旧青葉小を忘れない シンボルのクスノキから成長 跡地の静岡・歴史博物館に植樹

 静岡市と旧青葉小(同市葵区)の卒業生、その家族らは31日、同校のシンボルだったクスノキの挿し芽から育った苗木を、同校跡地にプレオープンした市歴史博物館の北側入り口付近に植樹した。卒業生らは「この場所に小学校があったことを忘れない」などと語り合い、思い出話に花を咲かせた。

植えられていたクスノキ=2018年6月、静岡市葵区の旧青葉小(提供写真)
植えられていたクスノキ=2018年6月、静岡市葵区の旧青葉小(提供写真)
クスノキを植樹する旧青葉小卒業生とその家族ら=静岡市葵区の歴史博物館
クスノキを植樹する旧青葉小卒業生とその家族ら=静岡市葵区の歴史博物館
植えられていたクスノキ=2018年6月、静岡市葵区の旧青葉小(提供写真)
クスノキを植樹する旧青葉小卒業生とその家族ら=静岡市葵区の歴史博物館

 同校は2007年に閉校し18年に校舎が取り壊された。クスノキは同校の玄関前に植えられていた。校歌に「のびよクスノキたくましく」との歌詞があるなど同校のシンボルだったが、取り壊しの際に伐採された。
 伐採前に卒業生有志らが企画したイベントで配布したクスノキの挿し芽約500本の中で2本の成長を確認できた。そのうち1本を参加者約30人がスコップを交代で使いながら植樹した。
 同校卒業生のラジオパーソナリティー相川香さん=同区=は「跡地に歴史博物館ができたのも縁。青葉小が地域の歴史の一つとして語り継がれてほしい」と話した。

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