浜松総局 福田雄一
1978年、兵庫県西宮市生まれ。2008年入社。全国紙から中途入社しました。社会部、磐田支局、東京支社、東部総局、未来戦略チームを経て、現在は焼津支局。小中高と将来就きたい職業を聞かれたら迷わず「新聞記者」と答えていました。趣味は仲間と酒を酌み交わしながら語らうこと。
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春野に伝わる民話を一冊に 静岡文化芸術大生ら、高齢者から84話採録
静岡文化芸術大(浜松市中央区)伝承文学ゼミの二本松康宏教授と学生4人がこのほど、市役所に中野祐介市長を訪ね、同市天竜区春野町に伝わる民話をまとめた書籍「春野のむかし語り」(三弥井書店)の刊行を報告した。 文化政策学部4年の4人は昨年5月から今年2月までに気田、砂川、大時、胡桃平地区で計23回にわたり、地元の高齢者から集団・個別採録を実施し、昔話や伝説、世間話、言い伝えの計84話を掲載した。 同ゼミは2014年度から北遠地域で民話の採録調査を実施し、1年間の成果として年度ごとに書籍を刊行している。書籍はA5判で173ページ。価格は1200円(税別)。
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「自民処分で一件落着ではない」 塩谷氏離党勧告受け中野浜松市長 政治資金改革に期待
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、同党の党紀委員会による塩谷立氏(衆院比例東海)への離党勧告処分に関連し、中野祐介浜松市長は8日の定例記者会見で「自民党の処分で一件落着ではない」と述べ、事件を契機にした政治資金改革の動きに期待を寄せた。 中野市長は塩谷氏をはじめとする党幹部らの処分について「処分が出たから政治不信が一掃されたかと言えばそうではない」と語った。その上で、衆参両院での政治資金規正法改正論議の動きに触れ「有権者の不信感を払拭できるような改革を進めてほしい」と求めた。
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「こどもまんなか宣言」賛同 浜松市「サポーター」参加 小中高生の意見 市政反映 県内自治体初
浜松市の中野祐介市長は8日の定例会見で、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同する自治体や企業団体でつくる「こどもまんなか応援サポーター」に参加することを明らかにした。宣言に従って、市長に直接意見を伝える子ども版の「ご意見箱」や自由な意見を書き込むフリーボードを今月下旬に設置し、子どもたちの意見を市政に反映させる仕組みを構築する。市によると、サポーターに参加した自治体は静岡県内で初めて。 子ども版のご意見箱は、現行の「市長へのご意見箱」を子ども向けに記入しやすい形式に変えて、市のホームページに整備する。市内の各協働センターにも専用用紙を置く。寄せられた意見は市長が目を通し、
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【自民・塩谷氏離党勧告】地元浜松の有権者「処分で裏金幕引き駄目」 進退は意見分かれる
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、同党が塩谷立氏(衆院比例東海)の離党勧告処分を決定した4日、地元浜松市の支援者や有権者からは「処分で幕引きを図ってはならない」と真相究明と再発防止の徹底を求める声が上がった。一方で「裏金問題は早く決着させ、経済対策を」との注文もあった。塩谷氏の今後については「後進に道を譲るべき」「党を離れても戦うべき」との意見に分かれた。 「当事者である塩谷氏が政治資金の問題解決を主導すべきではないのか」と訴えるのは、後援会に所属する同市中央区で企業を経営する男性(75)。裏金事件について「あり得ない。悪いことには変わりはない」と批判した上で、「今やるべき事は
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【自民・塩谷氏離党勧告】衆院選静岡8区、無所属なら苦戦必至 前回比例復活、関係者「影響見えない」
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党から離党勧告を受けた塩谷立氏(衆院比例東海)。次期衆院選への態度は明言していないが、無所属での立候補となれば、前回選は比例復活で勝ち上がっただけに、政党支援のない厳しい戦いを強いられる。 前回2021年衆院選の静岡8区で立憲民主党の源馬謙太郎氏(51)に約2万3800票差で敗れたが、比例復活で議席を守った。無所属で戦う選択肢を取った場合、国政に残るには選挙区勝利が必至となる。 離党すると政党からの選挙資金の供給は途絶え、ビラやポスターの作成といった選挙運動にかかる費用の工面は厳しくなる。さらに、関係者は「自民党という『看板の力』が使えない影響が
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モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区 焼津市が友好都市提携 五輪機に交流深める
焼津市は28日、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区と友好都市提携に関する基本合意書を結んだ。東京五輪・パラリンピックのモンゴル代表チーム事前合宿受け入れをきっかけにした市と区の交流をより深めていく狙い。オーストラリア・ホバート市とは姉妹都市提携を結んでいるが、友好都市提携は初めて。 市役所で行われた締結式では、区と市の関係者約100人が見守る中で、同区のバトスンベレル区長、中野弘道市長が基本合意書に署名した。中野市長は「幅広い分野での交流を深めていく上で重要な意味を持つ」と提携の意義を強調。バトスンベレル区長は「都市間交流の新たな一歩を踏み出した」と語った。 市と区は2018年にスポー
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漁協合併協議会、年内にも設置 焼津・小川が方針
焼津漁業協同組合と小川漁業協同組合は28日までに、合併協議会を年内にも設置する方針を固めた。昨年から開始した両漁協でつくる作業部会での議論がまとまり次第、合併協議会を立ち上げ、新組織設置に向けた具体的な議論を進めていく。 両漁協の組合長を兼務する橋ケ谷長生氏が19日に焼津漁協、22日に小川漁協それぞれの通常総会で、合併協議会設置の方針を表明した。カツオ窃盗事件の再発防止に向けた組織の刷新、経営基盤の強化を図る狙い。 両漁協の合併を巡っては橋ケ谷組合長が昨年の総会で検討を進めていく方針を表明。昨夏には両漁協の役員が入った作業部会を設置し、合併の方法、新組織の名称や管轄区域といった22項目の
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焼津の私立幼稚園 教諭大半が退職意向 職員補充で運営継続
焼津市西小川の私立焼津中央幼稚園で教諭の大半が3月末で一斉退職することが26日、関係者への取材で分かった。教諭ら15人のうち、13人が退職する意向を示しているという。園は新規採用などで運営を継続する見込み。 関係者によると、2月下旬ごろに市と静岡県は10人超の教諭が辞意を固めている状況を把握。園に事実確認したところ、「人員を確保しているため、新年度以降の運営に支障はない」との回答だったという。 園は3月下旬、保護者向けの説明会を実施した。関係者によると、大量退職の原因として園側は、職員や保護者とのコミュニケーション不足を挙げたという。新年度の態勢については9人を補充する見通しを示した上で
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静岡人インタビュー「この人」 焼津内港のテレワーク拠点施設 運営責任者を務める 木島希望(きじまのぞみ)さん(静岡市駿河区)
焼津市の焼津内港のテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」を運営する「スマートホテルソリューションズ」(東京都)の社長室長として、施設を統括する。自社開発のホテル管理システムを施設で運営するほか、地域の課題解決に取り組む。愛知県小牧市出身。40歳。 ―施設の状況は。 「昨年5月にプレオープンし、コワーキングスペースやフードコートの利用が可能になった。2024年度は宿泊やサウナなど新しい機能が加わる。利用可能になる7部屋はそれぞれ大学や専門学校に通う若者らがデザインを手がける。既成概念にとらわれない斬新な発想を期待している」 ―施設の運営として心がけていることは。 「若者や企業、行政と
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治水豊作願い舞奉納 焼津で「藤守の田遊び」
大井川の治水と1年の豊作を願う国指定重要無形民俗文化財の神事「藤守の田遊び」が17日夜、焼津市藤守の大井八幡宮で奉納された。 神事は稲作の開墾から田植え、刈り入れまでの様子を表現する25番の演目と舞台を鎮める「番外」で構成。藤守の田遊び保存会の会員らによる笛、太鼓の音色が響く中、伝統に従って未婚の地元男性が舞を繰り広げた。 演目「徳太夫」では、「ショッコ」と呼ばれる飾りをかぶった徳太夫が口上を述べた後、舞台中央で田を耕す青年の労をねぎらう様子を表現した。 平安時代の頃に始まったとされる田楽で毎年3月17日に奉納している。
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ペットボトル100%再生 分別意識向上へ協定 焼津市、藤枝市、志太広域事務組合×サントリーグループ
焼津市、藤枝市、志太広域事務組合とサントリーグループは15日、使用済みのペットボトルを100%新たなペットボトルに再生させる水平リサイクルについての協定を結んだ。「ボトルからボトルへ」とリサイクルを見える化することで、市民の分別意識の向上につながると期待する。 両市でつくる同組合が回収しているペットボトルのうち、ペットボトルに再生しているのは29%。残りはペット樹脂として洋服や食品パックに再利用され、その多くは最終的に焼却処分となる。協定締結で、ペットボトルの回収後の作業をサントリーグループが担い、独自の技術を施すことで100%の再生を目指す。 15日に藤枝市岡部支所で協定締結式が行われた。
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心折れそうな時 思い出す 静岡福祉大卒業式 焼津市
静岡福祉大(焼津市)は15日、卒業式・学位記授与式を同市本中根の同大体育館で行った。社会福祉学部と子ども学部の計177人がそれぞれの決意を胸に社会に巣立った。 卒業生に学位記を授与したほか、成績優秀者を表彰した。増田樹郎学長は人気バンドの歌の一節を紹介しながら「大学は一つの通過点。あなたが過ごした4年間はかけがえのない物語の始まり」と祝辞を述べた。静岡精華学園の杉原桂子理事長は「少子高齢化で若い人の力が期待されている。しなやかに歩んでほしい」と激励した。 卒業生を代表して社会福祉学部福祉心理学科の小林瑞歩さん(24)は心理師を目指して取り組んできた大学生活を振り返り「心が折れそうな時は大
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プラネタリウム刷新 星の明るさや色リアルに 焼津・ディスカバリーパーク
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)のプラネタリウムが14年ぶりに全面リニューアルし、20日から投影を始める。1997年に導入した光学式とデジタル式の機器を制御できる統合型に改良を施し、星の明るさや色の再現度、映像データの精度を高めることで、臨場感のある映像を通じた宇宙空間を堪能できる。 新プラネタリウムの名称は「ジェミニスター4ヤイヅ」。光源をハロゲンからLEDに切り替え、スクリーンに星を映すレンズを7から30に増やすことで、従来機よりも星の明るさや色を本物に近づけることができたという。さらに、最新システムを取り入れることで、惑星の動きや背景の地形といった細かい部分が表現で
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焼津のかつお節 遠のく薫り 明治創業「山七」が製造撤退 最高級「本枯節」も需要減…
焼津市の老舗かつお節加工「山七」が116年続いたかつお節製造から3月末で撤退することが11日までに、関係者への取材で分かった。高い技術力が求められる本枯節の製造を担う市内でも数少ないメーカーの一つ。丁寧な製法で「焼津のかつお節」のブランドを築いたが、材料となるカツオや燃料費の高騰、カツオ需要の減退といった流れに逆らえず、幕を閉じる決断をした。 同社は明治41(1908)年創業で、かつお節とふりかけ、冷凍総菜を製造している。かつお節部門では、本枯節のほか、かつおだしの原料を作り、大手かつお節メーカーに卸している。 本枯節は厳選された原料のカツオを使い、カビ付け工程を経て、半年ほどかけて完
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「映える」焼津 SNSで発信 市が女性対象にツアー 写真家の指導も
焼津市は9日、女性の視点で市内の魅力をSNSで発信する「やいづカメラ女子ツアー」を実施した。参加した15人の女性は専門家の指導のもと、海や山間部、観光施設で「写真映えスポット」を見つけ出し、手持ちのカメラで撮影した。 焼津、藤枝、静岡、島田各市に住む20~70代の女性が参加した。最初に写真家のえはらあいさんが、あらかじめ撮影した写真を示しながら、撮り方のコツを説明した。 参加者はその後、小川港、石津海岸公園、焼津さかなセンター、花沢の里を巡り、撮影に挑んだ。花沢の里では、花沢地区ビジターセンターから法華寺までの区間を歩きながら、歴史的な風情や季節を感じる花や樹木といったスポットを見つけ
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自治会や町内会、持続的な運営探る 「ターゲット絞り 目的明確に」焼津で講演会
焼津市は9日、地域活性化・まちづくりコンサルタントの水津陽子さんを講師に迎え、自治会や町内会の運営をテーマにした講演会を市役所で開いた。集まった市内自治会の役員ら120人が担い手不足や地域活動の参加者減少といった課題の解決に向け、ヒントを探った。 水津さんは自治会の活動内容と住民のニーズに食い違いが生じていることを指摘。担い手となる現役世代の加入を促進させるため、活動内容や運営体制の見直しを提案した。現役世代を対象にした自治会に対するアンケート結果から、役員に就くことの不安を挙げる意見が多かったと紹介。同世代の複数の仲間で担ったり、役職経験者がサポート役に回ったりするなど他県の事例も示した
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名所PR、写真や動画豊富に 焼津市観光協ホームページ、12年ぶり刷新
焼津市観光協会は公式ホームページ(HP)を12年ぶりに全面リニューアルした。写真や動画を重視した作りに刷新したほか、これまで市のHPとバラバラに掲載されていた観光情報を協会HPに一本化した。体験予約サイトとの接続性も高め、予約がよりしやすいように改良した。 今回の刷新では「視覚に訴える観光サイト」を目指し、トップ画面では市の観光名所を巡る動画が流れるようにしたほか、従来HPの特設コーナーや施設名所の案内を複数枚の写真や動画で紹介するように変更した。観光協会で撮りためた写真を公開する「フォトライブラリー」コーナーも設けた。 市内の観光名所を巡るモデルコースとして6コースを提案。移動時間や適
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記者コラム「清流」 核廃絶の理想と現実
「水平線に浮かぶ太陽とは違う真っ赤な物体」「地響きのような爆音」「降り注ぐ白い粉」。70年前に焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員が太平洋・ビキニ環礁で遭遇した光景だ。体験談を聞きながら、焼津から遠く離れた洋上での出来事を想像すると、恐怖心で頭がいっぱいになった。 米国がマーシャル諸島で実施した水爆実験。洋上で操業中の乗組員もさることながら、島々に住む多くの人々も健康被害に苦しんだ。 こんな世にも恐ろしい凶器は一刻も早くなくすべきと感じる。でも、核は拡散している。保有国全てが一斉に捨ててしまえば解決に近づくが、残念ながら世界は、とりわけ日本周辺は善意の国ばかりではない。理想を求め
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焼津駅舎建て替え 市「JRと連携で」 整備巡り市長答弁 南北通路、広場も
焼津市の中野弘道市長は5日の市議会2月定例会一般質問で、JR焼津駅の駅舎建て替えについて、所有するJR東海と連携して取り組む考えを明らかにした。村松幸昌氏(凌雲の会)への答弁。 中野市長はJR焼津駅の駅舎建て替えや南北自由通路、駅前広場の再整備について、にぎわい創出の拠点作りの観点から、「市民の意見を聞き、JR東海や事業者と連携して取り組んでいきたい」との考えを述べた。 杉山辰巳都市政策部長は焼津駅のあり方について、庁内プロジェクトチームで検討を進めていることを明らかにし、「にぎわいの拠点として官民連携で取り組むことが重要」との認識を示した。路線バスやタクシーといった2次交通との乗り継ぎにつ
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ふるさと納税100億円超 焼津市2023年度 過去最高
焼津市は4日、2023年度のふるさと納税寄付額が2月末で100億円を突破したと発表した。過去最高額だった22年度の75億7430万円を上回った。 市によると、2月末で23年度の寄付額は101億6218万円、寄付件数は66万3019件で金額、件数ともに過去最高となった。 23年度はふるさと納税のルール変更に伴う「駆け込み需要」から市場が活性化した。消費者ニーズに即した返礼品開発の動きも加わり、寄付額の底上げが図られた。市ふるさと納税課の担当者は「毎年度寄付額が増えているが、100億円突破は想定よりも早いペース」と驚いた。 (焼津支局・福田雄一)
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「ビキニ事件」70年節目に平和行進 核兵器廃絶訴え焼津市内
1954年に米国が太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で実施した水爆実験で焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくした「ビキニ事件」から70年を迎えた1日、焼津市内で核兵器廃絶を訴える平和行進が行われた。 原水爆禁止県協議会などでつくる実行委員会の呼びかけで、焼津市のJR焼津駅前には県内外から平和団体関係者らが集まった。参加者は核兵器廃絶を訴える横断幕や旗を掲げながら、被ばくの約半年後に亡くなった第五福竜丸の元無線長久保山愛吉さんの墓がある同市浜当目の弘徳院を目指して歩いた。 境内で行った墓前祭であいさつに立った第五福竜丸平和協会顧問で静岡大の山本義彦名誉教授は「久保山さんの思い
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「再び核実験しない誓約を」 焼津港所属「第五福竜丸」被ばくのビキニ事件70年 当時の市助役日誌公開
1954年3月1日に焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」は1日で、発生から70年。焼津市の市歴史民俗資料館は節目に合わせて、市の対策本部長を務めた宮崎作次助役(当時)の日誌を10年ぶりに展示している。文中には、国会議員を通じて、アメリカに再び核実験をしない誓約を求める場面が登場するなど、市としての事件への向き合い方が読み取れる。 「福竜事件対策本部長日誌綴」。表紙の厚紙に、こう記された日誌は、通常は資料館の収蔵庫で保管している。記述は、第五福竜丸が帰港した2日後の3月16日から始まり、市としての事件の受け止めや調査に訪れる専門家の動き、魚価安定に向け
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ビキニ事件70年「記憶の継承を」 第五福竜丸乗組員子息の思い
焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」は、3月1日で発生から70年となる。関係者の間で事件の風化が懸念される中、乗組員の子息たちが取材に応じ、生前父親から聞いた体験や自身の思いを語った。 ビキニ事件 1954年3月1日、米国が太平洋・ビキニ環礁で水爆実験を実施し、公海で操業中だった焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした。約半年後に同船元無線長の久保山愛吉さん=当時(40)=が亡くなった。同船は、東京水産大(現在の東京海洋大)の練習船として使用されていたが、67年に廃船。その後、76年に開館した都立第五福竜丸展示館(東京都)で展示
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スマートシティ具体的施策 焼津市が「推進方針」
焼津市はスマートシティ推進に向けた具体的な施策についてまとめた「推進方針」を策定した。2024~27年度に各分野で導入を目指すコンテンツやサービスを盛り込んだロードマップを作成したほか、市民が利用できるポータルの構想を記している。 構想では、市が展開するデジタル関連のサービスを集約した「YAIZUポータルアプリ(仮称)」を作製。市などが所有する各種データを連携させる基盤を基に、健康医療や福祉、子育てなどに関連するサービスを提供していく。共通IDで利用可能で、個人のニーズに合った情報配信やサービス提供も目指す。 ロードマップでは、「健康・医療・福祉」「子育て・教育」「防災・都市・環境」など6分
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兄に負けじ 15年皆勤 幼小中高 忍耐力 福祉の道でも 杉山七海さん(焼津高3)
焼津高(焼津市中港)の3年杉山七海さん(17)=吉田町=が3月1日、幼稚園から通算15年皆勤で卒業する。同じく15年皆勤で高校を巣立った兄匠海さん(20)に負けじと、コロナ禍では常にマスクと健康面に注意を払いながら過ごした。七海さんは「ようやく達成できた」と胸をなで下ろした。 杉山さんはひばり幼稚園(同町)の3年、住吉小(同)の6年、吉田中(同)の3年、焼津高3年を休みなしで過ごした。3月1日の卒業式では小中高12年皆勤で表彰される。 小学校は陸上、中学高校はなぎなたに打ち込んできた。「勉強が少し苦手」(七海さん)で学校へ行くことがおっくうになった時もあったが、スポーツをすることが登校の後押
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【2024注目予算】焼津市 農業スマート化 若者の参入を後押し
小ネギの水耕栽培を手がける農業法人グリーンテック(焼津市下江留)は3年ほど前からハウスに水量や肥料の濃度を自動で管理する装置といった先端技術を導入し、スマート化にかじを切った。昨年は生育状況をタブレットに入力し、社員全員で共有する仕組みを取り入れた。蓄積されたデータをAIに読み込ませ、生育途中の段階で収穫量が予測できるシステム構築を目指している。 同社経営企画室の内田将太さんは「勘と経験ではなく、データに基づいた農業を徹底している」と現場の特徴を語る。社員のほとんどは20代、30代。安定した供給から「稼げる農業」として、若手社員は増えているという。 「市内農業従事者の平均年齢71・2歳」
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⚾静岡東 満塁エンドラン【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・2回戦】
▽2回戦(焼津第1試合) 三島北(三島)0000000―0 静岡東(静岡)001000×―1 (三)鈴木結―池谷 (静)川畑―杉山 ▽試合時間 1時間14分 1点守り切る 静岡東は、須田のエンドラン成功で先制し、そのまま逃げ切った。 静岡東は序盤、三島北の主戦鈴木結を打ち崩すことができずにいた。ただ、主将の内田は打席で、相手の球がそれほど伸びていないことや高めが多いことに気付く。ナインに高めのストレートが狙い目と共有。迎えた3回、先頭の清水が、狙い通りの球を振り抜いて左前安打。この後、1死満塁で須田の内野ゴロの間に、三走清水が生還し、貴重な1点をもぎ取った。 須田は「とに
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第五福竜丸 被ばく70年節目、忘れない 乗組員日誌、「死の灰」… 焼津の資料館、24日から特別展
焼津市歴史民俗資料館(同市三ケ名)は24日から、都立第五福竜丸展示館(東京)と共同で、1954年3月1日に焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」について振り返る特別展を始める。両館が所蔵する行政資料や日誌類、船から採取された「死の灰」といった事件に関する資料を公開する。6月末まで。 同展示館は事件の概要を紹介する特製パネルや、所蔵する当直日誌、漁労日誌、航海日誌、船内にあった日めくりカレンダーの複製を出品した。静岡大キャンパスミュージアムで展示している「死の灰」が付着した4点の試料も並べる。事件当時、対策本部長を務めた焼津市の宮崎作次助役が記した日誌、
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焼津市HP全面刷新 デザイン、スマホユーザー意識 探しやすさ追求、新機能を充実
焼津市はこのほど、市のホームページ(HP)を14年ぶりに全面リニューアルした。これまでのHP活用データの分析に基づき、スマートフォンユーザーを意識したデザイン表示にしたり、総合案内ページなど情報を探しやすい機能を新設したりして、市の魅力発信につながるよう大幅に改良した。 今回の刷新では、従来HPのユーザーからの意見で多かった「ほしい情報にたどり着きにくい」という部分を改善するため、探しやすさを追求した新機能を充実させた。HPのトップページは総合案内ページとして、主に市外ユーザーが探す頻度の高い情報に基づき「くらし」「観光」「移住定住」と三つのメニュー欄を設定。「くらし」は市、「観光」は市観
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福一漁業(焼津市) 近藤太一郎社長 水産業の課題に挑戦を【キーパーソン・最前線】
江戸時代に創業し、古くから漁業を営む水産会社は今年会社設立60年の節目を迎えた。社長就任2年目にあたって、自身の経営方針や地元水産業の展望について聞いた。 ―経営方針は。 「会社としては経営理念にあるように『いつでも今がはじまり』という気持ちを持っている。成長していくためには新しい挑戦や刷新を継続していかねばならない。現状維持は退化と考え、リスクを取りながら攻めの姿勢で挑戦し続けていく。昨年完成した4隻目の海外巻き網船『第81福一丸』は攻めの姿勢で結実した一大プロジェクト。漁師を目指す若者に選ばれる船にしようと、船内の生活環境を整えるなど工夫を施した」 ―水産業の課題である担い手不足の
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宿泊、サウナ、仮想漁業も テレワーク拠点施設「焼津PORTERS」、楽しむコンテンツ拡充
焼津市の焼津内港(旧港エリア)のテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」は2024年度、機能を充実させる。宿泊できる7部屋やサウナがオープンするほか、インターネット上の仮想空間で漁業が体験できるブースを新設し、施設に足を運びたくなるようなコンテンツをそろえていく。 部屋は2人の宿泊を想定している。大学や専門学校、企業が部屋のデザインを担う。サウナは市内の水産会社が主体となって展開し、同社が手がける魚料理も提供する予定。5月をめどとする開業に向けて、現在工事が進んでいる。 仮想空間での漁業体験ブースは、昨年施設に入居した神奈川県内のIT企業が中心となって実施する。計画では、仮想空間上で漁船
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翠富士が「一日署長」 ふるさと焼津で犯罪被害防止、交通安全呼びかけ
焼津署は18日、大相撲の幕内翠富士=焼津市出身=を一日署長に委嘱した。同市内の福祉施設や商業施設で、犯罪被害防止や交通安全を呼びかけた。 同署で酒井孝一署長から委嘱状を受けた翠富士は、ふるさとで交通事故や特殊詐欺被害が相次いでいることに触れ、「しっかり(防止を)呼びかけていきたい」と意気込んだ。酒井署長から「一日警察署長」と書かれたたすきをかけてもらうと、同署駐車場に移動し、青色防犯パトロール車の出発式に参加した。 特別養護老人ホームあおい荘(同市一色)では、集まった地域住民約100人に、交通事故や特殊詐欺について注意を呼びかけた。イオン焼津店(同市祢宜島)では、買い物客に店内放送で「万
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⚾焼津ウェイブズ 5回コールド【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・1回戦】
▽1回戦(焼津第1試合) 焼津ウェイブズ(焼津) 41510―11 沼津三(沼津) 00000―0 (5回コールド) (焼)増田奏―村松琉 (沼)山本、渡辺蘭、高橋―高橋、山本 ▽本塁打 村松琉(焼) ▽三塁打 石川(焼) ▽試合時間 1時間15分 村松琉が好機でランニング本塁打 初回の先制をきっかけに攻撃の流れに乗った焼津ウェイブズが、大量11点を獲得し、沼津三を5回コールドで下した。 焼津ウェイブズは三回1死二、三塁の好機に、村松琉がランニング本塁打で3点を奪った。狙っていた低めのストレートを振り抜くと、打球は左中間へ。相手外野手の動きを見て、一気にダイ
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省エネ家電の購入補助 最大3万円、17日から対象 焼津市
焼津市は省エネルギー性能の高い家電製品への買い替えを促進するための補助制度を創設した。17日から来年1月19日までに対象家電を購入した市民に3万~1万円助成する。 対象家電は、エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、テレビ、照明器具。省エネ基準達成率が最新の目標年度で100%以上▽市内の家電販売店で新品として購入した買い替え品―を満たすことが条件。購入経費15万円以上で3万円、10万円以上15万円未満で2万円、5万円以上10万円未満で1万円それぞれ補助する。 申請受け付けは3月8日から来年1月末まで。申請は1世帯あたり1回まで。問い合わせは市環境課<電054(626)2153>へ。 (焼津支局・福田
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1000冊読破 児童生徒を認定 焼津市教委「読書マスター」に5人
焼津市教育委員会はこのほど、図書館で本を千冊以上借りて読破した小学生を「スーパー読書マスター」に認定し、認定証授与式を焼津小泉八雲記念館(同市三ケ名)で行った。 焼津、大井川の両図書館は2015年度から、市内の小学生に読書手帳「やいっちょ」を配布している。手帳1冊に図書館で借りて読んだ本100冊を記録できる。 新たに岡本和佳奈さん(大井川南小6)、鷺坂和さん(豊田小3)、早川夏央さん(焼津西小5)、村松龍弥さん(豊田小5)ら5人の児童生徒が手帳10冊分を記録で埋めた。 式で増井太郎教育部長は一人一人に認定証を手渡した。小学校在籍時に記録達成した大富中1年の田中誠刀さん(13)は将来小説
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焼津温泉の効果数値化、科学的検証 「総選挙」で5年連続首位 公募モニター実験
温泉総選挙で5年連続首位に輝いた焼津温泉が有するリフレッシュ効果について、科学的に検証する実験がこのほど始まった。公募モニターを2グループに分けて、27日までの期間中に元湯なかむら館(同市駅北)で焼津温泉、市内宿泊施設で水道水を沸かした湯に交互に入浴し、それぞれ感じた効果を数値化する。 10日に元湯なかむら館で行われた実験に参加したモニターの一人の公務員剣持悠真さん(25)=焼津市=は焼津温泉の入浴初体験。「家庭の湯と違って入浴後も温かさが続いている」と感想を述べた。焼津温泉の愛好家で保育士の山田友美さん(47)=同市=は「疲れが取れて眠れるようになった」とリフレッシュ効果に太鼓判を押し
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訓練充実、早期耐震化訴え 焼津市派遣職員が報告会 能登地震
能登半島地震で被災した石川県内の自治体に派遣された焼津市職員による活動報告会が9日、市役所で行われた。六つの支援業務に携わった13人が現地の様子を写真で紹介しながら、活動を通じて感じた課題や教訓について語った。 1月上旬に穴水町で建築物の応急危険度判定調査を担当した職員は、判定実施本部の早期立ち上げの重要性を指摘し、定期的な訓練の必要性を訴えた。 被害家屋の認定調査に参加した課税課職員は、危険箇所の多さから余震に注意をしながら活動したエピソードを披露。外観上は被害がないように見える家屋でも「内部に入ると損傷激しいケースが多数あった」と被災地の実態を示した。 派遣先の七尾市で上下水道の応急給水
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豊作祈願 竜担ぎ、山へ 焼津・関方地区で祭り
焼津市関方地区の伝統祭事「山の神祭」(同市無形民俗文化財)が8日、同地区周辺で行われた。 高草山のふもとに集まった地域住民がわらや藤のつるを使って、長さ約8メートルの「ジャタイ」と呼ばれる大きな竜を作製し、行列を組んで、山の神をまつる「ガレバ」と呼ばれる岩場へ向かった。ジャタイを安置すると、餅や赤飯を供え、豊作を祈願した。 地元の東益津小の児童たちがジャタイの製作を見学したほか、高草山中腹への移動に同行した。児童は「地域の良さを知ることができた」「伝統行事に参加できて楽しかった」などと感想を述べた。 同祭は山の神を田に迎えて、その年の豊年満作を祈る神事として毎年2月8日に行われている。 (焼
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焼津市 一般会計675億円 災害対策、子育てに重点 24年度予算案
焼津市は8日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比16・9%増の675億6300万円。定額減税に伴う市税の減収、ふるさと納税寄付金の増加を見込む。猛暑や豪雨などの災害対策、教育・子育てといった分野に重点配分した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 特別会計と企業会計を合わせた総額は6・7%増の1215億500万円。15日開会予定の市議会2月定例会に提出する。 歳入の29%を占める市税は前年度当初比1・9%減の196億9800万円を見込む。個人市民税は給与取得が持ち直しているものの、定額減税の影響から、8・3%減の68億1700万円、法人市民税は企業の業
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焼津市、子育て世帯に新築住宅費用補助 24年度から制度新設
焼津市は2024年度、子育て世帯が新築住宅取得にかかる費用についての補助制度を新設する。主に40歳以下の世代が市内に住み続ける環境を整えることで、転入者が転出者を上回る「社会増」の促進を図る。7日までに関係者の取材で分かった。 制度は未就学児がいる世帯▽子どもがいない夫婦ともに40歳以下の世帯▽中学生以下の子どもがいる世帯―が対象。新築住宅を建てる場合の「土地と建物」「市土地区画整理組合が販売する一般保留地と建物」のいずれかの取得費用の一部を、一世帯あたり50万~100万円補助する。22年4月以降に転入し、賃貸物件から新築に住まいを移す世帯も対象に入る。 関係者によると、22年の社会増の
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焼津市、0~2歳第2子保育無料化 年収条件なし 24年度から
焼津市は2024年度から、0~2歳の第2子以降の保育料について、世帯収入や第1子の年齢にかかわらず無料化する。多子世帯や第2子を産みたいと考える世帯の経済的負担を軽減することで、安心して子育てできる環境を整備する狙い。7日までに関係者への取材で分かった。 市の保育料は現在、国の制度より手厚く、第1子の年齢や世帯年収の制限を設けず、第2子を半額、第3子以降を無料としている。24年度からは無料の対象に第2子も加える。 市では無料化の範囲を拡大することで、子育て世帯が抱く経済的な懸念を取り除き、第2子以降を産み育てようという機運の向上を図る。保育料は市内の保育所で、7千円から7万2千円を要する
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焼津市、ふるさと納税100億円見込み 2023年度、市場活性化で大幅伸び
焼津市の2023年度ふるさと納税寄付額が100億円に達する見通しであることが、6日までの関係者への取材で分かった。市は24年度当初予算案で61億円を活用する方針。中学校体育館のエアコン設置や市立総合病院の建て替えなどの費用に充てる計画。 関係者によると、寄付額は昨年12月末時点で96億3600万円に達し、前年度(75億7400万円)に比べて大幅な伸びを示していることから、23年度内の100億円到達が予想されている。 23年度は「ふるさと納税市場」全体の活性化を背景に、市の寄付額の底上げが図られた。1500ほどある商品のうち、ネギトロ、ツナ缶、ビールが相変わらずの人気。注目はカツオやマグ
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記者コラム「清流」 交通事故増加、原因は?
