男子円盤 藤岡(浜商)、入念準備実り3位 全国高校総体・陸上

 大けがを乗り越え、完全復活を遂げた。男子円盤投げで浜松商の藤岡が3位。4月に左足小指付け根を骨折し、一度はあきらめかけた全国で自己2番目の47メートル01を投げた。

男子円盤投げ決勝 47メートル01で3位となった浜松商の藤岡広樹=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク
男子円盤投げ決勝 47メートル01で3位となった浜松商の藤岡広樹=徳島県の鳴門・大塚スポーツパーク

 銅メダルの裏には入念な準備があった。7月の県外記録会は夕刻の試技で体に重さを感じた。全国は昼前後の予選を経て、決勝は午後3時半スタート。大会前の練習は「予選後のアイシングや食事の時間、1投ごとの間隔も想定した」という。
 予選は44メートル00の通過ラインを一発クリア。決勝は1投目の46メートル69で4本目に進める8位以内を確実にした。その後は46メートル台を2投そろえ、5投目に47メートル台へ。「イメージ通り」の試合運びだった。
 もともと、ここまで綿密に組み立てるタイプではない。今回はけがをした時に支えてくれた人たちに何としても恩返しがしたかった。「結果を出したかった。うれしいです」。表情には充実感と感謝がにじんだ。

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