生徒が国家予算を編成 課題考え税金やりくり 静岡商高で出前講座

 東海財務局静岡財務事務所は9日、静岡市葵区の静岡商高で出前講座を開いた。生徒らはグループワークなどを通して日本の財政や予算編成についての理解を深めた。

予算案を作成する生徒ら=静岡市葵区の静岡商高
予算案を作成する生徒ら=静岡市葵区の静岡商高

 3年生24人が参加した。同事務所職員による講義で、日本の税金の種類や歳出・歳入の推移などについて学んだ。その後、4人一組で予算案を作成し、発表した。生徒らが重視したいテーマを設定し、2022年度の政府予算から歳出・歳入の各項目を増減させた。
 「教育の充実」をテーマにしたグループは「行きたい人が誰でも大学に行けるようになってほしい」と話し、大学の無償化に向け教育費の支出を増やす予算を提案した。
 情報処理科の広岡沙菜さん(18)は「身近にどんな課題があるかを考えながら予算を組めた」と充実感をにじませた。

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