ウクライナ舞台の映画を慈善上映 領土の変遷など解説も 静岡

 ロシア侵攻により県内に避難したウクライナ人を支援する団体「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」は19日、ウクライナが舞台となる映画のチャリティー上映会を静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリーで開いた。

ウクライナとロシアの関係について解説する堀内准教授=静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリー
ウクライナとロシアの関係について解説する堀内准教授=静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリー

 上映したのは、市民が親ロシア派のウクライナ政権に抗議した2014年の「ユーロ・マイダン革命」を描いたドキュメンタリー「ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘い」。
 現在の侵攻の背景を知ってもらおうと選定した。上映後に県立大の堀内賢志准教授(国際関係論)が登壇。ウクライナとロシアの領土の変遷や、ロシアに対するウクライナの世論の変化などを解説した。
 同団体によると19日現在の県内避難者は32人。イベントの収益は全額、支援活動に活用する。高橋邦典共同代表は「侵攻の収束は見通せない。今後も避難者に寄り添った支援を続けたい」と話した。
 この日は会場で浜松市北区の障害者支援施設「ゼロベース三ケ日」による「彩りの風展」が同時開催された。障害者らがデザインした缶バッジなどを展示販売した。同展は8月にも浜松市内で開かれ、収益10万円を同団体に寄付した。

 

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