沖田化成が新工場 生産能力2割増へ 浜松の本社工場隣接地

 自動車部品などプラスチック射出成形加工の沖田化成(浜松市南区)はこのほど、本社工場隣接地に新工場を建設し、稼働した。投資額は約9億5千万円。増産要請に対応可能な態勢を整え、2025年までに生産能力を現行の2割増に引き上げる。
 老朽化が進んだ同区内の長田工場を本社隣接地に移転集約した。用地を購入し、約5千平方メートルの敷地に一部2階建ての工場(延べ床面積約3680平方メートル)を整備した。
 同社は自動車のシフトデバイスやハンドル内部の機構周辺の部品加工などを手掛ける。小型から大型まで多様な部品に対応する射出成形機を新工場を中心に追加や更新を含め59台備える。同社は「将来の事業承継を見据え、事業基盤を強化した」としている。
 設備投資に当たり、静岡銀行と日本政策金融公庫浜松支店中小企業事業の協調融資を受けた。

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