焼津の課題 解決策提案 市の若手職員グループが報告会

 焼津市の若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」が30日、本年度の活動成果についての報告会を市役所で開いた。採用2、3年目になる職員55人の4グループがそれぞれ抱くまちの課題解決に向けて1年間取り組んできた内容を発表した。

本年度の活動成果を報告する職員=焼津市役所
本年度の活動成果を報告する職員=焼津市役所

 市内観光スポットを紹介するカード作成を企画したグループは、マンホールカードの配布実績の9割が市外在住者であることに着目し、魅力ある観光資源の発信策としてカード作成に至った。親子で遊べるお薦めプランを載せた冊子を作成したグループは、子育て世代に手にとってもらうための工夫を紹介した。
 市職員が自らの仕事を紹介する動画を作成したグループは企画立案の動機について、「近隣自治体に比べて受験者数が少なく、内定辞退率が高い市職員採用試験の現状に危機感を抱いた」と答えた。別のグループは、市役所への就職希望者に入庁後2~5年目の職員を2人一組で配置する就活アドバイザー制度の導入を提案した。
 石原隆弘行政経営部長は提案の質の高さを評価し「市役所の本業にどう取り入れていくべきかを考えていく」と述べた。

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