男子やり投げ 増田(掛川西)会心2位 全国高校総体・陸上

男子やり投げ決勝 64メートル07で2位となった掛川西の増田併介=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク
男子やり投げ決勝 64メートル07で2位となった掛川西の増田併介=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク

 男子やり投げで掛川西の増田が大勝負に打って出た。自己記録の60メートル23は入賞圏外。「県大会のような記録を残す戦い方では勝てない。一発だけを狙った」。6位で迎えた4本目に64メートル07。渾身(こんしん)のビッグスローで銀メダルをさらった。
 6月の東海総体後は助走スピードを上げた全国仕様の形を追求。1本目に自己新の61メートル62を投げて感触をつかみ、4本目は「下半身の力がスムーズに上半身に伝わった」。電光掲示板の記録表示に驚きを隠せなかった。
 掛川大浜中では野球部で強肩外野手として活躍。県中学総体ベスト8に入り、高校でも続けるつもりだった。だが、入学後に同級生や先輩のレベルの高さを知り入部を断念。陸上の道を選んだ。
 昨年、記録が伸び悩んだ時、励みになったのは1学年上の清川(東海大、小山高出)の存在。昨夏の全国総体を制した姿に「清川さんのように投げたい」と刺激された。1位との差は86センチ。わずかに先輩と肩を並べることはできなかったが、「少し近づけたかな」と笑顔を見せた。

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