わらじみこし威勢良く 富士登山者の安全祈願 御殿場で3年ぶり「祭り」

 富士登山の最盛期に登山者の安全を祈願する「御殿場わらじ祭り」(実行委主催)が7日、御殿場市で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの開催。わらじをご神体にしたみこしが市中心部を進んだ。

わらじみこしを担き、歩行者天国を練り歩く人たち=御殿場市
わらじみこしを担き、歩行者天国を練り歩く人たち=御殿場市

 市内ではかつて富士登山に欠かせないわらじの生産が盛んだったことに由来する行事。みこし団体のメンバーが、1対のわらじを載せたみこしを担いだ。富士山御殿場口登山道の起点の新橋浅間神社を出発し、歩行者天国を威勢良く練り歩いた。
 富岳太鼓のメンバーが台座を含め高さ3776ミリメートルの大太鼓「富士山」を打ち鳴らして続いた。わらじを編むのにたけた女性は良縁に恵まれるとの逸話にちなみ、良縁成就も祈願した。
 新型コロナ感染拡大防止のため、公募で集まった女性が担ぎ手となる全長3メートルの大わらじの渡御は取りやめた。大わらじは同神社に飾られ、ライトアップされた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