隊員が一日の仕事の流れや同隊の寮での生活について説明した。盾やヘルメットを使った訓練を実演したり、筋力トレーニングの方法を紹介したりした。 県警は今後も「刑事部門」「サイバー犯罪捜査部門」など部門ごとの仕事体験を行う。県警採用チームの池田将済警部(42)は「警察は大変というイメージが根付いているが、仕事には面白さもあることを知ってほしい」と話した。
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旧青葉小を忘れない シンボルのクスノキから成長 跡地の静岡・歴史博物館に植樹
静岡市と旧青葉小(同市葵区)の卒業生、その家族らは31日、同校のシンボルだったクスノキの挿し芽から育った苗木を、同校跡地にプレオープンした市歴史博物館の北側入り口付近に植樹した。卒業生らは「この場所に小学校があったことを忘れない」などと語り合い、思い出話に花を咲かせた。 同校は2007年に閉校し18年に校舎が取り壊された。クスノキは同校の玄関前に植えられていた。校歌に「のびよクスノキたくましく」との歌詞があるなど同校のシンボルだったが、取り壊しの際に伐採された。 伐採前に卒業生有志らが企画したイベントで配布したクスノキの挿し芽約500本の中で2本の成長を確認できた。そのうち1本を参加者約
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⚾日大三島 東部勢27年ぶり夏の甲子園 桜色応援席に歓喜の渦
静岡市駿河区の草薙球場で29日に行われた第104回全国高校野球選手権静岡大会決勝で、静清高(藤枝市)を破り春夏連続の甲子園出場を決めた日大三島高(三島市)。県東部勢の夏の甲子園出場は1995年の韮山高以来27年ぶり。勝利の瞬間、応援スタンドは歓喜の渦に包まれた。 スタンドには全校生徒、保護者ら約700人が集まった。吹奏楽部の演奏に合わせてメガホンを打ち鳴らし、選手を鼓舞した。野球部OB会の長谷川記一会長(55)=三島市=は「監督、選手、保護者らは『全員野球で勝つ』と常に口にしていた。選手とスタンドの一体感が強く、それを体現したような勝利」と喜んだ。マネジャーの佐藤野埜(のの)さん(16)=
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SDGs連携成果紹介 企業とNPO代表者ら 静岡
ふじのくにNPO活動支援センター(静岡市駿河区)は27日、県内の企業とNPO法人が持続可能な開発目標(SDGs)に関連した社会貢献活動を共同で行った事例の発表イベントを同区の男女共同参画センターあざれあで開いた。 企業やNPO法人の代表者ら約50人が参加した。4組の連携プロジェクトについてそれぞれの代表者が活動内容や成果を紹介した。 食品製造業の季咲亭(同市葵区)とNPO法人丸子まちづくり協議会(駿河区)による「静岡めんまプロジェクト」の発表では、竹林が放置されて荒廃し土砂災害を引き起こさないよう、タケノコを採取しメンマを製造する活動を紹介した。 会場ではNPO法人との連携を検討してい
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介護者の負担軽減へ共同研究 8月から、静岡大と都内企業
静岡大と介護支援事業のインフィック(東京都)は8月1日から、介護者の負担軽減を図るため、介護サービス利用者のデータを活用する制度の共同研究を行う。 同大サステナビリティセンターの朱曄(シュ・ヨウ)教授が研究を主導する。サービス利用者との契約に基づき、情報分析などを行う第三者機関に利用者の個人データを提供できるようにする「情報銀行」という制度について研究する。健康状態などの個人データを利活用することで、介護者の負担軽減を目指す。 同社の小林達明管理本部長は「介護現場を知る立場から制度の研究を支援したい」と話した。
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静岡城北高生とモーリシャスの生徒 SDGsテーマに交流 海洋汚染問題で活発意見
