高齢者 スマホ操作理解へ 富士見高生が教え方学ぶ

 高齢者にスマートフォンの使い方を教えるなど地域活性化に取り組む富士市の富士見高コミュニティ研究会は2日、デジタル機器に不慣れな人を支援する県の「ふじのくにデジタルサポーター」育成講習会を受講した。

スマートフォンの基本操作をおさらいする生徒=富士市の富士見高
スマートフォンの基本操作をおさらいする生徒=富士市の富士見高

 生徒はアプリのインストール方法や通話、通信アプリの機能など基本操作を確認した上で、高齢者が理解できる教え方を学んだ。「アカウント」を「会員証」と言い換えて高齢者にも用語を分かりやすく例えるなどの工夫を教わった。
 講師は「IDやパスワードを忘れる高齢者が多い。書き留めるなど対策を伝えて」と生徒に呼び掛けた。
 同研究会は昨夏から、地元の富士本町商店街のイベントに「お助け隊」として参加し、高齢者のスマホやパソコンの困り事を受け付けている。ワクチン接種の予約相談にも応じた事もある。佐藤新汰さん(17)は「知識の土台を固められた。お手伝いの質を高めたい」と話した。
 県が本年度から始めた同サポーター事業は、講習を受けた人を認定し、周囲に助言をしてもらう。年間300人の育成を目指している。
 (富士支局・国本啓志郎)

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