東海大生 柴揚げ漁に挑戦 静岡の遊水地、自然環境も調査

 静岡市葵区の麻機遊水地で15日、冬ごもりする魚の習性を利用した伝統漁法「柴揚げ漁」が行われた。

柴揚げ漁に挑戦する学生たち=静岡市葵区の麻機遊水地
柴揚げ漁に挑戦する学生たち=静岡市葵区の麻機遊水地

 柴揚げ漁は、秋にコナラなどの枝を水中に沈め、冬になって寒さをしのぐために枝の裏に隠れた魚を網ですくう漁法。市内の川や池の水質調査を行う東海大海洋学部のサークル「水棲環境研究会」メンバー9人が参加し、小舟の上から挑戦。フナとモツゴ計10匹を捕獲した。
 地元有志でつくる麻機遊水地柴揚げ漁保存会が企画し、同遊水地の自然環境の調査を兼ねて毎年行っている。捕れる魚の数は減少傾向にあり、同サークルの高橋真生部長(20)は地球温暖化による水温の上昇が原因と指摘する。「遊水地の水質が変化していることを多くの人に知ってもらえれば」と話した。

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