焼津市では交通事故が増えている。関係者の間では、対策に生かすために原因をあれこれ探っているが、明快な答えが出てこないのが現状だ。 聞くと、発生場所として比較的多いのは、幹線道路や商業施設周辺だという。少しでも早くと目的地に急ぐあまり、スピードを出し過ぎたり、注意散漫になったりしているのだろうか。 ある人は道路の走りやすさを原因に挙げていた。確かに隣接市と比べて、渋滞に遭遇した経験は少ない。自然とアクセルを踏み込みがちとなり、停止線を越えてしまったり、歩行者の存在を見失ってしまったりするのかもしれない。 いずれにしても事故の多さは気がかりだ。一人一人が交通ルールを当たり前のように守ってい
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焼津市、小中体育館に空調設置へ 熱中症対策でミストシャワー設置も
焼津市は市内全小中学校体育館にエアコンを設置する。2024年度に中学校9校で工事に着手し、小学校13校で設置に向けた設計に取りかかる。5日までに関係者への取材で分かった。 関係者によると、中学校のエアコン設置が今夏に間に合わなかった場合の対策として、小中学校全22校の体育館にスポットクーラーを設置する方針。24年度当初予算案に関連事業費12億1800万円を計上する。ふるさと納税の寄付金や国の交付税を充てる計画。 市は19年度に市内の小中学校全22校の普通教室と特別教室でエアコンの設置を完了している。 体育館は一般市民も利用したり、災害発生時の避難所にも指定されていたりしていることから、
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焼津でお花見 お薦めスポットは? 市観光協会が「さくらマップ」23カ所案内
焼津市観光協会は市内の桜の見どころをまとめた「焼津さくらマップ」を作製した。富士山との「共演」が楽しめたり、ピクニックに最適な場所だったりする名所7選を中心に、市民や協会職員が昨年撮影した写真を交えて紹介している。7日から同協会や市役所、各公民館などで配布する。 B5判の折りたたみ式で1万5千部作製した。朝比奈川、黒石川、木屋川、藤守川といった河川沿いを中心に眺望スポット計23カ所について、最寄りのバス停に向かう便のJR焼津、西焼津、藤枝各駅の乗り場を案内している。関連イベントや店舗の情報も掲載している。 同協会によると、市内で比較的早く見頃を迎えるのは朝比奈川堤の山の手さくらで2月中旬頃。
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浜通り活性へ「空き家」紹介 焼津でツアー 出店検討者参加 リノベ先進例や周辺店舗案内も
焼津の水産業発祥の地「浜通り」で31日、活用可能とされる空き物件を紹介するツアー(焼津市観光協会主催)が行われた。出店などに関心を持つ県内の10人ほどが参加し、リノベーションの先進事例や周辺店舗の視察を通じて地区の魅力を学んだ。 協会としずおか焼津信用金庫が実施した空き家・空き地調査事業の一環で行った。調査は昨年9月から、浜通りの城之腰一帯に立地する空き家や空き地計21物件の所有者らを対象に、活用の可否について聞いた。うち3件の対象者から活用に前向きな回答が得られたという。 ツアーでは「焼津水産翁」の一人、服部安次郎の生家を改修して生まれ変わったゲストハウス「庭の宿『帆や』」の内部を見学。や
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志太消防本部 焼津、大井川建設業協会が合同訓練 土砂崩れ 重機で救助支援 能登地震踏まえ認識共有
志太消防本部は27日、焼津市建設工業会、大井川建設業協会と合同で土砂災害対応連携訓練を橋本組生コン工場(焼津市田尻)で行った。大規模災害発生時を想定し、救助隊は重機と連携しながら、道路啓開や土砂に埋没した車両の救助訓練に取り組んだ。 通行中の車両が土砂崩落に巻き込まれたが、道路がふさがれていて、事故現場に到着できないという想定。道路に横たわる障害物を重機で除去し、消防車両が通れるスペースを確保。隊員は土砂崩落現場にたどり着くと、検索棒を使って車両の位置を確認した。隊員の指示を受けて重機が土砂をかき分け、車両を出すと、車両の内外にいた想定のけが人を救出した。 同本部と焼津市建設工業会、大井川建
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潮トンネル貫通 生徒が記念演奏 児童らの大声大会も 国道1号藤枝バイパス
国道1号藤枝バイパス藤枝市内区間の潮トンネルの貫通を記念したイベントが28日、同トンネルで開かれた。地元小中学生や保護者らが参加し、演奏会や大声コンテストなどを通じて、完成しつつある新しい道路インフラを堪能した。 葉梨中の生徒が映画やアニメの音楽を演奏したり、合唱を披露したりした。葉梨小、葉梨西北小、広幡小の児童らは大声コンテストに挑戦。欲しいものや好きな動物、親に言いたいことといったそれぞれ決めたテーマをマイクに向かって声を張り上げた。イベント冒頭では、掘削工事や貫通した様子を動画で紹介した。 潮トンネルは総延長318メートルで、薮田東インターチェンジ(IC)―広幡IC間にある。4車線
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床のカーリングで国際交流 焼津 多国籍の市民 競技初挑戦
焼津市国際友好協会は21日、陸上版のカーリング「カローリング」を通して交流を深める講座を和田公民館(同市田尻)で開いた。フィリピンやベトナム、ブラジル国籍などの市民と日本人市民計約50人がニュースポーツを楽しんだ。 参加者は日本人と外国にルーツを持つ市民を入り混ぜたチームを編成。底面にローラーがついたジェットローラーを、中心の的に目がけて滑らせて、得点を競った。 ほとんどが競技初挑戦。チームごとに焼津カローリングクラブのメンバーが付いて、ルールや投げ方を指導。最初はなかなか的に入らなかったが、互いに教え合いながらこつを覚えていき、ローラーが最も得点の高い赤色の的に近づくと歓声が上がった。 (
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焼津漁港の将来像共有 デジタル化へ漁協が体験会
焼津漁業協同組合はこのほど、焼津漁港のデジタル化導入に向けたヒアリング作業と体験会を同組合(焼津市)で行った。部署ごとに集まった職員は、デジタル化構想の説明を受けたり、東北地方の漁港で導入されているデジタル化技術に触れたりして、漁港の将来像について思いを共有した。 ヒアリングはデジタル化計画の立案を担う漁港漁場漁村総合研究所(東京都)の担当者が行った。外港売り場を中心に働く職員が参加した回では、担当者は計量や競りにタブレット端末を導入し、データを電子管理することで、不正行為を防止する構想を示した。 職員からはフォークリフトで魚を入れる箱を持ち上げると自動的に計量する方式について「作業効率
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焼津に10代集まる「居場所」 駅前通り商店街に今夏開設 アトリエ、映画館…地元学生アイデア続々
焼津市でコミュニティーづくりなどに取り組む一般社団法人「トリナス」が7月をめどに、焼津駅前通り商店街にフリースペースを開設する。中高生らが自習したり、遊んだり、地元住民と交流したりできる「10代の居場所」となるよう想定している。21日には地元の小学生から大学生が予定地に集まり、改装を前に施設のアイデア出しをした。 フリースペースは、焼津青年会議所の事務所として使っていた区画。建物は2階建てで商店街に面したスペースをはじめ、奥には和室、会議室がある。トリナスの土肥潤也代表理事が昨年末、事務所のオーナーである市内企業から購入した。向かい側にはトリナス運営の「みんなの図書館さんかく」があり、名
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けん玉で集中力や達成感…世代超え好評 焼津地域おこし協力隊の鈴木さん、教室開設し2年目
大みそかのNHK紅白歌合戦の企画「けん玉チャレンジ」に2年連続出場した焼津市地域おこし協力隊の鈴木銀次郎さん(30)の開設したけん玉教室が2年目を迎える。集中力を養えたり、達成感を味わえたりする効果に着目し、昨年3月に受講生3人で始めた。SNSを中心に評判が広がり、鈴木さんから教えを請おうと年長児から40代と幅広い世代が集まっている。 教室は週1回、焼津公民館(同市)で行われている。昨年は月1回ペースで実施していたが、受講生の増加に伴い、今年から回数を増やした。 今年3回目の講座となった19日は15人ほどが集まった。到着するとけん玉を取り出して、それぞれの課題に取り組む。鈴木さんは大技
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干し芋作り いい香り 保存食に有用 能登地震機に園児母 企画 焼津の西町、新屋幼稚園
焼津市の西町幼稚園と新屋幼稚園の園児たちが18日、西町幼稚園(同市大村)で芋切り干しの調理を体験した。サツマイモを道具を使って薄切りにしたり、袋に詰め込んだりして、保存するまでの流れを学んだ。 園児たちは木枠に針金を等間隔に張った「ペンペン」と呼ばれる道具で、サツマイモを薄切りにすると、ざるに並べていった。その後、1週間ほど前から西町幼稚園で干していたサツマイモを袋に詰め込むと、園で保存できるように機械を使って真空パックにした。最後に干し芋を全員で試食すると、「いい香り」「おいしい」と感想を漏らした。 御前崎市出身で園児の母の長瀬綾野さんが能登半島地震を機に、干し芋の保存食としての有用性を伝
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焼津温泉 リフレッシュ効果は? 来月検証実験 市がモニター募集
焼津市は2月、焼津温泉が有するリフレッシュ効果を科学的に検証する実験を行う。「温泉総選挙リフレッシュ部門」で5年連続1位となった温泉の効果を機能性表示食品で採用されている検査方式を使ってデータで示し、利用促進につなげたい考え。 調査は、市とバイオベンチャー「メタジェン」(山形県)と温泉療法の調査研究を手がける「日本健康開発財団」(東京都)で実施する。40人の被験者を2グループに分けて、焼津温泉と水道水の湯に交互に入浴する。市内の温泉施設などで実施する予定。入浴前後の疲労感をVAS検査という方式で測定し、焼津温泉の疲労回復やリフレッシュ効果を数値化する。 焼津温泉はリフレッシュ効果に定評
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迫力、獅子の舞 焼津の保存会が園児に披露
焼津市の中根新田獅子頭保存会は13日、同市中根新田の大富幼稚園で獅子の舞を披露した。園児たちは縦横無尽に動き回る獅子の様子を楽しんだ後、獅子頭に触れたり、太鼓をたたいたりして伝統文化を堪能した。 園児と保護者約40人が参加した。園近くの神社に保管している三つの獅子頭が使われた。会員は真剣を振って「舞台」の四方を清めてから、笛や太鼓に合わせて「鈴の舞」「幕の舞」を演じた。最後に現れた3頭の獅子が、厄よけにと園児の頭をかんで回った。 (焼津支局・福田雄一)
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給食にホタテ 生産地応援 焼津市内 小中学生 特別メニューに舌鼓
焼津市は、北海道産ホタテを使ったメニューを学校給食として、市内全小中学校22校の児童生徒に提供する。東京電力福島第1原発で発生する処理水の放出に伴い、輸出や流通で影響を受けている水産業者を支援する。初日の12日は小川小(同市小川)など小学校5校で、児童らがホタテ入りマーボー春雨を味わった。 小川小では、2年生の児童たちが特別メニューを目の前に表情を崩した。ホタテを初めて食べたという池ケ谷莉咲さん(8)は「すごくおいしくて、もっとたくさん食べたいと思った」と語った。 市では1月と2月に学校給食で各校1回ずつ、ホタテを使ったメニューを提供する。2月はちゃんぽんめんスープの予定。 (焼津支局・福田
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焼津市民、電子申請4.2倍 本人確認アプリ普及
焼津市は市民向けの市役所手続きの昨年4~11月の電子申請数について、約4万4千件で前年同期に比べ4・2倍増加したことを明らかにした。10、11月に実施したマイナンバーカードを使って、本人確認アプリ登録を促進するキャンペーンが奏功し、市職員によるLINE(ライン)を通じたアンケートなど積極的な発信も相まって、全体を押し上げた。 市の電子申請サービスは本年度、143の手続きを公開している。競争入札参加資格に関する申請が利用数で最も多く、妊娠届提出に伴うアンケート、水道開栓の申し込みなどが高い頻度で活用されている。 市では10、11月のキャンペーンや、市役所本庁舎と大井川庁舎にデジタルに関する
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「110番正しく使って」 焼津署が啓発品配布し呼びかけ
焼津署は10日、110番の適正利用を呼びかける街頭活動を焼津市祢宜島のイオン焼津店で行った。署員が買い物客に啓発品を配り、通報手段としての重要性に理解を求めた。 配布したのは110番の仕組みや流れを記したチラシとマスクなど。警察への相談や要望などのダイヤル「#9110」も案内した。 署員たちは、買い物客一人一人に、110番は緊急回線ということを強調しながら、適正な利用を求めた。
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旧大井川町町歌 作曲の青野さん(焼津)死去 「再び街に響いて」 夫の克巳さん願う
旧大井川町民に親しまれた町歌を作曲した焼津市高新田の元小学校教員青野春枝さんが12月12日、91歳で亡くなった。病気療養中の1974年に夫克巳さん(93)の勧めで町歌の作曲募集に応募。親しみやすく歌いやすいメロディーで、採用後は町内の多くの場面で歌われた。2008年の市町合併を機に、曲が流れる機会はほぼなくなったが、克巳さんは「妻の作品を知ってほしい」との願いを込める。 春枝さんは教員時代、音楽指導に携わっていた。町歌を手始めに、企業や団体の歌や地区の音頭など、自宅にあったピアノを弾きながら作曲に打ち込んだ。療養後は自宅近くにピアノ教室を開設し、数多くの教え子を育てた。 春枝さんが亡く
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「はたち」特別列車でふるさと焼津へ 「やいちゃん」もお祝い
焼津市内で7日開かれる「はたちの集い」の参加者を市が貸し切った東海道新幹線と東海道線の車両で送迎するイベントが5日、行われた。JR焼津駅では到着した参加者を市のマスコットキャラクター「やいちゃん」が出迎え、門出を祝った。 乗車したのは、はたちの集いに参加する市出身、在住者計19人。東京駅から静岡駅まで「ひかり」号で、静岡駅から焼津駅までは東海道線で向かった。ひかり号の車両内では、焼津をテーマにしたクイズで楽しんだ。JR焼津駅では、中野弘道市長らが「はたちおめでとう」とオリジナルの横断幕でお出迎え。参加者は傍らに立つやいちゃんに触れたり、列車前で記念撮影したりして過ごした。 3カ月ぶりにふ
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ボルダージャパン杯出場へ 焼津の中3・伊藤さん初挑戦で全国 「精いっぱい頑張りたい」
焼津市の中学3年伊藤未唄さん(15)が2月に佐賀県で行われるボルダージャパンカップに出場する。小学3年から競技を始め、出場資格年齢の15歳に達した今回初挑戦。9月からのジャパンツアーで上位入りを果たし、全国切符を獲得した。 幼い頃から登ることが好きだったという伊藤さん。親族に連れられて焼津市内のクライミングジムを訪ねたことがきっかけで、競技を始めた。週4、5日通い、1日5時間ほどボルダーのトレーニングをこなす。自宅でも懸垂、腹筋をほぼ毎日行い、食事もタンパク質が多いメニューにするよう気を付けて、体力づくりに励む。 競技では、壁に付いたホールドと呼ばれるカラフルな石をつかみながら、頂上まで
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宿題 一緒に考えよう 外国ルーツの小中生60人と地元の学生が交流 焼津市
焼津市田尻の和田公民館でこのほど、外国にルーツを持つ子どもたちを対象にした学習支援イベント「しゅくだいひろば」(多文化共生を考える焼津市民の会「いちご」主催)が開かれた。フィリピンやブラジルといった外国にルーツを持つ小中学生約60人が地元の高校生や大学生らから冬休みの宿題の解き方を教わった。 参加する子どもたちは読み書きといった学習に必要な日本語に苦手意識を持っている。こうした課題を解決すべく「いちご」の谷沢勉代表が中心になり、子どもたちに学びの機会をボランティアで提供するイベントとして、2014年冬から学校の長期休暇に合わせて行っている。 「講師」は清流館高の生徒、県立大の学生ら。子
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記者コラム「清流」 音楽を通じた交流
最初はよそよそしかったが、音楽という共通項を通じて、距離を縮めていく。焼津市内4中学校の吹奏楽部の合同練習会で見た光景だ。音を合わせてみると、しょっぱなこそどこかぎこちなさを感じたが、指導者のアドバイスも相まって、やがて一体感が生まれていった。 生徒たちが所属する各校の吹奏楽部は少子化の影響もあって決して大人数ではないらしい。日頃は少数精鋭で鍛錬を積んでいるが、60人規模の楽団での演奏を経験することは貴重な経験になるだろう。 仮に4校合同でクラブ化した場合、コンクールで上位を狙うには多くの困難が待ち受けていると思う。ただ、普段接する機会が少ない子どもたちが部活動をきっかけに交流を深めてい
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オペレッタ復活調整入念 焼津の合唱団「ゆりかもめ」1月定演
焼津市少年少女合唱団「ゆりかもめ」が2024年1月21日の定期演奏会に向けて最終調整を進めている。コロナ禍前は定番だった、せりふと踊りのあるオペレッタ風演出が今回復活。最上級の中3生を中心に、1年間の集大成となるステージに向け、練習に励んでいる。 団員は市内在住の小学3年から中学3年までの児童生徒28人。演奏会では、1部で「ふるさとの四季」と題した春夏秋冬それぞれの唱歌をメドレーで歌い上げる。2部はディズニー映画で使われる楽曲などに合わせて、歌、せりふ、踊りを披露する。今回から団員はマスクを外して登壇する。 24日に焼津南小(同市焼津)で行われた練習では、1部は団の制服、2部はステージ衣
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空手世界大会で準V 焼津の小笠原さんが報告
焼津市高新田の小笠原快さん(24)が21日、市役所に中野弘道市長を訪ね、11月25、26の両日に静岡市内で開かれた「第2回総極真世界空手道選手権大会」の組手部門一般男子重量級で準優勝したことを報告した。 小笠原さんは今回の成績に悔しい思いをにじませながら「4年後の大会で優勝できるよう精進していく」と決意を示した。中野市長は「今後も世界の選手を相手に活躍してほしい」と期待を寄せた。 (焼津支局・福田雄一)
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人気絵本の世界堪能 焼津・こども館 25日まで、読み聞かせや木の首飾り作り
焼津市栄町のターントクルこども館で25日まで、人気の絵本「ピーターラビットのおはなし」シリーズに関連した特別イベントが開かれている。来場した親子連れは、紙芝居の読み聞かせやオリジナルペンダント作りといった企画を体験し、イギリスの自然豊かな地方を舞台にした絵本の世界を堪能した。 1階のこども図書館「えほんと」では、ボランティアが同シリーズの紙芝居を読み聞かせた。子どもたちは配られたウサギの耳を模した帽子を着けて、紙芝居のストーリーにくぎ付けになっていた。 3階の焼津おもちゃ美術館「おもちゃこうぼう」では、木のペンダントを作るワークショップが開催された。参加者はサカキ、ヤマザクラなど四つの樹
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作って遊んで科学楽しむ ディスカバリーパーク焼津 「フェス」盛況
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)でこのほど、科学のお祭り「サイエンスフェスティバル」が開かれた。来場者は館内に設けられた工作や体験のブースで天文や科学の知識を楽しみながら学んだ。 「おもちゃ病院Yaizu」のブースで、子どもたちは手作りの鉄道模型を走らせたり、動くプログラムの仕組みを学んだりした。手作りおもちゃで遊ぶコーナーも設けられ、空気砲で的当てを楽しんだ。焼津市民吹奏楽団によるミニ演奏会も催された。 「とびだすクリスマスカード」「わゴムで動くサンタさん」といったクリスマスにちなんだ科学工作も行われた。 (焼津支局・福田雄一)
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黒はんぺん オンラインで同時実食人数 ギネス認定 焼津中央高と鳥取・米子高専連名
焼津中央高(焼津市小土)の生徒たちによる地元名物黒はんぺんを同時に食べた人数がギネス世界記録に認定された。11日に同校で認定証が生徒たちにお披露目され、喜びを分かち合った。 同校の1、2年生を中心とする生徒たちは11月4日、魚のすり身をベースにしたフィッシュケーキをオンラインで同時に食べた最多人数を競うギネスの新設部門に挑戦。284人が参加し、審査の結果、229人が同時に食べたと認定された。同校と、記録の申請などで協力した米子高専(鳥取県)との連名で認められた。プロジェクトリーダーの前田菜摘さん(17)=2年=が認定証を掲げると、生徒たちから大きな拍手が起こった。 前田さんを中心とした生
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一口サイズのさつま揚げ“復刻”10年 手作業でブランド再構築 焼津・丸又
焼津市東小川の練り製品製造「丸又」が1970年に開発した一口サイズのさつま揚げ「モーレツ野菜の天ぷら」の発売当時の製法をほぼ再現した復刻版が市場投入されてから10年がたった。地元で愛された「モーレツ」ブランドを再構築しようと、これまでの機械製造から手作りに切り替え、発売当初の食感を引き出した。パッケージに描かれたキャラクターやネーミングのインパクトも相まって、根強い人気を誇る。 50代中心に人気根強く 同商品は魚肉すり身にタマネギとキャベツを加えたことで、シャキシャキした食感が味わえる。前代表の鈴木通元さんが、浜名湖周辺の農場にあった大量のタマネギの活用法を考えた結果、当時としては画期的だ
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交通事故減へ緊急会議 焼津、増加率静岡県内ワースト
焼津市は13日、交通事故撲滅に向けた緊急会議を市役所で開いた。焼津署管内の人身交通事故件数、負傷者数の増加率が10月末時点で県内警察署ワーストという現状を踏まえ、市内団体の代表らが急きょ集まって対応を協議した。 中野弘道市長や酒井孝一署長をはじめ、交通安全関係団体、市議会、自治会連合会、校長会の代表ら30人が出席した。酒井署長は「一人でも多くの市民に厳しい情勢を知ってほしい」と協力を求めた。 市が提案した安全教室や高齢者宅の訪問指導などを盛り込んだ取り組みを確認し、出席者がそれぞれの課題について意見交換した。中野市長は団体に所属していない市民への周知を念頭にした活動を呼びかけた。 焼津
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焼津市内4中学の吹奏楽部 垣根越え音色一つに 「地域クラブ」体験練習会
焼津市内4中学の吹奏楽部生徒による合同練習会が東益津公民館(同市石脇上)で開かれた。市が2025年度以降に開設を目指している吹奏楽の地域クラブを体験する機会として企画し、約60人の生徒が歌手Ado(アド)さんの「新時代」を合奏した。 参加したのは焼津、大村、豊田、東益津中の部員。生徒は担当楽器ごとに分かれて、指定された楽曲の演奏方法について話し合った。講師として招いた焼津中央高吹奏楽部の外部指導者から、合奏のためのこつや基礎練習の重要性を学んだ。市教委学校教育課の奥川慶一指導主事は「異なる学校の生徒が交流し合う新鮮な機会になったと思う」と話した。 市では中学生が休日に参加する地域クラブ
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公園の気になる箇所 スマホ通報 焼津市がシステム運用 写真や位置情報で対応迅速化に期待
焼津市は今月から、公園の遊具や植栽、樹木といった施設の気になる箇所について、市民がスマートフォンで情報提供できるシステムの運用を始めた。写真や位置情報を使うことで、従来の電話よりも情報を的確に伝えることが可能で、市では迅速な対応につながると期待している。 通報者は市公式LINE(ライン)から専用サイトに入り、「遊具」「植栽・樹木」などあらかじめ設定されている通報内容項目を選択し、気になる箇所の遠景、近景写真を添付し、現在地を指定して送信する。市職員は送信内容を見て、公園の指定管理者と連携しながら対応する。翌月には対応した結果を市のホームページで掲載する。 市によると、公園関係の情報提供は年1
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モンゴルパラ陸上チーム 焼津で来春合宿 市長、協会と覚書締結 世界選手権(神戸)に向け
来年に神戸市で開催される世界パラ陸上競技選手権大会に出場するモンゴル陸上チームが来春、焼津市内で事前キャンプを行うことが決まった。11月に中野弘道市長がモンゴル・ウランバートル市を訪問し、モンゴルのパラ陸上競技協会と覚書を結んだ。 実施期間は24年4月22日から5月31日までの間の10日間。市総合グラウンド陸上競技場をはじめ、市内施設を使用する。選手や監督など15人程度が訪れる予定。滞在期間中は市の交流事業に参加する。 モンゴルパラ陸上チームは16年から毎年のように焼津市で事前合宿を実施している。神戸大会は3カ月後に行われるパリパラリンピックに次ぐビッグイベント。今回の事前合宿も最適な練
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焼津の塩川新聞舗 情報サイト開設半年 「複業人材」と発信力強化 閲覧定着化図る
焼津市の塩川新聞舗が複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と連携し、地域情報発信サイトを立ち上げて、今月で半年が経過した。専門家の視点で指摘や助言を受けながら、新聞販売店にとって経験が少ないウェブの立ち上げから運営まで展開し、サイト閲覧の定着化が図られている。 同社は6月に地域情報サイト「やいだら通信」を開設した。市内のライターらが体験したグルメ、趣味といった記事を掲載している。月間のアクセス数「ページビュー」は6千。目標の1万達成に向けて、修正作業を重ねている。 サイトの開設は同社の中島健一部長が、昨年10月に市内で行われた複業人材と企業とのマッチング合宿に参加したことがきっかけ。都内のウェブ
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「ビキニ事件」悲劇の意味問う 3日焼津で舞台 劇団「燐光群」
1954年、太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で米国の水爆実験により焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」乗組員が被ばくした「ビキニ事件」をテーマにした舞台が3日午後3時から、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれる。劇作家・演出家の坂手洋二さんが自ら収集した事件に関連するさまざまなエピソードをちりばめた内容で、間もなく70年を迎える悲劇の意味を問いかける。 舞台は「わが友、第五福竜丸」で坂手さんが主宰する劇団「燐光群(りんこうぐん)」が演じる。東京・高円寺を皮切りに、焼津市、高知県、和歌山県串本町など全国7カ所で上演する。 劇では、第五福竜丸の元漁労長見崎吉男さん、元乗組員大石又七さんといっ
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焼津署 県内ワーストに危機感 10月末時点 人身交通事故、負傷者数の増加率 意識向上へ 独自パトロール
焼津署管内の人身交通事故件数、負傷者数の増加率が、10月末時点で県内警察署のワースト1位となっている。2位、3位を大きく引き離す現状に危機感を抱き、焼津署は1日、朝と夕を中心に展開する独自の取り組み「レッド・ボイスパトロール」を始めた。 焼津署の人身交通事故件数は651件(10月末時点)で前年同期比21%増、負傷者数は808人(同)で同18・6%増。増加率で比べると、2位との差は人身交通事故で5・6ポイント、負傷者数は5・5ポイント。 同署管内で発生した交通事故で、過失が重い側「第1当事者」を年齢別で見ると、最も件数が多い65歳以上が174件で前年同期比32件増、続いて40~49歳が112件
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マグロの希少部位を使用した弁当 JR静岡駅で販売 29日から
焼津市の水産会社「福一漁業」が開発したマグロの希少部位を使用した弁当を、29日からJR静岡駅の「プレシャスデリ&ギフト静岡」で販売する。市場の流通量は少ないが、脂ののりがよくてうまみが濃いマグロの「頭肉」を多くの人に堪能してほしいと商品化に着手。1年半にわたる試行錯誤の末に完成させた。 商品名は「元祖トロまぐろいなり弁当」。ミナミマグロ1頭あたり数百グラムしか取れない頭肉を煮込んで柔らかくし、いなりずしと合わせた。ふたの表面にマグロを描いた弁当箱を、本物の漁網で包む仕掛けを施し「魚の町」らしさを演出している。 弁当の開発は2021年に近藤大輔副社長の発案で始まった。柔らかくして、くさみを
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静岡人インタビュー「この人」 発達障害の子どもたちのスクールでコーチを務めるプロボクサー 細川弦汰さん(焼津市)
焼津市の駿河ボクシングジムで練習に励みながら、同ジムに開設する発達障害の子どもたちを療育する「子どもスポーツスクールするが」でコーチを務める。鬼ごっこなどの遊びやボクシングのトレーニングを通じて、子どもたちにあいさつや思いやりの大切さ、礼儀などを教えている。19歳。 ―スクールのコーチになったきっかけは。 「相手の変化を察知するというボクシングで重要な要素を体得するのに効果があると指導者に勧められた。ジムでは、ただ強いだけではなく思いやりの持てるようなボクサーになるようにとたたき込まれた。自ら率先して実践することでボクシングのトレーニングにも生かされると思った」 ―子どもたちと接するに
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焼津・豊田中生が情報誌「やいっち」 商店街40店のこだわり掲載
焼津市小土の豊田中の2年生が市内商店街の店舗の情報誌を作成した。今春から総合的学習の時間を使って取材、編集、表紙デザインといった作業を進め、10月に完成させた。500部を取材協力店舗に加え、地区の小学校や幼稚園、保育園に配布した。 2年生約170人が作成に当たった。1年生の時に社会科の授業で焼津駅前通り商店街の店主らと接した生徒たちから「より多くの人に商店街の良さを発信したい」という要望が相次いだことをきっかけに、冊子の作成が始まった。 取材協力したのは焼津駅前通り、昭和通り、神武通りの各商店街や西町通り、浜通り、西焼津駅周辺の計40店舗。4、5人の生徒で1グループを編成し、それぞれ担
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記者コラム「清流」 カツオの価値 再認識
自分たちが過ごす町には名物名産がある。食べ物、風景、伝統技能…。ただ日常的に接しているといつしか当たり前になってしまう。その価値が判然としなくなり、いつしか発信することを忘れてしまう。「宝の持ち腐れ」になることを防ぐには、名物名産を客観視する機会を設けることだと思う。 焼津で全国カツオまつりサミットが開かれた。初日の講演では、鹿児島県、宮崎県、宮城県、西伊豆町といった全国のカツオどころが現状への危機感を訴えた。少子高齢化に伴う担い手不足、魚食離れによる需要減。直面する課題の打開に向けて、どこの町もカツオの価値を見直し、外へ発信する取り組みをしていた。他県の事例を知る機会は貴重
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子ども門前市盛況 焼津「街道カーニバル」、殿様道中も
焼津市の地場産品などを販売する「街道カーニバル」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が25日、同市下江留のえづみ公園で開かれた。地元の小学生が商品の仕入れから販売までを体験する「子ども門前市」、地元の子どもたちが街道を練り歩く「殿様道中」が行われ、大勢の市民でにぎわった。 門前市には大井川西小の6年生が店頭に立ち、地元商店の指導を受けながら仕入れた洋菓子や野菜、地元の特産品を販売した。同小5年生の児童も来年に備えて、販売を手伝った。 殿様道中には同小6年生と大井川西幼稚園の園児計約60人が参加。殿様や姫様といった姿になって、同小から会場まで約2・5キロを練り歩いた。「下に、下に
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全国の逸品「社員」が仕入れ 焼津水産高、模擬会社設立20周年 25日まで販売イベント
焼津水産高(焼津市)の流通情報科生徒でつくる模擬会社「フィッシュパラダイス・魚国」は24日、焼津さかなセンター(同市八楠)で販売イベントを実施した。魚国設立20周年を記念して、全国各地の逸品を集めた「ご当地フェア」を企画。生徒たちが仕入れた商品約40品が並んだ。25日まで。 単独で行うイベントとしては最大規模。「社員」たちはこれまでの販売傾向や焼津さかなセンターの客層を念頭に置いて、日持ちする商品を中心に仕入れた。「ご当地フェア」は北海道、関東、関西、中国、九州・沖縄とブロックごとに仕入れた缶詰やふりかけなどが並ぶ。たこやきやチーズケーキの缶詰といった珍しい商品も販売する。 仕入れ担当の
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無菌充填液体だし 製造拡大 かつお節製品「小林食品」(焼津) ライン増設 常温保管可で需要増
かつお節製品製造「小林食品」(焼津市田尻)が無菌充塡(じゅうてん)液体だしの製造ラインを増設し、10月に本格稼働した。燃料代高騰の影響が逆に、同社の手がける常温保管可能な無菌充塡液体だしの需要増大につながった。最新鋭の機械を投入し、製造量の拡大を図る。 新製造ラインは7月、同社工場内に完成した。かつお節から抽出しただしを殺菌処理し、外気に触れないまま、無菌の状態でアルミ袋に詰める。機械は分解しなくても清掃することが可能といった、無菌状態を保つ工夫が施されている。生産量は従来の製造ラインに比べて1・2倍ほど拡大する。 同社はカツオやサバ、昆布などを使った無菌充塡液体だしを製造し、業務用として飲
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焼津温泉をせっけんに 東海大と地元施設、開発大詰め
焼津市駅北の元湯なかむら館が東海大人文学部の学生と共同で取り組んでいる同館の源泉かけ流しの湯を使ったせっけんの開発が大詰めを迎えている。昨年9月から、学生が中心となって材料や製法、コンセプトなど議論を重ね、カラフルな見た目の泡立ちのよい商品に行き着いた。25日に同館で行うマルシェイベントで試作品を販売する。 同館の植田正樹社長が焼津温泉の認知度向上を図ろうと温泉を使った商品開発を企画。温泉に詳しい同大の斉藤雅樹教授に相談して温泉の湯を使ったコーヒーなど商品のアイデアを出し合い、家庭で手軽に使えることから、せっけんに決めた。同大1年生(当時)の学生14人が加わり、月1回集まって、商品のコンセ
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各国大使 高校実習興味深く 太平洋島嶼国 焼津水産高 操船や食品製造視察
ミクロネシアやフィジーなど太平洋島嶼(しょ)国の駐日大使らが22日、焼津水産高(焼津市)を訪れ、操船シミュレーションや食品製造といった実習の様子を視察した。 大使らは生徒たち手作りのゲスト国の国旗で出迎えられ、同高の年間行事について紹介する映像を視聴した。操船シミュレーションの機器が置いている部屋に移動し、担当教諭から実習内容の説明を受けた後、実際にかじを握って操作したり、「実習はどれだけの期間なのか」などと質問したりした。 食品科学科3年の生徒たちによるサバのハンバーグの試作実習を見学。ミンチ状のサバを、棒でかき混ぜていく様子を興味深げに見守っていた。 大使らは21日に静岡市内で開かれた「
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焼津駅前彩る幻想的な光 巨大カツオのオブジェも
JR焼津駅南口駅前広場(焼津市栄町)で19日夜、ライトアップ・イルミネーション「ボニート・ノクターン」が始まった。会場には、約1万個の電球が飾られ、シンボルツリーや巨大オブジェにそれぞれ仕掛けを施し、幻想的な光の空間を作り出す。来年1月末まで。 駅前広場に架かる歩道橋には長さ約7メートル、幅約2メートルの巨大カツオの木製オブジェを設置。インスタグラムで「#焼津イルミネーション」を付けて投稿すると、ターントクルこども館の方向に光線を発射する仕掛け。駅前広場に設置したシンボルツリーは高さ約7メートルで、上部には市の名産アメーラトマトを模した真っ赤なオブジェが飾られている。クリスマスや正月になる
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焼津の港町彩るクリスマスマーケット 25、26日、石津西公園で開催 フードやワーク70店
焼津市石津の石津西公園で25、26の両日、クリスマスマーケット「ピックヨウル」(焼津環境緑化事業協同組合、実行委主催)が開かれる。地元有志が、冬の行事が比較的少ない焼津を盛り上げようと企画したイベントで昨年に続き2回目。前回は想定より多い来場者だったことから、出店者を拡大し、会場も変えて実施する。 「ピックヨウル」はフィンランド語で「小さなクリスマス」という意味で、クリスマス前に友人たちと一緒に過ごすフィンランドの風習。当日の出店者は前回の倍以上の70店。コーヒーやスープ、ピザといった飲食やリース作りのワークショップが並ぶ。 会場内には協賛金の出資者の名前を記したランタン100個が並ぶ。
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サクラエビ×シラス みなと丼に舌鼓 22日から「おおいがわ桜えびめぐり」 焼津市長ら試食、PR