静岡城北高の生徒とインド洋の島国モーリシャスの高校生が持続可能な開発目標(SDGs)について意見を交わすオンライン交流会が25日、静岡市葵区の同校で開かれた。 交流会は東京五輪・パラリンピックで同市が同国のホストタウンを務めた縁で市が企画し、双方の高校生計30人が参加した。 生徒は両国交えて6人一組のグループを作り、SDGsの14番目の目標「海の豊かさを守ろう」について、達成するための取り組みを話し合った。日本と同国に共通する問題としてプラスチックごみによる海洋汚染問題があるとし、分別型のごみ箱を路上に多く設置するべきといった意見が活発に上がった。 静岡城北高2年の北上由梨奈さん(17
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静岡・城山中生が梅干し作り 天日干しから本漬けへ
静岡市駿河区の城山中の生徒が25日、梅の天日干しと本漬けを同校で体験した。約30年続いている同校の伝統行事で、生徒が収穫した梅の実から梅干しを作り、同区小坂地区の住民らに配る予定。 1~3年生約150人が参加した。生徒らは5月に同地区の梅の木から実を収穫し、塩漬けにしていた。同日は塩漬けした梅を校庭に並べて約3時間、天日干しを行った。その後、シソと梅を一緒におけの中に入れていく本漬けの作業をした。梅干しは9月に取り出し、完成するという。 3年生の長井侑芽さん(15)は「地域の方が楽しみにしてくれているので、やりがいのある作業だった」と話した。 (社会部・沢口翔斗)
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エスパルス30周年祝う JR静岡駅でダンスやトークショー披露
サッカーJリーグ1部(J1)の清水エスパルスとJR東海静岡開発は24日、エスパルスのクラブ創設30周年を記念したイベント「アスティ静岡×清水エスパルスの大祭典」をJR静岡駅北口広場で開いた。チアリーディングショーやサッカー元日本代表の森岡隆三さん(46)のトークショーで会場はにぎわった。 県内4カ所で開催しているエスパルスダンススクールに通う中学生のチームがチアリーディングを披露した。2日に国立競技場で行われたクラブ創設30周年記念試合でも披露した「OPA!エスパルス」など計5曲を踊った。同チームの浅野咲良さん(14)=静岡市清水区=は「30周年をサポーターの皆さんと祝えてうれ
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いざ全国 校内放送通じ意気込み語る 静岡・科学技術高で壮行会
静岡市葵区の科学技術高は22日、全国大会に出場する運動部や文化部の壮行会を開いた。新型コロナ感染防止のため、校内放送を通して実施した。 全国大会に出場するのはウエートリフティング部、自然科学部、体操部などに所属する9人。各部の代表者が意気込みを語った。 ガラスを融解させ冷水に落として作る強固な物質「オランダの涙」について研究し、8月の全国総合文化祭に出場する自然科学部の平井もえのさん(3年)=島田市=は「全国では研究成果をわかりやすく伝えることを意識して発表したい」と意気込んだ。
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ヘリ使用し水難救助訓練 県消防学校と防災航空隊 静岡
本格的な海水浴シーズンを前に、県消防学校(静岡市清水区)と県消防防災航空隊(同市葵区)はこのほど、県防災ヘリ「オレンジアロー」を使った水難救助訓練を同市駿河区の用宗漁港外港で行った。 水難救助の教育を受けるため期間限定で同校に入校している県内10消防本部の職員や同隊員ら約30人が参加した。訓練では消防職員らが浮きを使い、岸から100メートルほど離れた要救助者の安全を確保した。同隊員がヘリからワイヤを使って海面に降り、要救助者を抱きかかえて救助した。 同校の高倉健二校長は「訓練を積み重ね実際の救助でも活躍してもらいたい」と話した。
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びしょぬれ鬼ごっこ 草薙総合運動場、児童が全力疾走楽しむ
陸上教室のラン・スポーツ松本塾(焼津市)は17日、小学生を対象にしたスポーツイベント「大鬼ごっこ&びしょぬれ逃走中」を静岡市駿河区の草薙総合運動場で開いた。児童約50人が参加し、ボールを集める鬼ごっこを通じて体を動かした。 児童は3チームに分かれ、鬼役のハンターから逃げながら地面に散らばるボールを拾い集めた。水鉄砲を使ってハンターや他チームと“対戦”する場面も。チーム内で協力したり、全力疾走したりして楽しんだ。 参加した青嶋大翔君(8)は「びしょぬれになったけど、涼しくて気持ち良かった」と話した。
