伊豆山復興などで持論 熱海市長選出馬予定2氏が公開討論

 熱海青年会議所(JC)は26日夜、任期満了に伴う熱海市長選(9月4日告示、11日投開票)の立候補予定者による公開討論会を市内で開いた。現職の斉藤栄氏(59)と新人で市議の泉明寺みずほ氏(51)が、土石流災害に見舞われた伊豆山地区の復旧復興や経済政策などについて持論を展開した。

伊豆山の復旧復興などの考え方について意見を交わした公開討論会=熱海市内
伊豆山の復旧復興などの考え方について意見を交わした公開討論会=熱海市内
熱海市長選に向けて自身の政策を述べる斉藤氏=同市内
熱海市長選に向けて自身の政策を述べる斉藤氏=同市内
熱海市長選に向けて自身の政策を述べる泉明寺氏=同市内
熱海市長選に向けて自身の政策を述べる泉明寺氏=同市内
伊豆山の復旧復興などの考え方について意見を交わした公開討論会=熱海市内
熱海市長選に向けて自身の政策を述べる斉藤氏=同市内
熱海市長選に向けて自身の政策を述べる泉明寺氏=同市内

 短期的重要施策の筆頭に、両氏は伊豆山地区の復旧復興を挙げた。斉藤氏は「自分の任期中に起きた災害であり、復興は自分の責務」と強調。策定中の計画に住民の声を最大限反映し、河川、道路、被災者向け住宅などを整備し、被災者の見守り・相談支援にも力を入れるとした。
 泉明寺氏は市民との「対話」を重視しつつ、有識者の意見も積極的に活用すると述べた。任期中に岸谷地区の都市インフラを復旧するとともに「環境の先進地にしていきたい」と力を込めた。
 地域経済の活性化について、斉藤氏は観光インフラへの投資を持続するために宿泊税を導入し、社会課題を解決するベンチャー企業の誘致も目指すと訴えた。泉明寺氏は、エビデンス(根拠)に基づいた誘客を推進するほか、買い物弱者を支援するためのオンデマンド交通の導入支援などを掲げた。
 このほか斉藤氏は法律で縦割りになっている福祉分野の垣根を取り払う仕組みをつくると強調。泉明寺氏は女性活躍社会の実現や就学前を含めた教育の充実を目指すとした。
 討論会の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

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