富士の中学生が林業体験 間伐や木工、切ったり触れたり

 富士市の中学生が林業を体験する「アイ アム フォレスター」(富士市主催)が18日、同市大淵の市有林と市立丸火青少年の家で開かれ、中学生8人が間伐や木工に汗を流した。

のこぎりでヒノキを切る中学生=富士市大淵
のこぎりでヒノキを切る中学生=富士市大淵

 生徒は2人1組で樹齢十数年のヒノキを切った。木を倒したい方向に「受け口」と呼ばれる三角形の切り込みをのこぎりで入れ、反対側では刃を幹と垂直に切り進めた。
 講師のNPO法人ホールアース研究所(富士宮市)の職員は「木の成長を止めないように森の密度を下げる」と間伐を解説した。木を切り倒した場所に日光が差し込み、参加者は木を間引く意義を実感した。
 枝木からスプーンの柄を切り出す工作にも挑戦し、木材のぬくもりに触れた。
 深刻な林業の担い手不足が続く中で次世代の関心を高めようと、市が同体験事業を初めて開いた。吉原一中2年の大村蒼威君(13)は「良質な木材のために計画的に木を育てている事が分かった」と話した。

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