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商品デザイン、企業に提案 常葉大生 ターゲット層の好み意識
フジ日本精糖(東京都)は常葉大造形学部の学生と協力し、整腸作用がある粉末状の食物繊維イヌリンの新商品パッケージを開発している。同大静岡草薙キャンパス(静岡市駿河区)で15日、学生がデザインしたパッケージを提案する最終打ち合わせが行われた。 産学連携で商品デザインを行う県産業振興財団の「戦略的デザイン創出」事業の一環。新商品のターゲットは健康意識が高い30代女性で、同学部生5人がターゲット層へのインタビューや競合商品の分析などを基に、パッケージと通販サイトで用いる商品説明の画像をデザインした。 パッケージは、ターゲット層が好みそうな色使いやインテリアに溶け込む落ち着いたデザインを意識したと
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通学路ここが危険 賤機南小児童、静岡中央署員に発表
静岡市葵区の賤機南小は12日、交通安全の理解促進のため、児童が通学路の危険箇所を調べて静岡中央署の署員らに発表する授業を行った。 6年生83人が総合学習の時間に通学路を歩いて危険箇所を探し、カメラで撮影した。その写真を基に、危険箇所や事故防止の注意点を紹介するスライドをパソコンで作成した。 発表では見通しの悪い交差点などを紹介し「しっかり止まって左右確認をしてから歩こう」などと呼び掛けた。 発表を聞いた署員は「通学路の危険箇所を下級生にも伝えてあげて」と児童に語った。発表した青島美遥さん(12)は「発表の準備をしたことで、自分の交通安全の意識が高まる良い機会になった」と話した。 (社
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利益と課題解決、両立は 高校生がビジネス企画考案 静岡
高校生に利益を生み出しつつ地域課題を解決するプランを提案してもらう静岡市主催の講座「高校生まちづくりスクール ビジネス編」が9日、同市役所で始まった。初回は伊豆市のNPO法人「NPOサプライズ」の飯倉清太代表(52)による講義が行われた。 静岡市内の8校から計16人が参加した。飯倉さんは「歩行者用信号機の赤と青の位置は」と生徒に質問し、「企画を考えるためには、街や他人への観察力を高めることが大事」と話した。 生徒は、毎月3万円の利益をあげながら地域課題の解決も図れるビジネスアイデアを考える個人ワークに取り組んだ。 常葉大付属橘高2年の増田茉香さん(17)は「高校ではビジネスの学習はない
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涼呼ぶ工芸品、雑貨ずらり 静岡・駿府楽市、7月19日まで
「夏と涼」をテーマに、工芸品や雑貨などを集めた展示会「夏の彩展」が19日まで、JR静岡駅構内のアスティ静岡西館「駿府楽市」で開かれている。 竹製の風鈴や、藍染めのTシャツなど約200種400点が並ぶ。期間中は同会場で静岡市葵区のげた職人片桐良浩さん(77)が講師を務めるげた作りワークショップも行われる。 同店の高須幸夫店長は「部屋で涼んでもらうのに適したアイテムをそろえた」と話した。
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表面に銀焼き付け 経年楽しむ器展 静岡の画廊、7月18日まで
静岡市葵区鷹匠の亀山画廊で、名古屋市の磁器作家野田里美さん(52)の作品展が18日まで開かれている。食器や花器など約130点が並ぶ。 野田さんは、本焼きの後に、表面に銀を焼き付ける技法で器を制作する。装飾をできる限り少なくしたシンプルな仕上がりが特徴。 野田さんは「『育つ器』を作ることを心掛けている。銀の色が経年変化で濃くなっていくのを楽しんでほしい」と話した。
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外国人の在留資格解説 静岡市国際交流協が講演