駿河湾産サクラエビの水揚げ漁港の大井川港がある焼津市で22日からサクラエビ料理をPRするイベント「おおいがわ桜えびめぐり」が始まる。12月22日まで。17日に参加店舗の一つ大井川港漁協直営食堂「さくら」(同市飯淵)で市のPR役やいづマリンレディの2人と中野弘道市長が同店自慢のメニューを試食した。 同イベントは市内の飲食店や物販店計20店が参加。専用はがきにメッセージを書いて送ると抽せんでミナミマグロセットを贈呈したり、公式X(旧ツイッター)で140文字の小説を募ったりする関連キャンペーンも実施する。 試食会では大井川港の特産サクラエビとシラスを一度に食べられる「大井川みなと丼」に舌鼓を
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焼津市教委「学校福祉部」発足半年 子どもの課題に 迅速なサポート 専門家助言 改善、相談増
学校生活に課題を抱える児童生徒やその家庭への支援に向け、焼津市教育委員会が本年度新設した「学校福祉部」が改善例を増やしている。教職員に加えて各分野の専門スタッフを配置し、心理面、医療面、経済面などからサポート体制を敷くことで効果を上げる。 学校福祉部は子どもの学校生活をサポートする「子ども支援課」、家庭をフォローする「家庭支援課」で構成する。体制を部に格上げし、常勤職員はほぼ倍の14人とした。不登校や自傷行為、校内の問題行動、いじめなど、学校や保護者からの相談を受けて、対象の子どもや家庭にあった支援を展開する。 これまでは担当職員だけで対応してきたが、心理師や保健師、社会福祉士らが一緒
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複合的「困りごと」窓口開設 ひきこもり、生活困窮など支援策実施へ 焼津市役所
ひきこもりや生活困窮といった複合的な課題を抱える市民を支援する焼津市の「困りごとマルっとサポートセンター」の業務が13日から始まった。子ども、高齢者、障害者、生活困窮者の「困りごと」に関連する庁内27課と関係機関が連携し、課題解決に向けたアプローチを図っていく。 センターでは主に「親が高齢者で子どもが障害者」「親が生活困窮家庭で子どもがひきこもり」といった単一の支援機関では対応が難しかったり、将来的に状況の悪化が予想されたりするケースについて、就労、居住、居場所づくりといったアプローチを通じて、適切な支援策を実施していく。 業務初日は市役所で関係者を集めて式典が行われた。中野弘道市長は市民の
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黒はんぺんでギネスに挑戦 オンラインで284人同時実食 焼津中央高生企画、120センチ巨大サイズも製作
焼津中央高(焼津市小土)の生徒たちがこのほど、地元名物黒はんぺんを同時に食べる人数のギネス世界記録に挑戦した。企画に賛同した同校生徒や保護者らが主にオンラインで参加し正午に合わせて、黒はんぺんを実食した。 ギネス世界記録の新設部門「フィッシュケーキをオンラインで同時に食べた最多人数」に284人が挑んだ。100人の参加が認められれば、新記録達成になるという。 参加者はあらかじめ配布された同市の食品製造「丸又」が製造した黒はんぺんの入った袋を正午に開封し、生徒の合図で一斉に食した。実食の様子は焼津PORTERS(同市中港)に設置された8台のモニターに映し出され、企画した生徒たちが見守った。
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車いすスポーツ 挑戦 焼津で体験会 パラ選手指導 バスケットとソフトボール、小中高生50人
焼津市保福島の市総合体育館でこのほど、車いすバスケットボールと車いすソフトボールの体験会(日本生命静岡支社主催)が開かれた。小学生から高校生計約50人が、東京パラリンピック女子車いすバスケットボール日本代表の北間優衣選手らの指導を受けながら、実際に車いすに乗ってバスケットボールの試合やソフトボールの打撃、走塁を体験した。 車いすバスケットボールの体験コーナーで、参加者は北間選手から車いすの操作方法を学んだ後に、シュートの練習で汗を流した。試合形式のゲームでは、県車椅子バスケットボールクラブの選手も加わり、操作に悪戦苦闘しながら、実践で競技内容に触れた。 車いすソフトボールでは、浜松市を拠点に
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全国のカツオ逸品 集合 焼津で「魚フェス」 わら焼きのたたき人気
焼津市は5日、漁業や水産文化を発信する「魚(とと)フェス」を焼津漁港新港地区で開いた。全国カツオまつりサミット(同実行委主催)に合わせた行事で、マグロ丼やかつお節、なまり節といった地元水産加工品販売やカツオ一本釣りの模擬体験などを通じて、「さかなのまち」の魅力を発信した。 会場内には、焼津市内の水産加工会社がブースを設け、マグロやカツオ、サバ、シラスといった焼津ならではの加工品を販売した。なかでも焼津市と高知県中土佐町それぞれの製法によるわら焼きのカツオたたきが振る舞われたコーナーには、長蛇の列ができた。商品提供ブースの近くでは、わら焼きの実演が行われ、来場者はその様子を写真に収めていた
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カツオ消費拡大策 考える 焼津で全国サミット 関係者一堂に 講演やパネル討論
全国のカツオ産業関係者が一堂に会す「全国カツオまつりサミット」(同実行委主催)が4日、焼津市内で始まった。初日は市役所で焼津をはじめ各地のカツオ産業に携わる関係者らによる講演やパネル討論が行われ、カツオの魅力や消費拡大策について発信した。5日まで。 水産加工「山福水産」(同市)の見崎真代表、焼津鰹節水産加工業協同組合の大石智之組合長は焼津とカツオ産業の歴史について紹介。ともに、鉄道の発展や動力船の導入、加工業者の技術革新といった明治時代の出来事を中心に、地元水産業の歴史について解説した。 宮城県気仙沼市や鹿児島県枕崎市、宮崎県日南市、西伊豆町、焼津市でカツオ産業を営む関係者が登壇し、それぞれ
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献上鰹節 和紙で丁寧に包んだ7本を箱詰め 焼津の協同組合
焼津鰹(かつお)節水産加工業協同組合は1日、皇居で行われる新嘗祭(にいなめさい)で宮中に献上する鰹節の箱詰め作業を焼津市上小杉の同組合事務所で行った。 献上品は5回のかび付け工程で熟成を重ねた最高級の本枯節。組合員でつくる焼津鰹節伝統技術研鑽会が4月から半年かけて製造した260本のうち、色やつや、形が上質な79本を厳選した。 天皇陛下に献上する鰹節7本は担当者が1本ずつ丁寧に和紙で包んで、きり箱に収めた。組合の代表者が8日に宮中に参内する。20本は靖国神社(東京都)に届ける。 同組合の大石智之組合長は「天候にも恵まれて、よい仕上がりの鰹節ができた」と出来栄えを評した。
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小学校通学路を緊急点検 浜松の事故受け、区画線の状況を確認 焼津市
焼津市は1日、浜松市で10月下旬に発生した下校中の児童を巻き込んだ交通事故を受けて、市内13小学校の通学路の緊急点検を実施した。歩道のない通学路を中心に、区画線の状況や道路施設の損傷などを確認した。 大井川東小の通学路に当たるJA大井川まんさいかん静浜(同市宗高)周辺で行われた点検には、市道路課職員、焼津署員が参加した。施設前の市道に設置された歩行者用「グリーンベルト」を歩き、白線が薄くなっている箇所を中心に見ながら、子どもが安全に通行できるかどうかについて話し合った。焼津署員は、車の往来が激しい市道の状況を見て、薄くなっている白線の是正を提案した。 市は緊急点検の指摘事項をまとめた上で
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ディスカバリーパーク焼津 プラネタリウムで「宇宙の果てまで」 子ども教室 魅力伝える
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)で28日、近代的プラネタリウム誕生100周年を記念した「子ども宇宙教室」が開かれた。講師の明石市立天文科学館(兵庫県)の井上毅館長がプラネタリウムの歴史と魅力を解説した。 井上館長は100年前にドイツでプラネタリウムが誕生した経緯や、丸いドームに投影するメカニズムについてユーモアを交えながら解説した。日周運動や年周運動といった天体の動きの投影方法についてグラフィックを使って説明した。 焼津と明石のプラネタリウムの違いも紹介。1997年に焼津に導入された光学式とデジタル式の投影機を制御できるプラネタリムについて、井上館長は「進化の象徴」と評した。
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かつお節に宿る明治の「焼津魂」 11月4日の全国サミットで発信 「低級品」試行錯誤で最高位に
国内有数のかつお節の産地である焼津市。その基礎を作った明治20年代の取り組みに焼津鰹節水産加工業協同組合の大石智之組合長が着目し、11月4日に同市で開かれる全国カツオまつりサミットで発信する。「低級品」の評価に甘んじていたかつお節を当時の水産関係者が条件の悪さを解消すべく試行錯誤し、明治28(1895)年の内国勧業博覧会で最高位を得るまで引き上げた。その過程を紹介することで、今も宿る「焼津魂」を知ってほしいと考えている。 サミットで講演する予定の大石組合長はテーマを選定するため、組合が刊行した「焼津鰹節史」を読み返した。江戸時代に土佐、薩摩、紀州に比べて評価の低かった焼津のかつお節が変わ
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商店街の魅力 文化祭でPR 焼津高2年生 ブース出店、クイズ大会も
焼津高(焼津市中港)の2年生が本年度、地元商店街との交流を通じて地域の課題を掘り起こす活動に取り組んでいる。28日の同高文化祭で、生徒自らが協力店舗のブースを出店し、来場客に商品販売やサービスを通じて、商店街の魅力をアピールした。 参加するのは2年生32人。4月から、4人一組で焼津駅前商店街の「丸玉園」「チーズピゲ」「肉の石割本店」など8店舗に出向き、仕入れから販売までの流れや店の課題について学んできた。共通して浮かび上がったのは、高校生をはじめとした若者世代の利用率の低さ。その解消に向けて、まずは商店街に近い同高の生徒に周知すべきと考え、文化祭でのブース出店を企画した。 文化祭では、映像や
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記者コラム「清流」 初めての「お相撲さん」
幼い頃、巡業に来ていた「お相撲さん」を街角で見かけた。体の大きさに驚き、びんつけ油から来る甘い香りに気品を感じた。何という名の力士かは忘れたがあの時の衝撃は今も頭から離れない。 焼津で4年ぶりに大相撲の巡業が行われた。100人ほどの力士がそろい踏みする光景は圧巻。大柄の男同士がぶつかった時の音を間近で聞くだけでその迫力を味わえた。何よりほほえましかったのは子どもたちの声援。場内には土俵に向かって地元力士のしこ名を呼ぶかわいらしい声が響き渡った。土俵で見せる表情と異なり、福々しい顔を浮かべ、サインや握手に応じる力士の姿も見られた。 「お相撲さん」に触れた子どもたちはどんな感想を抱いただろう
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「蓮」映える巨大絵画完成 書家吉永さん、字入れ豪快 藤枝特支焼津分校生、焼津水産高で展示へ
焼津市の藤枝特別支援学校焼津分校の美術部生徒が巨大絵画を制作した。書家の吉永益美さん(藤枝市)が27日、分校に隣接する焼津水産高を訪れ、絵からイメージした「蓮」の一文字を書き入れて完成した。11月11日に開かれる焼津水産高の文化祭で展示する。 作品は美術部生徒16人が夏休みに1週間をかけて、縦3メートル、横4メートルの和紙に「睡蓮」をテーマに描いた。色合いを変えたり、遠近法を使ったりして、ピンクの花が咲き誇る様子を表現した。 吉永さんは生徒たちが見守る中で、作品をじっと見つめた後に、中央の余白部分に太い筆で体を激しく動かしながら、力強い文字を書き上げた。生徒からは「迫力あるパフォーマンス
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左官の技 石で浮世絵壁画 焼津の増田さん 色とりどり 制作に1カ月
焼津市柳新屋の工芸家増田龍二さん(71)が左官工法の「洗い出し」を使って石で絵を描く「石彩画」を制作した。左官職人として培った技を駆使し、色とりどりの石を使って、浮世絵の壁画が完成した。 作品は縦65センチ、横50センチで葛飾北斎の美人画をモチーフにしている。増田さん方の車庫の壁に飾っている。石にセメントと色のついた粉を混ぜ込んで、緑や茶といった石を作成。それを表面のセメントを取って石を出していく「洗い出し」と呼ばれる左官の工法を応用し、1カ月かけて完成させた。特殊な配合で作り上げた金粉のような石を使用するなど工夫やアイデアも施されている。 増田さんが左官職人の経験を生かして何か表現できない
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窃盗未遂の犯人逮捕に貢献 焼津の夫婦に感謝状 挙動不審、声かけ…検挙の決め手に
焼津署は24日、市内で発生した窃盗未遂事件の犯人逮捕に貢献したとして、同市の中野了一さん、ひろ子さん夫婦に感謝状を贈呈した。 事件が発生したのは8月8日。市内の住宅敷地内で浄化槽ブロワー1台を盗もうとしたが、未遂に終わった。同署は9月14日、窃盗未遂の疑いで同市の無職男(65)を逮捕している。 中野さん夫婦によると、ひろ子さんが自宅の外にいたところ、車を運転する男に遭遇。どこか挙動不審だったため、気になって車を降りた男の行動を見ていたところ、近くの住宅で浄化槽ブロワーを盗もうとしていた。了一さんが「何をしているの」と声をかけたところ、男は「修理に来た」と返答し、その場から立ち去った。了一
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小泉八雲の世界、独自解釈で表現 アイルランドと日本の芸術家ら 焼津の記念館で企画展
焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館で、小泉八雲の「怪談」に収録された作品をテーマに日本とアイルランドの芸術家が描いた版画や写真を集めた企画展が開かれている。八雲作品を読み込んでそれぞれの解釈に基づいて制作した計40点が並ぶ。来年1月8日まで。 主催はアイルランドの作家でつくる団体「ブルー・ムーン・プロジェクツ」。アイルランドで育ち、日本で晩年を過ごした八雲の生涯をたたえる展覧会として、同団体が企画した。 参加した芸術家はアイルランド、日本それぞれ20人。怪談に収録された「雪女」「むじな」「耳無芳一の話」といった作品から1話を選び、木版画や写真、シルクスクリーンなどの手法で作品の世界観を表
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焼津市でも3000人分の個人情報流出か NTT西日本子会社問題
NTT西日本の子会社NTTビジネスソリューションズ(大阪市)の元派遣社員が顧客情報を不正流出させていた問題で、焼津市は19日、特定健康診査未受診の市民約3千人分の個人情報が含まれていたと発表した。現時点で不正利用の被害は確認されていないという。 市によると、流出の可能性があるのは2015年12月から16年3月まで、特定健診の未受診者に対するコールセンター業務をNTTマーケティングアクト東海支店=現NTTマーケティングアクトProCX(プロクス)=に委託した約3千人分の氏名、住所、電話番号、生年月日の情報。クレジットカードや金融機関の口座といった情報は含まれていない。プロクス社側から市に報告
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焼津満載「魚フェス号」11月5日運行 三島駅発、港町演出でおもてなし
JR東海は11月5日に焼津市内で開催する「魚(とと)フェス」に合わせて三島―焼津間の臨時快速「焼津 魚フェス号」を運行する。車内では市のPR役やいづマリンレディが記念乗車証を配ったり、近隣茶産地の銘茶や漁師のおやつ「みそまん」を提供したりと、焼津ならではのおもてなしイベントを企画している。 臨時列車は三島駅午前7時53分発で、沼津、富士、清水、静岡各駅を停車し、焼津駅に着くのは午前9時3分を予定している。座席は全車指定席。車内は大漁旗や魚河岸シャツなどを飾り付けて、港町の雰囲気を演出する。 5日は同社主催の「さわやかウォーキング」も焼津市内で開催し、コラボ企画として車内やウオーキング受け
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スパークリング茶 世界V 焼津の製茶会社など報告 市長「新しいジャンルに」
焼津市の長峰製茶などが中心となって活動する晩茶の再興に取り組む団体「ボーディーティーアンドカルチャー」のメンバーがこのほど、市役所に中野弘道市長を訪ね、団体の開発したスパークリングティーがシンガポールで開かれた「にっぽんの宝物世界大会2023」の「日本と海外の融合部門」でグランプリを獲得したことを報告した。 受賞商品は乳酸発酵茶を原料にしたボトリングティーで甘い香りとかんきつを思わせる香りが特徴。審査ではもなかと一緒に出したところ、ペアリングの相性の良さや「健康的でおいしいノンアルコール飲料」という観点から高い評価を得た。 報告には長峰製茶の多々良高行社長、安間製茶(袋井市)の安間孝介代表ら
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「美食」で焼津ににぎわい 地球環境史ミュージアム館長講演 富士山活用 発信力高めて
ふじのくに地球環境史ミュージアムの佐藤洋一郎館長がこのほど、焼津市役所で食と旅行を組み合わせた新しい観光スタイル「ガストロノミーツーリズム」について講演した。佐藤館長は焼津商工会議所を中心に進めている「美食のまちやいづ」事業に絡めながら、食の魅力発信の重要性について説いた。 「美食のまちやいづ」はJR焼津駅周辺から焼津港の一帯をスペインの観光地サンセバスチャンをモデルに食でにぎわい作りを目指す事業。佐藤館長はにぎわい作りの上で宗教との関係を指摘。サンセバスチャンがキリスト教徒の巡礼の聖地であると紹介した上で、焼津について「存在そのものが信仰の対象である富士山を活用してみては」と提案した。 コ
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焼津市民文化祭ポスター原画 “空飛ぶカツオ”屋外展示 駅前商店街近くの民家
焼津市民文化祭のポスターに掲載された作品の屋外展示がこのほど、焼津駅前通り商店街近くの同市栄町の民家で始まった。清流館高3年の小野田理沙さん(17)が制作した原画を拡大印刷し、民家の壁に飾っている。 作品は大漁旗がはためく青々とした空をカツオが飛んでいる様子を描いた。スマートフォンを使って制作したという小野田さんは「市民文化祭の雰囲気に合わせて鮮やかな作品にした」と語る。縦約1メートル、横約2メートルに引き伸ばし、ラミネート加工して展示している。 文化祭の初日に合わせて行われた除幕式には小野田さんと地元関係者が出席した。小野田さんは展示作を見て「思っていたよりも迫力がある」と驚きながら
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焼津市とモンゴル首都区 相互交流促進を確認 防災、経済分野
モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区のムンフバト区議長、バトスンベレル区長らが、焼津市役所で中野弘道市長と会談し、両自治体の相互交流促進について確認した。 区長や区議長、区議ら10人は7日から11日まで焼津市に滞在し、モンゴルの祭り「ナーダム」を模したイベントに参加したり、市内の公共施設を視察したりして過ごした。 会談で区長はモンゴルで最近珍しく大雨が降ったことを紹介。視察した大井川の水防施設を取り上げ、「大変勉強になった」と語り、防災対策、都市計画の協力を呼びかけた。区議長は「経済分野の交流が広がることを期待する」と話した。参加者の一人は、モンゴルの教育事情を踏まえ、特別支援学級な
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4年ぶり大相撲焼津場所 ファン熱視線 静岡県出身力士の取り組みに拍手
大相撲の秋巡業「焼津場所」(同実行委員会主催)が12日、焼津市保福島の市総合体育館で開かれた。市内で4年ぶりとなる巡業に市民ら約2700人が訪れ、熱のこもった取り組みや稽古に声援を送った。 先場所優勝争いを引っ張った熱海市出身の熱海富士、焼津市出身の翠富士ら静岡県出身者を含む力士ら計約180人が参加。熱海富士対朝乃山、翠富士対宇良の地元勢と人気力士の対決、琴ノ若、若元春、貴景勝の三役力士の争いと熱のこもった取り組みに、ファンはくぎ付けとなった。静岡県出身力士のしこ名が呼ばれると、場内からはひときわ大きな拍手が起こった。 2人の力士が相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初っ切り」なども行わ
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バスケの楽しさ子どもに 3人制プロチームが教室 焼津 地方チームと試合も
焼津市の3人制バスケットボールチーム「焼津CITYユナイテッド」がこのほど、市総合体育館(同市保福島)で活動報告会を開いた。小学生を対象にしたバスケットボール教室やプロチームを招待してのエキシビションマッチなどを通じて、選手たちが地域の子どもたちと交流を深めた。 午前中に行われた小学生を対象にしたバスケットボール教室には焼津市を中心に270人の児童が参加した。子どもたちは最初、笛を合図に瞬時にグループを作ったり、じゃんけんをして勝敗ごとに大きなリアクションをしたりするゲームに挑戦。チーム競技に不可欠なコミュニケーションの大切さについて学んだ。その後、選手たちも加わり、ドリブルしながらの鬼ごっ
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焼津の子どもたちに バスケの楽しさ伝える 3人制「CITYユナイテッド」
焼津市の3人制バスケットボールチーム「焼津CITYユナイテッド」が9日、市総合体育館(同市保福島)で活動報告会を開いた。小学生を対象にしたバスケットボール教室やプロチームを招待してのエキシビションマッチなどを通じて、選手たちが地域の子どもたちと交流を深めた。 午前中に行われた小学生を対象にしたバスケットボール教室には焼津市を中心に270人の児童が参加した。子どもたちは最初、笛を合図に瞬時にグループを作ったり、じゃんけんをして勝敗ごとに大きなリアクションをしたりするゲームに挑戦。チーム競技に不可欠なコミュニケーションの大切さについて学んだ。その後、選手たちも加わり、ドリブルしながらの鬼ごっ
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焼津駅前通り商店街 歩行者天国にして「運動会」 8日、食楽しむ「おかずクエスト」も
焼津市の焼津駅前通り商店街で道路の一部を歩行者天国にして子どもに遊び場を提供する「みんなでつくる みんなのアソビバ」(みんなのアソビバプロジェクト主催)が8日に開かれる。今回は会場スペースを広げるほか、9月の「わたしの商店街クエスト」に参加した大学生が発表した内容に基づいて出店する。 今回のテーマは「運動会」。人工芝を敷き詰めた区画で、玉入れや大縄跳び、だるまさんが転んだといった種目を行う。会場には地元の幼稚園や保育園の園児たちが描いた絵を飾り付ける。 会場スペースは東西方向に走る道路を挟んでめがね橋付近まで広がり、前回のほぼ倍の長さに延びる。飲食や物販などが出店するほか、定休日の商店街
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画面越しでマイナ口座登録やスマホ相談支援 焼津市、庁舎に窓口
焼津市は9月末から、画面上のオペレーターが各種手続きを支援する「オンライン窓口」を市役所本庁舎と大井川庁舎に設置している。マイナンバーカードに公金受取口座を登録する手続きを支援するほか、スマートフォンの操作方法に関する相談も受け付けている。端末上に必要書類をカメラで映し出したり、手持ちのスマートフォンの画面を共有したりできる機能を備えていて、デジタルに不慣れな市民でも扱いやすいような工夫が施されている。 オンライン窓口は12月末まで市役所本庁舎に4台、大井川庁舎に1台設置している。各端末の間には間仕切りが設けられ、それぞれヘッドホンを付けてやりとりするなどプライバシーに配慮されている。
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焼津漁協が外部監査人制度導入 カツオ盗防止策など検証
焼津漁港(焼津市)で発生した冷凍カツオの窃盗事件に関連し、焼津漁業協同組合が外部監査人制度を導入したことが、1日までに関係者への取材で分かった。昨年末にまとめた第三者委員会の報告書で指摘された事項の進み具合を検証し、組織の体質改善に生かしていく。 制度導入を決定したのは9月25日。外部監査人には第三者委で委員長を務めた第一東京弁護士会所属の前田俊房弁護士が就く。第三者委や再発防止委員会が指摘した漁港内の窃盗防止策、漁協組織のガバナンスやコンプライアンス意識といった事項の監査を実施する。 第三者委は報告書で、組合の内部統制の欠如を指摘し、体質改善に向けて第三者機関による監査制度の導入を提言
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ボディビル国際大会へ 沢下さん(焼津)抱負 「全力で楽しみたい」
10月にスペインで行われるボディビル競技の国際大会「アーノルドクラシックヨーロッパ2023」のボディフィットネス部門に出場する焼津市の沢下美香さんがこのほど、市役所に中野弘道市長を訪ね、大会に向けての抱負を語った。 沢下さんは9月9日に栃木県で行われたオールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップで優秀な成績を収めたことから、世界大会への切符を手にした。 市役所を訪れた沢下さんは半年かけて15キロ減量したことや、日頃からバランスが取れた食事を心がけていることなど大会に向けた取り組みを紹介し「(大会)当日は全力で楽しみたい」と意気込みを示した。中野市長は「夢に向かって進む姿勢をみんなに
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通学路の速度違反、取り締まり 焼津・大富中学校付近の市道
焼津署は29日、可搬式速度違反自動取締装置を使った取り締まりを焼津市中根の大富中近くの市道で実施した。署員たちが早朝から約2時間にわたり、制限速度違反に目を光らせた。 秋の全国交通安全運動期間中の通学路一斉取り締まりの一環で行われた。制限速度30キロの市道を、仕事場に向かう車や登校する児童生徒の姿が見られた。同署の岩見貴雄交通課長は市内の交通事故が増えている現状を懸念し「速度違反が少しでも減るよう、ドライバーの意識付けにつながれば」と効果に期待した。
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カツオ、マグロご賞味あれ きょう29日から11月まで 焼津でグルメイベント
焼津市で29日からカツオとマグロを楽しむグルメイベントが始まる。市内飲食店など27店舗がオリジナル限定メニューを提供するほか、記念品を贈呈するキャンペーンも実施し、港町グルメをPRする。11月21日まで。 イベントは年間を通して地域資源の魚を楽しむ「焼津ぐるめぐり」の第1弾で、カツオのオムライス、パスタ、マグロを使ったカレーといったメニューが味わえる。期間中は食後の感想や店舗へのメッセージを募るキャンペーン、焼津に関する140字小説のコンテストも行う。 28日は参加店舗「さかな大食堂 渚」が提供するメニューの試食会が焼津さかなセンター(同市八楠)で行われた。 試食会にはやいづマリンレデ
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焼津市内を行進 第五福竜丸の久保山さん命日 墓前で平和誓い
太平洋ビキニ環礁で1954年3月、米国の水爆実験によって被ばくした焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の無線長だった久保山愛吉さんの69回目の命日に当たる23日、焼津市内で核廃絶を訴える墓参行進が行われた。 静岡県原水爆被害者の会、原水爆禁止県協議会などでつくる「3・1ビキニデー県実行委員会」が主催する恒例事業。被ばくから半年後に亡くなった久保山さんをしのんで、今年は約200人(主催者発表)が集まった。JR焼津駅から久保山さんの墓がある同市浜当目の弘徳院までを歩き、墓前に花を手向け、手を合わせた。 弘徳院で行われた「墓前の誓いのつどい」であいさつに立った県原水爆被害者の会の石原洋輔会
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記者コラム「清流」 ゲリラ豪雨にヒヤヒヤ
先日、車を運転していたらいわゆるゲリラ豪雨に出くわした。雨の勢いはすさまじく、ワイパーを最大にしても前がほとんど見えない。走っていた場所はバイパスだったため、車を止めるわけにもいかない。速度を落として慎重に前へと進めた。トンネルに入り、出たら一転して雨の勢いは収まった。どうやら特定の地域だけピンポイントに雨雲がかかっていたようだ。短い時間だったが、ヒヤヒヤした。 そういえば、車を出発する時、進行方向の上空にどす黒い雲が漂っていた。最近頼りになる携帯アプリの雨雲レーダーでは行く先に激しい雨が降ることを示していた。車に乗っていればなんとかなるだろうという考えが甘かった。これからは「危ない雲」が
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焼津と家康の関わり紹介 市歴史民俗資料館 11月まで特別展
焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館で、焼津と徳川家康の関わり合いについて紹介する特別展が始まった。家康が狙撃された時の馬に付いていたとされる鐙(あぶみ)を展示し、武田家の軍勢に追われて逃げてきた家康にまつわる伝説を紹介するなど、焼津ならではの家康像を示す。11月26日まで。 四つのコーナーに市内で所蔵されている史料など22点を展示。鐙は良知家所蔵で、家康と懇意にしていた良知惣右衛門が、タカ狩りをしていた家康が刺客に襲われた場所で発見し、そのまま代々保管してきたという。春日局が惣右衛門に託したとされる、徳川家光が幼少時に着用した腹掛けも公開している。 地元に伝わる家康のいわゆる「敗走伝説」、小
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「バスケ好きの子 地元で育てたい」 元ベルテックス主将・大沢さん 10月から静岡にスクール
静岡市を拠点とするバスケットボール男子Bリーグ・ベルテックス静岡の元主将で今夏引退した同市清水区出身の大沢歩さん(32)が小学生から高校生までを対象にしたバスケットボールスクールを10月に静岡市内で開校する。プロで培った技術に加え、「チームスポーツの選手として不可欠な要素」(大沢さん)として、あいさつや礼儀作法、思いやりの気持ちといったことも教え、人としての成長を促す。子どもたちに魅力を伝えていくことで、「バスケ好き」を増やし、競技人口の拡大につなげる。 大沢さんは現役時代、オフシーズンを使って子どもたちを中心にバスケを教えるクリニックを個人で開いていた。引退後にバスケの裾野拡大に貢献し
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同級生喜寿の力作一堂に 焼津・小川小1958年度卒業生が展示会
焼津市立小川小を1958年度に卒業した当時のクラスメートによる作品展が21日から同市東小川の柳屋ギャラリーで始まった。趣旨に賛同した「6年2組」のクラスメートが制作した油彩画、写真、衣服などの力作が並ぶ。26日まで。 卒業生55人のうち、20人の作品約100点を展示している。5年前の2018年3月、70歳の古希を過ぎた記念として26人のクラスメートが同じ会場で作品展を開催。大勢の来場客で好評だったことから、77歳の喜寿を迎える今年に再びの開催を企画した。 64年の東京五輪で聖火リレーのランナーを務めた村松茂さんは使用したトーチと走っている様子を写した写真を出品した。画本「銀河鉄道の夜」で
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名車の運転席をリビングに 日産「スカイライン」などの椅子再現 焼津の家具工房 国内外から注文相次ぐ
焼津市相川の家具工房「木工のデン」が、日産自動車の名車の座席を再現したリビングチェアを製作し、自動車愛好家の間で注目を集めている。運転席の骨組みを木で作り、高級インテリアとして市販化した。日産公認商品として販売開始から5年を迎え、国内外から注文が相次ぐ人気シリーズとして定着している。 木工のデンは2018年に「スカイライン2000GT」を皮切りに、「フェアレディZ」「スカイライン2000GT―R」の運転席をリビングチェアとして相次ぎ再現。椅子の骨組みを本来の鉄パイプではなく木で作り、車両用のレザーを施した。「2000GT」と「Z」は椅子の高さを普段の座り心地が良いように、実際の5分の4の
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廃棄の漁網をリサイクル 焼津の福一漁業 地元こども食堂に収益寄付
焼津市の水産会社「福一漁業」が海外巻き網船で使われていた大量の漁網をリサイクル業者に売却し、収益を地元のこども食堂に寄付する取り組みを始めた。廃棄物を再利用するメーカーと巡り合ったことをきっかけに活動が具体化。8月中旬から同社駐車場に置いている10トンほどの廃漁網の仕分け作業が進む。 漁網は海外巻き網船で大量の魚を捕獲してすくい上げる際に使用している。素材は6割がポリエステル繊維、4割がナイロンを採用。修繕しても機能しなくなった網は廃棄していた。 廃漁網を受け取るのは都内の素材メーカー。ナイロン製の漁網を原料に複合ナイロン樹脂を生成する実績を持っている同社に、福一漁業が売却を打診した。
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緊急車両気付き 親指上げよう 円滑走行へサイン考案 保育園で実演指導 志太消防本部
志太消防本部は本年度、歩行者や自動車などの運転手が緊急走行の消防車両に対し存在に気付いたことを伝える合図として、親指を上げる「サムズアップ」のサインを考案し、実践を呼びかけている。交差点や横断歩道をスムーズに走行し現場到着時間の短縮につなげる狙い。19日には焼津消防署東分署の署員がたかくさ保育園(焼津市坂本)で園児に実演指導した。 署員は園児にクイズを通して、火災発生時に消防車が1分1秒でも早く現場に駆け付けようと走行していることを伝え、車を見かけたら合図を送ってほしいと呼びかけた。園児は説明を受けた後、赤色灯を回した消防車に向かって親指を上げ、サインを確認した。 同本部によると、車内の
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焼津親水広場でフェス 飲食など盛況 フラダンス、ビーチバレーも
フラダンスショーやビーチバレー大会を行う「ビーチフェスinやいづ2023」(実行委主催)が17日、焼津市鰯ケ島の親水広場ふぃしゅーなで開かれた。今年整備されたスケートボードなどが楽しめる区画に飲食など23店舗が出店し、にぎわいを見せた。 会場近くにはキッチンカー8台が展開。出店者数は昨年のほぼ倍に達した。フラダンスショーには12チームが出演し、白い砂を敷き詰めた人工ビーチで華やかな踊りを披露した。ビーチバレー大会には15チームが出場し、熱戦を繰り広げた。 (焼津支局・福田雄一)
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廃棄物でカブトムシ飼育 焼津「しいの木」 環境問題学ぶ 成虫まで観察
焼津市東小川のオルタナティブスクール「しいの木」の児童生徒がサッポロビール静岡工場(同市浜当目)のビール製造過程で出たビールかすなどを使って、カブトムシを飼育する課外授業が15日から始まった。来年6月までをめどに幼虫から成虫になるまでの成長観察を通じて、廃棄物の有効活用といった環境問題について学ぶ。 カブトムシは、「モルトフィード」と呼ばれるビールかす、藤枝市のしいたけ農家から提供を受けた使わなくなった菌床、朽ちた木といった本来であれば捨てられる物を配合したオリジナルの飼育マットで育てていく。同工場の従業員が3カ月かけてあらかじめ作った。カブトムシの成長を促進する「栄養の高い土」(同工場担
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商店街に“新風”公開プレゼン 焼津を変えるプラン 大学生が提案
JR焼津駅前の商店街を舞台に月3万円を稼ぐことができるビジネスプランを策定する「わたしの商店街クエスト」(一般社団法人トリナス主催)はこのほど、焼津市内で公開プレゼンテーションを実施した。市内に滞在した大学生11人はこれまでに調べてきた焼津の課題や現状を基に、これらを解決するアイデアを披露した。 中央大1年の市原彩羽さんは駅前の商店街の屋根に着目し「雨の日でも犬の散歩がしやすい商店街」として犬関連のイベントで人を呼び込むことを提案した。商店街に高校生の姿がないことに疑問を持った山梨県立大3年の山口泰暉さんは、まちづくりに興味のある高校生をグループ化して、商店街の課題解決を担わせるプランを説明
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大規模災害時の救護活動は 看護師らトリアージ学ぶ 焼津 人形使って素早く判断
焼津市消防防災センター(同市石津)で9日、治療の優先順位を決める「トリアージ」について学ぶ研修会が開かれた。市内在住の看護師ら約30人が訓練用の人形を使って、大規模災害を想定した救護活動を実践した。 講師の県災害医療コーディネーター松岡良太さんが「START法」と呼ばれるトリアージ方法について解説。対象者1人30秒以内を目安に、歩行や呼吸の有無、呼吸数といった判断するポイントを説明した。松岡さんはトリアージについて、活用された過去の事例を踏まえながら、限られた時間と資源を投入する災害現場で不可欠である点を強調した。 参加者はあらかじめ配られたトリアージ・タッグを使って、スクリーンに示された傷
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長寿者の肖像画 描いて半世紀 焼津市出身 洋画家八木さん 市に寄贈 今年は4人分
