戦前に焼失した末社 90年経て再建 熱海・来宮神社

 熱海市西山町の来宮神社で戦前に焼失した同神社の末社が再建され、1日、社殿の竣工(しゅんこう)祭が行われた。きらびやかな装飾が施された社殿の前で、神職や氏子らが地域の安全や繁栄を祈願した。

再建された末社の説明をする雨宮宮司(右)=熱海市西山町の来宮神社
再建された末社の説明をする雨宮宮司(右)=熱海市西山町の来宮神社

 末社は小童社、秋葉社、神武天皇社、八坂神社、雷電社、床浦社、柿本社の7社で、来宮神社本殿に続く参道の脇に並ぶ。来宮神社によると、末社は1932年の不審火で焼失した。以来、み霊は本殿に祭られていた。焼失から90年を迎えた今年2月から工事が行われていた。
 雨宮盛克宮司(53)は「再建に長い年月がかかってしまったが、先人の心をつなぐことができてほっとしている」と話した。末社の八坂神社や床浦社には病難よけの神徳があるとされることから「新型コロナウイルス感染の早期収束につながれば」と期待した。

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