スズキが新型軽商用車 仕切り自由、ワークスペースや車中泊利用に対応 「スペーシア ベース」発売

 スズキは26日、新型軽商用車「スペーシア ベース」を発売した。広い荷室を自由に仕切る「マルチボード」を初採用し、ワークスペースや車中泊利用に対応した。自営業や会社員による仕事に加え、アウトドアといった遊びへの多目的利用を車に求める需要に着目した。

スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」。フルフラットにして車中泊が楽しめる=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」。フルフラットにして車中泊が楽しめる=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」。荷室をワークスペースなどにアレンジできるマルチボードを初採用した=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」。荷室をワークスペースなどにアレンジできるマルチボードを初採用した=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」。フルフラットにして車中泊が楽しめる=26日午後、浜松市南区
スズキが発売した新型軽商用車「スペーシア ベース」。荷室をワークスペースなどにアレンジできるマルチボードを初採用した=26日午後、浜松市南区

 2017年発売の2代目「スペーシアカスタム」を基に、主に1~2人利用を想定して開発した。前席は厚みのあるシートを装備するなど快適性を充実し、折りたためる座席のある後部は商用車として広い空間を確保した。幅約1メートル10センチ、奥行き約70センチのマルチボードは3段階の高さの異なる机や棚、荷室を前後に区切る仕切りとして設置できるようにした。
 フルオートエアコンを搭載し、安全面はサイドエアバッグや夜間の歩行者を検知する「デュアルカメラブレーキサポート」を全車標準装備した。上位グレードは配達作業などを想定して後席右側にパワースライドドアを備えた。全5色で外観はフロントグリルやドアハンドルなどを黒色で統一して重厚感を演出。燃費は軽商用車トップの1リットル当たり21・2キロを実現した。価格は139万4800円から。販売目標は年間1万台。
 近年、同社の軽商用車「エブリイ」や背の高いハイトワゴンは4人で乗車する割合が低下。軽商用車の販売台数も低下傾向にあり、自由な発想で開発しようと30代前後の若手設計者によるチームが企画した。浜松市内で記者会見した伊藤二三男チーフエンジニア(52)は「車の使い方が多様化する中、新しいスタイルを提案したい」と語った。

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