焼津市出身の洋画家八木道夫さんが6日、市役所に中野弘道市長を訪ね、自身が描いた市内の長寿者の肖像画を寄贈した。ふるさとへの恩返しの思いから始めた取り組みは今年で50年目。贈った長寿者の絵は延べ175枚になった。 描いたのは押尾ちゑさん(103)、秋山タツさん(103)、川口いねさん(102)、成瀬逸郎さん(102)の4人。家族から借りた写真やエピソードを元に、本人の性格や生活ぶりを踏まえて描き上げた。 八木さんはこれまでの取り組みを振り返りながら「これからも体が続く限り絵を描き続けたい」と次作に意欲を見せた。中野市長は絵の寄贈に謝意を示し「本人にとっても家族にとっても肖像画は宝になる」と語っ
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街の課題探り事業案を 焼津で「わたしの商店街クエスト」 大学生11人挑戦、意見交換
JR焼津駅前の商店街を舞台に資源や課題を調べた上で、月3万円稼ぐことができるビジネスプランを策定する「わたしの商店街クエスト」(一般社団法人トリナス主催)が5日から10日まで、焼津市内で行われている。参加する大学生11人は初日から2日間、市内企業を訪ねたり、まちづくりに携わる人と会ったりして、プラン策定に向けたヒントを探りだした。9日に行われる公開プレゼンテーションでプランを披露する。 学生たちは市内を視察しながら市職員から駅前商店街活性化に向けた課題を聞いたり、地域交流会に参加したりした。総合建設業の橋本組やIT企業のサンロフトにも訪問し、事業内容をリサーチした。静岡福祉大焼津駅前サテライ
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焼津市、LINE友だち15万人突破 同規模自治体で全国トップ 10日まで抽選で特産品
焼津市は6日から、市のLINE(ライン)公式アカウント友だち登録者数15万人突破を記念して、抽選で特産品を贈呈するキャンペーンを実施する。10日まで。登録者数は2020年12月開設以降、順調に伸ばし、全国10万~15万人規模の自治体で首位となった。賞品の点数を昨年キャンペーンよりも多くして、ユーザーの愛顧に応える。 賞品は水産物を使ったお菓子、缶詰、なまり節、焼津温泉の素といった特産品5千円相当の詰め合わせセット。昨年実施した12万人突破キャンペーンに比べアイテム数を拡充した。 6日までに市LINE公式アカウントを登録すると、応募メッセージが届き、アンケートに回答したら、抽選に参加でき
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木のおもちゃ遊び人気 焼津で「木育キャラバン」 絵本読み聞かせも
焼津市はこのほど、同市のターントクルこども館で人気の木のおもちゃ遊びや大型絵本の読み聞かせを体験できる「木育キャラバン」を和田公民館(同市田尻)で開いた。大勢の親子連れがこども館とは違う空間で「おもちゃとえほんの世界」を堪能した。 会場内には岐阜県の家具製造「オークヴィレッジ」が提供した木のボールを転がして音を鳴らす楽器、大型の木琴、木馬などのおもちゃが並んだ。東京・多摩地域の木材で作ったはんこ、こども館の木のおもちゃも人気を博した。 こども館スタッフによる読み聞かせコーナーでは、同館所蔵の大型絵本を使って、集まった親子連れを本の世界へといざなった。 (焼津支局・福田雄一)
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あんどん明るく港町彩る 焼津・浜通りでマルシェ 2日まで
焼津市城之腰の浜通りで1日夜、あんどんや灯籠を通り沿いに並べる「夏のあかり展」(NPO法人浜の会主催)が始まった。地元の飲食店などが出店する夜市「あんどんマルシェ」も近くの駐車場で4年ぶりに同時開催し、多くの家族連れでにぎわった。2日まで。 あかり展は今回で14回目。歩行者専用にした道路約370メートルにわたり、市内の園児や児童、公民館講座の受講生らが描いた約350点のあんどんに明かりをともして展示している。古い港町の風情を残す浜通りが優しい光に包まれ、来場者の心を和ませている。 点灯時間は午後6時半から9時まで。通り沿いの常照寺では、同市ゆかりの作家小泉八雲の作品朗読会も開かれている。
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ガソリンならぬ…♨ 焼津「温泉スタンド」 市役所駐車場に完成
焼津市が市役所本庁舎北側駐車場に整備していた「温泉スタンド」が完成した。1日から供用を開始し、焼津温泉の湯を有料で販売する。隣接する足湯と合わせて、市民になじみの深い市役所から焼津温泉の認知度向上を図っていく。 スタンドでは40度前後の温泉の湯を10リットル100円で販売する。市役所駐車場と併設していて、24時間利用可能。利用者はあらかじめ持ち込んだポリタンクに湯を詰め込んで自宅へ持ち帰る。 供用開始を前に31日、中野弘道市長や焼津温泉協議会の会員らが出席して式典が行われた。中野市長は「良質な温泉を家庭でも楽しんでほしい」と設置の背景を説明した後に、最初の利用者として、用意したポリタンク
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焼津の福祉事業者、静岡の企業に譲渡 「池ちゃん家」 拠点エリア拡大へ
焼津、藤枝両市で介護、障害者福祉事業を展開する「池ちゃん家・ドリームケア」(焼津市)が、静岡市内で介護事業を行う「フォーユー」(静岡市葵区)に株式譲渡するM&A(企業の合併・買い取り)が31日までに成約した。フォーユーは池ちゃん家社の看護師資格を有する専門スタッフを引き継ぐとともに、拠点を志太地域に拡大することで、サービスの幅を広げる。 池ちゃん家社は池谷千尋代表が2000年に創業し、04年に法人を設立した。介護、障害児支援、保育事業を焼津、藤枝両市の10施設で展開している。看護師資格を持っている職員もいることから、医療サービスが提供できる。池谷代表は後継者不在である点や実質一人でマネジメ
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ドローン資格取得へ修了審査 焼津市、講習機関登録後初めて実施
焼津市職員を対象にした小型航空機(ドローン)の操縦者技能証明を取得するための修了審査が30日、市総合体育館(同市保福島)で行われた。市がドローンの講習機関として登録されてから初めての実施。審査員の資格を持った市職員が受験者の実技飛行や飛行前点検といった項目を厳しい目で審査した。 受験したのは市防災航空隊「ブルーシーガルズ」の隊員5人。飛行前点検では、部品一つ一つについて異常の有無や、正常に作動するかどうかを確認した。実技ではコースを枠からはみ出さないように飛行したり、直径5メートルの円2個を8の字で周回したりした。機体の位置安定機能をオフにした不安定な状態で安全に着陸できるかを試す飛行にも
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高齢者の家で本音トーク 焼津高生、地域課題解決へ学習 福祉の現実向き合う好機
焼津高(焼津市中港)の生徒たちが本年度、地元のお年寄りとの交流を通じ、高齢者を取り巻く地域の課題を掘り起こす活動に取り組んでいる。一人一人に担当の生徒を割り振り、自宅を訪ねたり、一緒にレクリエーションをしたりして信頼関係を築いた上で本音を探り、課題解決に生かすことを目指す。将来福祉の道を志す生徒たちは、普段の授業では知ることが難しい現実に向き合う機会として前向きに臨んでいる。 同校では初の試みで、福祉を学ぶ2年生18人が参加している。同校周辺に住む12人の高齢者一人一人について2人一組の担当を決め家庭訪問と交流会を各2回行った上で、10月の文化祭に招待する。交流を通じて学んだ成果はまとめ
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夜間避難 どこが危険? 焼津市、総合防災訓練 多目的車 現地展開も
焼津市は26日夜、総合防災訓練を市内で実施した。地域住民が夜間でも避難所まで安全にたどり着けるか確認したり、市職員が本年度導入した防災多目的車を現地に展開させたりした。 利右衛門地区の避難訓練には約450人が参加した。午後6時50分に大規模地震が発生したという想定で実施。住民らは避難経路上での危険箇所や注意すべきことなどを確認しながら、大井川南小の屋上など地区内で決められた避難場所に集まった。市独自の「わが家の安否確認カード」を使って、住民の安否を確認した。 同地区で行った訓練の総括本部長の伊藤昇一さん(同市利右衛門)は「昼間と全く景色が違い、注意すべきことが浮き彫りになった」と夜間訓練
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なまり節の工程見学 焼津 自主運行バスでツアー
焼津市は25日、自主運行バスで市内の産業、観光スポットを巡るツアーを実施した。参加者は水産加工会社「カネヨ」の工場(同市小川新町)でなまり節の製造工程を見学したり、周辺の施設を回ったりして、楽しんだ。 参加した22人は最初に中山憲社長から焼津となまり節の関わり合いについて説明を受けた後、後藤真也工場長の先導の下、作業場や従業員がゆでたカツオの形を整えたり、パックに詰めたりしている様子を見学した。 後藤工場長はなまり節が無添加食材で体に良い点を強調し「特に成長期の子どもには食べてほしい」と語りかけた。最後にできたてのなまり節を振る舞った。 ツアーはバスの利用促進を図る目的で企画された。J
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3河川水系の治水対策要望 焼津市長らが静岡県議会に
焼津市の中野弘道市長と石脇川、高草川、小石川周辺の市内自治会長らがこのほど、静岡県議会を訪ね、3河川水系の抜本的な治水対策についての要望書を中沢公彦議長に提出した。 石脇川放水路の排水ポンプ場新設や高草川遊水池の早期完成、小石川水系の護岸かさ上げによる応急対策実施などを求めた。要望書の提出は昨年10月、今年2月に続き3回目。
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女性経営者が焼津で交流会 従業員との関係作り、プライベートとの切り替え…仕事の悩み共有
しずおか焼津信用金庫、焼津市、藤枝市は22日、女性事業者交流会を焼津PORTERS(焼津市中港)で開いた。製造業やサービス業などを営む女性経営者らが、人気スイーツ店の立ち上げに携わった女性社員の講演を聴いた後、グループごとに分かれて、従業員との関係作りやプライベートと仕事の切り替え方といった仕事上の悩みについて共有を深めた。 参加者は7グループに分かれて、自己紹介した後に、「心と体の健康管理」「従業員との関係作り」「プライベートと仕事の向き合い方」「仕事を通じた経験談」とそれぞれ与えられたテーマに沿って意見交換した。 チーズスイーツ専門店「チーズピゲ」の立ち上げに関わったグリーンアース(
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記者コラム「清流」 邪魔するつもりは…
私は名古屋市出身だ。先日帰省して懐かしい知己と杯を交わした。私が今静岡県に住んでいると紹介すると、会話の中心テーマはリニア問題になった。相手は「なぜ静岡県はリニアの邪魔をするのか」と問いただすように聞いてきた。私は本県とリニア工事との関わり合いについて懇切丁寧に「ご説明」した。同時に静岡で今何が論じられているのか知られていないと痛感した。 JR名古屋駅周辺はリニア開通を前提としているであろう再開発計画がいくつか持ち上がっている。かつての住民としても実現すれば便利になるなと思う魅力的な内容だ。ただ、リニア開通が遠のけば見通しは狂う。それだけに本県の動きに疑問を感じるのだろう。でも決して邪魔を
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オズの魔法使い 熱演!! 焼津・大井川ジュニア合唱団 現役生、卒団生らに拍手
焼津市の大井川ジュニア合唱団はこのほど、大井川文化会館ミュージコ(同市宗高)で第28回定期演奏会を開いた。小学3年生から中学3年生の団員24人と卒団生に加え、中野弘道市長が特別出演し、ミュージカル「オズの魔法使い」を熱演した。 主人公のドロシー、飼い犬のトトとかかし、ライオン、ブリキのきこりなどを演じた団員たちは、23曲の挿入曲を歌ったり、踊ったり、戦ったりして躍動感あふれるステージを繰り広げた。一曲を歌い終えると場内から拍手が送られた。中野市長はドロシーたちの行く手を阻む悪役「カリダ」の声と、エメラルドの都のポップコーン屋の役で登場した。 舞台上の大道具や小道具、衣装は地元のボランティアや
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気になる新聞記事 語り合う 児童と学生 疑問点挙げ 焼津・静岡福祉大で交流会
静岡福祉大と静岡新聞社・静岡放送、焼津市は22日、大学生と小学生が新聞を読み、語り合う「子どもの新聞交流会」を同大(焼津市本中根)で開いた。児童12人が本紙などを読みながら気になった記事と疑問点について話し合った。 参加した焼津、藤枝両市の小学1年生から6年生の児童は四つのグループに分かれて、22日付紙面と20日付の別刷り紙面「週刊YOMOっと静岡」を読み、SDGs(持続可能な開発目標)やスポーツなどの記事について、それぞれが気になる理由を話したり、大学生に意見を聞いたりして新聞の読み方を学んだ。 児童たちは記事に関心を持った理由について発表した。「宮崎駿監督アニメ」を取り上げた児童は「10
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「おいしい!プロジェクト」10年ぶり活動再開 嚥下障害予防 焼津の有志が力
食べ物を飲み込むことが難しくなる「嚥下(えんげ)障害」の予防に取り組んできた焼津市内の有志でつくる「おいしい!プロジェクト」が、約10年ぶりに活動を再開した。保健師や言語聴覚士らに加え、地元の食品会社が参加。口腔(こうくう)機能を強化する体操を実践するほか、飲み込みやすい食品を紹介し、介護予防の観点から自らの口で食べ続ける重要性を訴えていく。 同プロジェクトは2006年に発足した。嚥下障害予防を目的に考案した「あいうえお体操」を指導したり、飲み込みやすい嚥下食を開発したりしてきた。メンバー各自の所属部署が変わるなどの事情から近年は活動休止状態だったが、メンバーの市職員が一人暮らしの高齢者
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力士に合わせ元気よく 焼津の少年相撲教室に40人 そんきょの姿勢や四股…基本練習
焼津市の焼津体育館などで20日、市少年相撲教室が開かれた。小学生約40人が参加し、2人の力士から相撲の基本動作を学んだり、相撲の動きを取り入れたトレーニングで体を動かしたりして、国技の魅力に触れた。 荒磯親方と琴大龍、琴太豪が指導役として参加。児童たちは力士に合わせて、そんきょの姿勢やちりちょうず、四股といった基本動作を実践した。 NIKEのトレーナー桑野東萌さんが考案した「スモウインスパイアトレーニング」も実施。子どもたちは保護者も一緒に、軽快な音楽に合わせて、四股やすり足、開脚や脇を締めるなどの動きで汗を流した。 参加者は「疲れが取れた」「家でも簡単にできそう」などと感想を述べた
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魚の残さ“リサイクル” 半世紀前からSDGS実践 見学受け入れ本格化 焼津の飼料製造会社
焼津市田尻の飼料製造業「焼津ミール」が古くからSDGs(持続可能な開発目標)を実践していた企業として、関係者の間で注目を集めている。1965年の設立当時から、本来は捨てられる魚の残さを原料に、飼料や肥料、油を製造している。昨年末にホームページを設けて事業内容を発信したところ、中学校や高校、大学などから問い合わせが相次いだ。魚の町のリサイクルを発信しようと、今年から施設見学の受け入れを本格化した。 同社は焼津市や静岡市清水区、御前崎市に立地する水産加工会社や鮮魚店が廃棄するカツオ、マグロなどの頭、尾、骨といった残さを専用の車両で回収。同社工場に運び入れた後、砕いて加熱し絞るなどして飼料用魚
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家康関連の神社や寺で「縁珠」集めよう 全7種、家紋など絵柄入り
徳川家康とゆかりのある県中部の神社や寺、城を象徴する家紋や御朱印を記した「縁珠(ゆかりだま)」が静岡市など計7カ所で発売されている。縁珠とこれらをつなぐ「縁紐(ゆかりひも)」が一つずつ置かれていて、施設を訪ねながら集め、1本に完成させていく。来年1月末まで。 縁珠と縁紐を販売しているのは久能山東照宮(静岡市駿河区)、清見寺(静岡市清水区)、駿府城公園(静岡市葵区)、静岡浅間神社(同)、焼津神社(焼津市)、史跡田中城下屋敷(藤枝市)、富士山本宮(富士宮市)。縁紐は田中城は藤色、久能山東照宮は紫色といったように各施設の特徴と合わせた色を用意した。 縁珠は直径15ミリの木製で両側にそれぞれの
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オーストラリアでの⚽交流楽しみ 焼津の中学生、奮闘誓い猛練習
焼津市在住の中学生が20日からサッカー交流事業で姉妹都市オーストラリア・ホバート市を訪れる。現地のクラブチームと対戦したり、同市やシドニーといった都市を観光したりして、スポーツを通じて交流を深める。参加生徒は6月ごろから週1回集まり、試合形式の実践練習で異国での勝負に備える。 参加するのは同市在住でサッカー部やサッカークラブに所属する中学生26人。中学生のサッカー国際交流事業は市サッカー協会主催で行う。2016年度、18年度、メルボルンで実施したが、その後コロナ禍の影響で途絶えていた。ホバート市への遠征は初めて。 生徒たちは20日から25日まで、同世代の子どもたちが所属する現地クラブチ
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焼津市「こども家庭センター」開所 妊娠から子育て、相談支援
妊産婦、子育て世帯、子どもの相談支援を担う焼津市の「こども家庭センター」の開所式が14日、市役所アトレ庁舎(同市本町5丁目)で行われた。児童福祉と母子保健に精通する専門スタッフを配置し、妊娠期から子育て期まできめ細やかな相談支援体制を整えた。 同センターは改正児童福祉法で2024年4月から各自治体に設置が努力義務化される。市はこれに先立ち、センター設置に踏み切った。保健師や助産師、社会福祉士、保育士など専門スタッフ52人が常駐し、子育て全般や子どもの発達、母子の健康といった困り事についての相談に応じる。 同庁舎1階を「母と子の健康」、2階を「子どもの相談」としたコーナーを設置。同一施設に
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神輿渡御 若衆ら勇ましく 「東海一の荒祭り」焼津神社大祭
東海一の荒祭りとも称される焼津神社大祭は最終日の13日、神輿(みこし)を担いで市街を練り歩く「神輿渡御」を焼津市内で実施した。新型コロナの影響で取りやめていた通常方式が4年ぶりに復活した。 社殿から境内に2基の神輿を運び出し、白装束の若い祭り衆が上下に揺らしながら担いだ。「アンエットン」という伝統のかけ声を発し、砂煙を上げながら勇壮な練りを繰り広げた。 国選択・県指定無形民俗文化財「獅子木遣(や)り」の手古舞衣装の少女や、猿田彦ら神役の先導で街中に繰り出した。市内4カ所の御旅所を巡りながら、夜に神社に戻った。 神輿渡御は新型コロナの影響で2020年、21年と中止。22年は実施したが、
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元気に泣いて 神ころがし 「アンエットン」かけ声響く 焼津神社 4年ぶり従来方式
焼津市焼津2丁目の焼津神社で12日、子どもの健やかな成長を願う神事「神ころがし」が行われた。新型コロナの影響で取りやめていた従来方式が4年ぶりに復活した。 神ころがしは国選択無形民俗文化財で、幼児の体を回転させて泣き声が大きいほど元気に育つといわれている。今回は従来方式とともに、昨年導入した「神揺乃帆(かみゆりのほ)」と呼ばれる布に子どもを乗せて揺らす方式と併用して実施した。 氏子総代の男衆2人一組が「アンエットン」と独特なかけ声とともに、子どもを揺らした。焼津市の吉田侑史君(1)は昨年布を使った方式で神ころがしを受けたが、従来方式の復活を知った両親が再び連れてきた。4歳の兄も従来方式を
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焼津カツオのドッグフード 長期保存可能、塩分も配慮 老舗なまり節店が第2弾
焼津市城之腰の老舗カツオのなまり節専門店「川直」が焼津港で水揚げしたカツオを使ったドッグフードを開発した。犬の健康に配慮し、塩分が比較的少ないとされる一本釣りのカツオを使用。レトルト加工を採用することで、商品を長持ちさせることに成功した。企業プロジェクトの応援購入サービスサイト「マクアケ」で30日まで先行販売している。 商品名は「わんこのかつおくん」。昨年秋にキャットフード「ねこのかつおくん」を販売したところ、ユーザーからドッグフード開発の要望が多数寄せられたため、第2弾投入に踏み切った。 「わんこ」では塩分に敏感なペットユーザーの要望に応え、材料を「ねこ」で使っていた巻き網で取ったカツ
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焼津市「さかな文化」観光地化 観光庁採択 16事業者、施設改修活用
焼津市観光協会は9日、策定した地域計画が観光庁の「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」に採択されたことを明らかにした。市内16事業者が補助金を活用し、遊休施設や既存の施設を活用して、焼津ならではの「さかな文化」を体験できる観光地化を目指す。 地域計画は市観光協会が焼津市、しずおか焼津信用金庫などと連携して策定した。対象の施設はホテル、水産加工会社などが所有する焼津港エリアを中心に立地する17カ所。例えば、水産加工会社は使用していない状態の店舗を解体し、体験型施設に転換する。港に立地する別の水産加工会社は施設を改修して、観光客向けの食材販売コーナーを設置。市内のホテルで
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高齢者 ダンスで一汗 焼津の施設 地域協力隊 花田さん指導
焼津市田尻北の特別養護老人ホームつばさで4日、ブレイクダンス教室が開かれた。利用者は講師を務めた市地域おこし協力隊の花田光陽さんと一緒に、手足を動かして、ブレイクダンスの動作を実践した。 花田さんは最初にブレイクダンスの歴史や四つの動きで構成されていることを紹介。ウインドミルと呼ばれる大技を披露した。その後、利用者と一緒にトップロック、ハンドウエーブと呼ばれるブレイクダンスの動きを実践した。 利用者は花田さんに合わせて、手を伸ばし何かをつかんで下に捨てるといった動作を繰り返すことで、リズムに乗ったダンスを行った。うまくできないとためらう利用者に花田さんは「完璧でない動きが個性となり、かっこよ
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浜言葉で聞く焼津人情 音声、動画 HPで公開 冊子デジタル化、静岡精華学園が寄贈
焼津市の方言「浜言葉」を集めた冊子の内容がデジタル化され、3日から市歴史民俗資料館のホームページで公開されている。文章はもとより、音声や動画を通じて、港町らしい言葉を学びながら、楽しむことができる。 公開したのは2017年に刊行した「人情を今に伝える 焼津の浜言葉」。焼津の浜言葉を遺(のこ)す会会長を務めた故・長谷川寅吉さんの編著で、静岡精華学園が運営する静岡福祉大が出版した。冊子は関係者に配布され、焼津図書館に置かれているが、貸し出しはしていない。同学園が浜言葉を多くの人に知ってほしいという思いから、デジタル版を市に寄贈した。 冊子での本文に加え、付属のCDに収録された浜言葉を駆使した交通
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焼津市 職員対象ワークショップ 「子育て・教育」「産業・観光」… 地域課題 ITでどう解決? スマートシティ実現へ
焼津市は1日、デジタルを活用した市民サービスについてアイデアを出し合う職員対象のワークショップを市役所で開いた。各部署から選抜された33人の職員が政策テーマごとに分かれて、それぞれの課題を洗い出し、デジタルでの解決策を話し合った。提案内容は、年内をめどに策定中のスマートシティ推進方針に反映する。 参加した職員は「子育て・教育」「産業・観光」といった市総合計画第2期基本計画で掲げた6政策ごとに、スマートシティの中で目指すべき理想像を掲げ、それを実現するためのサービスのアイデアを出し合った。 「防災・都市・環境」のグループは、困っている人とそれをサポートできる人をマッチングする地図アプリについて
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お見事! 小6で英検2級に合格 前年不合格 入念対策実る 焼津の中島柚香さん
焼津市の小学6年生中島柚香さん(11)が高校卒業レベルに匹敵する英検2級に合格した。5年生で受検した時は筆記問題でつまずき不合格。1年間過去問やドリルで対策を施して今夏再挑戦し、悲願を達成した。 柚香さんは自宅で英語教室を開く母親の影響で、幼い頃から家庭内では英語と日本語双方で会話するのが習慣だった。最初は日本語で返答することが多かったが、いつしか英語の頻度が増えてきたという。英語に慣れてきたところで小3の時に3級に合格。4年で準2級を取得した。 5年の時に臨んだ2級の試験では、インターネット選挙の是非について英語で記す設問を解こうとするも、前知識がなかったため得点できなかった。こうし
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親子でゲット!“焼津カード” 5枚目は「シークレット」 市役所若手職員が企画
焼津市内の観光スポットに置かれたカードを収集するイベントが1日、始まった。ターントクルこども館など4施設を周遊しながらカードを集め、ゴールの市観光協会に向かうと5枚目のシークレットカードを入手することができる。9月30日まで。 企画したのは市役所若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」のグループ。昨年度好評だったことから内容を少しだけ変更して実施する。昨年度実施分を分析したところ、家族層の利用者が多かったことから、今回は配布場所を親子で体験できる施設に絞った。 配布場所はターントクルこども館、市消防防災センター、深層水ミュージアム、焼津小泉八雲記念館、市観光協会。各施設を訪ねると、市内スポ
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大井川ジュニア合唱団 ミュージカル20日上演 舞台道具作り急ピッチ ボランティア「子どもの力に」
焼津市の小中学生による大井川ジュニア合唱団が8月20日に上演するミュージカル「オズの魔法使い」で劇中に使用する道具作りが急ピッチで進んでいる。舞台監督を務める山村康夫さんを中心とするボランティアが週末や夜に、山村さんが経営する自動車整備工場(同市利右衛門)に集まり、大道具や小道具の制作に励んでいる。 制作陣は昨年10月ごろから、出来上がった台本を参考に場面ごとに使う道具を作っている。道具の量は「2トントラック3台分」(山村さん)になるという。会場への搬出入や舞台上での入れ替え作業もこなす。作った道具は劇が終わると同時に、一部を残して解体する。子どもたちの発表の場づくりに協力したいと、オリジ
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焼津PORTERS フードコート営業開始 地元なじみの3店
焼津PORTERS(焼津市中港)のフードコートの営業が29日、始まった。地元になじみが深い「やいづキャンプ飯」のアンテナショップ、焼きたてパンのお店「ピーターパン」が手がけるカフェ、水産会社が手がけるおむすび店「こめふく」の3店が出店。初日は大勢の来場客でにぎわった。 フードコートは施設1階部分に開設した。「やいづキャンプ飯」のショップでは、プロジェクトに参加する地元事業者14社の商品を店頭に並べるほか、その中のいくつかの商品を日替わりで提供し、試食できる。おむすび店では、おむすびに削り立てのかつお節をかけ放題のサービスを展開。かつお節は月ごとに違うメーカーの製品を使用する。カフェ「POR
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火災対応方針など確認 志太消防本部 大規模倉庫見回り 焼津市
志太消防本部は27日、大規模倉庫の火災に対応する活動方針を盛り込んだ警防計画の現地点検を始めた。11月までに焼津、藤枝両市の倉庫18棟について、消火活動に必要な情報を見て回る。初日はサッポロビール静岡工場(焼津市浜当目)の倉庫で実施した。 焼津消防署、同署東分署の署員ら約20人が、倉庫の外周や内部で、採水口や扉の位置、天井の高さ、荷物の集積場所といった情報を警防計画と照らし合わせながら見て回った。同工場の事務所前では、はしご車を実際に動かし、はしごを伸ばしてゴンドラがどこまで届くかを確認した。 大規模倉庫は大量の可燃物が集積していたり、扉や窓などが少なかったりすることから、一般火災と比べ
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高齢者の「居場所」一目で 焼津・豊田地区 住民がマップ サロン、ラジオ体操… 出歩くきっかけに
焼津市豊田地区の住民たちが高齢者の居場所となるようなサービスやイベントを紹介するオリジナルマップを作成した。地元の高齢者が出かけるきっかけになるようにと、ふれあいサロンやラジオ体操といった情報を掲載している。地元の公民館や医療機関、薬局、商店などに置いている。 名称は「とよだ いきいきまっぷ」。自治会長や民生委員、ボランティアなどでつくる豊田地区地域ささえあい協議体が作成した。A4判の冊子では、豊田第8、第9、第10各自治会のふれあいサロン、さわやかクラブ、グラウンドゴルフ、ラジオ体操といった高齢者が比較的参加しやすい場の活動について、写真や地図を使って紹介している。 市では介護予防や健康維
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「やいづ少年の船」伊豆大島へ出航 中学生、2泊3日学びの旅
焼津市の中学生が乗船する「やいづ少年の船」が26日、4年ぶりに伊豆大島に向けて同市の焼津漁港を出港した。28日まで2泊3日の日程で、36人の生徒が友情を育みながら、洋上で各種の体験活動に取り組む。 同市城之腰の焼津新港城之腰西岸壁で行われた結団式で、中野弘道市長は少年の船の歴史を振り返り、「将来につながる貴重な経験になる」と送り出した。生徒を代表して大富中3年の林桜子さんは、楽しみにしている取り組みとして船の操舵(そうだ)体験や釣りを挙げ、「中学生活最後の夏休みなので、全力であらゆることに取り組みたい」と語った。 保護者は安全な航海を願い、紙テープで見送った。汽笛を合図に旅立つ生徒たちに「
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アプリでページ読み上げ 焼津市が新福祉ガイドブック
焼津市は視覚障害者や文字情報が理解できない市民に向けて、音声で読み上げる機能を有した「障害者福祉ガイドブック」を制作した。今月から障害者手帳を新規に交付した市民などに配布している。 ガイドブックは毎年作成していて、障害者が利用できる行政サービスや制度、手続き方法が掲載されている。本年度の「音声版」では、冊子の各ページに音声コードを掲載。利用者があらかじめ「ユニボイス」と呼ばれる専用アプリをダウンロードし、音声コードを読み取ると、ページに書かれた情報を読み上げる。 アプリを開発したのは、NPO法人日本視覚障がい情報普及支援協会。ガイドブックに書かれた文章を正確に読み上げるように、市が音声データ
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実験や工作で科学楽しむ 焼津でフェス4年ぶり 親子連れにぎわう
焼津市田尻のディスカバリーパーク焼津天文科学館は23日、科学のお祭り「サイエンスフェスティバル」を4年ぶりに開催した。来場者は館内全階に設けられた実験工作や体験のブースで、天文や科学の知識を楽しみながら学んだ。 日本気象予報士会静岡支部は「お天気おもしろ実験室」を出展。来場者は、予報士たちと一緒に、身近なものを使って雲ができるメカニズムについて学んだり、風速計をうちわで仰いで台風の風を起こしたり、カメラの前で気象予報士気分を味わったりして、楽しんだ。 最上階の天文台にある大型望遠鏡で昼間の星を眺めるコーナー、ストローと輪ゴムを使ってジタバタした動きをするおもちゃの工作コーナー、「ヘラクレスヘ
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焼津の酒米原料 カップ酒いかが? 全工程地元にこだわり完成 志太泉酒造(藤枝)
焼津市の農家でつくる「焼津酒米研究会」の育てた酒米を原料にした、志太泉酒造(藤枝市宮原)の新商品「NYAN CUP(ニャンカップ)」が完成した。8月から焼津市中新田の酒類販売店「リカーズグリーン」を中心に販売する。原材料、造酒、販売と全ての工程を地元で賄うことにこだわった。若い人など日本酒初心者でも手に取りやすいように180ミリリットルのカップ酒で売り出す。 3者連携商品の企画が持ち上がったのが昨年。コロナ禍明けに伴い戻りつつある観光客を迎える際に、「魚だけではない焼津の売りを作りたい」(リカーズグリーンの大塚洋平さん)という思いから商品化に着手した。 酒米の稲は伸びやすく、台風シーズン
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焼津の高校男子バスケ選抜 結団式 モンゴルで5年ぶり親善試合
焼津市は8月、市内在住、在学の高校生による男子バスケットボール選抜チームを5年ぶりにモンゴルに派遣する。22日に市総合体育館(同市保福島)で結団式が行われた。 選抜チームは高校生12人で、鈴木則央監督やコーチの計3人も加わる。派遣期間は8月2日から6日までで、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区の高校生との合同練習や親善試合を行うほか、遊牧民生活体験や文化施設の視察も予定している。 式では、中野弘道市長が「異文化の感覚を味わってほしい」と激励。羽田明夫教育長は「友情の輪を広げてほしい」と送り出した。鈴木監督は「この世代にさまざまな文化に触れあえる機会を与えてくれてありがたい」と述べた
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処理水風評の記述加え要望書修正案 特三漁港協 焼津で総会
国内の主要漁港都市の議長で組織する全国市議会議長会特定第三種漁港協議会は19日に焼津市内で開いた本年度総会で、宮城県3市の議長の意見を踏まえ、国への要望書案に東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対する風評被害に関する記述を盛り込む修正案を策定する方向で一致した。 当初案では、水産業の振興や安定経営を図るための要望事項31項目が盛り込まれていた。これに宮城県内の気仙沼、石巻、塩釜の各市議会議長が、海洋放出に伴う風評被害が新たな問題になるとの認識を示し、要望書に取り上げるよう求めた。 協議会長で長崎市議会の毎熊政直議長は冒頭、「要望の実現に向けて、一致団結して取り組みたい」と述べた。焼津市など
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焼津・浜当目海水浴場が海開き 来月20日まで駐車場や更衣室開設
焼津市の浜当目海水浴場が21日、海開きした。市や観光協会、地元自治会関係者ら約20人がシーズン中の無事故を祈願した。 式典のほか、志太消防本部が水難救助訓練を行い、ボートや浮輪などによる救助法を披露した。 訓練後、市のマスコットキャラクター「やいちゃん」が見守る中、2組の親子連れが「冷たい」「気持ちよい」などと言いながら、水遊びを楽しんだ。 同海水浴場は波が穏やかで水質も良好たなめ、家族連れに人気がある。期間中は100台分の駐車場、更衣室、2カ所のシャワー室を無料で提供する。 開設は8月20日まで(午前10時~午後4時)。混雑が予想される土日祝日、8月14~18日は午前10時~午後5
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焼津大井川のデマンドタクシーくるりん号 市民がキャラ考案
焼津市大井川地区で運行しているデマンド型乗合タクシー「くるりん号」のイメージキャラクターが決まった。このほど、キャラクター考案者への表彰式が市役所大井川庁舎(同市宗高)で行われた。 考案したのは同市上新田の小島亜早美さん。くるりん号という名前から、市の鳥ユリカモメにくるくる回るかざぐるまのような羽根をイメージした。応募作品から市地域公共交通大井川分科会委員の審査を経て決定した。 式典に出席した小島さんは「多くの人に親しみをもって乗ってもらえるようになれば」と喜びを語った。 デマンド型乗合タクシーは、市が大井川地区で運行する自主運行バス2路線のうち廃止した1路線の代替手段として導入した。
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「汚名返上に貢献できれば」焼津の老舗がカツオわら焼き体験
焼津市城之腰の老舗なまり節専門店「川直」は17日、観光客向けにカツオのわら焼き体験を始めた。参加者は職人が手際よくさばいたカツオを市内では珍しいわらで焼く工程を体験し、実食する。山口直之代表は、一連の窃盗事件に伴う「焼津のカツオ」のブランド力低下を憂い、「作る工程を体験してもらって、汚名返上に貢献できれば」と狙いを語る。現在のところ、9月までを予定している。 初日の午後の回には10人ほどが参加した。使用するのは焼津漁港で水揚げされた一本釣りのカツオ1尾。参加者は山口代表が3本の特殊な包丁を使い分けながらさばく様子を見学した後、一人ずつわらを燃やして生じた炎の上にカツオをのせた網を入れ、焼い
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早朝ラジオ体操、優秀出席者表彰 千回から1万回198人 焼津市総合体育館
焼津市保福島の市総合体育館で17日、早朝ラジオ体操の優秀出席達成者への表彰式が行われた。千回から1万回の出席達成者計198人をたたえた。 市ラジオ体操連盟の石垣保津美会長が1万回を達成した山田昌代さん、漆畑怜子さん、大石昌男さんの3人に表彰状を手渡した。千回、2千回、3千回、5千回、7千回達成者の各代表者も表彰された。 達成者ら参加者全員による「心のふれあい親子ラジオ体操会」も行った。午前6時半からの放送に合わせて、ラジオ体操第1、第2で汗を流した。
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エネルギッシュな踊り披露 焼津で「踊夏祭」 41チーム華やかに
