浸水後の転居など事例紹介 居住支援4団体が活動報告 静岡

 NPO法人WAC清水さわやかサービスは25日、高齢者や低所得者など要配慮者の住宅確保問題について考える「居住支援セミナー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区のグランシップで開いた。居住支援に取り組む県内の4団体が活動状況を報告した。

居住支援の活動を報告する鈴木さん=静岡市駿河区のグランシップ
居住支援の活動を報告する鈴木さん=静岡市駿河区のグランシップ

 同市清水区を拠点にするWAC清水さわやかサービスは、台風15号による浸水被害の影響で転居を余儀なくされた被災者への居住地探しなど、直近の活動を発表した。相談者の中には依存症やうつ病といった精神疾患を抱えている人が多いことを指摘。病院が付近にある居住地を提案するなど不安に寄り添うことの重要性を伝えた。
 同法人で居住支援の責任者を務める鈴木久義さん(49)は「コロナ禍や台風15号により相談が増えている。行政にも積極的に協力してほしい」と呼びかけた。

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