安倍川橋の100年身近に 静岡市と三井住友建設が出張授業 安倍川中生、歴史や構造理解

 静岡市と三井住友建設(東京)は6日、同市葵区の安倍川中で、同校近くの安倍川橋が7月に建設100周年を迎えることを記念し、出張授業を行った。1年生32人が座学や実験を通して同橋の歴史や構造について理解を深めた。

トラス構造の実験に見入る生徒ら=静岡市葵区の安倍川中
トラス構造の実験に見入る生徒ら=静岡市葵区の安倍川中

 市道路計画課の望月奈々重主査は、安倍川橋と、1922年まで同じ場所にかかっていた安水橋を比較用に写真で示した。道幅の広い安倍川橋が完成することで自動車が通行できるようになり、周辺地域の人口増加につながったことを伝えた。
 同橋の施工会社「勝呂組」の後身にあたる三井住友建設の杉村悟静岡支店次長は、複数の部材同士を三角形につなぎ合わせて作る「トラス構造」について解説。同構造の橋の模型に重りを積んでいき、耐久性の高さを示した。
 森竹ゆりあさん(13)は「普段何げなく通っている橋にさまざまな仕組みがあることを初めて知った」と話した。生徒は今後、総合学習の授業で安倍川橋について学んだことをまとめて発表する予定。

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