焼津市最大級の舞踊イベント「第22回踊夏祭(おどらっかさい)」(同実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が16日、焼津市飯淵の大井川港特設会場で開かれた。静岡県内から41チームが出場し、エネルギッシュな踊りを披露した。 出場者はステージに上がり、よさこいなどさまざまな踊りを演じた。大きな旗を振るパフォーマンス「フラフステージ」、焼津市出身の若手アーティストによるライブも行われ、会場内を盛り上げた。かき氷やハンバーガー、焼きそばなどの屋台が出店したほか、志太消防本部や焼津署、航空自衛隊静浜基地の展示コーナーも設けられた。
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サバや練り物、枝豆…生産現場視察 都内レストランが9月「焼津フェア」 市内事業者 味や品質プレゼン
焼津市内の水産加工事業者や農業者が自社で生産製造する食材の魅力を、ビヤホール・ビヤレストランなどを運営するニユートーキヨー(東京都)に提案する取り組みが11日まで行われた。ニユートーキヨーの関係者らが7事業者を訪ね、サバや練り物、カツオの残さを利用して育てた枝豆といった食材の製造現場を視察した。採用した食材はニユートーキヨー運営の都内3店舗で9月に実施予定の「焼津フェア」で提供する。 訪れたのはニユートーキヨーの森川浩志取締役、桑畑勝調理担当部長ら。10、11日の2日間で練り物、マグロの刺し身、なまり節、はんぺん、サバなどの食材を見て回った。最終日に訪ねた農業生産法人アースグリーンファーム(
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山の魅力、発信続けて900号 焼津の愛好家塩谷さん、メルマガで紹介 登山の注意点も
焼津市内で活動する「焼津アルプス愛好会」の塩谷雅代表(69)が自ら登った山を紹介するメールマガジンの記事がこのほど、900号を数えた。2003年に鳥海山(山形県、秋田県)から始まって、日本百名山や静岡の百山といった全国の山を自身で登頂し、魅力について発信し続けている。 記事は「私の出合った日本百名山 他の山々」と題するホームページにまとめられている。コースや登山に要した時間、感想などを記載するほか、山頂から見える光景や道中のビューポイントを写真で紹介している。当初は「日本百名山」の登山記録から始まり、読者が定着したことから「日本二百名山」「日本三百名山」「山梨百名山」「静岡の百山」と範囲を
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健康チェック 焼津市民に定着 利用者 当初目標より4割増 大井川庁舎「見える化コーナー」 開設から半年
焼津市役所大井川庁舎(同市宗高)に「健康見える化コーナー」が開設してから半年が経過した。利用者数が当初目標よりおおよそ4割多い831人を数え、好調に推移している。気軽に健康状態を確認できる機器が多いことから、70、80代の市民が定期的な健康チェックの施設として定着してきたようだ。 健康見える化コーナーは昨年12月に開設。血圧計や脳年齢計、生活習慣診断といった測定機器が無料で使える。市によると、利用者数は昨年12月から今年5月までに831人で、当初目標(600人)より39%多い結果となった。再利用率を見ると、4月が40・5%、5月は30・5%とリピーターも定着している。担当者によると、利用者の
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しずおか焼津信金豊田支店に焼津署が感謝状 機転利かせ詐欺防ぐ
焼津署はこのほど、特殊詐欺被害を防いだとして、焼津市のしずおか焼津信用金庫豊田支店と、応対した職員に署長感謝状を贈った。 同署などによると、6月6日に同支店に高齢男性から定期預金の解約を希望する電話連絡があった。冨田大介支店長代理が高齢男性の自宅に駆けつけ、事情を聴いたところ、「3時までにお金を用意しないといけない」などの言動から、特殊詐欺の可能性が高いと判断。出金手続きをやめるよう説得するとともに、同支店から警察に通報するなどして、特殊詐欺被害を未然に防いだ。 深沢泰広支店長によると、同支店では日頃、多額の出金や、時間に迫られているケースは特殊詐欺の可能性を疑うよう指導しているという。
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⚾古豪・静岡商 終盤、藤枝東を突き放す 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(焼津第1試合) 藤枝東 000010010―2 静岡商 11000030×―5 ▽二塁打 金刺(藤)藤田、斎藤(静) ▽試合時間 2時間46分 【評】静岡商が3点差で藤枝東を振り切り1回戦を突破した。 静岡商は初回、2死一、三塁で藤田が二塁打を放ち先制。七回は四死球や相手守備の乱れに乗じて3点を追加し、突き放した。 藤枝東は金刺の二塁打など長短打で好機をつくったが、2点を挙げるのにとどまった。 7回に3点奪取 1年山本が好投 静岡商は主戦太田の交代をきっかけにナインが奮起。打っては七回に3点をもぎ取り、投げては2番手の1年生山本が被安打2の好投を見せて、古豪の
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このトカゲ 二股しっぽ! 焼津・東益津小6年 川合君と油井君 捕獲
焼津市の東益津小6年川合来夢君(11)と油井海龍君(12)が、自宅近くの空き地でしっぽが二股のニホンカナヘビを捕獲した。小4からの友人である2人は下校時にあらかじめ当たりを付けている生息スポットに出かけては採集に励むのが楽しみ。6月下旬に通常としっぽの形が異なる個体を見つけ、川合君の自宅で大切に育てている。 2人が二股しっぽのニホンカナヘビを捕獲したのは6月26日。同市中里の自宅近くの空き地でいつものように草をかき分けながら、ニホンカナヘビを探していると、20匹ほど捕まえた。取り過ぎたため逃がそうと、手のひらに乗せて選んでいると、二股しっぽの個体を見つけた。 川合君によると、ニホンカナヘ
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冷凍カツオ AIで品定め 焼津のメーカーと静岡県水技研 実証実験へ
焼津市の機械メーカー「イシダテック」が静岡県水産・海洋技術研究所と連携し、水揚げした冷凍カツオについて、AI(人工知能)を活用して見た目から品質を判定するシステムの実証実験を始める。8日までに関係者への取材で分かった。これまで水産関係者の感覚に頼っていた品質の判断を、AIが自動的に評価する仕組みの構築を目指す。今秋から冷凍カツオのデータ収集作業に入る方針。 両者が目指すシステムにより、魚を傷つけることなく冷凍カツオの鮮度や品質をすばやく判定することが可能になる。高付加価値なカツオや、かつお節向けや加工品向けといった用途に適したカツオを見分けることもできる。 これから、両者がAIの判断の元
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ろう者の市職員が手話伝授 焼津南小で出前授業 ペアで自己紹介も
焼津市焼津5丁目の焼津南小で6日、市障害福祉課に勤務するろう者の遠藤浩紀さんによる手話出前授業が行われた。遠藤さんは4年生児童に、耳が聞こえない人の気持ちや生活ぶり、手話でのあいさつ、自己紹介の仕方などを伝えた。 授業は、遠藤さんが駆使する手話を通訳が言葉に変換して児童に伝えるスタイルで進められた。遠藤さんは音から得られる情報量が少ないことで生じる生活面の不便さについて具体例を挙げながら伝え、周囲のサポートの大切さを訴えた。 児童は遠藤さんの指導で手話を体験した。「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などのあいさつを講師に合わせて実践したほか、ペアになって自己紹介も行った。「手話をど
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戦前の風情残し 店舗大幅改装 焼津の練り製品販売「足平」
焼津市本町6丁目の老舗練り製品製造販売「足平」が1935年に建てられた店舗を大幅に改装した。古い柱や外観といった歴史ある風情を残しながら従業員の作業場を確保したり、店頭部分を広げたりして、新味を持たせた。松永大社長は「古さと新しさが共存した建物を見に、足を運んでいただけたら」と語る。 店舗は今年2月から6月まで改修工事を実施。期間中は仮店舗で営業していたが、6月28日から改装した店舗で営業を再開した。建物はこれまでにも小規模な改修を行ってきたが、老朽化が激しく、耐震性にも不安があったことから、大規模な改修に踏み切った。 店舗入り口のガラス扉は耐震性の観点から枚数を減らした。入り口からショ
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焼津・清流館高3生徒 留学、研修へ 「海外で多くを吸収したい」 町の現状視察 清掃奉仕も
静岡県立清流館高(焼津市上新田)の3年生3人が今月、海外留学・研修に参加する。オーストラリアやフィリピンに1週間から2カ月ほど滞在し、それぞれが設定したテーマについて、現地の人と交流したり、町の現状を見たり、ボランティアに参加したりして学ぶ。将来の目標に役に立つと思い自ら参加を名乗り出た3人。滞在先で少しでも多くのことを吸収しようと、出発を前にどのように過ごそうかとそれぞれ思い描く。 参加するのは伊東彩七さん(17)、山田彩心さん(17)、青野豪王さん(17)。伊東さんは文部科学省官民協働海外留学創出プロジェクトで15日から2カ月間、オーストラリア・パースに滞在する。山田さんは27日から約1
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カツオやマグロの肥料で育てた米 おむすびで味わおう 焼津「こめふく」が発売へ
カツオやマグロの頭や尾を原料とした肥料で育てた米のおむすびが今月、焼津市中港の焼津PORTERSで発売される。店内ではシンプルな味付けの焼きおにぎりに、その場で削ったかつお節を好きなだけかけられるサービスもあり、魚の町ならではの味わい方が堪能できる。 今月下旬に開業する同施設フードコート内の「こめふく」という店舗で発売する。米は焼津市の水産会社が藤枝市内2カ所の農地で生産している。肥料は、市場に出回らないカツオやマグロの部位を砕き、粉状にして作った。3年ほど前から取り組んでいるが、農地にまいたことで「土がどんどん良くなり、生育も良い」(小長谷淳也・こめふく店長)という。 店舗では、おむす
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焼津の魅力、高校生がお届け 山口さん観光ガイドデビュー 特技生かしパネル制作
焼津市の高校2年生山口紗桜さん(16)が、市内の観光ボランティアガイドとしてデビューした。昨年5月にガイドでつくる団体に入会。学校の合間を縫って毎週末の研修に参加し、市内の歴史やガイドのノウハウを学んできた。得意な美術の腕を生かし、ビジュアルで解説するオリジナルのパネルを制作するなど、大好きなまちを多くの人に知ってもらおうと奮闘している。 デビューは5月14日に行われたJR東海主催の「さわやかウォーキング」。焼津神社のガイドを受け持った。山口さんは緊張しながらも、ヤマトタケルとの関わり合いなど神社の歴史を分かりやすく説明した。「相手に伝えることが難しかった」と感想を語る。 父親の影響で
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「焼津レトロ」発信2年目 まだ見ぬ“昭和”発見へフォトコン 商店街散策のきっかけに
「昭和レトロ」をキーワードに焼津市内商店街の魅力をSNSで発信する取り組みが2年目を迎えた。メンバーが撮影した写真は300枚余り。公式インスタグラムのフォロワー数も2千人を超え、ファンも定着してきた。本年度は商店街を散策するきっかけ作りにと8月からフォトコンテストを行う。 取り組みに参加するのは市地域おこし協力隊の鈴木銀次郎さん、株式会社ナインの水野優子さん。昨年春に「焼津レトロ商店街」と題したアカウントをインスタグラムやフェイスブックなどに開設し、昔懐かしい風景や看板、雑貨といった情報を写真や動画で発信している。 2年目は商店街にもっと多くの人に足を運んでもらいたいという思いから、1カ
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魚河岸シャツで涼しく クールビズ 快適さPR 焼津市役所と市内48事業所
焼津市役所と市内48事業所で、職員や社員がご当地シャツ「焼津魚河岸シャツ」と「大井川の恵シャツ」を着用して勤務する「魚河岸クールビズ」が始まった。8月末まで。併せて魚河岸シャツをPRするキャンペーンも実施する。 魚河岸クールビズは18年目の取り組み。市役所、しずおか焼津信用金庫の市内支店、大井川商工会などで社員、職員、従業員が着用する。市役所では市経済部の職員が青や赤、緑といった色とりどりのシャツ姿で勤務し、港町らしい雰囲気に包まれた。 市内17店舗が加盟する焼津魚河岸シャツ組合と連携したキャンペーンも行われる。市の公式LINE(ライン)から抽選で、魚河岸シャツの割引クーポンを300人に贈呈
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核廃絶へ決意新たに ビキニ事件市民集会 焼津
米国の水爆実験によって1954年3月に焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしたビキニ事件を語り継ぐ「第39回6・30市民集会」が30日、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれた。市民らが核兵器廃絶や平和への実現に向けて決意を新たにした。 全員で黙とうをささげた後、運営委員会会長の中野弘道市長が「核兵器のない世界の実現は私たちの共通の願い。核兵器廃絶のあかりをともし続けていくのは焼津市の役割」と平和への思いを語った。羽田明夫教育長は「核兵器の恐ろしさを確認しあい、その廃絶を語り継いでいき、核兵器のない平和な世界の実現に向けてまい進する」と誓いの言葉を述べた。 第7回焼津平和文化賞で
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黒はんぺん かつおだし 焼津名物 熟練の技間近 横浜の児童が手作り体験
横浜市立川上小の5年生児童が29日、焼津市を訪れ、黒はんぺんやかつおだし作りを体験した。焼津公民館(同市本町)では、焼津蒲鉾(かまぼこ)商工業協同組合員の有志でつくる「焼津練物会」のメンバーが見守る中、すり身を包丁で半月状の形に仕立て上げた。 同会リーダーで練り製品製造販売「浅角」(同市)の浅原三郎さんが、黒はんぺんの歴史や「白はんぺん」との違いについて児童に解説した後、木の枠に押し付けたすり身を包丁ではんぺんの形に仕上げていく作業を実演した。黒はんぺんについて一様に「知らない」と答えた児童は浅原さんの巧みな包丁さばきに興味津々。同会メンバーの指導を受けながら、見よう見まねで挑戦した。柳屋本
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焼津市役所に足湯 市内2カ所目 「焼津温泉」認知度向上へ発信
焼津市が市役所北側に整備していた足湯施設が30日、完成した。JR焼津駅南口に続き、市内2カ所目。市役所の来庁者や観光客に堪能してもらうことで、温泉総選挙「リフレッシュ部門」で4年連続1位を誇る焼津温泉の認知度向上を図っていく。 足湯は芝生広場の一角に設置した。利用者は円状の椅子に腰をかけて、無料で湯を楽しむことができる。利用時間は午前9時から午後4時で、土日祝日も利用できる。 同日は施設で完成式典が行われた。愛称は全345通の応募の中から横山直美さん(同市)の「ととゆ」に決まった。横山さんと市のPR役やいづマリンレディの3人が足湯に「入り初め」し、横山さんは「少し熱めだけど心地よい」と感
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「第五福竜丸」受難前の船の様子、写真公開 船長務めた亡き父が撮影、所蔵 清水さん(焼津出身)詳細情報求める
焼津市出身の清水篤さん(65)が、父親で焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」船長を務めた故・昭二さんが1954年の「第五福竜丸事件」前の同船の様子を撮影した写真の公開に踏み切った。乗組員一人一人の姿や船の内部を写した「貴重な史料」(同市歴史民俗資料館)。清水さんは写真を載せた記念冊子を作る考えで、制作に当たって写真の詳細な情報を求めている。 写真は、昭二さんをはじめ、同船の乗組員がポーズを決めている様子や、昭和20年代の焼津港と思われる風景など約50枚。篤さんによると、事件前の1953年ごろに撮影されたとみられる。2011年に84歳で亡くなった昭二さんのアルバムに所蔵されていた。 昭二
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マジックで認知症啓発 マギー司郎さんの弟子塁さん 焼津の高校生らと交流グループ立ち上げ
マジシャンのマギー司郎さんの弟子で認知症サポーターを務めるマギー塁さん(38)が、焼津市の高校生らとともに、認知症の啓発活動を実践するグループを立ち上げた。マジックでの指先を頻繁に使う動作が認知症予防策になると着目。高齢者や地域住民との交流の場を月1回設けて、マジックなどレクリエーションを通じて楽しみながら、認知症の理解促進を目指す。 グループ名は「まあ、えーらの会」。メンバーはマギー塁さんと焼津高3年の増田晶来さん(17)、同高2年の山本優羽さん(16)、岩崎正史さん(72)、萩原初江さん(80)の5人。マギー塁さんと増田さんが市内の会合で意気投合したのがきっかけとなり、同じ認知症サポー
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市民の困り事支援 一元化 焼津市、センター設置へ
焼津市はひきこもりや生活困窮、これらが複合化した課題を抱える市民を支援するセンターを設置する方針を明らかにした。28日には関係部署を集めたプロジェクトチームを立ち上げ、今秋設置を目指し、センターの具体的な役割や職員体制について協議する。 新設するセンターの名称は「困りごとマルっとサポートセンター」。ひきこもりや自死対策、成年後見について、主に地域福祉課で担っていた対応を全庁横断で行うことを目指す。 また「親が高齢者で子どもが障害者」、「親が生活困窮家庭で子どもがひきもこり」といった複合的な課題を持つケースについて適切な支援を講じる対策を立てていく。市地域福祉課の担当者はこうした事例を「決して
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焼津の観光ガイド、市観光協会が刷新 ロードマップも作成
焼津市観光協会は観光ガイドを4年ぶりに刷新した。焼津ならではの特色ある観光資源を五つのキーワードで分類し、一冊にまとめた。市内の見どころや宿泊施設などを1枚の地図にまとめた本年度版の観光ロードマップも作成。アフターコロナの観光シーズンを見据えて、地元の魅力発信を強化し、観光客増加につなげる狙い。 観光ガイドは「焼津いち推し」と題したA4判。市内の体験施設を紹介する「推」、温泉施設をまとめた「癒」、歴史文化のスポットを盛り込んだ「学」といったキーワード別のコーナーを設け、写真を使って詳細情報を掲載している。「食」では、魚料理や地酒、スイーツを堪能できる10店舗を厳選した。 マップはジャバラ
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HPに空き用地情報 焼津市、企業進出円滑化へ
焼津市は新たに市のホームページを使い、市内の空き用地の物件情報について発信を始めた。市内への進出を検討する企業からのニーズが高く、移転や撤退で空いた土地や建物の情報を提供することでスムーズな流れを作っていく。 掲載する情報は工業系、商業系の土地や建物、住宅用の分譲地。土地の規模は千平方メートル以上が条件。空き用地の所有者が物件情報を市に提供するとホームページに掲載するほか、窓口にも掲出する。空き用地を希望する企業は所有者に直接連絡して交渉する。 市によると、市内進出を考える企業からの相談は多く寄せられるが、適した土地が少なかったり、手元に情報がなかったりして具体化への動きが鈍くなるケースがあ
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記者コラム「清流」 さわやかシニア世代
焼津市内老人クラブでの輪投げ大会をのぞいてみた。4メートル先の距離から、1~9の数字が書かれた台に輪を投げていく。たかが輪投げというなかれ。対抗意識をむき出しに戦いを繰り広げるシニア世代の表情は真剣そのもの。会場内に広がる緊張感に圧倒された。 投げるスタイルは屈伸したり、腕を一定の位置で伸ばしたりするなど人それぞれ。この日のためにと試行錯誤した形跡が垣間見える。チームメンバーも黙って輪の行方を見つめている。ゲームが終わると、会場内の雰囲気は一変する。メンバー同士で戦いぶりをたたえあったり、投げ方のこつを教え合ったり。朗らかなムードが広がる。 参加選手の大半が70代、80代。元気はつらつの
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ファミマ「無人決済コンビニ」焼津に静岡県内初出店 時短ニーズに対応
JR焼津駅(焼津市)の商業施設「アスティ焼津」にファミリーマートの無人決済店舗が21日開業する。無人決済システムを導入したコンビニエンスストアとして静岡県内初出店。有人レジ店に比べて短時間での買い物が利点で、朝やランチ帯、夕方といった忙しい時間帯に決まったアイテムだけを購入するスタイルにマッチしそうだ。 店舗名は「ファミリーマートJR焼津駅/S店」。店舗面積は約28平方メートルで約700種類のアイテムを取り扱う。導入する無人決済システムは「TOUCH TO GO」(東京都)が開発した。 利用者は入り口のゲートを通り、ほしい商品を手に取ると、天井に設置された約30台のセンサーカメラがリアル
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出店者が販売戦略議論 7月1、2日いちまるマルシェSPイベント 3周年初の試み 理念共有で差別化
焼津市の食品水産業「いちまる」の食品工場(同市浜当目)でこのほど、7月1、2日に開催する「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」の出店者を集めたワークショップが開かれた。3周年に当たるスペシャルイベントで初の試み。専門家の講義やグループワークを通じて、自社商品のブランディングと接客について学んだ。 講師はスペシャル・イベントの計画を助言してきたコンサルタント「インタープランニング」(静岡市葵区)の富山達章代表が務めた。富山代表は自社の商品について、強みは何かを理解し、それを伝えるコミュニケーション力の重要性を力説した。 さらに、ファンをつくるための接客ポイントとして「笑顔で相手が言ったこ
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洪水と土砂災害、同時対応へ訓練 焼津市 新システムで情報共有
焼津市は18日、総合水防訓練を市内で行った。出水期に備え、洪水と土砂災害の同時発生を想定し、対応する訓練を2カ所に分かれて実施。本年度から導入した災害情報共有システムも取り入れ、災害対応を実践した。 大雨で大井川の水位が上昇し、周辺で氾濫の恐れが生じ、東益津地区では土砂災害の危険性が高まった―との想定で実施。消防団や水防団、志太消防本部、建設業界や自衛隊など約1000人が参加した。 同市西島の大井川左岸河川敷では参加者は決壊を防ぐための土のうを作ったり、堤防を強化するためのシートを張ったりして、水防活動に取り組んだ。中野弘道市長や市幹部は、モニター画面に映し出される東益津地区の上空から
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つくだ煮 女性向け新味 難局打破へ魚種多様化 焼津の老舗4代目開発
創業107年のマグロつくだ煮製造販売「寺岡銈吉商店」(焼津市)の4代目寺岡舞代表(35)が同世代の女性向け新商品「やいづのびんづめ」を開発した。つくだ煮の消費が先細りしていく状況に危機感を感じ、一念発起して代表就任後初の商品開発に乗り出した。 素材は従来のマグロに加え、カツオやサバを使用。いずれも焼津漁港で水揚げされた魚を採用し、ゆでていぶす伝統製法で作った。味付けは従来の砂糖やしょうゆをベースに、みそや塩、からしなどを素材ごとに加えて、全体的に薄味に仕上げた。 開発に着手したのは昨年夏。きっかけは原料となるマグロの不足。新型コロナ禍の影響で漁に出る機会が減ったことが要因で、「マグロだけ
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⚾40チーム力強く行進 「全力で戦いたい」 静岡県学童軟式野球大会開幕
第11回しずちゅう旗静岡県学童軟式野球大会(県野球連盟主催、静岡中央銀行特別協賛、静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、焼津市の市総合グラウンド野球場など志太榛原地域の計8球場で始まった。県内260チームのうち、各地の予選を勝ち抜いた40チームがトーナメント方式で頂点を目指す。 同球場で行われた開会式では、チームごとに選手たちが入場し、整然とグラウンドを行進した。腕を大きく振り、力強く歩む姿に場内から大きな拍手が送られた。黒石野球クラブ主将の増田倫平君(6年)が「大切な仲間と感謝の心を忘れずに全力で戦いたい」と宣誓した。 18日に3回戦、4回戦、24日に準決勝、決勝を行う。
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課題や要望… 訪問、聞き取り開始 本年度計画は500社 焼津市「企業応援団」
焼津市職員が市内企業を回って課題を掘り起こす同市の特別プロジェクトチーム「港町やいづ企業応援調査団」の企業訪問活動が15日、始まった。初日は調査団に所属する職員が食肉製品製造販売「イシワリ」(同市越後島)を訪れ、企業の現状や課題について聞き取った。 この日の訪問メンバーは増田善成誘致戦略課長と企業誘致担当3人。イシワリの大石好之総務部長はコロナ禍を機に、自社ブランドの製造販売を始めたことを説明。販路や販売アイテム数の拡大を見据え、生産ライン拡充や工場の新設を検討していることを明かし、適地の情報提供といった支援を訴えた。さらに、大石部長は「(進出するのに)良い土地だと思ったら市街化調整区域のケ
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運転手目線で危険予測 映像使い交通安全講習 焼津
焼津市大覚寺の市総合福祉会館で13日、市ファミリー・サポート・センターの会員を対象にした交通安全講習会が開かれた。受講生は映像を利用した危険予測トレーニングを体験し、県交通安全協会焼津地区支部の交通安全指導員の解説を受けながら、危険の回避法について学んだ。 危険予測トレーニングは、運転席からの目線で道路を走行する映像を見ながら、危険なポイントを発見すると、手元のボタンを押して指摘する仕組み。指導員は受講生が指摘した危険ポイントについて、映像を見返しながら解説した。 指導員による講話も行われた。子どもの飛び出しについて取り上げ、事故を防ぐために、「横断歩道の前で止まることを子どもの習慣にしてほ
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人気天ぷら店「成生」で修業重ね 焼津に専門店開業 中村さん(吉田出身)、早くも予約殺到
静岡市葵区の人気天ぷら専門店で修業を重ねてきた中村友紀さん(38)が独立し、焼津市栄町に天ぷら専門店を開業した。食材には地元で取れる魚と野菜を使用。鮮度が高い状態でその日のうちに提供したいという思いから、魚の町焼津への出店を決意。住まいも移した。8年間の修業で培った腕は確かで、早くも予約が殺到している。 店舗の名前は「なかむら」。16年ほど前に閉店した老舗日本料理店「月の森」の後に入った。カウンターに7席。「しっかりと料理を提供したい」(中村さん)と予約制にした。 魚は市内の老舗「サスエ前田魚店」から仕入れ、野菜は懇意にしている焼津市や吉田町の農家から朝一番で入手する。メニューはあらか
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静岡人インタビュー「この人」 焼津の「キャンプ飯」プロジェクトの事務局を務める 岩崎真紗美さん(焼津市)
老舗こんにゃく専門店の4代目店主として奮闘する傍らで、焼津市内の事業者が自らの食品加工技術を活用した「キャンプ飯」の開発プロジェクトを取りまとめる。参加する14社の製品は、7月開業予定の焼津市内のアンテナショップで本格展開していく。40歳。 ―プロジェクトを始めたきっかけは。 「焼津港がなぜ日本有数の漁港なのかを探った時に、市内事業者が持つ高い水産加工技術だということに気がついた。コロナ禍でキャンプ需要が高まり、外出先で手軽に食べられる保存食が着目されるなかで、ツナ缶やかつお節、練り製品といった保存食の製造に秀でている市内事業者が協力し合えば、新しい何かが生まれるのではないかと思った」
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企業を訪問 課題を掘り起こし 焼津市職員、調査団結成
焼津市は13日、職員が市内企業を回って課題を掘り起こす特別プロジェクトチーム「港町やいづ企業応援調査団」を立ち上げた。コロナ禍に伴う業績の変化や現状について事業主との会話を通じて共有し、市の政策に反映させていく。市内6千社のうち、本年度は製造業を中心に500社を訪問する計画。 メンバーは経済部、行政経営部、建設部、都市政策部の職員約50人。2人一組で割り振られた会社を計2回訪問し、経営者から聞き取ったり、製造現場を見学したりして、現状を把握する。メンバーには、イラストレーター山村知世さんのイラスト入りのオリジナル名刺が与えられる。 同日に市役所で調査団の結団式が行われた。中野弘道市長はコ
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救助や搬送 焼津・自主防災会が訓練 知識や技術学ぶ
焼津市石津の市消防防災センターで11日、市内の自主防災会に設けている自主防救助隊の訓練が行われた。隊員は消防団員の指導を受け、災害発生時に被災者を救うための知識と技術を学んだ。 各自治会から推薦された自主防救助隊員54人が参加した。チェーンソーを使った木材切断やロープの結策、倒壊家屋からの救助、傷病者の搬送といった訓練を行った。今回初めて体験したという参加者の一人は「実際の場面でしっかりと実践できるように訓練に臨みたい」と感想を述べた。 訓練前のあいさつで中野弘道市長は、今月静岡県内で発生した土砂災害を指摘し、「災害発生時は多くの市民を守り、早期の復旧・復興の要」と自主防救助隊の役割に期
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家庭の生ごみ処理 促進へ新システム 焼津市、設置経費補助
焼津市は今月から、生ごみを粉砕、処理し、排水する設備「ディスポーザ排水処理システム」の設置補助事業を始めた。これまで生ごみの家庭内処理に向けて、処理機や処理容器の設置補助や無料配布を展開している。新たな選択肢を加えることで、燃やすごみの減量化を促進させたい考え。 対象となる同システムは、粉砕した生ごみを含む汚水と台所排水を微生物で処理する「生物処理タイプ」、粉砕した生ごみと汚水を分けて処理する「機械式タイプ」の2種類。いずれも台所に設置する。設置経費の2分の1を上限10万円で補助する。対象者は市内居住者と市内の住宅所有者。 市は燃やすごみについて、2026年に2万2579トンと21年度と比べ
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体を使って口腔ケア 焼津で「お口の健康教室」 歯ブラシの使い方指導も
焼津市宗高の市役所大井川庁舎で8日、歯と口の健康についての情報を学ぶ「お口の健康教室」が行われた。参加者は歯科衛生士の指導のもと、歯ブラシの正しい使い方を教わったり、口と体を動かす「あいうえお体操」を実践したりして、口腔(こうくう)ケアの重要性について学んだ。 同庁舎内に昨年、開設した「健診コーナー」で実施し、20人ほどが参加した。講師を務めた歯科衛生士は口腔機能が衰えていく「口の寝たきり」が招く問題点を指摘。「人と話す機会がない」「口腔内が不衛生」といった口の寝たきりになり得る事例を紹介し、注意を呼びかけた。歯の模型を使って、歯ブラシの正しい使い方をやって見せた。 最後に参加者全員で音
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ラジオ体操、熱支える”焼津方式“15年 地元小学生をリーダー役に
焼津市ラジオ体操連盟が展開する市内全13小学校の6年生を対象に正しいラジオ体操を教える講習会が本年度で15年目を迎えた。最上級生をラジオ体操の地域リーダーとして育成することで、体操の普及につなげる狙いで静岡県内でも珍しい取り組み。親子二世代にわたり受講生という事例も現れ始め、“焼津方式”でラジオ体操の熱を下支えしている。 講習会の初開催は1996年。市内4小学校で実施し、460人が受講した。99年には合併前の旧焼津市内全小学校で実施。2009年からは合併した旧大井川町地区の3校を加え、現在のスタイルになった。 連盟の指導士が学校に赴き、授業時間を使って、ラジオ体操
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焼津の農園 「農福連携」作業ねぎらい 施設利用者招きイチゴ狩り
焼津市飯淵のイチゴ農場シックスベリーファーマーズ松田農園が7日、今シーズンにイチゴ出荷箱の組み立て作業をした障害者就労支援施設「焼津の空と大地と」(同市高新田)の利用者をイチゴ狩りに招待した。 同農園では障害者の社会参画と農業の働き手確保を進める「農福連携」の一環で、1月から5月まで同施設から受け入れた。2021年から始まり、今年で3年目の取り組み。延べ10人の利用者が主に出荷箱の組み立て作業を担った。 この日は作業に携わった利用者がビニールハウスで赤く育った「桃薫」と呼ばれる品種の実を丁寧に摘み取ったり、その場で味わったりしてイチゴ狩りを楽しんだ。 同支援施設の杉山浩子施設長は「利用
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元漁具倉庫でテレワーク 改装施設プレオープン 焼津内港
焼津内港(旧港エリア)の漁具倉庫をリノベーションして整備しているテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」(焼津市中港)が28日、プレオープンした。コワーキングスペースの利用が可能となり、6社がサテライトオフィスとして入居した。7月にはフードコートが営業を始める。 施設はホテル管理システムの開発提供「スマートホテルソリューションズ」(東京都)が整備した。コワーキングスペースはA棟2階に設置し、複数の会議室も設けた。同社によると、12月には宿泊機能を備えた2部屋を整備。宿泊機能を増やすなどを検討し、2025年夏にグランドオープンする計画。 フードコートに出店するのは、地元水産会社が手がけるお
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人材交流でまちを活性化 長泉・うさぎ企画/森田創代表【キーパーソン】
焼津市で複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と地元企業をつなげたり、モビリティーサービスを使って人材交流を促したりする事業に取り組む。二つの事業から見えてきたまちの課題や今後の展開について聞いた。 ―モビリティーサービスを使った実証実験の成果は。 「1、2月に都内のソフトウエア開発会社と協力して市内で実施した実験では利用するモビリティーとして低速の電気自動車(EV)と電動アシスト自転車を採用した。県内外の企業経営者やスタートアップ企業の従業員が出会いを求めて利用してくれた。多くの課題はあったが、おおむね好評だった」 ―事業を通じて感じた課題は。 「焼津市内の企業には良い製品や取り組みが
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練度の高い飛行技術披露 焼津・空自静浜基地で航空祭
航空自衛隊静浜基地(焼津市上小杉)で28日、基地内を一般公開する航空祭が開かれた。市内外から航空ファンや家族連れら約1万人が訪れ、上空で繰り広げられる戦闘機や輸送機、練習機の練度の高い飛行技術に見入っていた。 練習機「Tー7」、戦闘機「Fー2」、輸送機「Cー2」といった機体が次々と飛来し、会場を沸かせた。10機のTー7による編隊飛行では、富士山の形をした「富士山隊形」をはじめ、ダイヤモンド形や大きな三角形、11の数字といったさまざまな隊形を披露し、歓声を受けた。 救難実演では、救難捜索機「Uー125」が上空から要救護者を確認した後、駆けつけた救難ヘリコプター「UHー60J」から2人の隊員
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カツオのキャンプ飯開発 アルファ化米製造10年 藤枝・ヤギショー
麦茶や玄米茶焙煎(ばいせん)のヤギショー(藤枝市)がアルファ化米の本格生産開始から10年を迎えた。東日本大震災をきっかけに、玄米茶のもとを製造する技術を応用し、生産に着手。さらには、地元企業と連携し、水が不要な食品も開発した。「やいづキャンプ飯」プロジェクトに参加し、節目となる今年に地元のカツオを使った新商品を投入する。 新商品は「カツオトマトライス」。通常水を注いで戻すアルファ化米に、レトルトスープを入れてかき混ぜ、常温で60分待つと完成する。火を使った場合は5分ほどで出来上がる。レトルトスープは石田缶詰(焼津市)の協力で制作した。「やいづキャンプ飯」の統一ブランドで展開していく。 ヤ
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カフェで本音話しやすく 開放的な会場に変更 焼津「認知症本人ミーティング」
医療関係者らが認知症当事者から困り事を直接聞く認知症本人ミーティングの本年度初会合が26日、焼津市吉永のコーヒー店で開かれた。2019年度から始まっている取り組みで、これまで会議室で実施していたが、話しやすい環境にしようと本年度から本格的に飲食店に会場を移した。 会合には認知症当事者4人とその家族に加え、地域包括支援センターや認知症疾患医療センターの専門スタッフらが参加した。認知症当事者は注文したアイスコーヒーを飲みながら、専門スタッフからの「どこのデイサービスに通っているの」「最近楽しかったことは何」といった問いかけに答えていた。会場は開放的な空間とあって、参加者の間で笑い声の絶えないリラ
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焼津市の「ふるさと納税」視察 韓国・忠清南道知事ら
