原田地区の伝説 “絵巻”で身近 富士 妙善寺まつわる「鬼鹿毛物語」 児童ら地域学習

 富士市の原田小は7日、地元に残る伝説や旧跡を学ぶ地域学習授業「原田地区の魅力を見つけよう」を実施した。3年生約70人が同市原田の妙善寺本堂で同寺にまつわる伝説「鬼鹿毛物語」の読み聞かせを鑑賞した。

「絵巻物」を使った読み聞かせ=富士市原田の妙善寺
「絵巻物」を使った読み聞かせ=富士市原田の妙善寺

 同市のボランティアが約30年前に作った縦1メートル横1・5メートルの「絵巻物」を使用。物語の各シーンを描いた全長22メートルの布をストーリーに合わせて巻きながら読み聞かせた。児童は絵巻物に見入って城主「小栗判官」と馬「鬼鹿毛」による友愛の物語を楽しんだ。作中で鬼鹿毛が埋葬されたとする同寺の観音堂や地域の旧跡も見学した。
 同校のコミュニティスクールの一環。企画した渡辺美江さん(58)は「伝説に登場する場所を実際に訪れることで児童の理解も深まると思う」と話した。
 (富士支局・沢口翔斗)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