障害者サッカー専用コート 静岡・IAI新工場敷地に建設、国内初

 産業用ロボットのアイエイアイ(静岡市清水区)は17日、同区庵原町に現在建設中の新工場敷地内に障害者サッカーの専用コートを設置すると発表した。NPO法人静岡障がい者サッカー連盟によると、視覚障害者や知的障害者など7種の障害者サッカー全てを対象とした専用コートは国内初という。2024年春完成を目指す。

障害者サッカー専用コート設置を発表する石田徹社長(左)と瀬戸脇正勝理事長、パラフットボール選手ら=静岡市清水区尾羽のアイエイアイ本社
障害者サッカー専用コート設置を発表する石田徹社長(左)と瀬戸脇正勝理事長、パラフットボール選手ら=静岡市清水区尾羽のアイエイアイ本社
アイエイアイが新工場敷地内に建設を計画している「IAIパラフットボールパーク(仮称)」の完成予想図(同社提供)
アイエイアイが新工場敷地内に建設を計画している「IAIパラフットボールパーク(仮称)」の完成予想図(同社提供)
障害者サッカー専用コート設置を発表する石田徹社長(左)と瀬戸脇正勝理事長、パラフットボール選手ら=静岡市清水区尾羽のアイエイアイ本社
アイエイアイが新工場敷地内に建設を計画している「IAIパラフットボールパーク(仮称)」の完成予想図(同社提供)

 新しくできるのは「IAIパラフットボールパーク(仮称)」。約1500平方メートルの敷地内に縦40メートル、横20メートルの人工芝のコート1面と約200席の観客席を設ける。視覚障害者のサッカーのためのサイドフェンス、ユニバーサルデザインのシャワー室やトイレなども設ける。
 同日、パラフットボール選手らと同社で記者会見した石田徹社長は「県内では練習場が確保できず苦労していると聞き、建設を決めた」と述べた。静岡障がい者サッカー連盟の瀬戸脇正勝理事長によると、障害者サッカーの試合や大会は観客がいないことが多く、「競技を応援してくれる人がコートに来てくれたらありがたい。障害者との交流が進むような施設になればうれしい」と期待感を示した。
 パークは、障害者スポーツへの理解や支援を促すため、訪れた人と障害者が交流できる機能も目指す。同社が開発した組み立て式の小型サッカーロボット「ミニロボ」で、パークを訪れた人と障害者が気軽に交流できる取り組みも行う。
 (清水支局・坂本昌信)

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