富士の小中学生 情報誌創刊 “記者”15人 食文化を取材、編集 「地元の魅力 発掘できた」

 富士市の子どもたちによる地域情報誌「フジラ」の創刊号がこのほど完成した。小中学生15人が“記者”になって取材を重ね、地元の食文化を伝える一冊に仕上げた。

完成した「フジラ」の創刊号を紹介する小中学生=富士市
完成した「フジラ」の創刊号を紹介する小中学生=富士市


 A4判16ページ。取材や執筆、写真撮影、レイアウトなど一連の作業を子どもたちが担った。昨年10月から活動をスタートし、地域の新聞記者やカメラマン、デザイナーから各分野のノウハウを学んできた。
 取材では野菜農家の「ヤマタローファーム」や調味料製造の「福泉産業」など6カ所を訪問。会話を楽しみながら情報を引き出すことを意識したという。特集で紹介している同市の給食名物「サイダーかん」や「ピーナッツなます」は、実際に調理して作り方に理解を深めた。
 参加者は「現場の見学や写真の撮り方など、普段はできない体験ができた」「取材先で丁寧に答えてもらえた」などと満足げ。富士川二中2年の土井若葉さんは「地元の魅力を発掘でき、富士がさらに好きになった」と振り返った。
 全国的に展開されている「コロマガプロジェクト」の富士版。実行委は計2千部を発行し、市内の図書館で配布する。今後は参加者を替えながら年1回の発行を目指す。
 (富士支局・沢口翔斗)

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