墨絵が動きだす NFT映像作品 ナカノさん、静岡市葵区で個展
最新技術を用いたデジタルアートを制作する静岡市のアーティストNY_(ナカノヤスヒロ)さんの個展が9月4日まで、同市葵区七間町の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)で開かれている。
ナカノさんは、デジタル資産「非代替性トークン(NFT)」を用いた映像作品を国内外で発表してきた。NFTを用いた作品は一般的なデジタルデータと違い、データの複製や改ざんがしにくいため希少価値を帯びるとして近年注目されている。
墨絵にCGで動きを加え、墨絵が絶えず違う表情を見せる映像作品など6点をモニターで展示する。モニターは額縁で覆われており、この形式でのNFT作品の展示は世界でも例がないという。縦3メートル、横7メートルの壁全体にプロジェクターで映像作品を投影する大型の展示も楽しめる。
9月4日には、ナカノさんが作品の制作過程などについて語るギャラリートークも同センターで開く予定。ナカノさんは「異世界に入った気分を味わえる作品を楽しんで」と呼び掛けた。