高校生「林業」学ぶ 伐採や加工現場、富士でバスツアー
高校生が林業を学ぶバスツアー「森の仕事見学会」(富士市主催)が10日、富士市内で開かれ、市内在住の高校生と保護者計6人が伐採や加工の現場を回った。生徒らは、スギやヒノキが伐採されてから角材などに成形されるまでの過程を追った。市山間部の市有林ではチェーンソーで木を切り倒す様子を見学した。
県森林組合連合会富士事業所の原木市場も訪ねた。参加者は運び込まれた丸太の直径や長さを測って選別する仕事や、1カ月で約3千トンの取引がある事を学んだ。高野誉照所長は「ヒノキの人気が高い中国や韓国に輸出している。木材市場は成長の可能性が大きい」と、将来の展望を解説した。
同ツアーは林業の就業者を増やそうと、ことしで2回目。参加者の男子生徒(17)は「環境に配慮した仕事だと分かり、印象が良くなった」と話した。