コロナ禍の就労環境テーマ 知的障害者ら意見交換 静岡市葵区
知的障害者の保護者などでつくる「静岡県手をつなぐ育成会」は3日、第30回知的障害者職業自立セミナーを静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。県内の知的障害者6人が登壇し、就労環境に関して語り合った。
「新型コロナウイルス感染症による就労環境の変化」をテーマに、自身の職場での体験を振り返った。「コロナ禍の影響で解雇になった」「健常者と比べて勤務時間が短くなり給料が減った」などの発言があった。
同会の杉本斉副会長は「障害者は就労面で弱者になりやすい。環境改善を訴えていく」と話した。
会員約100人が耳を傾けた。
(社会部・沢口翔斗)