特攻隊描く芝居、静岡に 葛藤や友情 9月初公演「流れる雲よ」

 特攻隊をテーマにした2人芝居「流れる雲よ」が9月17、18日の2日間、静岡市民文化会館大会議室で市内では初めて公演される。第38回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品で脚本は静岡高出身の草部文子さんが手掛けた。

旧日本軍の特攻隊をテーマにした芝居「流れる雲よ」静岡公演をPRする実行委員会のメンバー=静岡市清水区
旧日本軍の特攻隊をテーマにした芝居「流れる雲よ」静岡公演をPRする実行委員会のメンバー=静岡市清水区

 都内では毎年終戦記念日前後に公演され、多くのファンを集める人気芝居。20人以上の役者が参加し3時間弱かかるフルバージョンではなく、今回は多くの人が気軽に鑑賞できる1時間強の2人芝居を初公演する。
 終戦直前の航空基地で幼なじみの兵士が再会する。特攻直前に敗戦を知った2人の精神的葛藤や友情、愛国心を丁寧に描く。地元ファンら4人が「静岡の人にもぜひ見てほしい」と手弁当で公演をPRしている。
 福嶋佳代実行委員長(38)は「当時を生きた若者も今の若者も変わらない共通のものがあるはず。だからこそ共感できる」と話す。両日とも芝居の前後にトークショーなどがある。問い合わせは担当<電090(4867)1823>か、メール<shizuoka.nk@gmail.com>へ。

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