韓国・忠清南道の知事らが24日、県との友好協定締結10周年関連行事出席のための訪日に合わせて焼津市を訪れ、ふるさと納税の寄付金を活用して同市栄町に整備したターントクルこども館を視察した。 韓国では今年1月に日本のふるさと納税制度にあたる「ふるさと愛寄付制度」を導入した。金泰欽知事、同道錦山郡の朴範仁郡首らが、中野弘道市長からの施設建設の経緯に関する説明を受けながら、施設内をくまなく見て回った。 こども館訪問前に市役所で市幹部から、ふるさと納税制度についての説明を受けた。韓国側からは「どんな返礼品が人気か」「ふるさと納税の使い道は」「市民の反応はどうか」「手続きはどうなっているか」などの質問が
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カツオ盗舞台、信用回復へ 見せて焼津漁港の底力【記者コラム 黒潮】
焼津漁港(焼津市)に水揚げされた冷凍カツオの窃盗事件を巡る捜査は1年7カ月にも及び、これまでに合計三つのルートで関与したとされる水産加工会社元幹部や運送会社の従業員、当時の漁協職員らを立件した。水揚げ金額日本一を誇る焼津漁港のブランド価値に大きな傷を付けた今回の事態に危機感を持つ水産関係者は多く、信用回復に向けた取り組みが始まりつつある。あしき因習や制度を抜本的に改め、令和時代にふさわしい漁港を目指してほしい。 一連の事件に関連し、焼津漁協の第三者委員会は昨年冬、報告書を取りまとめた。問題視したのは競り落としたカツオに不良品が交じっていた場合、次の水揚げの際に現物で不良品分を補塡(ほてん)
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ありのまま認め 保育9年 焼津の公私立・幼保 プロジェクト 共通目標掲げ 事例集作成
焼津市内の公立、私立の幼稚園・保育園が「自己肯定感を持つ子どもを育てる」という共通目標を掲げ、その実現に向けた教育に取り組む「オールやいづ★ねっこプロジェクト」が創設9年目を迎えた。園長、副園長、保育士らが研修会を通じて、学識経験者のアドバイスを受けながら、共通目標に合わせた乳幼児教育の仕方などについて共有し合う。年齢ごとの対処事例集も作成したりして、地域全体での保育向上を目指している。 同プロジェクトは2015年度に創設した。市内の公立・私立の幼稚園、保育園、保育所など計48園が参加する。ありのままの自分を認めてもらえるという考えに基づいた教育を行うことで、自己肯定感を持つ子どもに育ててい
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オペラ公演に向け稽古 焼津中央高合唱部 6月3、4日「仮面舞踏会」
焼津中央高(焼津市小土)合唱部は6月3、4の両日、恒例のオペラ公演を焼津文化会館(同市三ケ名)で実施する。演目はヴェルディ作曲の「仮面舞踏会」。生徒たちは大舞台で聴衆に感動を届けようと、演技や歌唱の表現力に磨きをかけている。20日は同校で初の通し稽古を行い、2週間後に迫った本番に向けて調整した。 公演は今回で49回目を迎える。29人の部員がキャストとして演じたり、演出や衣装といった裏方として舞台を支えたりしている。演目が決定したのは昨年8月ごろ。音楽や演技に秀でた部員が多いことから、高い表現力が求められる作品に挑戦することに決めた。 初の通し稽古で、キャストたちは本番用の衣装を身に着け
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来館50万人節目祝う 焼津・駿河湾深層水ミュージアム
焼津市鰯ケ島の駿河湾深層水ミュージアムが来館者50万人を達成し、21日に記念式典が行われた。50万人目となった藤田裕人さん(43)と妻の領子さん(42)、娘の菜友さん(7)が中野弘道市長から記念品を受け取り、節目を祝した。 記念品は駿河湾深層水に関するグッズと深層水100リットル無料券。藤田さん家族は隣接する深層水の給水施設とともに、頻繁に利用している。領子さんは深層水の飲みやすさを強調し、「焼津市だけではなく他の市民にもぜひ利用してほしい」と語った。 施設は2004年4月に開館。映像やパネル、深海生物を飼育する水槽や標本の展示などで駿河湾深層水について学習できる。
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わんぱく相撲焼津場所 豆力士70人熱戦
焼津青年会議所などは21日、小学生を対象にした「第38回わんぱく相撲焼津場所」(静岡新聞社・静岡放送後援)を焼津市営相撲場(同市焼津2丁目)で開いた。焼津や藤枝、牧之原市から約70人の豆力士が出場し、熱戦を繰り広げた。 学年や男女別に分かれて頂点を競った。まわし姿の児童たちは「はっけよい」のかけ声に合わせて組み合い、全力で押し合った。勝負の前と後には互いに礼をし、礼節を学んだ。土俵の周りでは保護者らが応援し、白熱した取り組みに大きな拍手を送った。 4~6年生の男女の優勝者は静岡県大会の出場権を得る。
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ピアノで演奏リレー 独奏、連弾…音のバトンつなぐ 焼津
ピアノ愛好家が2日間にわたってリレー形式で演奏するコンサート「ミュージコピアノマラソン」(焼津市、市振興公社主催)が20日、同市宗高の大井川文化会館で始まった。県中部を中心に約500人430組が参加し、独奏や連弾で音のバトンをつないだ。21日まで。 4歳から82歳まで幅広い世代が出演し、「スタインウェイ」「ヤマハ」「カワイ」といったコンサート用ピアノ3台を使って、クラシックやポップスの楽曲を奏でた。きらびやかなドレスに着飾った子どもたちや、親子やきょうだいが練習の成果を披露すると、来場者から大きな拍手が送られた。
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「浜通り」マップ 16年ぶり刷新 イラストで町の変化紹介 焼津市内小学3年生に配布
焼津市の「浜通り」の活性化を目指すNPO法人浜の会と浜通り活性化フォーラムが浜通りを鳥瞰(ちょうかん)のイラストで紹介するマップを16年ぶりに刷新した。店の閉店や新たにできた施設といった初版以降に生じた町の変化を取り込んだ。マップは市内全小学校3年生の児童に配布していく。19日には浜通りに最も近い焼津南小(同市焼津5丁目)で贈呈式が行われた。 マップは2006年に制作した。B5判を6枚連結し、新屋橋から青峯公園付近まで南北約1・5キロの街並みをイラストで再現している。今回の刷新では、服部家住宅をリノベーションしたゲストハウス「庭の宿『帆や』」、浜通りで開催する「夏のあかり展」といった新たにで
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企業と学生 双方向交流 24年卒業生対象 オンライン活用 志太3市 合同ガイダンス
焼津、藤枝、島田の3市と各地域の商工会議所と商工会は18日、2024年3月卒業予定の学生らに地元企業の魅力を紹介する合同企業ガイダンスをオンラインで行った。26日にも実施する。今回から、オンラインの特性をフルに生かし、企業と学生が双方向で交流する方式に変更。企業紹介の動画は事前視聴を促す形にして、両者の顔の見える関係構築に重点を置いた。 2日間で地元の製造業や福祉、小売など23事業所と学生30人が参加する。事業所は5~6社ほどのグループに分類。学生は参加したいグループを選択する。 会合はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って、事業所の採用担当者と学生が、「2050年に日本は持続可能
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「焼津節」焼津神社で初披露 継承団体 「大舞台」に感慨
焼津市の郷土民謡「焼津節」の継承に取り組む市民団体「正調焼津節伝承会」がこのほど、歌と踊りを同市焼津2丁目の焼津神社で奉納した。同神社での披露は初めて。先人が残した港町の文化を引き継いできた会員たちは感慨深げに大舞台に立った。 会員たちはオリジナルの法被姿で拝殿に登壇すると、三味線の音色に合わせて、焼津節を歌い上げながら踊りを披露した。踊りは日本舞踊家の藤間藤美津さん(90)が8番まである焼津節のうち、1番、3番、4番、5番をアレンジし、会員に指導している。 同会はこれまで公民館などで披露してきたが、歌にも登場する荒祭りの舞台・焼津神社に登壇する機会はなかった。藤間さんは「焼津の人間とし
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記者コラム「清流」 「ロッカー難民」解消を
大型連休を使ってふるさと名古屋市に帰省した。驚いたのは人の多さ。食事をするにも、買い物するにも、何をするにも列に並ばないといけない羽目に。くたくたになったが、コロナ禍前の日常に戻った気がしてどこかうれしい気分にもなった。 一つ困ったことがあった。キャリーケースを預けようと思ったが、ちょうど入るサイズのコインロッカーがどこも使用中。ある観光スポットでは、周辺にコインロッカーそのものが少なく、キャリーケースを引きずりながら周遊した。周囲には同じ「ロッカー難民」とおぼしき人たちを多く見かけた。 いつもは車移動のため気付かなかった。キャリーケースは観光にはもはや必須のアイテム。主要駅や観光地のロ
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バスケ上達への熱意育む スタート6人、口コミで36人に 焼津・藤枝の小中生クラブチーム「MSR」、結成4年
焼津、藤枝市で活動するバスケットボールの小中学生クラブチーム「MSRバスケットボールクラブ」が本年度、結成から4年目を迎えた。前島英人代表(46)が焼津市内の中学生6人で始めたチームは毎年メンバーを増やし、本年度は小中学生の男女36人。ほとんどが部活動に入らずにクラブチーム専属で活動する。両市の会場に週4~5日集まって、技術向上を目指し汗を流している。 前島代表は静岡市内のバスケットクラブチームに所属していたが、30代半ばの頃、けがをきっかけに引退。焼津市内の小学校のミニバスケットチームで指導をしていた。その時の教え子たちが進学した中学校での部活動の練習量に物足りなさを訴えた。こうした声を
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焼津・旭伝院のマツ消毒 樹齢600年 薬剤吹き付け卵駆除
焼津市保福島の樹齢600年になる市指定文化財「旭伝院のマツ」を消毒する作業が12日、同所で行われた。市内で最も高いクロマツの巨木を枯らす原因となる虫が羽化する前に薬剤を吹き付けて卵を駆除した。 中部電力パワーグリッド藤枝営業所の社員らが高所作業車で、高さ25メートル、根回り5・5メートルの木に消毒を施した。 旭伝院のマツは1972年に市指定文化財に指定されたが、松くい虫や潮風の被害を受けて、一時期危険な状態にあったという。市が毎年の消毒作業を実施することで、樹勢を取り戻している。
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焼津市、電子申請16倍に 22年度 ソフト導入で急増
焼津市は市役所手続きの2022年度の電子申請件数について、前年度比16倍に急増したことを明らかにした。申請フォームを作成しやすいソフトを導入したことで、電子申請に対応する手続き自体が増えた。キャッシュレス決済の取引金額も伸長した。本年度も行政手続きのDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる方針。 市の電子申請サービスは22年度、427の手続きを公開し、1万9850件の利用があった。いずれもパソコンやスマートフォン経由で申請が可能。手続き数は前年度に比べて5・8倍に達した。 昨年度から導入したソフトでは、専門知識がなくても申請フォームや集計データに基づいたグラフ作成が容易にできると
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焼津の商店街 活性へ歩道活用 駅前通りで実証実験
焼津市は焼津駅前通り商店街で歩道の有効活用ができる制度「歩行者利便増進道路」の導入に向けた実証実験を実施している。7日までの9日間、商店街の歩道部分に机や椅子を設置して、利用状況や安全性などに関するデータをまとめる。市と焼津駅前通り商店街振興組合はこうした実験を重ねて、道路管理者の県に道路指定を求めていく方針。 実験の実施場所は商店街を通る県道沿いの歩道2カ所と市観光協会前の歩道。1日は設置された椅子に通りがかった市民が座って、周囲の景色を眺めたり、店舗の壁に掛かった写真を鑑賞したりして、くつろぐ光景が見られた。 市によると、歩道空間にベンチや看板などを設置する場合は本来、道路管理者に許
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ふるさと納税最高更新 焼津市、22年度75億7400万円超え 巣ごもり需要から人気定着
焼津市は1日、2022年度のふるさと納税寄付金額が75億7400万円を超え、過去最高額を更新する見通しであることを明らかにした。件数は約47万5100件で、金額、件数ともに4年連続県内首位の見込み。コロナ禍に伴う巣ごもり需要でネギトロ、ビールといった返礼品に人気が集まり、お得に購入できる利点も相まって、右肩上がりの伸びを見せている。 返礼品の数は約1400種類で全国トップクラスの品ぞろえ。マグロやカツオ、ツナ缶といった魚介類や水産加工品をそろえている。コロナ禍で「家飲み」のニーズが高まると、市内に工場があるビールにおつまみのネギトロといった人気の組み合わせが寄付金額を押し上げていった。同時
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千手観音の大作 いよいよ制作へ 焼津・大覚寺全珠院、20年越しの悲願
焼津市大覚寺の大覚寺全珠院は、国内最大級として知られる千手観音菩薩(ぼさつ)像で未完成部分だった台座と像の後ろに広がる「光背」の制作に乗り出す。未完成部分の着手を模索し続けていたが、課題だった資金面の見通しに一定のめどが立ち、像完成から20周年を迎えた本年度、悲願達成に向けて動き出す。 菩薩像は嘉祥3(850)年に開創した同寺が区画整理事業の影響で存続の危機となった1990年代、地元住民の間で制作構想が浮上。98年ごろから実質的な制作作業に入り、2003年に完成した。ところが、資金面の理由から台座と光背は手つかずのままだった。 今回制作する光背は高さ5メートル。高さ4メートル20センチの
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低所得子育て世帯 児童1人に5万円 焼津市が特別給付金
焼津市は25日、物価高騰対策の一環として、低所得の子育て世帯へ児童1人あたり5万円の特別給付金を支給すると発表した。低所得のひとり親世帯のうち、3月分の児童扶養手当の受給者については5月下旬にも支給する方針。 国の方針に基づいて実施する。公的年金を受給していて、3月分の児童扶養手当を受給していない市民、ひとり親世帯以外の低所得子育て世帯については、国からの支給基準が判明してから支給する。 市は24日、専決処分による補正予算で対応した。6月開催予定の市議会で報告する。
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伝統の技、若手に継承 焼津でかつお節製造技術の研さん会
焼津鰹節水産加工業協同組合は25日、伝統的なかつお節製造技術を若手会員に伝える研さん会を焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所で開いた。参加した若手会員は焼津港で水揚げされたカツオ65匹を使って、頭と内臓を取り除き三枚におろす「生切り」といった製造過程を学んだ。 最初に組合内にある焼津鰹節伝統技術研鑽会の指導員が専用の包丁を使って生切りを披露。若手会員は指導員から包丁の使い方や見栄えのよいかつお節にするためのこつを教わりながら実践した。切り身を煮釜に入れる「煮熟」といった作業にも取り組んだ。 秋には180節の本枯れ節が完成する予定で、このうち厳選した品を新嘗祭(にいなめさい)に献上する。
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家康が触れた西洋技術紹介 プラネタリウム投影 ディスカバリーパーク焼津
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)のプラネタリウムで22日、徳川家康を題材にした番組投影が始まった。家康が駿府の地で西洋の使節団を通じて体験した望遠鏡や時計、天文航法といった先端技術を紹介し、当時の人々と星との関わり合いを解説する。6月25日まで。 番組は、久能山東照宮に残された黄金色の洋時計、大覚寺全珠院の八丁櫓(ろ)、家康に贈られたとされる望遠鏡を映像で紹介。南方への航海のため、南半球で見える星空の研究が進んだことや、八丁櫓と焼津との関わり合いといった家康の時代に発達した技術について説明した。久能山東照宮の拝殿内部を360度カメラで撮影した映像も流れた。 来場者はプラネ
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焼津のアソビバ“拡大” 会場スペース前回の倍、出店も増 5月7日 駅前商店街開放
焼津市の焼津駅前通り商店街で道路の一部を歩行者天国にして子どもに遊び場を提供する「みんなでつくる みんなのアソビバ」(みんなのアソビバプロジェクト主催)が5月7日に開かれる。7回目を迎える今回は会場スペースを広げるほか、出店者を公募し、通常よりも多くの店が集まる予定。 イベントは2018年12月から始まり、毎年春と冬に実施している。今回から会場スペースが、東西方向に走る道路を挟んでめがね橋付近まで広がり、前回のほぼ倍の150メートルに延びる。出店者もキッチンカーや飲食、物販、エステなどを予定している。 メインテーマは「運動会」。人工芝を敷き詰めた2カ所の区画で、玉入れや大縄跳び、だるまさ
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来室30万人を達成 焼津市消防防災センター 遊びながら学んで
焼津市消防防災センター(同市石津)の防災学習室「しえ~る」が、来場者30万人を達成し、22日に記念式典が行われた。30万人目となった同市の稲森恵さん(38)家族と中野弘道市長がくす玉を割って、節目を祝した。 稲森さんは長男陽ちゃん(4)、次男航ちゃん(2)を連れてほぼ毎日のように施設を訪れている。2人は展示しているミニ消防車を見るのが大好きで、最近は地震の体験コーナーにも触れ、遊びを通じて防災を学んでいるという。恵さんは「これからも利用します」と語った。中野市長は「地域防災力の向上につながれば」と述べた。 同室は1999年4月にオープン。「学ぶ」「体験する」「備える」をコンセプトに、地震
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30年度までに 13年度比 46%削減 焼津市 温室効果ガス排出量 第3次基本計画 五つの環境目標 策定
焼津市は本年度から2032年度までを期間に設定した「第3次市環境基本計画」を策定した。「2050年ゼロカーボンシティ」実現を目指し、五つの環境目標を盛り込んだ。温室効果ガス排出量について、基準年度(13年度)と比較し、30年度までに46%、50年度までに100%削減を掲げる。 望ましい環境像に「『みんなの行動が未来をつくる!』豊かな自然と共生するまち・やいづ」と設定。「循環型社会をつくる」や「自然共生社会をつくる」といった五つの目標に、市、市民や事業者それぞれが取り組む11の方針を記した。 具体的には、市の再生可能エネルギー推進施策として、公共施設への太陽光発電設備設置の推進を盛り込んだ。市
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防災ポータルサイト開設 焼津市 避難情報 一目で
焼津市は市内の防災情報を収集できるポータルサイトを開設した。避難所の開設状況を地図上で表示したり、市発令の避難情報をリアルタイムで確認できたりする機能を持たせた。災害時に必要な情報を視覚的に分かりやすく表示することで、迅速な情報収集を可能にし、素早く正確な避難行動につながると期待する。 サイトは市のホームページや公式LINE(ライン)を通じて閲覧できる。地図上に市内56カ所の避難所をアイコンで表示。開設されると灰色から緑色に変わる。避難所が混雑すると黄色、満員は赤色とリアルタイムで知らせる。 土砂災害や浸水関連といった避難情報が発令されると、指定箇所を色分けする機能も持っている。 市は今後、
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「恋人の聖地」動画でPR やいづ親善大使 SKE青木さん出演 期間限定公開 全方位パノラマ、一緒に巡る臨場感
焼津市はやいづ親善大使でSKE48メンバー青木詩織さんが「恋人の聖地」として認定された市内海岸を中心としたスポットを紹介する360度全方位のパノラマ動画を製作した。視聴者が映像を操作しながら、青木さんと一緒に巡っている感覚を味わえる。7月6日まで市公式ユーチューブチャンネルで公開している。 題名は「おしりんと行く恋人の聖地in焼津」。動画は8分43秒で、JR焼津駅前の足湯を出発点に、深層水ミュージアム、親水広場ふぃしゅーな、アクアスやいづなどを経由し、恋人の聖地モニュメントにたどり着く流れとなっている。 今回の動画は、2020年10月にプロポーズにふさわしいロマンチックなスポットとして認定さ
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「デジタル塾」人材育成へ 高校生にシステム通し伝授 「焼津PORTERS」で講座
焼津市中港のワーケーション施設「焼津PORTERS」で14日、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化支援に取り組むナカタケテック(東京都)によるDX人材育成のための「デジタル塾」が始まった。第1弾として、焼津水産高の模擬会社「魚国」の生徒が6月まで、業務のデジタル化について学ぶ。 初回講座は魚国の生徒5人が、講師の顧文博ナカタケテック取締役から、DXの基礎知識や国内の現状、米マイクロソフトの企業向けサービス「オフィス365」について学んだ。顧取締役や山松水産(同市利右衛門)の担当者が、プログラミングの専門知識がなくても使える「ノーコード・ローコード」方式でのシステム構築の実例
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焼津のイメージ パッケージに ハットリ製茶が新商品に採用 魚・茶・すし…静岡デザイン専門学校生考案
焼津市三ケ名のハットリ製茶は今春にも、静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)の学生がデザインしたパッケージ入りの商品詰め合わせセット「やいづものがたり」を販売する。魚や茶、富士山、すしといった焼津をイメージした作品を煎茶や紅茶のティーバッグ、コーヒーのドリップパックを入れるパッケージデザインに採用した。 服部えり子代表取締役が、若い人が抱く焼津のイメージを商品パッケージのデザインにしたいと企画。昨年末に同専門学校の学生に募ったところ、103点が集まった。服部代表や焼津市、市観光協会などの職員で審査し、採用作品10点を選んだ。作品ではカツオやマグロといった魚の登場する頻度が高い一方で、灯台や花火も
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「いちまる」焼津の水産品魅力全国に ECモール「網元」開設へ おいしい食べ方も紹介
焼津市の食品水産業「いちまる」は市内の水産加工業者の商品を横断的に取り扱うEC(電子商取引)ショッピングモールを開設する。漁業に関する豆知識、歴史、おいしい食べ方といった港町の常識を記事で紹介するコーナーも設け、まちの魅力を発信し、商品の購入につなげる。7月末のオープンを目指し、準備を進めていく。 サイトの名称は「焼津の網元」。取扱商品は地元主力のカツオ、マグロから始め、サバや黒はんぺん、サクラエビと広げていく計画。既にかつお節製造販売新丸正など数社が趣旨に賛同し、参加するという。 水産都市の魅力を発信する記事も複数用意する。いちまるの若手社員らでつくる「網元探検隊」が漁師のこだわりや
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焼津市 ドローン講習機関に パイロット育成 国交省へ登録 民間と協定締結
焼津市が小型航空機(ドローン)の操縦者技能証明を取得するための講習機関として、国土交通省に登録された。これまでに培ってきたノウハウを生かし、国の技能証明を取得するレベルの知識と技能を兼ね備えたパイロットを育成する。10日には全国に講習所を展開する「日本無人航空機免許センター」(東京都)と教材提供に関する協定を結んだ。 ドローンを巡っては、航空法改正に伴い、国家資格制度が創設された。今回登録された市の講習機関は自動車運転免許でいう自動車学校に該当する。市は2016年に職員によるドローン隊「ブルーシーガルズ」を創設し、操縦技術を持った多くのパイロットを育ててきた。こうした実績が認められて、民間事
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焼津の味 マルシェで堪能 「いちまる」30店参加
焼津市の食品水産業「いちまる」は8日、恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」を同市浜当目の食品工場で開いた。9日まで。同社のふるさと納税返礼品の試食・販売コーナーも設けられ、大勢の買い物客でにぎわった。 今回は新規3店を含む30店が出店した。新規の一つかつお節製造販売新丸正は主力の削り節やだしを販売した。いちまるが出品したふるさと納税返礼品は「天然まぐろ三種の生タタキ」。昨年12月のスペシャルイベントで試食コーナーを展開したところ、購入を求める声が多く寄せられ、数量限定で販売も行った。 「スペシャルイベント」はコロナ禍で影響を受けた地元を盛り上げたいと2020年12月から始まった
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「およんな広場」で憩いを 菓子販売、カフェも 焼津「かしはる」
焼津市の和洋菓子製造販売「かしはる」が8日、西焼津総本店(同市小柳津)の敷地に憩いのスペース「およんな広場」を開設する。遊休施設を活用し、パイ菓子やソフトクリームの販売コーナー、ステージ付きのイベントスペースを設けた。3月末には店舗の一部を改修してカフェがオープン。多くの車が行き交う道路沿いの立地も相まって、西焼津地区のにぎわい創出を目指す。 およんな広場はもともとタクシーの詰め所だった屋根付きの施設に、店舗スペースやレンタルルームを整備した。屋根下の広々とした駐車スペースはイベント会場として開放する。キッチンカーが止まることも想定し、電源を備えている。 オープンしたカフェ「豆治」は地元
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記者コラム「清流」 初の花粉症 感じたこと
3月初旬。突然、鼻水が止まらなくなり、目がかゆく、のどにも違和感が生じた。人生初の花粉症になった。マスク着用が任意になった時期だったが、外せなくなってしまった。花粉の飛散量を伝えるニュースはこれまで人ごとだったが、当事者になると、毎日チェックしてしまう。 その頃、取材先でも苦しんでいる人に多く出くわした。ある県外の人は「駅に降り立ったとたんに症状が出た」と訴えた。ある人は「花粉が飛び散る映像を見るだけで鼻がむずむずする」と切実に語った。 これだけ多くの人が悩んでいる現状を見ると、もはや社会問題のレベルと感じる。新型コロナの流行は落ち着きつつあるが、花粉から身を守るためにも、外出時のマスク
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生まれてからずっと伸ばし続けた 自分の髪 誰かの役に ヘアドネーションに臨む 篠原さん(焼津)小学校入学前に
焼津市五ケ堀之内の篠原紬希さん(6)が医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に臨んだ。小学校入学を控えた3月末、生まれてからずっと伸ばし続けた髪の毛にはさみを入れた。 篠原さんは3月30日に焼津市内の美容院で腰ぐらいまで伸びた髪を束に30センチカットした。医療用ウィッグメーカーのプロジェクトに送る予定。「自分の髪の毛が誰かの役に立つならばうれしい」とほほを緩めた。 篠原さんの家庭では5年前、兄の一冴さん(8)もヘアドネーションに参加した。母愛子さん(43)が職場の先輩から、ヘアドネーションについて聞いたのがきっかけだった。1歳ごろから伸ばした髪の毛を15センチほどカットし
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映画「ちひろさん」ロケ地マップに 有村架純さん登場シーンなど10カ所 「焼津の魅力知って」市観光協会
焼津市など静岡県内で撮影した米動画配信大手ネットフリックスで配信中の映画「ちひろさん」のロケ地マップが完成した。主演の有村架純さんが登場するシーンを中心とした市内撮影スポットを地図で分かりやすく紹介している。4日から市観光協会やロケ関連施設などで配布するほか、同協会のホームページから入手可能にした。 作品は海辺の町の弁当屋で働く有村さん演じるちひろが主人公の物語で、2月23日から配信している。焼津市内は重要な舞台の一つとして描かれ、昨年春ごろ撮影が行われた。 マップはA4判で市観光協会が制作した。焼津魚市場会館や焼津高、石津水天宮など市内10カ所のロケ地を掲載している。主人公の暮らす家や
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静岡人インタビュー「この人」 県内のまちづくり会議でファシリテーターを務める 原口佐知子さん(牧之原市)
牧之原市や磐田市、掛川市などで行われるまちづくり会議に話し合いを円滑化する「ファシリテーター」として参加する。2月末に終了した焼津市のやいづ未来まちづくり研修会では、市民からふるさとの将来像についての議論を導き出した。市民ファシリテーターでつくる団体代表。東京都出身。56歳。 ―ファシリテーターとして気をつけていることは。 「主催する自治体に実際に出向いて、歩いて、自分の目でまちの課題を確認する。話し合いの場では、各テーブルをくまなく回り、意見が交わし合えるような場に持っていくようにする。行政側、市民側どちらにも偏りすぎない中立な立場でいることも心がけている」 ―焼津市の研修会の様子は
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「悩みに寄り添う人間に」 静岡福祉大で入学式
静岡福祉大は4日、本年度入学式を焼津市本中根の同大で行った。社会福祉学部に120人、子ども学部に37人の計157人が入学し、福祉の道へ歩み出した。 入学生を代表して社会福祉学部福祉心理学科の石川桜花さん(18)=菊川市=が「コロナ禍で経験したことを学びにつなげ、精神や人間関係に悩みを持つ人に共感し、寄り添うことのできる人間になりたい」と決意を示した。 増田樹郎学長は大学が用意できることは一緒に答えを探していくことと示した上で「生涯かけて問い続けていく忍耐力をしっかりと身に付けてほしい」と述べた。 大学を運営する静岡精華学園の杉原桂子理事長は5年後の自分を想像してほしいと問いかけ、目標に
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小泉八雲、ヤマトタケル パネルに 浜当目散策マップも完成 常葉大生 焼津の魅力発信
常葉大の学生たちが制作した焼津市浜当目地区の散策マップ、小泉八雲とヤマトタケルを模したキャラクターのパネルが完成した。那須野絢子助教の呼びかけに応じた10人の学生が昨夏から地区を訪ね歩いたり、歴史を学んだりして作り上げた。マップとパネルは市内に設置、配架し、観光客に魅力を発信していく。 マップとキャラクターパネルの制作活動は、国の登録有形文化財「原田家住宅」にできた古民家カフェの営業開始をきっかけに始まった。メンバーは外国語学部、造形学部に所属する1年から3年生。 完成したマップでは、学生たちが地区を歩いて調べた名所や史跡、グルメスポットといった情報をイラストや写真を使って紹介している
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潮風背に焼津路駆け抜ける みなとマラソン、6千人超エントリー
春の焼津路を駆け抜ける「焼津みなとマラソン」(実行委主催)が2日、焼津市の焼津新港を発着点に開かれた。約6100人の市民ランナーがエントリーし、潮風を背に快走した。 ハーフ、10キロ、3・4キロ、2キロの各部で健脚を競った。スタート地点近くの沿道には大勢の市民が集まり、「頑張れ」などとエールを送りながら、ランナーたちの出発を見送った。 今回の参加資格は、前回と異なり県内在住者に限らなかったことから、前回に比べて約600人を上回るランナーのエントリーがあった。焼津特産のカツオが当たる「飛び賞」も設けられ、さかなのまちをアピールした。 「大学対抗ペアマラソン」も同時に開催し、駅伝競技の強豪
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ステージイベント4年ぶりに復活 焼津みなとまつり、吹奏楽やお笑いライブ 「駿河丸」公開も
焼津市の漁港三大祭りの一つ「焼津みなとまつり」(実行委主催)が2日、同市の焼津漁港で開かれた。4年ぶりにステージイベントが復活し、地元吹奏楽団の演奏やお笑いライブなどで場内を盛り上げた。 会場内の特設ステージでは、焼津市民吹奏楽団が今月の定期演奏会で披露する楽曲を中心に、手拍子を交えながら、演奏した。市のPR役やいづマリンレディの3人は、昨年完成した公式イメージソングを歌った。県の沿岸・沖合漁業指導調査船「駿河丸」の一般公開も行われ、大勢の親子連れが船内を探索した。 このほか、新鮮な魚や水産加工品を販売するブースが並び、人気の商品を買い求める客で行列ができた。地場産品が当たる抽せんコーナ
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幹部昇任者らに辞令交付 焼津市消防団
焼津市消防団は1日夜、幹部昇任者らへの辞令交付式を市消防防災センター(同市石津)で行った。 岩本操団長が分団長、副分団長に昇任する4人、退団する幹部2人にそれぞれ辞令書を交付した。岩本団長は「この3年はコロナ禍で団の運営に苦労したと思う」と退団する幹部に謝辞を述べた。中野弘道市長は「地域住民の安全安心のため、消防団員として力を発揮してほしい」と呼びかけた。 このほか、日本消防協会功績章を受けた団員に表彰を伝達した。本年度の新入団員は21人。
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すっきりした味わい かつお節×コーヒー 焼津の久保山さん「地元食材の魅力広めたい」
焼津市のコーヒー小売業久保山恵里さんがコーヒーのドリップバッグにかつお節を入れて味わう「鰹節珈琲」を製作し、販売を始める。かつお節の魅力を広めたいと開発に着手し、試行錯誤の末、商品化にこぎ着けた。 鰹節珈琲はコーヒーのドリップバッグ3個、同市のかつお節製造販売新丸正の削り節「駿河ふぶき」2袋で一式。コーヒー豆は自家焙煎(ばいせん)でかつお節に合わせ、すっきりした飲み心地になるよう仕上げた。かつお節は上品な風味が特徴の本枯節。コーヒーに入れることでさわやかな香りとうまみが味わえる。 久保山さんが開発に着手したのは2年前。かつお節を粉末状にしてコーヒーに混ぜるなどさまざまな手法を試した結果、
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物価や子育てなど討論 県議選焼津市選挙区 立候補予定の4氏
静岡県議選(31日告示、4月9日投開票)焼津市選挙区の立候補予定者による公開討論会(焼津青年会議所主催)が28日夜、焼津文化会館(同市三ケ名)で開かれた。自民現職の良知淳行氏(58)、無所属現職の諸田洋之氏(56)、無所属元職の塚本大氏(48)、自民新人の松島和久氏(63)が登壇し、物価高騰や子育て支援、観光政策の各テーマで意見を交わした。 良知氏は子育て支援に関連し、焼津水産高の校舎建て替えやふじのくに子ども観光大使といった自身が力を注いできた事業を紹介し、実行力を強調した。 諸田氏は県の発信力不足から県民に認知されていない事業や補助制度を指摘し「機能しているのか、効果があるのかどうか
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「焼津水産ブランド」新たにジャーキーとフレーク登録 4月で計56品に
焼津商工会議所は27日、焼津水産ブランドの認定証授与式を焼津市焼津の同商議所会館で行った。新たに2商品を登録し、認定商品は4月1日時点で56商品になる。 認定されたのは、マルツマエダ商店の「焼津ソフトジャーキー」、三共食品の「ホワイトミートフレーク まぐろオリーブ油漬」。 公募された一般消費者20人による一般審査、専門家による審査を経て、同商議所内の市水産業クラスター協議会が認定した。 その後に開かれた通常議員総会で2023年度から25年度までの中期行動計画を承認した。計画では、産業振興施策の推進など4項目の施策が盛り込まれ、成果目標の一つとして、コロナ禍前(19年)に比べて利益が維持
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魚種や重量、AIが選別 焼津漁協が導入検討 カツオ盗再発防止に期待も
焼津漁業協同組合(焼津市)は水揚げされた魚の魚種や重量を人工知能(AI)を使って選別するシステム導入の検討に入った。29日までの関係者への取材で分かった。4月からカツオを中心に魚のデータ収集作業を進め、システム本格稼働に備える。長年の課題だった水揚げ作業の担い手不足解消を図るとともに、カツオ盗難事件の再発防止策としての効果に期待する。 システムを開発したのは製造機械メーカーのイシダテック(同市)。計画案では、水揚げされた魚を選別するためのレーンに2台のカメラを設置。AIが撮影した画像データを元に魚種、重量を判断し、仕分けていく。 焼津漁協とイシダテックは昨年9月、水揚げ作業の自動化に向け
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本番に向け 音色合わせ 焼津市民吹奏楽団 16日定演 クラシックやポップス披露
焼津市民吹奏楽団は4月16日に焼津文化会館(同市三ケ名)で「第45回定期演奏会」を開く。本番まで1カ月を切りこのほど、団員らは音楽監督望月洋次郎さんの指揮に合わせて、事前練習を実施した。 定期演奏会は毎年4月に実施。同団では、夏の吹奏楽コンクールを見据えた重要なイベントとして位置づけている。「クラシックオリジナルステージ」と「ポップスステージ」の2部構成で、コンクールの課題曲や昭和時代のヒット曲、アニメや映画音楽といったさまざまなジャンルの曲を披露する。 団員は10~60代の焼津市、藤枝市などのアマチュア音楽家ら55人。ここ数年は清流館高(焼津市)吹奏楽部との交流活動に力を入れていることもあ
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最高賞に「磯自慢」と「開運」 清酒鑑評会に62点 磯自慢は4年連続