静岡市国際交流協会は9日、日本に住む外国人の在留資格について市民に理解を深めてもらおうと、映画上映と行政書士らの解説を組み合わせたイベントを葵区のサールナートホールで開いた。 参加者は、日本で暮らすクルド人の女子高生が在留資格を失い、生活が一変する映画「マイスモールランド」を鑑賞。難民や外国人が置かれている状況について、在留資格の手続きを行う県行政書士会静岡支部の鈴木志歩さん=同区=と市国際交流協会の石黒幸子さんが説明した。 外国人は大学卒業や失業、日本人配偶者との離婚によって在留資格を失うケースが多いことを紹介した。 鈴木さんは失業した場合に早急に新たな就職先を探さなければならないこ
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ボランティアセンターを知ろう 静岡で講座、NPO代表が解説
静岡市と市社会福祉協議会は9日、災害ボランティアセンターについて理解を深める講座を駿河区の南部図書館で開いた。市内の災害対応NPO「MFP」の松山文紀代表(50)が講師を務めた。 市内外から10人が参加した。松山代表は、同センターが災害時に市の決定で設置されるボランティア拠点で、ボランティア希望者と被災者をマッチングさせる役割を担うことを説明。参加者は大地震の発生時を想定し、例として挙げられた被災者の家族構成、職業、年齢などから被災者に必要な支援を考えた。 松山代表は「被災者は困っていることを誰かに言いづらいことも多い。悩み事をくみ取れるよう、支援者は想像力を高めてほしい」と話した。
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パラバドミントン体験 静岡・賤機小 児童ら共生体感
静岡市葵区の賤機小で8日、市主催のパラバドミントン体験会が開かれた。元世界選手権代表の島田務選手(45)=奈良県=が講師を務め、4年生8人がパラスポーツを通して共生社会について理解を深めた。 島田選手は児童に競技のルールや、車いすの安全な乗り方を説明した。2グループに分かれた児童らは実際に車いすに乗ってリレー形式でスピードを競った後、島田選手とパラバドミントンの試合を楽しんだ。 きれいにラリーが続き、児童から歓声が上がる場面もあった。島田選手は「障害があってもなくてもスポーツを楽しめることを伝えた」と話した。 市は「パラバドミントンサポートシティー」として、誰もがスポーツを楽しむことが
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学生の発想、飲食店に提案 県立大生がコンサルティング
静岡市と県立大が連携し、学生が市内の飲食店に魅力を引き出す企画を提案する「大学生によるお店コンサルティング事業」が4日、始まった。学生の目線で各店の新たな魅力づくりを助言する。 参加した飲食店は葵区の入船鮨両替町店、レストランフランセ、就活カフェNANASHOKUと清水区の海鮮居酒屋清水港の計4店。同大経営情報学部の岩崎邦彦ゼミでマーケティングを学ぶ学生16人と各店の代表者らが、同市駿河区の同大で顔を合わせた。店舗ごと四つのグループをつくり、12月まで活動する。 就活カフェNANASHOKUのグループでは、学生から「就活が始まると学生は忙しくなり、カフェに来づらくなる」との意見が出たため
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七夕飾り 和紙で挑戦 児童、歴史学び制作 静岡市美術館
七夕飾りを作る児童向けのワークショップが3日、静岡市葵区の市美術館で開かれた。児童12人が七夕飾りの歴史を学びながら、友禅和紙を切り貼りし、飾り作りに挑戦した。 児童が作ったのは、カジノキの葉を表現した和紙に五色の色紙を重ねて糸で結ぶ「梶の葉飾り」と、紙で着物をかたどった「紙衣」の二つ。美術館職員が、七夕で短冊を飾るようになったのは江戸時代後期からで、それ以前には「梶の葉飾り」や「紙衣」などを飾っていたことを児童に説明した。 参加した岩崎そよさん(8)=同市清水区=は「のりをつける場所が分かりにくくて難しかったけれど、かわいい着物の飾りが作れた」と喜んだ。
