富士・吉原祇園祭、華やかに開幕 4年ぶりに露店復活

 東海一の祇園と称される富士市の伝統行事「吉原祇園祭」が10日、吉原商店街周辺で開幕した。通常規模での開催は4年ぶり。山車が次々と通りを行き交い、旧宿場町の夜を熱気に包んだ。11日まで。

個性豊かな山車が行き交う通り=富士市の吉原商店街
個性豊かな山車が行き交う通り=富士市の吉原商店街


 21台の山車が吉原本町通り約1キロと周辺を練り歩いた。全国的にも珍しい「吉原ひな壇型」など、各町が個性豊かな山車を引き回した。盛大な太鼓やおはやしの音が途切れることなく鳴り響き、会場を盛り上げた。
 感染症対策で吉原本町通りでの出店を中止していた露店が4年ぶりに復活した。歩行者天国になった通りに、約100店が構え、来場者を楽しませた。高校の友人と訪れた今川大輝さん(15)は「店のにぎわいがすごい。夏が始まった気がして最高」と笑顔で話した。
 11日は、同祭名物の一つ、まとった笹(ささ)を激しく揺らす「笹みこし」が練り歩く。
 (富士支局・沢口翔斗)

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