清水東高生 援助のアイエイアイ訪問 米国での学習成果報告 今夏4週間「世界広がる」

 「ジョン&ミヨコ・デイビー奨学金基金」と産業用ロボットのアイエイアイの援助で今夏米ペンシルベニア州で4週間のサマースクールに参加した清水東高2年の5人が同社を訪れ、お礼と報告をした。石田徹社長は「世界が相手のビジネスを通じ、日本が豊かになるよう力を貸してほしい」などと述べた。

米国でのサマースクール参加の報告に訪れた清水東高生ら=静岡市清水区のアイエイアイ本社
米国でのサマースクール参加の報告に訪れた清水東高生ら=静岡市清水区のアイエイアイ本社

 高校生らは、ドイツ人や中国人など世界各国の同世代と一緒に過ごした日々を振り返り、価値観の違いや流ちょうな英語に圧倒されつつ「世界観が広がった」と述べた。普通科の森凜奈さん(16)はロシアからの侵攻を受けるウクライナ人と友人になったことを報告し、戦争を身近に感じた体験を話した。
 石田社長との自由なやり取りでは生徒らは「社名の由来は」「企業として環境問題にどう取り組んでいるか」などと質問。石田社長は一つ一つ丁寧に応じていた。高校生5人は清水区出身のミヨコ・デイビー(旧姓海野美代子)さん(87)夫妻の奨学金基金とアイエイアイの援助を受けて今回渡米した。
 清水東高からは2019年以降、計6人がこうした援助を受けて米国でのサマースクールに参加している。

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