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コロナ禍の旅行、楽しみ方は 静岡市葵区で講座
しずおか健康長寿財団は28日、中高年の生きがいや健康をサポートする「はつらつ生きがい講座」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。旅行会社東武トップツアーズ静岡支店の余湖彩さんが新型コロナウイルス禍における旅行の楽しみ方を紹介した。 余湖さんは、海外や県外に行きづらい状況を踏まえ、自宅から1~2時間圏内の近隣への観光を指すマイクロツーリズムを紹介した。県内で注目されているマイクロツーリズムの行き先として、同市北部の中山間地「オクシズ」や伊豆地域を挙げた。 余湖さんは「県内にも魅力的な観光地がたくさんある。カフェ巡りや写真撮影など、テーマを絞って旅行するのもおすすめ」と話した。 &nbs
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静岡城北高がマナー講座 小沼さん(元SBSアナウンサー)指導
静岡市葵区の静岡城北高は22日、元SBSアナウンサーの小沼みのりさんを招いてマナー講座を開いた。高校生の地元就職後押しのために同市などが行う「キャリア形成支援事業」の一環で、同校1年生が参加した。 小沼さんは口角を上げ目尻を下げることで良い笑顔をつくれることや、あいさつを言い終わった後にお辞儀をする「分離礼」などを紹介し、生徒が実際に練習した。 生徒は今回の講座を踏まえ、職業をテーマにした社会人へのインタビューを実施する予定。小沼さんは「マナーは就職活動など人生のあらゆる場面で必要。しっかり身につけてほしい」と呼び掛けた。
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平安時代、庶民の恋愛は 静岡・美和で歴史講演会
静岡市葵区の「美和歴史たまごの会」は23日、同区安倍口の北部生涯学習センター美和分館「アカデ美和」で、元市文化財資料館の運営委員で平安時代の歴史に詳しい曽根辰雄さん(70)=同市駿河区=の講演会を開いた。 曽根さんは平安時代中期の庶民生活をテーマに話し、「日本霊異記」や「今昔物語集」などの説話集を紹介しながら同時代の庶民の恋愛事情を解説した。恋愛相手を探す場が稲荷詣でや祭りなどの場面だったことや、恋愛関係に罪悪感を抱く価値観があったことなどを紹介した。 曽根さんは「説話集はフィクションだが、必ず当時の社会や文化を反映している」と話した。
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新作プラモデルずらり 細部まで忠実再現 JR静岡駅駿府楽市
人気模型メーカーの新作を紹介する「プラモデル新作展」が9日、JR静岡駅構内の駿府楽市で始まった。20日まで。 青島文化教材社(静岡市葵区)、タミヤ(同市駿河区)、ハセガワ(焼津市)の3社の新作を展示。クラシックカーや潜水調査船「しんかい6500」などを細部まで忠実に再現した模型が来場者を楽しませている。5月に開かれた見本市「第60回静岡ホビーショー」で人気だった模型を中心に集めた。 担当のJR東海静岡開発の田村哲也さんは「静岡は模型の町。模型の魅力を発信していきたい」と話した。 18、19日には、タミヤのミニ四駆の走行体験ができるサーキットを駿府楽市付近の通路に設置する。マシンを持って
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3人組音楽ユニット、視覚障害児らに演奏 静岡の特別支援学校
静岡市駿河区の静岡視覚特別支援学校で7日、同市を拠点に活動する3人組の音楽ユニット「アルボストリオ」のミニコンサートが開かれた。視覚障害のある児童や生徒ら約20人が演奏を楽しんだ。 同ユニットはマリンバとピアノ、パーカッションで「さんぽ」や「くまんばちの飛行」など6曲を演奏した。アンコールで同校の校歌を演奏すると、会場は大いに盛り上がった。 児童や生徒がマリンバの音板に触れる場面もあった。村田健二副校長は「3人とも楽しみながら演奏してくれた。子どもたちにも音楽の楽しさが伝わったと思う」と話した。
