御殿場高生「一日市長」に 施設を視察、市議会で市政に意見

 御殿場高の生徒4人が26日、御殿場市の「一日市長」に就任した。公共施設を視察して各施設の役割や市の主要施策を理解した。市幹部や市議を前に、市政に対する意見を発表した。参加した勝又凛聖さんは終了後、「市を良くしたいという職員の皆さんの強い思いを感じ、私もまちづくりに貢献したいと思った」と話した。

市長室で市長の椅子に座る生徒=御殿場市役所
市長室で市長の椅子に座る生徒=御殿場市役所

 創造ビジネス科2年の勝又さんと大庭清良さん、渡辺美海さん、坂元雫月さんが体験した。勝又正美市長から任命状を受けた後、市長室の執務席に座り「責任感を感じる」「偉くなった気分」などと話した。市民交流センター「ふじざくら」や富士山樹空の森を視察した。
 市議会議場の壇上で意見発表した。坂元さんは高齢者と若者が交流し高齢者が住みやすい町にするため、高校生が講師となるタブレット・スマホ講座開催を提案した。
 他の3人は、電子地域通貨「富士山Gコイン」を活用した駅前活性化や若者が地域貢献できる機会の創出、農業体験したい人と人手不足に悩む農家のマッチングの仕組みづくりを提言した。
 一日市長体験は初めての試み。市政に関心を持ってもらい若者の考えを市政に生かそうと、市が学校に依頼して実現した。

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