牧之原のスポーツクラブ児童ら アロハ精神で募金活動 五輪金 米選手の教え実践
サーフィンやボルダーなどを体験する「まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブ」が2年目を迎えた。これまで東京五輪サーフィン競技女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手(米国ハワイ州)と定期的に交流。カリッサ選手の教えで親切心を指す「アロハ」精神を実践しようと、子どもたちは慈善活動にも力を入れている。
4月28日に牧之原市のさがらサンビーチで開かれた「さがら草競馬大会」で、クラブの児童ら13人が能登半島地震などへの募金を呼びかけた。参加した鈴木千介君(11)は「今後もスポーツだけでなく、人の助けになる取り組みをしたい」と意気込んだ。
カリッサ選手が牧之原市で東京五輪の事前合宿をした縁で、クラブのメンバーはハワイ州への訪問やビデオ通話を通して同選手と交流してきた。優しさや絆の意味を持つアロハ精神の教えから、これまで同州マウイ島の山火事への支援など4回の募金活動を行った。
クラブは東京五輪のレガシー創出を目的に発足した官民組織。本年度は市内外の小中学生約30人が加入した。年間を通してスポーツの体験や英会話のレッスンなどを展開する。
(榛原支局・沢口翔斗)