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風景中心に自由な水彩 静岡市葵区で作品展
静岡市葵区の鯨ケ池老人福祉センターを拠点に活動する水彩画教室「鯨友会」の作品展が11日まで、同区の県教育会館ギャラリーで開かれている。講師の五内川征司さん(82)と生徒6人の作品27点が並ぶ。 「鯨友会」は月2回の教室で作品を制作し、年1回の作品展で披露している。同区の足久保川や富士宮市の白糸の滝など、県内の風景を描いた作品が多い。 五内川さんは「生徒には描きたいものを自由に描かせている。作品に出る個性を楽しんで」と話した。
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大人も楽しめる絵本朗読 チェロ演奏も 静岡の吉見書店
静岡市葵区千代田の吉見書店竜南店で28日、読み聞かせ会が開かれた。読み聞かせボランティアの見本浩祐さん(東京都)が物語を朗読し、チェロ奏者の竹下花音さん(埼玉県)が読み聞かせに合わせて演奏を披露した。 子どもだけでなく、幅広い世代の人たちが訪れたため、見本さんは大人も楽しめる「おばけのケーキ屋さん」など絵本4冊をセレクトした。 読み聞かせを聞いた地元の高校生金原ひかりさん(15)は「絵本を久しぶりに楽しんだ。読書では味わえない面白さがあった」と喜び、見本さんは「子どもが絵本に触れるためにはまず大人の力が必要。大人が絵本を手に取るきっかけになれば」と話した。
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文章読解力向上へ 静岡・千代田小児童、「YOMOっと」で見出し挑戦 江崎新聞店講師
静岡市葵区の江崎新聞店は26日、同区の千代田小で、新聞を活用して子どもたちに文章の読解力や要約力を学んでもらう授業を行った。10月まで3~6年の全クラスを対象に計3~4回の授業を予定し、同新聞店上土支店の山田達也支店長(35)が講師を務める。 この日は3年4組の児童30人を対象に行われた。児童が静岡新聞朝刊に掲載されたクイズ「登校するまえ3分塾」に挑戦したり、別刷り新聞「週刊YOMOっと静岡」の記事に見出しを付けたりした。 西川蒼真君は大井川鉄道(本社・島田市)の「きかんしゃトーマス号」の運転開始に関する記事に「トーマス今年も始まりました」と見出しを付けて発表した。長谷川藍さんは「見出し
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廃棄寸前の衣服、新たな価値プラス 静岡の古着店、仕立て直し販売
大量生産、大量廃棄が行われるアパレル業界の現状に一石を投じようと、静岡市葵区古庄の古着店「choosy(チュージー)」は2年前から、汚れたり穴が開いたりして廃棄される古着を縫い合わせ、別のデザインの衣服を作る取り組みに力を入れている。不要品に新たな価値を加えて再生する「アップサイクル」と呼ばれる活動で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目指す。 同店では、破れたワンピース2枚を縫い合わせて別の柄にしたり、シャツの穴を異なる色の衣類の切れ端でふさいだり、元の生地を生かしつつ新しいデザインに作り変えて販売している。デザインは店主の立山都さん(43)が担当し、裁縫が得意な市内の主婦ら
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ウクライナ語通訳 避難者の心に寄り添う 静岡の平野ユリアさん
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて県内へウクライナからの避難者が相次ぐ中、ボランティアなどで活動する通訳が、避難者の心のケアも含めサポートする重要な役割を果たしている。18年前から静岡市に住み、市国際交流協会からの依頼で通訳を務めるウクライナ出身の平野ユリアさん(39)=同市葵区=は、武力侵攻により心の傷を抱える避難者が「新たな地で孤独を感じず暮らせるように」と、温かく寄り添う支援に努めている。 平野さんはウクライナ南東部の要衝マリウポリから南西に約90キロ離れた港湾都市ベルジャンシクの出身。2004年、日本語学習のため静岡市に移住し、日本人男性と結婚して日本国籍を取得した。 市がウクラ