静岡の歴史を料理で堪能 食×旅行「ガストロノミーツーリズム」推進へ 静岡市清水区でイベント

 食と旅行を組み合わせた新しい観光スタイル「ガストロノミーツーリズム」の推進に向けたイベント「ふじのくにガストロ創作料理を食する会」(静岡新食文化共創機構、静岡新聞社・静岡放送主催)が24日夜、静岡市清水区の日本平ホテルで開かれた。地元食材を使い、県内の歴史や文化をイメージしたコース料理を提供した。

料理を楽しむ来場者=静岡市清水区の日本平ホテル
料理を楽しむ来場者=静岡市清水区の日本平ホテル

 メニューはふじのくに地球環境史ミュージアム(同市駿河区)の佐藤洋一郎館長と、同ホテルの渡辺健太郎総料理長が共同で考案した。太刀魚のマリネは「古事記」など日本神話に登場する「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」から連想。ブランド牛「静岡そだち」を使用したステーキには、野菜を砕いたパウダーを皿に散らして富士山を描いた。訪れた約40人は県内に伝わる伝説や、食材の生産地などを話題に料理を味わった。
 渡辺総料理長は「食材の組み合わせに悩んだが、いいものが完成した」と振り返った。デザイナーのコシノジュンコさんや川勝平太知事が来賓として参加した。

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