静岡県酒造組合は24日、新酒の出来を評価する県清酒鑑評会を沼津市の県工業技術研究所で開いた。最高賞の県知事賞は純米吟醸酒の部で磯自慢酒造(焼津市)の「磯自慢」、吟醸酒の部で土井酒造場(掛川市)の「開運」がそれぞれ輝いた。 今回は純米吟醸酒の部で19場38点、吟醸酒の部で13場24点が出品し、県内の杜氏(とうじ)や研究者らが香りや味わいなどを審査した。 「磯自慢」は昨年度に続き2年連続で純米吟醸酒の部で県知事賞。2021年度の吟醸酒の部を含めると4年連続の受賞となった。
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食べたい魚の店一目で 焼津市「データ分析サイト」に新サービス 公開情報可視化
焼津市が運営する一般公開の統計情報を可視化した「データ分析サイト」に新たなサービスが加わった。カツオやマグロといった魚を扱っている店や、町丁目単位の人口密度といった情報を色やグラフ、地図で紹介する。 新たに始まったサービスは四つで3月中旬から公開している。マグロ、カツオ、サクラエビなど6種類の魚から一つを選択すると、地図上に販売や食事ができる店舗が点で示される。気になる店舗にカーソルを持っていくと、詳細な情報を閲覧することができる。 このほか、市内8地区ごとの2013年から22年までの人口推移をグラフで示したり、町丁目単位の人口密度を色で表したり、市内公園の面積を東京ドームやシーガルドー
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翠富士の健闘に拍手 地元焼津でパブリックビューイング
大相撲春場所で優勝争いに加わった焼津市出身の翠富士関の取組を放映するパブリックビューイングが25日、同市役所で行われた。市民らが詰めかけ、単独首位に立つ小結大栄翔関との大一番を固唾(かたず)をのんで見守った。翠富士関は敗れて優勝を逃したが、地元力士の健闘に大きな拍手が送られた。 市役所1階会議室に設置された大画面スクリーンの前には、市民ら約50人が集まった。「がんばれ!翠富士」と書かれた緑色の小旗を手に声援を送った。突き倒しで黒星を喫したが、市民から「よく頑張った」との声が上がった。 家族で取組を見守った静岡市清水区の氏家美保さん(35)は「夢を見せてくれてありがとう」と述べた。静岡県相
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志太中央幹線が一部開通 藤枝市左車工区 周辺道路と接続、渋滞緩和
志太地域を南北に貫く「志太中央幹線」の藤枝市左車工区区間466メートルが25日開通し、関係者による記念式典が行われた。国道1号バイパスから県道島田岡部線(旧国道1号)へのアクセス向上が図られ、周辺道路の渋滞緩和も期待される。 都市計画道路天王町仮宿線交差点から旧国道1号までを暫定2車線で結ぶ。工事着手は2013年度。将来的に4車線化する見通し。国道1号バイパス薮田西インターから旧国道1号までの区間2・6キロが1本の道路で利用可能になった。 式典には地元関係者ら約50人が参加した。北村正平藤枝市長は「地域の利便性に寄与すると確信している」と道路開通の重要性を強調した。 志太中央幹線は国道
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かつお節製造 間近で見学 焼津市自主運行バスツアー 産業、観光スポット巡る
焼津市は23日、自主運行バスで市内の産業、観光スポットを巡るツアーを行った。今回の舞台は大井川地区。参加者は水産加工メーカー「シーラック」の大井川工場(同市高新田)でかつお節の製造過程を見学したり、地区を散策したりして楽しんだ。 参加した16人は最初に同社社員からかつお節の作り方について説明を受けた。カビをつけて、うまみを引き出すことや何度も天日干しにするといった製造法を真剣な表情で聞き入っていた。 その後、敷地内3カ所の建物を巡った。かび付けのために湿度80%台に保たれた保管庫の中に入ったり、商品の梱包(こんぽう)作業を見学したりして、市場に届けられるまでの流れを確認した。 ツアー
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焼津の観光活性策提言 「さかなのまち」体験拠点案示す 商議所青年部
焼津商工会議所青年部は観光をテーマとする政策提言書を取りまとめた。「さかなのまち」を体験できるアウトドアパークの開発や水産加工品を「おつまみ」として着目した集客イベントの開催といった観光活性化策を提言項目として盛り込んだ。15日に同青年部の森川和弘会長ら幹部が焼津市役所を訪れ、中野弘道市長に提出した。 提言書では、焼津さかなセンターに匹敵する新たな集客エリアとして、焼津漁港親水広場ふぃしゅーな(同市鰯ケ島)周辺に釣りやバーベキュー、キャンプを体験できる一大拠点の整備案を提示した。このほか、なまり節やサバ、かまぼこ、ツナといった水産加工品を一堂に集めたイベント開催も盛り込んだ。 市内の年間観光
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記者コラム「清流」 マスクなき晴れやかな春
ある小学校の1年間を振り返った思い出の写真。遠足といった楽しい一コマなのだが、被写体の児童はマスク姿で感情が全く読み取れない。感染症対策だから仕方がない。とはいえ、先生や周囲は子どもたちの変化を察することができるのか。心配になった。 マスク着用のルールが変わった。基本はその場の状況に合わせての自己判断となった。商業施設や飲食店でパーティションも取り外され、コロナ禍前に戻りつつある。 マスクをせずに施設に入る。仕切りを気にせずに酒を酌み交わす。互いに顔をさらけ出して会話をする。子どもたちの写真にもさまざまな表情が写し出されるだろう。当たり前の事が堂々とできる。今年の春は晴れやかだ。 (焼津
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漢検2級 小6で合格 焼津の佐野友莉さん目標達成 母の協力も
焼津市の小学6年生佐野友莉さん(12)が高校卒業レベルに匹敵する漢字検定2級に合格した。「小学生のうちに2級合格」と目標を掲げ、どんなに疲れていても毎日問題集に取りかかる時間を設け、試験に備えた。母加奈子さん(40)の協力もあって、悲願を達成した。 友莉さんは漢字検定2級の試験を受けたところ、200点満点中190点で合格ラインを悠々超える成績を収めた。漢字検定は小学3年の時に友人たちと一緒に受け始めた。最初に8級を取得すると、持ち前の探究心に火が付き、難しい漢字を習得することが楽しくなった。小5で6級と5級、小6になると4級、3級、準2級と一気にステップアップした。 2級の試験は合格ライ
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若者視点で課題解決へ 焼津 19日まで「サトヤマカイギ」
学生や事業主、地域住民といった若者が地域課題解決に向けたアイデアを出し合う「焼津サトヤマカイギ」(焼津市主催)が17日、同市内で始まった。参加者は19日までの3日間、グループでの討議や市内のフィールドワークなどを通じて、与えられたテーマについての解決案を練り上げる。 高校生や大学生をはじめ、県内外の事業者など約40人が参加。「市内のコワーキングスペースの利便性向上」「企業版ふるさと納税を活用した魅力的な事業組成」の二つのテーマについて、若者らしい視点で解決策を考えていく。 初日に焼津PORTERS(同市中港)で行われたイベントでは市商工課の鈴木展明さんが市内の課題や現状を説明したほか、い
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「魚河岸ルック」減少心配 「うおがしんぶん」11号ようやく発行 焼津の塩川新聞舗
焼津市の塩川新聞舗が制作する「魚河岸シャツ」の魅力を伝えるタブロイド紙「うおがしんぶん」の第11号が今月発行された。コロナ禍で夏の着用シーズンに外出機会が少なくなったことも相まって「魚河岸ルック」の市民が減少傾向に。掲載する写真の集まりにも反映し、発行が例年よりも大幅にずれ込んだ。塩川彰社長は「焼津の文化が下火になりつつあり心配」と危機感を募らせる。 「うおがしんぶん」は2012年から毎年11月ごろに発行している。市民から募った魚河岸シャツ姿の写真を掲載し、同店の新聞購読者に配布している。 11号はさまざまな色や柄のシャツを着こなす市民の写真24枚を掲載している。写真は毎年50枚ほど集ま
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焼津拠点にワサビ研究 誰でも栽培 実現目指す NEXTAGE代表/中村拓也氏【本音インタビュー】
焼津市の製造機械メーカー本社敷地に、デジタル技術を駆使したワサビ栽培の実現を探る研究施設を立ち上げた。栽培にテクノロジーを取り入れることで、誰でもできるようにシステム化を狙う。研究目的や将来像について聞いた。 ―具体的に何を研究するのか。 「施設はメーカーの提供した広さ25平方メートルのコンテナ。気温や二酸化炭素(CO2)、照明といった指標を軸に、あらゆる条件に置くことで、最適な環境は何かを探っていく。成長管理システムを導入し、人工知能(AI)が撮影した栽培したワサビの画像データから成長度合いや剪定[せんてい]のタイミングを判定する。実証していく中で、適合していると判断したら、栽培技術と
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潮風グリーンウォーク整備 焼津市、25年度完成へ
焼津市の中野弘道市長は10日の市議会2月定例会一般質問で、同市南部の海岸に整備している堤防や散策路「潮風グリーンウォーク」の吉永放水路から大井川港までの区間について、2025年度の完成に向けて整備する方針を明らかにした。吉田昇一氏(凌雲の会)への答弁。 潮風グリーンウォークは栃山川から大井川港まで約5キロ区間。海岸堤防を津波が乗り越えても破堤しにくい粘り強い構造に変え、堤防陸側を盛り土し散策路として整備している。これまで吉永放水路までの約4・5キロ区間で堤防が完成している。 市によると、残る区間約0・6キロについては、海岸堤防と堤防陸側の盛り土部分いずれも市が整備を担う。本年度から海岸堤
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焼津観光予約サイト刷新 23年度から コンテンツ充実図る
焼津市観光協会が運営する市内の体験型イベントを予約できるサイト「meetsヤイヅ」が新年度、リニューアルする。情報量を充実させたほか、カード決済可能にするなど利便性の向上も図る。 同サイトは2021年度から運用していたが、コロナ禍で体験型イベントが実施されない事態が相次ぎ、掲載する情報がほとんどない状態が続いた。22年秋ごろにイベント再開の機運が盛り上がったことから、サイト機能の見直し作業を進めていた。 サイトでは、これまでは定期開催のイベント案内が、その回終了後に消えてしまっていたが、更新後は継続的に掲載するように変更する。予約時の会員登録も廃止し、誰でも自由に使えるようにする。 新
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焼津恩泉で浮かべる「感謝の言葉」 キャンペーン第2弾 水で文字現れるレター配布
焼津市は9日から、水に浮かべると文字が現れるウオーターレターを市内の焼津温泉供給施設でプレゼントする。焼津温泉の魅力を発信する「焼津『恩』泉キャンペーン」の第2弾として企画。市観光交流課では普段言えない感謝の思いをウオーターレターで伝えることで、関係性が深まり「温泉利用のきっかけになれば」と狙いを示す。 下部に「焼津恩泉」と記された台紙にメッセージを油性ペンで書き込み、その上にシールを貼る。シール部分を水でぬらすと、隠していた文字が浮かんでくる仕掛けになっている。 配布するのは、元湯なかむら館、エキチカ温泉・くろしお、サンライフ焼津の3施設。2人以上の利用者グループの希望者に贈呈する。各
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焼津市 ワーケーション施設充実 新しい働き方で集客期待【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案③】
中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化支援に取り組むナカタケテック(東京都)は5月にプレオープンする焼津市のワーケーション施設にサテライトオフィスを置く。焼津市内の企業ではDX化への関心が高まっているが、ノウハウ不足など課題が多い。事業主の悩みに即座に応えるには直接出向く方が早いと、都内と別に拠点を構える。 ナカタケテックの顧文博取締役(31)は、支援先には直接出向くスタイルを取ってきた。リモートでは専門知識がないと伝わりにくく、とりわけ中小企業は理解までに何日も必要なケースが多いという。「直接出向いて対応した方がスムーズに進む」と語る。サテライトオフィスを志太榛原地区のDX
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焼津とモンゴル スポーツ交流寄与 母国「功労勲章」を受章 ヤンジカさん(市職員)喜び報告
焼津市スポーツ課のヤンジカ・ソラ主査が7日、モンゴルの上位国家勲章にあたる「功労勲章」の受章を中野弘道市長に報告した。およそ6年間にわたり、焼津市とモンゴルのスポーツをきっかけにした交流関係を築いてきた功績が認められた。 ヤンジカさんは2016年12月から市職員として勤務。東京五輪・パラリンピックでモンゴル代表選手の事前合宿に向けた準備や、焼津市とモンゴルとの交流活動に携わってきた。こうした両国の外交関係における功績が認められ、受章につながった。 中野市長はヤンジカさんのこれまでの功績をたたえ「焼津にとっての誇り」と受章を喜んだ。ヤンジカさんは着任当初戸惑いも多かったと振り返り「みなさん
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焼津温泉「総選挙」4連覇 リフレッシュ部門 記念に入浴剤配布
焼津市の天然温泉「焼津温泉」が全国の温泉地を対象にした人気投票「温泉総選挙2022」のリフレッシュ部門で4年連続1位に輝いた。これを記念して、市のPR役やいづマリンレディの3人が5日、同温泉の成分を基に作った入浴剤をサンライフ焼津(同市中港)の利用者に配布した。 配布した入浴剤は「焼津『恩』泉キャンペーン」の特製パッケージで、「応援ありがとうございました」と感謝のメッセージを記したシールが貼られている。3人は施設入り口で「4連覇」と書かれたメッセージボードを掲げながら、入浴剤を手渡した。 温泉総選挙は昨年11月から2月15日まで行われ、ウェブ投票や温泉地現地での投票、ツイッターやインスタ
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避難所開設、受け入れ確認 段ボールハウス組み立ても 焼津・大富第19自主防災会 初動訓練
焼津市の大富第19自主防災会は5日、避難所開設訓練を黒石小(同市大住)で行った。地域住民が同会で策定したマニュアルに沿って、避難者を受け入れるまでの流れやそれぞれの役割を確かめた。 同日午前9時から市内で行われた「災害時初動訓練」に合わせて実施した。同会内で割り当てられた避難所開設役員が参集し、学校内の防災用倉庫にある資機材や、主に避難者の車両宿泊エリアとなるグラウンドを確認した。 その後、体育館で段ボールのベッドや間仕切り、パイプを組んで段ボールをはめ込む「ハウス」を実際に組み立てた。非常用電話の設置箇所も確認した。 同会では、避難所の開設から生活管理までを盛り込んだマニュアルを策
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焼津発キャンプ飯ずらり 統一ブランドで14社展開へ サバやカツオ使用、長期保存も
焼津市内の事業者が地元の強みの一つ食品加工技術を活用して開発した「キャンプ飯」が4日、同市中港の焼津PORTERSで行われたイベントでお披露目された。14社が自社の強みをいかして、手軽に調理できて、長期保存可能な新商品が出そろい、来場者の注目を集めた。商品は「やいづキャンプ飯」という統一ブランドで展開する予定。 焼津PORTERSマーケットの一環で実施した。会場にはあまる斎藤商店やいちまる、シーラック、福一漁業、川直といった市内事業者がサバやカツオ、マグロを使って開発した、キャンプで使える商品が並んだ。 ソロキャンパーに焦点を当てた商品も見られた。キャンプ飯の自社独自ブランドを立ち上げた
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医療現場での活躍誓う 焼津・静岡県中部専門学校で卒業式
焼津市東小川の組合立県中部看護専門学校で4日、卒業式が行われた。県中部の35人が卒業証書を受けて、思い出の詰まった学びやを巣立った。 卒業するのは焼津、藤枝、牧之原、吉田など各市町に住む3年生の男女35人。友山真校長が一人一人に卒業証書を手渡した。 卒業生代表の答辞で、押尾奈奈さん(焼津市)が入学直後にコロナ禍になって不安になったことを明かしながら「苦しい3年間を乗り越えられたのはクラスメートのおかげ」と述べた。 その後、卒業生の代表生徒が担任、事務職員、保護者、クラスメートそれぞれに思い出を振り返りながら、感謝の言葉を掛けた。 卒業後、焼津市立総合病院や藤枝市立総合病院など主に地域
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最先端技術でワサビ栽培 AI活用 都内の農業ベンチャー、焼津に研究施設
農業ベンチャーのNEXTAGE(ネクステージ)=東京都=はこのほど、焼津市の製造機械メーカー、イシダテックの本社敷地内に、デジタル技術を駆使したワサビ栽培の実現を探る研究施設「静岡R&Dセンター」を設置した。人工知能(AI)などを活用し、ワサビの成長を管理するシステムや最先端の衛生管理装置を導入し、実用化に向けてデータを収集する。 広さ25平方メートルのコンテナ内に、ワサビの栽培棚4台を設置した。棚は発光ダイオード(LED)照明や二酸化炭素(CO2)といった管理する指標や生育条件の異なる二つのグループに分かれ、さまざまな条件を置くことで、成長に影響を及ぼすかを見極めていく。 成長管理シス
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晩茶研究会がグランプリ にっぽんの宝物・ドリンク部門 焼津市長に報告
焼津市の長峰製茶が中心となって活動する「晩茶研究会」が開発した商品が、「にっぽんの宝物JAPAN大会2022―23」(同事務局主催)のドリンク部門でグランプリを獲得した。1日に同製茶の多々良高行社長らが市役所に中野弘道市長を訪ね、受賞を報告した。 受賞商品は「スパークリングティーbodhi(ボーディー)」。晩茶のノウハウを生かした乳酸発酵茶を原料としたボトリングティー。蜂蜜やかんきつを思わせるような香りが特徴。大会の審査では健康とノンアルコール需要に合って、静岡茶の新たな展開になり得ると評価された。 多々良社長は魚とも相性の良い味となっているとし「受賞をきっかけに地域活性化につながれば」
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核廃絶訴え平和行進 ビキニ事件69年、焼津 久保山さん悼み4年ぶり
1954年に米国が太平洋ビキニ環礁で実施した水爆実験で焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」など多くの漁船や現地住民が被ばくした「ビキニ事件」から69年を迎えた1日、焼津市内で核兵器廃絶を訴える平和行進が4年ぶりに行われた。 原水爆禁止県協議会などでつくる実行委員会の呼びかけで、JR焼津駅前には県内外から平和団体関係者らが集まった。参加者は核兵器廃絶を訴える横断幕や旗を掲げながら、被ばく半年後に亡くなった第五福竜丸元無線長・久保山愛吉さんの墓がある同市浜当目の弘徳院を目指して歩いた。 核兵器を巡っては、ウクライナに侵攻したロシアが使用をちらつかせ、国際情勢に緊張をもたらしている。国連の
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焼津の食「漁師との信頼重要」 料理人ら語る 水産高生と座談会も
焼津市城之腰のゲストハウス「庭の宿『帆や』」で28日、焼津の食をテーマにしたトークイベント(静岡新食文化共創機構主催)が開かれた。市内で活躍する3人の料理人や職人が、愛知県や山梨県、大阪府などからの観光客に食文化の魅力について語った。 パネリストは、サスエ前田魚店(同市西小川)の5代目前田尚毅さん、フレンチレストラン「馳走 西健一」(同市西小川)のシェフ西健一さん、「茶懐石 温石」(同市本町)の店主杉山乃互さん。 前田さんは良い食材を確保するために漁師との信頼関係の重要性を強調した。コロナ禍でレストランといった買い手が減っていく中、「魚を買いたたかないようにした」ことが関係構築の分岐点
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踊ろう!黒はんぺん音頭 地域PRソング軽やかに 焼津で出前教室
焼津市三和公会堂(同市三和)で25日夜、地域のPRソング「黒はんぺん音頭」に合わせた踊りの出前教室が開かれた。受講した地域住民が、音頭の振り付けを担った「智美子ときずな会」のメンバーから踊りの手ほどきを受けた。 受講したのは大富地区の地域総合スポーツクラブ「トミーズスポーツクラブ」の群舞の会のメンバー26人。きずな会のメンバー12人が見本を示しながら、一緒になって踊りを教えた。 きずな会の智美子さんは、誰でも踊れるよう振り付けに工夫を施したことを踏まえ「みんなで踊って焼津を黒はんぺんで盛り上げよう」と呼びかけた。 「黒はんぺん音頭」は、やいづ親善大使の港八郎さんが作詞し、1月に完成した
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焼津市「恩」泉キャンペーン 入浴剤で家族に感謝伝える 小中生に配布、パッケージにメッセージ記入
焼津市は22日、焼津温泉の魅力を発信する「焼津『恩』泉キャンペーン」を実施した。第1弾として同温泉の成分構成を基にした入浴剤「やいづの湯」のオリジナルパッケージを作成。市内小学6年生と中学3年生に配布した。 オリジナルパッケージは、「感謝を伝える『焼津恩泉』」と書かれていて、上部にメッセージを自由に書き込むことができる欄を設けている。 焼津東小(同市栄町)の6年生のクラスでは、児童たちがパッケージのメッセージ欄に家族への感謝の思いを記入した。「ご飯作ってくれてありがとう」「洗濯いつもしてくれてありがとう」などと書き込んだ後、友だち同士で内容を披露し合った。両親への感謝の気持ちをしたため
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富士山絶景スポット巡る 焼津でウオーキングイベント 小泉八雲ゆかりの地も
「富士山の日」の23日、焼津市内で富士山の絶景スポットと小泉八雲ゆかりの地を巡るウオーキングイベントが行われた。参加者はボランティアガイドの案内を受けながら、港周辺や神社仏閣を訪ねて歩いた。 参加者は「やいづ観光案内人の会」のガイドに先導されながら、船玉浦神社や浜通り、焼津港、焼津神社、焼津小泉八雲記念館といった市内のスポットを巡った。 市内の富士山眺望スポットの一つ深層水ミュージアム屋上では、ガイドから富士山と八雲の関わり合いなどについての解説を聞きながら、駿河湾の先に位置する富士山を見つめていた。あいにく雲に隠れて完全な眺めではなかったが、写真を撮影するなど思い思いに過ごした。 や
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生け花通じ国際交流 海外出身者を優しくサポート 焼津で「春」テーマに体験
焼津市国際友好協会と市日中友好協会は19日、外国にルーツを持つ市民と日本人が交流する国際理解講座を市役所で開いた。中国やフィリピン、ブラジル出身者たちと日本人が生け花体験を通じて、コミュニケーションを深めた。 3年ぶりの開催となった今回の講座は焼津おとな倶楽部市民講師飯塚登美恵さんを講師に招き、「春が来た」をテーマに、サクラやチューリップ、スイートピーといった花を使った生け花を体験した。 最初に飯塚さんが花の木の切り方や見せ方、挿し方を実践して説明。参加者はグループに分かれて、剪定(せんてい)ばさみを使って一つの作品を作り上げた。やり方に戸惑っている海外出身者に、日本人参加者が優しくサポ
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平和への思い作品に表現 最優秀、優秀賞を表彰 焼津平和文化賞
焼津市民が平和への思いを表現する「焼津平和文化賞」の表彰式が18日、市役所で行われた。各部門の最優秀賞、優秀賞の受賞者に中野弘道市長が表彰状を手渡した。 同賞は創作活動を通じて、市民の平和意識を高める取り組み。昨年8月から11月までに、「文字による表現」「絵画」「写真」の3部門で作品を募集したところ、中学生から90代まで計77点の作品が集まった。 表彰式で選考委員長を務めた静岡福祉大の増田樹郎学長は「市民の平和に対する並々ならぬ姿勢が平和文化賞にも息づいていると気付かされた」と感想を述べた。 応募作品は25日まで市役所1階の海街ホールで展示する。
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⚾村松琉 勝ち越し弾 焼津大富・和田・大井川が突き放す しんきんカップ静岡県中学選抜野球(焼津球場)
しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は18日、島田、浜岡、焼津の各球場で開幕し、1回戦8試合を行った。好投手を擁するチーム同士の一戦は、吉田(榛原)の主戦加藤大翔が完封し、掛川桜が丘(西部推薦)に競り勝った。焼津大富・和田・大井川(焼津)は村松琉王の勝ち越し本塁打で沼津三(沼津)に勝利。島田一・二(島田)は投打が機能し5―1で浜松積志(浜松)を振り切った。19日は悪天候が予想されるため、1回戦の残り8試合は23日に延期となった。 開会式に代わり、各球場で開幕を宣言する開始式が行われた。会場ごとに選手が第1試合前にグラウンドに整列。地元児童によ
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記者コラム「清流」 投票所に行きたくなるには
外に出ると遠くから何やら音が聞こえる。それも複数。自分のいる場所から離れたり、近づいたり。音の正体は選挙カー。焼津市議選の戦いの激しさを実感した。 車窓から発信する内容は、ひたすら名前を絶叫したり、自分の実績を訴えたり、出身校を強調したりと候補者それぞれ。熱心さは伝わるが、一票を託す判断材料になるのだろうかと首をかしげたくなった。選挙公報で候補者の政策を見ても、最大公約数的な内容が並び、違いを見いだすことが難しかった。 投票率の低さが問題になっている。「判断できない」からといって一票を投じるのをやめてしまってはいけない。ただ、投票所に行きたくなる仕掛けを考えないと根本的な解決にはならない
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焼津市一般会計577億円 2023年度予算案 将来投資に配分
焼津市は15日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比4・6%増の577億7600万円。市税の増収、ふるさと納税寄付金の増加を見込む。コロナ禍後を見据え、デジタル化や教育・子育てといった将来投資に重点配分した。 特別会計と企業会計を合わせた総額は5・2%増の1138億7600万円。24日開会予定の市議会2月定例会に提出する。 歳入の34%を占める市税は前年度当初比4%増の200億8千万円を見込む。個人市民税は景気回復に伴う給与所得増を反映し、5・7%増の74億3300万円、固定資産税は新増築家屋の増加に伴い2・8%増の92億7900万円。 ふるさと納税寄付金は増加傾向
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ビールかす与え、良質マダイ 焼津水産高が養殖実験 高騰の魚粉飼料、代替に道
焼津水産高(焼津市)が、養殖しているマダイにモルトフィード(ビールかす)を配合した飼料を与える実験を行い、通常の養殖マダイと同様の品質確保に成功した。飼料の主成分である魚粉は価格高騰で量の確保が課題となっている。専門家は今回の実験を通じて、ビールかすが魚粉の代替になる可能性が出たと指摘。飼料確保につながり、養殖業活性化に弾みがつきそうだ。 実験は昨年7月から2回に分けて行われた。サッポロビール静岡工場(同市)から製造過程で出たビールかす約20キロの提供を受けた。二つの水槽に入ったマダイに通常の飼料とビールかすを配合した飼料をそれぞれ入れた。一定期間経過した後に魚の重量や長さを測ったところ、
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焼津市「学校福祉部」新設へ 子ども・家庭支援体制強化
焼津市教育委員会は2023年度、学校生活に課題を抱える児童生徒やその家庭への支援を担う「学校福祉部」を新設する。教職員のみならず公認心理師や保健師、市長部局の職員を配置し、それぞれの専門分野の視点に立った手厚い支援体制を目指す。14日までに関係者への取材で分かった。 市教委は21年度に家庭・子ども支援課を設置し、ケースワーカーを中心に、不登校などの課題を抱えた児童生徒とその家庭の支援活動を展開してきた。ただ、支援を要する児童生徒が増加し、内容も複雑化する現状から、機能の分散や専門的人材の配置が課題となっていた。 新設する学校福祉部は、いじめや不登校、発達障害についての支援を行う「子ども支
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児童見守る鈴木さんと愛犬 入学前に“ごあいさつ” 焼津大井川地区
焼津市大井川地区の小学校で児童の見守り活動をしている同市の塾講師鈴木雅子さんとゴールデンレトリバー「ウォーク」が13日、大井川南幼稚園(同市吉永)と大井川西幼稚園(同市下江留)を訪れ、今春入学予定の園児たちと顔合わせした。 南幼稚園では、ウォークが年長児10人にごあいさつ。園児たちは鈴木さんの指導を受けながら、ウォークの頭や耳を丁寧になでると、一様に「かわいい」と感想を口にした。鈴木さんと一緒に英語で指示する練習もした。鈴木さんは「小学校で会えるのを楽しみにしているね」と呼びかけた。 16日までに大井川地区の幼稚園と保育園計3園を回る。鈴木さんとウォークの見守り活動は週1回ペースで、大井
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分析サイトの利用促進 焼津市スマートシティ事業 ロードマップ策定も
焼津市は2023年度、スマートシティ推進事業で展開する市民向けサービスの一つであるデータ分析サイトの利用促進に向けた取り組みを進める。同事業の在り方を官民で話し合い、今後搭載するサービスなどを盛り込んだロードマップも策定する。13日までに関係者への取材で分かった。 データ分析サイトは一般向け、企業向けとサービス内容が異なる。23年度に利用促進に力を入れるのは企業向けサービスで、市のふるさと納税データを基に、専門家が分析法やビジネスでのサイト活用法について助言する会合を開く予定。 また、23年度に策定するロードマップでは、搭載していくサービスについて関係団体や事業者を中心に効果や費用といっ
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焼津市 子ども相談支援一体化、乳幼児から小中生まで センター新設へ
焼津市は2023年8月をめどに妊産婦、子育て世帯、子どもの相談支援を担う「こども家庭センター」を新設する方針を固めた。児童福祉と母子保健に精通した専門スタッフを配置することで、組織をまたいだ情報共有の徹底や対応の迅速化を図る。改正児童福祉法で設置が求められている時期(24年4月以降)より前に、こどもと家庭に対する支援体制を整える。13日までに関係者への取材で分かった。 こども家庭センターは、保健センターの母子保健担当、こども相談センター、教育委員会の家庭支援担当のスタッフが連携し、乳幼児から幼稚園・保育園児、小中学生を支援する。新たに子どもに関する幅広い課題に精通した「統括支援員」を配置し
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低速EV導入、本格検討へ 焼津市23年度 市内回遊性を向上
焼津市は2023年度、低速の電気自動車(EV)「グリーンスローモビリティ」の導入に向けて検討を本格化させる。JR焼津駅と5月プレオープンのテレワーク拠点施設、焼津漁港といった拠点を結ぶことで、市内の回遊性向上を図る。13日までの関係者への取材で分かった。 グリーンスローモビリティはゴルフカートをベースにした車両で時速20キロ以上が出ない仕組みとなっている。焼津駅からテレワーク拠点施設に向かったり、施設利用者が市内を周遊したりするための手段としての活用が想定される。 駅や市役所、焼津漁港周辺にいくつかの停留所を設け、新しい移動手段としての活用を図っていく考え。23年度当初予算案に事業費1千
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焼津市テレワーク拠点 5月プレオープン 準備着々、利用定着へ予算計上
焼津市が、漁具倉庫(同市中港)をリノベーションして整備しているテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」について、5月にプレオープンすることが11日までの関係者への取材で分かった。2023年度当初予算案に施設利用の定着化など関連事業費4400万円を計上。にぎわい創出を図り、拠点の魅力向上を推し進めていく。 同施設は5月以降、既に完成しているコワーキングスペースやシャワールームに加え、ワーケーションルーム、飲食施設が利用できる。市によると、2社がサテライトオフィスを施設に置く方針。このほか、8社が従業員の利用を考えているという。 施設では、サテライトオフィスを置く企業が中心となって、デジタル
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イベント、温泉、公共施設… 焼津市、高齢者に割引サービス
焼津市は2023年度、高齢者を対象にイベントや温泉、公共施設の利用料割引サービスを展開する。開始時期は新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行した時を想定する。高齢者に外出の機会を提供することで、新型コロナ禍前の地域社会に戻すのが狙い。10日までに関係者への取材で分かった。 対象は市内在住の65歳以上の高齢者で約4万人。想定しているのは、焼津文化会館・大井川文化会館で開催するイベントの千円割引、ターントクルこども館やアクアスやいづといった公共施設の入場料割引、LINE(ライン)クーポンで焼津温泉入浴料500円割引。 割引対象のイベントは落語や歌謡ショー、お笑いといった高齢者の関心度に
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焼津水産高の模擬会社「魚国」 さかなセンターで販売イベント 2月11、12日
焼津水産高流通情報科の生徒でつくる模擬会社「魚国」は11、12の両日、焼津市八楠の焼津さかなセンターで販売イベントを実施する。2年生主体の運営で行う初の試み。生徒の実習製品など28種類の商品に加え、3年生が開発に参加した東洋水産のチルド麺をプレゼントする企画も用意している。 今回参加するのは2年生27人。仕入れなどの事前準備は3年生が担った。販売イベントは例年、11月に実施しているが、焼津さかなセンターや東洋水産からの打診を受けて、初の2月開催が実現した。 店頭に並ぶのは、生徒が同校創立100周年イベントで作った「Go!菓くっきー」や食品科学科の生徒が実習で製作したのりのつくだ煮といった
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ふるさと納税70億円台 過去最高 焼津市22年度 返礼品、物価高で人気
焼津市の2022年度ふるさと納税寄付額が過去最高の70億円台に達する見通しであることが、10日までの関係者への取材で分かった。マグロやカツオといった返礼品が「お得」に購入できることで物価高も相まって人気が集まり、寄付額を押し上げた。市は増加傾向が続くとみて、23年度当初予算案の歳入に寄付額72億円を見込む。 関係者によると、寄付額は昨年12月末時点で68億5600万円に達し、前年度(64億8400万円)に比べ伸びている。22年度は仮想空間(VR)での販売イベントに出店するなどして、ふるさと納税のPRに力を入れてきた。こうした取り組みが奏功し、寄付の過去最高額更新につながった。 市は23年
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スマート農業・水産業誘致へ 焼津市、補助制度創設 2023年度
焼津市は2023年度、先端技術を活用した農業や漁業に取り組む企業の立地促進を図るための補助制度を創設する。人工知能(AI)やIoTなどを駆使した「スマート農業」「スマート水産業」の事業者を誘致し、市内経済の主軸である1次産業の底上げを図る。10日までの関係者への取材で分かった。 補助制度の対象は「スマート農業」「スマート水産業」を行うための大規模な施設を設置する事業者。用地取得費や建築費、設備購入費の2分の1以内で補助する。上限は3億円で、起業7年以下のスタートアップ枠は1億円。 市では既に製造業を主な対象とする立地促進の補助金を設けている。県の補助金と併用する制度だが、農業や水産業とい
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志太榛原の6市町社協 台風15号踏まえ災害ボランティア研修
志太榛原地区6市町の社会福祉協議会は8日、昨年9月の台風15号のボランティア活動について振り返る合同研修会を焼津市大覚寺の焼津市総合福祉会館で開いた。報告に立った各市町の協議会の担当者は一様に、災害支援のニーズを把握する上で、地域住民との普段付き合いの重要性を指摘した。 現在も支援活動を継続している川根本町社会福祉協議会の担当者は地域住民と接触しながら「実は助けてほしいという『声なき声』に多く触れた」と語った。藤枝市社会福祉協議会の担当者も「被災者自ら助けを言いにくいと痛感した」と感想を述べた。牧之原市社会福祉協議会の担当者も同様の指摘をした上で「被害状況の把握には普段からの地域との関係
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モンゴル研修生 焼津市受け入れ スポーツと教育学ぶ
焼津市は6日、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区との覚書に基づき、同区役所職員を研修生として受け入れた。初めての試みで、区職員は13日まで同市スポーツ課に所属し、日本のスポーツや教育行政を中心に学ぶ。 研修生は同区子ども教育課主幹のシャラー・アルタンホンダガさん。市役所で辞令交付式が行われ、中野弘道市長は「チンゲルテイ区と焼津市の交流がさらに深まっていく記念すべき日」と歓迎した。シャラーさんは同区を代表する責任をかみしめながら「1週間の貴重な時間を大切に過ごしたい」と語った。 懇談で中野市長から焼津の印象を聞かれると、シャラーさんは障害者対応の設備について触れ「人を大切にする国だと
