いじめ対応改善策協議 浜松市 連絡協が役割再検討

 PTA、学校教員、警察、児童委員などの代表者でつくる浜松市いじめ問題対策連絡協議会は29日、中区の市民協働センターで会合を開いた。市内の女性(18)が小中学校時代に受けたいじめをめぐり、市教委の対応や体制が不適切だったと指摘された問題を受け、改善策を協議した。
 今回の問題で再調査委員会の報告書は「市全体のいじめ対策の中心となる組織が明確化されていない」と指摘し、市や市教委に加えて同協議会など関係機関の役割についても再検討を求めている。同協議会は情報交換が中心だったが、事務局の市担当者は「何ができるか話し合ってほしい」と呼びかけた。
 委員も教訓を語り合い、PTA代表は「子どもや親のシグナルをどうつかみ、学校の組織的対応につなげるかが重要」と話した。協議会は市教委が9月中に改定するいじめ防止基本方針を基に、取り組みの強化を図っていく。
 (浜松総局・宮坂武司)

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