城南静岡が団体初V 個人は土橋 東海中学総体・新体操

チームワークでピンチを乗り越え、初の団体優勝を決めた城南静岡=三重県の四日市市総合体育館
チームワークでピンチを乗り越え、初の団体優勝を決めた城南静岡=三重県の四日市市総合体育館
初優勝を飾った城南静岡の土橋莉子
初優勝を飾った城南静岡の土橋莉子
チームワークでピンチを乗り越え、初の団体優勝を決めた城南静岡=三重県の四日市市総合体育館
初優勝を飾った城南静岡の土橋莉子

▽団体 ①城南静岡22・400点(望月音、西尾、永瀬、渡辺、森)②長泉18・800点⑤沼津市立高中等部16・600点⑥島田二16・550点⑦静岡英和13・450点
▽個人 ①土橋莉子(城南静岡)44・850点③小川(島田金谷)41・050点⑥高村(御殿場西)37・850⑧安川(浜松三方原)35・700点⑩鈴木(裾野東)35・100点


 ■あふれる躍動感 表情豊かに
 昨夏に続く2度目の挑戦で初の東海制覇を果たした。団体の城南静岡は県大会で出したチーム記録を1・100点上回る22・400点をマーク。1、2年生で構成するチームでまとめ役を務める1年望月音は「納得いく演技とまではいかなかったが、優勝できたことはよかった」と冷静に振り返った。
 大切にするチームワークで重圧を乗り越えた。ただ、試合直前の練習ではミスが生じ、嫌なムードに。その中でも5人は「落ち着いて」「強気で行こう」と声を掛け合い、士気を高めた。
 本番は明るい曲調に合わせ、躍動感あふれるステップや豊かな表情で会場を魅了。ボールを使った15種類の技も着実に決めて得点を重ねた。練習通りにいかない場面もあったが「崩れずに最低限の演技はできた」と望月音。奈良岡コーチも「互いにフォローし、集中力をしっかり発揮してくれた」と評価した。
 このチームでは初めて全国の舞台に挑戦する。望月音は「今回のミスを修正してベストを尽くし、表彰台に立ちたい」と意欲を見せた。
 (大沢諒)

 ■演技に華 完全優勝 土橋
 華のある演技で初の頂点をつかんだ。個人は城南静岡の土橋が安定感を発揮。将来性豊かな3年生が潜在能力の一端を示した。
 163センチのすらりとしたいでたちで「美しさを表現できる」(奈良岡コーチ)のが強み。土橋自身も「会場の注目が集まるような演技がしたい」とおう盛な向上心を見せ、中学生で唯一、国体の県代表チームに選ばれている実力を証明した。
 2種目ともに1位の完全優勝を果たしても、自己評価は厳しい。クラブは安定した演技ができたが、リボンは8日の東海ジュニア選手権で成功した技をわずかに失敗。「得点自体は良かったけど、ミスがあったので(内容は)プラスマイナスゼロ」と話す。
 昨年の全国大会は11位と、不本意な結果に終わった。「もっと表現力を磨く。入賞して去年の悔しさを自信に変えたい」と雪辱を期す。

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