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焼津の桜 マップで紹介 名所7選、穴場も掲載
焼津市観光協会は市内の桜の見どころをまとめた「2023焼津さくらマップ」を作製した。同協会職員が選んだ市内の名所7カ所を中心に紹介している。1日から同協会や市役所、各公民館などで計1万5千部を配布している。 B3判の折り畳み式。地図には21カ所の桜の見どころを示したほか、道路沿いに咲き誇る知る人ぞ知る「隠れスポット」も紹介している。「さくら名所7選」と銘打ったコーナーでは、昨年の見ごろの様子を写真付きで案内している。マップ片手に散策する人のために、市内のおすすめスイーツとグルメの店舗情報も掲載した。 同協会によると、市内で早く見ごろを迎えるのは朝比奈川堤の「山の手さくら」で2月中旬ごろ。
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焼津漁協のデジタル化 魚市場を優先 計画策定委が初会合
焼津漁業協同組合は3日、デジタル化導入に向けた計画を策定する委員会の初会合を焼津漁協(焼津市城之腰)で開いた。デジタル技術導入に向けて、冷凍カツオ窃盗事件の舞台となった魚市場を最優先に議論を進める方針を確認した。 市場部や総務部など各部門の部長や次長らが参加。委員長には久保山悦広常務理事が就いた。会合では、次回以降、デジタル化について知見のある専門機関を交えて、議論を進めていく方針が示された。橋ケ谷長生組合長は「信頼回復に向けて(計画を)スピーディーに決めてほしい」と語った。 また、開始に先立ち若手職員らでつくる「焼津魚市場改善改革チーム」がこれまでの議論に基づき作成した提言書を提出した
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焼津漁協、デジタル化計画策定委発足 近く初会合
焼津漁業協同組合(焼津市)は1日までに、デジタル化導入に向けた計画を策定する委員会を設置した。近く初会合を開き、冷凍カツオ窃盗事件の舞台となった魚市場を最優先にデジタル技術導入に向けた議論を本格化させる。 委員会は市場部や総務部など各部門の部長や次長、理事2人の計10人で構成。1年間かけて課題を洗い出しながら、漁協全体でのデジタル化計画を策定する。 魚市場のデジタル化は、事件の再発防止策にも絡むことから最優先事項に位置づけ、議論を進める。具体的には、魚市場入り口にゲートを設け、トラックの車両番号の認証システム導入や、水揚げした魚の計量データのデジタル管理といった案が浮上している。 デジ
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静甲選手 小中生にこつ伝授 藤枝でソフトボール教室
志太地区を中心とする女子中学生ソフトボールチーム「F・ビクトリー」は29日、藤枝市の藤の瀬会館・瀬戸谷地区交流センターで、静甲女子ソフトボール部の選手らを招き、地元の小中学生を対象にしたクリニックを開いた。 F・ビクトリーの創立10周年記念事業の一環。同チームや藤枝市内の中学生チーム、スポーツ少年団などに所属する児童生徒約60人が参加した。 参加者は全員で体を動かした後、守備位置ごとに分かれて、選手から捕球のこつや送球の方法について指導を受けた。選手は時折、生徒の元に駆け寄り、身ぶり手ぶりを交えながら、丁寧に伝えた。 F・ビクトリーは2012年12月に発足。これまでに約50人が卒団し、
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黒はんぺん音頭が完成 焼津の歌謡グループ ご当地グルメでPR
焼津市の歌謡グループ「しんえがおスターズ」の港八郎さん、千草かおりさんらが市役所を訪れ、地域のPRソング「黒はんぺん音頭」の完成を中野弘道市長に報告した。2人は「智美子ときずな会」の踊りに合わせて、焼津の自然や日常を黒はんぺんに織り交ぜたオリジナルソングを披露した。 「黒はんぺん音頭」はやいづ親善大使でもある港さんが作詞した。焼津を代表するご当地グルメを題材に全4番で構成している。CDは1000枚製作し、このうち800枚を市、市観光協会などに寄贈した。 港さんは「この曲と踊りが市民を笑顔にし、焼津の黒はんぺんを全国の皆さんに知っていただくきっかけになれば」と作品への思いを語った。中野市長
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設立50周年で式典 関係者ら節目祝う 焼津の戸崎建設
焼津市の建設業戸崎建設は28日、設立50周年の記念式典を同市内のホテルで開いた。地元関係者ら約200人が、節目を祝った。 戸崎義人社長は、1973年に設立以降、幾度にわたって難局を乗り越えてきた歴史を振り返り、支えてきた社員や関係者に感謝の言葉を述べた。さらに、今後について「選んでもらえる会社、誇れる会社を目指したい」と語った。 戸崎社長と親交が深い元プロ野球選手の古田敦也さんが「過去から未来へ繋ぐ今」と題して記念講演を実施した。古田さんは自らの野球人生を振り返りながら、希望を持つことの重要性について説いた。
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焼津市議選が告示
任期満了に伴う焼津市議選(定数21)が29日告示された。投開票は2月5日。
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元焼津市長 2期8年功績 故戸本さんに「従五位」
焼津市長を2000年から2期務め、昨年10月に90歳で亡くなった戸本隆雄さん=同市祢宜島=に対する叙位の伝達式が26日、同市役所で行われた。中野弘道市長が戸本さんの妻和子さんに「従五位」の位記を手渡した。 戸本さんは県バレーボール協会理事、県体育協会専務理事などを歴任し、00年に市長に就任。焼津市、大井川町の合併に尽力したほか、駿河湾深層水関連事業に取り組んだ。09年には旭日小綬章を受章している。 和子さんは「市長として2期8年間、頑張ってきたことを評価していただき、本人もうれしいと思う」と語った。
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開館当時25年前とこの先25年 プラネタリウムで天文特別番組 ディスカバリーパーク焼津
焼津市田尻のディスカバリーパーク焼津天文科学館で28日、四半世紀前と後の天文現象や宇宙の話題を紹介する特別番組が投影された。耳の不自由な人でも楽しめるように解説内容を音声認識ソフトで変換し、画面上に字幕を表示して行われた。 番組は同科学館が開館した1997年から現在までに起こったしし座流星群の出現や火星大接近、ブラックホールの撮影成功といった天文に関する出来事を振り返り、現在から25年後に起こる宇宙のトピックスや将来の予想を示す内容。 画面には解説内容の字幕が流れるなか、宇宙ステーションの内部を再現したり、月面の様子を紹介したりして、宇宙で繰り広げられる話題を分かりやすく伝えた。 この
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静岡のペット店株式 業界コンサルに譲渡 小型動物ケアてこ入れ
首都圏でペットショップを展開するトーリーメイト(静岡市清水区)が、ペット業界コンサルタントのテイクオーバー(焼津市)に株式譲渡するM&A(企業の合併・買収)が成約し、支援したしずおか焼津信用金庫本店(静岡市葵区)でこのほど、調印式が行われた。テイク社は、人材養成に力を入れてきたトーリー社のノウハウを生かし、飼育頭数が伸びているウサギや爬虫(はちゅう)類といった小型動物のケアなどをてこ入れする。 トーリー社は商業施設内で15店舗ほどペットショップを展開している。三橋則昭社長の意向を受けて、事業を承継する新しい経営者を同信金が2年前から探していた。 両社がペットショップ業界の労働環境改善や理
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カツオ盗背景に市場部の閉鎖性 焼津漁協第三者委、改善策を提案
焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を受け、焼津漁業協同組合は24日、第三者委員会が取りまとめた報告書の要約版を公表した。事件の背景について、魚市場を運営する市場部の閉鎖性といった組織の構造的な欠陥を指摘。取引に市場部外の職員を介在させるといった体質改善策を提案した。 報告書は焼津漁協が昨年末に同委員会から受け取り、今月23日に県に提出した。公表された要約版では、同委員会の調査結果を基に、事件の背景や職員が把握できなかった原因、信頼回復に向けた課題や提言が記されている。 市場部について「ガバナンス、内部統制が構築できていない」と閉鎖的な組織のあり方に疑問を示した。職場環境につ
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焼津「スマートシティ」ポータルサイト 第1弾、2月15日始動
焼津市の「スマートシティ推進事業」で市民向けサービスを展開するポータルサイトが2月15日から運用開始する。第1弾は津波や洪水、崖崩れといった複数のハザードマップを一枚の地図データで閲覧できたり、ふるさと納税といった統計情報を元に分析したりするサービスを導入する。 同事業は行政や各種機関が持つデータをシステムに蓄積させ、市民や企業向けのサービス展開に結びつけることが狙い。来月から「データマップ」「データ分析」「APIカタログ」でサービスの一部が始動する。 「データマップ」では、津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域、洪水浸水想定区域を地図データで公開する。これらはそれぞれ紙の地図が存在するが、
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静岡人インタビュー「この人」 焼津・実証実験のアプリを開発した会社CEO 讃井寛海(さぬいひろみ)さん(三島市)
1月から焼津市内で始まった実証実験で使うビジネスマッチングのアプリを開発した。実証実験ではモビリティサービスと組み合わせ、人材交流促進を図る。2021年、大学在学中にソフトウエア開発会社「LANDMARK(ランドマーク)」を創業。さいたま市出身。三島市在住。26歳。 ―アプリ開発の動機は。 「大学在学中に米国シリコンバレーでコワーキングスペースを拠点にビジネスを含めてさまざまな出会いが繰り広げられている光景を見て、対面でやりとりすることの重要性を感じた。日本に帰って、こうした光景を都会ではない都市の中心部で実現したいと思ったことがきっかけ」 ―立ち上げた会社の目指すところは。 「米国
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焼津のビジネスマッチング実験 まちづくり活用に期待 アプリと移動手段組み合わせ 主体2社が説明会
焼津市内で2月末まで実施するモビリティーサービスとアプリを組み合わせたビジネスマッチングの実証実験について、中心的役割を担う2社が20日、焼津PORTERS(同市中港)で説明会を開いた。2社の代表は実験を通じて、交流と移動手段に関する具体的なデータを取得できると指摘。市と共有することで、まちづくりに役立てたいとの考えを示した。 実験は「うさぎ企画」(長泉町)とソフトウエア開発会社「LANDMARK(ランドマーク)」(東京都)が主体となり、16日から2月末まで実施する。利用者は登録したLAND社のアプリで自分の関心テーマに合う人材を見つけだし、低速の電気自動車(EV)か電動アシスト付き自転車
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静岡福祉大 韓国の東国大学校と学術交流 経験や情報共有へ
静岡福祉大(焼津市本中根)はこのほど、韓国・東国大学校WISEキャンパスと学術交流に関する協定を調印した。両校は学生や教員の交流、共同研究やセミナーなどを実施し、交流を深めていく。 同大学校は韓国・慶州市を拠点に社会福祉学部や医学部などを擁する100年以上の歴史ある大学。両校は、交流事業に加え、教育・研究用の出版物や資料の交換といった活動を展開していく。 12日に静岡福祉大で行われた調印式では、同大学校の李映庚総長、増田樹郎学長が出席した。李総長は「学術交流を通して日韓のさらなる発展を希望する」と述べた。増田学長は「互いの知的資源を活用して経験や情報を共有していきたい」と両校の交流に期待
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事務局機能の強化「急務」 焼津市総合教育会議 特別支援児童の対応増加
焼津市は18日、市長と市教委が教育行政について協議する総合教育会議の本年度最終会合を市役所で開いた。市教委は、特別な支援を要する児童生徒に対する相談要望が増加している現状を挙げ、専門的知識を有する人材配置といった事務局機能の強化が急務だと訴えた。 市教委は、特別な支援を要する児童生徒の巡回相談の本年度状況について、相談希望者が12月末時点で335人と前年度分を上回ったと説明した。うち56人が年度内実施できずに来年度分に回る。 担当課はこの増加傾向は今後も続くとし、「相談員の増員は急務」とした。さらに相談内容の困難化も進むとした上で、福祉的な支援や専門的知識を有する人材が必要だと指摘。事務
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自身の髪提供 大西さん(焼津・小5)に「小さな親切」実行章
「小さな親切」運動県本部は16日、医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に取り組んだ焼津市の小学5年大西彩愛さん(11)に実行章を贈った。 大西さんは小学校の先生が長い髪を切って寄付した出来事をきっかけに、ヘアドネーションの活動を知り、「誰かのために役に立てるならば」と参加を決意した。髪を約2年半、伸ばし続け、腰のあたりに達した時点でカットし、31センチの髪を寄付した。 同市本町の静岡銀行焼津支店で行った贈呈式で、県本部焼津地区支部長の西田吉輝支店長が、大西さんに実行章を手渡した。大西さんは「自分の髪が誰かの役に立つと思うと気持ちが良い。これからも続けていきたい」と語
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カツオさばき巧みに 加工品づくり指導も 焼津水産高生
焼津市焼津の焼津水産高で14日、生徒が日ごろから学んでいるカツオについて小学生に教える授業が開かれた。ツナのレトルトパウチを作ったり、さばき方を披露したりして、地元を代表する食材の大切さを伝えた。 食品科学科の生徒14人と地元小学生20人が参加した。グループごとに分かれて、さばいたカツオをお湯に入れて柔らかくした後、皮と骨を取り除き、フレーク状にして、袋詰めにした。児童は、付き添いの生徒から指導を受けながら、包丁の使い方を学んだ。 代表の生徒が児童たちにカツオのさばき方を披露した。包丁を使って、うろこを丁寧に取ったり、皮をうすく切ったりした。児童たちは生徒の包丁さばきを真剣な表情で見つめ
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獅子の舞 迫力満点 園児、伝統を体感 焼津の保存会披露
焼津市の中根新田獅子頭保存会は14日、同市中根新田の大富幼稚園で獅子の舞を披露した。園児たちは、会員の迫力ある舞を見た後に、獅子頭に触れたり、太鼓をたたいたりして、日本の伝統文化を堪能した。 園児と保護者約30人が参加。園の近くの神社に保管している三つの獅子頭が使われた。 会員たちは真剣を振って周囲を清めてから、笛や太鼓に合わせて「鈴の舞」「幕の舞」などを演じた。「3頭」の獅子が現れ、厄よけにと園児の頭をかんで回った。 最後に獅子の舞で使った道具に触れる時間が設けられ、園児たちが恐る恐る獅子頭の口に手を入れたり、中に入って見たりして、楽しんだ。
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住みたいまち議論 焼津で市民集会、3年ぶり対面形式
焼津市の市民、市議、市職員がまちづくりについて話し合う市民集会「大ワールドカフェ」が14日、同市三ケ名の焼津文化会館で開かれた。コロナ禍の影響に伴い対面形式での実施は3年ぶり。「住みたいまちは自分たちでつくろう」をテーマに意見交換した。 市民や高校生、短大生、市議、市職員の計約80人が参加。16グループに分かれて、「住みやすいまち」について「どういうところか」「何ができるか」の2点を話し合った。出された意見はテーブルの中央に置かれた模造紙に書き込んでいった。 「住みやすいまち」として、ほとんどのグループが「若者と高齢者の交流促進」を挙げ、あいさつの促進や地元食材を食べながらの交流といった
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一律4000円、最大9割引きクーポン配布 焼津市、予約サイト経由の宿泊者に
焼津市は10日から宿泊予約サイト「楽天トラベル」を通じて市内宿泊施設を予約する旅行者に割引クーポンを配布している。対象期間は2月末まで。一律4千円の割引で、宿泊施設によっては最大90%引きとなる内容。2020年度から実施してきた宿泊割引キャンペーンで最大の割引率となる。 対象施設は「ふじのくに安全・安心認証制度」で認証済みの市内ホテルや民宿など16施設。税込み4千円以上から適用。新型コロナの影響で打撃を受けた観光事業者支援を目的に導入に踏み切った。 一律割引のため、割引率は宿泊施設ごとに変わる。市によると、「ビジネスホテル大井川」での宿泊料金はクーポンを使った場合、1泊4400円から90
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「美食のまち」推進に決意 焼津商議所が新春祝賀会 経済活性化を祈願
焼津商工会議所は12日、新春祝賀会を焼津市内のホテルで開いた。会議所役員・議員、行政関係者ら約90人が出席した。小原照光会頭は「美食のまちやいづ」事業について「(会頭の)任期中に結果を出していけるようにしたい」と改めて決意を表明した。 美食のまちやいづ事業は、JR焼津駅周辺から焼津港の一帯をスペインの観光地サンセバスチャンをモデルに、食でにぎわい作りをする。 小原会頭は美食のまちやいづ事業がコロナ禍の影響で「スピードアップできなかった」と指摘し、「料理人や飲食店に寄り添う形で進めていきたい」と意欲を示した。 焼津漁港のカツオ窃盗事件にも触れ、再発防止策の一環として、焼津漁業協同組合はD
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検査キット無料配布継続 毎週日曜、保健センターで 焼津市
焼津市は13日、年末年始に市保健センター(同市東小川)で実施してきた新型コロナウイルスの抗原定性検査キットの無料配布について、当面の間継続する方針を明らかにした。 実施期間は15日以降の毎週日曜日。午前8時半から正午、午後1時から4時に配布する。抗原検査キットの配布対象は中学生から64歳以下の、軽いかぜ症状で自主療養が可能な市民。ドライブスルー方式の配布方法を取る。 申し込みは焼津市保健センター<電054(627)4112>へ。
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焼津市役所庁舎にデジタル時計設置 市自治会連合会
焼津市自治会連合会は10日、同市にデジタル時計を寄贈した。市役所本庁舎1階のエントランスホールに設置した。 時計は幅67センチ、高さ20センチ、奥行き6センチ。同連合会の創立50周年記念に合わせて寄贈した。 時計が設置されたホールで寄贈式が行われ、同連合会の岩崎四郎会長が中野弘道市長に目録を手渡した。 中野市長はホールを新庁舎の来庁者が行き交う場所と位置づけた上で「焼津市の交差点としていきたい」と語った。
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ふるさと納税で企業が300万円寄付 焼津市が感謝状
焼津市はこのほど、企業版ふるさと納税で300万円を寄付した東武トップツアーズ(東京都)に感謝状を贈呈した。寄付金は観光・産業分野のデジタルマーケティングに活用する。 贈呈式には、同社の中部統括本部の担当者らが出席し、中野弘道市長から感謝状を受け取った。同社の百木田康二代表は「人的交流や情報交換など焼津市とのパートナーシップを深めていきたい」とコメントした。
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毎月配信「やいちゃん」カレンダー 焼津市、LINE登録者に壁紙 季節の風景や行事デザイン
焼津市は1月から、LINE(ライン)公式アカウントの友だち登録者に市のマスコットキャラ「やいちゃん」を中心にデザインしたスマートフォン壁紙用カレンダー画像の配信を始めた。毎月1日に地元の季節の風景や行事をデザインしたカレンダーを届ける。 カレンダーのイラストは市内在住のイラストレーターやまむらともよさんが描いている。大安の日が一目で分かるように色付きの印を打っている。 1月は初日の出をバックに大漁旗をはためかせた船にやいちゃんなどのキャラクターが乗っている様子を描いた。 市はLINE友だち登録者の定着を図ろうと配信サービスを企画した。担当者は「月ごとに変わる焼津の風景を楽しんでくれれば
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「広報やいづ」1月号 発行以来初の大幅刷新 デジタル表示対応で横書き
焼津市の「広報やいづ」が1月号から大幅リニューアルした。スマートフォンやパソコンで表示しても読みやすいように全て横書きとし、紙面の開く方向を左開きに変更した。1952年発行以来、大幅な刷新は初めての試み。 従来は縦書きと横書きが混在していて、読みにくいという意見が出ていた。記事を横書きに統一し、目線を安定にさせることで読みやすくした。LINE(ライン)公式アカウントを通じて、スマホの画面で閲覧する場合も想定し対応した。 お知らせ記事のコーナーを2ページから4ページに拡大したほか、下の枠や欄外を廃止し、発信したい市政情報を手厚く盛り込む仕掛けを施した。
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焼津市役所 立体駐車場が完成 新しい南玄関も
焼津市役所本庁舎の立体駐車場が完成し、10日、供用を開始した。合わせて駐車場から連絡通路を使って、本庁舎に入るための新しい南玄関もオープンした。 立体駐車場は4階建てで駐車台数は207台。エレベーター1基を備え、午前8時半から午後6時まで利用できる。 立体駐車場3階と本庁舎2階は屋根の付いた連絡通路でつながっていて、雨天時には傘を差さずに来庁できる。新しい南玄関は2階と1階に設置した。 供用開始に伴い、庁舎北側の仮駐車場は閉鎖され、3月下旬までをめどに芝生広場や来客駐車場を整備する。 南玄関で行われたオープニング式典には中野弘道市長や市自治会連合会の岩崎四郎会長ら地元関係者が出席した
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かるたで学ぶ認知症 焼津でお披露目 市民「イラストかわいい」
焼津市役所でこのほど、同市製作の認知症をテーマにしたかるたのお披露目会が開かれた。約80人の市民がかるたに興じた。 参加者はテーブルを囲んで、1枚でも多く絵札を取ろうと、読み札の句に耳を傾けていた。取った絵札をまじまじと見ながら「イラストがかわいらしい」「勉強になる」と感想を漏らしていた。 完成したかるたは「認知症よくわかるた」で、市民から寄せられた認知症の理解促進につながる作品を読み札に、絵札のイラストは市内在住のイラストレーターやまむらともよさんが描いた。
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マイナカードの申請・交付率 焼津市が静岡県内首位 職員出向き普及促進
焼津市はこのほど、マイナンバーカードの申請率、交付率が10万人を超える人口規模の県内自治体でいずれも首位になったことを明らかにした。7日からは市内各所に市職員が出向いてカードの申請を受け付けるサービスも開始し、さらなる普及促進に取り組む。 市によると、昨年12月末時点で申請率が72・04%で約9万9200件、交付率は64・7%で約8万9100枚だった。交付率は2位の掛川市を4ポイントほど離している。 出張申請サービスは、あかのれん焼津南店を皮切りに7日から始まった。初日の会場では、市職員が訪れた市民に申請手続きのやり方を丁寧に説明していた。2月10日までの期間に市内各公民館で2日ずつ実施
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オペラ普及に尽力 内山賢二さんしのぶ 教え子らコンサート 焼津文化会館
焼津中央高(焼津市)合唱部顧問を務め、同校でオペラ公演を始めた故内山賢二さんをしのぶコンサートが9日午後1時半から、焼津文化会館(焼津市三ケ名)で開かれる。内山さんの教え子らでつくる「志太オペラの会」を中心に在校生を含め約40人がオペラの演目で使われる曲を合唱したり、演奏したりする。 主催は同校合唱部の前顧問松永好己さんが会長を務める「内山賢二先生を偲(しの)ぶ会」。2020年に他界した内山さんの功績をたたえるコンサートを企画。松永さんや、現合唱部顧問の白浜久世さんらが中心となり、1年ほど前から準備を進めてきた。 内山さんは同校在任時に「音楽の素晴らしさ、仲間と作品を作り上げる喜びを学ば
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足湯で運動パフォーマンス「向上」 静大生が焼津温泉で実験 コミュニケーションにも効果、痛み緩和
静岡大の学生が焼津温泉の湯を使った足湯でスポーツの効果について検証する実験を行った。大学の運動部員の協力で2日間実施したところ、「足湯に入ると運動パフォーマンスが向上する」との結論が得られた。コミュニケーション促進にも一定の効果があるという。 検証実験を企画したのは同大地域創造学環3年の中橋幸作さん(21)。昨年11月26日と同12月3日に同大のサッカー、バレーボール、女子バスケット、女子ハンドボールの部員延べ66人が足湯に入るグループと入らないグループに分かれて参加した。その後に2グループが合流して練習に取り組み、感じた効果をアンケートで回答した。 アンケートの結果、「ボールタッチは良
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発熱診療体制 継続へ 焼津市
焼津市は6日までに、年末に開設した「発熱専門診療センター」と発熱患者専門外来について、体制を継続する方針を明らかにした。抗原定性検査キットの無料配布も8、9両日に実施する。 発熱専門診療センターは8、9両日に市保健センター(同市東小川)に設置する。発熱など軽度のかぜ症状が対象で、薬の処方も行う。発熱患者専門の外来については、9日に篠原医院、29日にコミュニティーホスピタル甲賀病院、2月5日にいたやクリニック、たなか耳鼻科で開設する。 抗原定性検査キットの配布対象は中学生から64歳以下の、軽いかぜ症状で自主療養が可能な市民。市保健センターの駐車場でドライブスルー方式の配布方法を取る。発熱専
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イグサ産地へ「農業女子」二人三脚 焼津新ブランド化 インスタつないだ縁
焼津市の横田菜々さん(23)が手掛ける市内の耕作放棄地をイグサの産地に再生させる取り組みが今シーズンで3年目を迎えた。これまで植え付けから製品化までの過程をインスタグラムを通じて発信。同世代が奮闘する姿にひかれ、今シーズンから新たな仲間として同市の望月愛加さん(24)が加わった。地域ブランド化に向けて「二人三脚」で取り組んでいく。 横田さんは大学時代、地元で農業がやりたいと就職活動を展開しているうちに、畳の総合メーカー「キツタカ」(東京都)の活動を知り、在学中に生産者に交じってイグサの収穫などを体験した。国内有力産地の熊本県に続き、ブランド化を目指す方向性に賛同し、同社に就職した。 イン
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焼津冷凍に株式譲渡 藤枝の人材会社 シングルマザー派遣
人材派遣「Esblast」(藤枝市)が冷凍冷蔵庫業「焼津冷凍」のグループ会社(同)に株式譲渡するM&A(企業の合併・買収)案件が28日までに成約し、支援したしずおか焼津信用金庫の焼津本部(焼津市)で同日、調印式が行われた。Es社が活用に力を入れる「シングルマザー」人材を、焼津冷凍のグループ企業に派遣するとともに、保育や介護などの専門人材も活用することで、同グループの福利厚生を充実させる。 Es社は大型商業施設や飲食店、倉庫、水産加工など幅広い分野で人材を派遣している。両社は協議する中で、人材活用に対する考え方で一致し、契約締結に至った。 同グループは冷凍冷蔵庫やマグロ加工、食品製造、ベー
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奨励賞受賞喜び報告 焼津高2年の鈴木さん 社会福祉活動取り組み評価
焼津高2年の鈴木陽菜さん=藤枝市=が28日、焼津市役所に中野弘道市長を訪ね、県私学協会から福祉や奉仕活動に取り組む生徒らに与えられる奨励賞を受賞したことを報告した。 鈴木さんは焼津市の障害者福祉事業所スタジオプレアデスでボランティア活動に取り組んできた。社会貢献活動をテーマにするミス・ティーンインターナショナルの日本大会、世界大会にも出場した。こうした功績が評価され、奨励賞を受賞した。 鈴木さんは中野市長に表彰状と記念の盾を見せると「はじめての表彰状でうれしい」と喜んだ。中野市長は「コツコツやって前へ進んでいる」と取り組みを評した。
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ビジネスマッチング EVでGo! 焼津で実証実験、1月スタート
焼津市内で2023年1月から、モビリティーサービスとアプリを組み合わせたビジネスマッチングの実証実験が行われる。利用者は登録した専用アプリで、自分の関心テーマに合う人材を見つけだし、低速の電気自動車(EV)か電動アシスト付き自転車(Eバイク)を使って出会う。焼津の地理をよく知らない移住者でも、気軽に交流することが可能な仕組み。市は複業人材の交流促進につながると期待を寄せる。 実証実験は、首都圏と静岡県の企業や人材のマッチングを手がける「うさぎ企画」(長泉町)とソフトウエア開発会社「LANDMARK(ランドマーク)」(東京都)が主体となって実施する。期間は来年1月中旬から2月下旬の平日のみを
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業務デジタル化 既存ソフト駆使「見える化」で対話円滑 家具製造のFPKナカタケ(焼津)
家具製造のFPKナカタケ(焼津市策牛、中根正雄社長)は1年前から、社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)化に着手している。既存の企業向けソフトを駆使して、勤怠管理や業務進捗(しんちょく)状況の把握といった社内のあらゆる業務をデジタル化した。業務の効率化が図られると同時に、情報共有が進んで社員同士の対話が円滑化する効果を生み出し、社内風土に変化ももたらしている。 同社がDX化に取り組み始めたのは昨年12月。グループ会社のナカタケテック(東京都)の顧文博取締役が中心となり社員から業務内容を聞き取り、主に米マイクロソフトの企業向けサービス「オフィス365」を使って紙に頼らないシステムを構
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焼津市少年少女合唱団「ゆりかもめ」 1月15日、集大成の定演へ最終調整 動き回る演出復活
焼津市少年少女合唱団「ゆりかもめ」が2023年1月15日の定期演奏会に向けて練習に励んでいる。演奏会の醍醐味(だいごみ)の一つであるステージを動き回る演出も今回から復活。合宿練習を経てチームの絆も深まり、歌に動きにと集大成の場に向けた調整は最終局面に入っている。 団員は市内在住の小学3年から中学3年までの33人。演奏会はフランス民謡を中心にした1部、「ふり向くな君は美しい」といった元気が出る歌を特集した2部で構成している。定期演奏会までの全体練習は36回分。コロナ禍の影響で昨年できなかった合宿練習も再開した。 24日に焼津南小(焼津市焼津)で行われた練習では団の制服姿で、本番で披露する
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焼津・めがね橋「ホワイトクリスマス」に歓喜 スノーマシンで演出
焼津市栄町の「めがね橋」で24日、スノーマシンで周囲に雪を降らせるイベントが行われた。金色を基調としたイルミネーションを施した橋で出現した「ホワイトクリスマス」の光景に、市民たちは写真を撮ったり、雪を体に浴びたりして楽しんだ。 橋の近くに設置したスノーマシンから噴き出された雪は、風に乗りながら周囲を舞い上がった。橋にはクリスマスイブを過ごす親子連れの歓声が響き渡った。 このイベントはJR焼津駅南口や焼津駅前通り商店街周辺で展開しているライトアップ・イルミネーション「ヤイヅ★アクアリウム!」の一環。「SNS映え」する光景を市民に届けようと、24、25日と来年1月9日の期間限定として実施する
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イブの夜空に大輪の花火 焼津でサプライズ打ち上げ
焼津市観光協会は24日夜、クリスマスイブに合わせたサプライズ花火を同市の焼津漁港城之腰内防波堤で打ち上げた。 午後7時から約15分間にわたり、スターマインなど800発が冬の夜空を彩った。港周辺には響き渡る音につられて、地域住民が集まり、大輪を見守った。
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限定企画「聖夜の星空」満喫 焼津・ディスカバリーパーク
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)のプラネタリウムで24日、クリスマス限定企画「クリスマスと冬の星空」が投影された。親子連れ84人がスクリーンに映し出される聖夜の星空を堪能した。 サンタクロースに扮(ふん)した職員が案内役として登場。「きよしこの夜」を歌い上げると、スクリーンにはオリオン座やおうし座が見えるクリスマス当日の夜空が再現された。 クリスマスツリーのてっぺんに飾っている星の秘密についてのストーリー、クリスマスソングに合わせて無数の光が流れる映像も流れた。 イベントは25日午前11時からも行われる。
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ねんりんピック インディアカV 女子3選手が焼津市役所訪問
11月に神奈川県で開催された高齢者の大会「全国健康福祉祭神奈川・横浜・川崎・相模原大会(ねんりんピックかながわ2022)」に焼津市を拠点にするインディアカチーム「ウイング」が県代表として出場し、女子の部で優勝を果たした。このほど、同市在住の3選手が市役所に中野弘道市長を訪ね、報告した。 インディアカは羽根の付いたボールを手で打ち合うバレーボールタイプのスポーツ。「ウイング」は市大島体育館を拠点に他のインディアカチームと一緒に練習に励んでいる。 大会では本県と東京都、石川県、愛知県、鹿児島県それぞれの代表チームが11月13、14日にリーグ戦を行った。2日間で12セットを取り、頂点に立った。
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学生に就活経験伝える 会社の魅力や選択ポイント… 若手社員がパネル討論 静岡市葵区
静岡市葵区七間町の就活カフェ「NANA―SHOKU」で22日、企業の若手社員が大学生に自身の就活経験などを伝えるイベント(焼津市主催)が開かれた。パネル討論に臨んだ3人の社員は自身の経験を踏まえて、会社選びのポイントなどを学生たちに伝えた。 パネリストは、水産物製造加工「カネトモ」(藤枝市)の萩原生勢さん、ペット関連商品小売業「テラオ」(焼津市)の増田野々花さん、東益津福祉会の特別養護老人ホーム「高麓」(焼津市)の中村吉里さん。県内外在住の大学生8人が参加した。 会社の魅力について、萩原さんは残業の少なさを挙げるとともに、コロナ禍の影響も大きく受けない安定性を強調した。増田さんは丁寧な
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焼津市大井川庁舎「健康見える化コーナー」を新設 測定機器や専門家助言も
焼津市役所大井川庁舎(同市宗高)でこのほど、「健康見える化コーナー」がオープンした。気軽に健康チェックができる機器を設置し、測定結果に応じて保健師や管理栄養士のアドバイスも受けることができる。 コーナーは同庁舎1階に開設し、血圧計や脳年齢計、血管年齢計、生活習慣病のリスクチェックといった健康状態を測定できるさまざまな機器がそろっている。健康セミナーや測定会などのイベントも月1回程度予定している。オープニング式典で中野弘道市長は「日々の健康づくりに役立ててほしい」と語った。 市は同庁舎をリノベーションして、健康維持と生きがいづくりの活動拠点「スマイルライフ推進センター」の整備を進めている。
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冬至 駅前足湯にユズ 寒さ忘れ笑顔に 焼津
冬至の22日、JR焼津駅南口の足湯を「ゆず湯」にして焼津温泉のPR活動が行われた。下校途中の高校生らは、ほのかな香り漂う湯に足をつけると、冬の寒さも忘れて、一様にリラックスした表情を浮かべていた。 焼津温泉を提供する事業所などでつくる「焼津温泉協議会」が主催。焼津市観光協会が持ち込んだユズ約80個を45度の温かな湯に浮かべた。温泉ソムリエの増井由香子さんも駆けつけ、焼津温泉についての豆知識を披露した。 やいづマリンレディの3人は、そろいのはっぴ姿で乗降客にチラシと温泉の素「やいづの湯」を配り、地元の温泉をアピールした。
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漁港の禁止区域 釣り人に注意喚起 焼津署など巡回
焼津署、清水海上保安部、県焼津漁港管理事務所は20日夜、焼津市内の焼津、小川両漁港の立ち入り禁止区域の合同パトロールを実施した。 署員ら約15人は、両漁港のフェンスで区切られた禁止区域内に入り、堤防付近をライトで照らしながら、釣り人などがいないか確認して回った。漁港周辺で釣り人を見つけると、禁止区域内に入らないよう注意を呼びかけた。
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災害の知見をモンゴルへ 焼津市、防災や防犯で相互協力
焼津市は20日、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区議会と防災防犯分野に関する相互協力の覚書を結んだ。これまで比較的発生頻度の少なかった大雨が目立ち始めているというモンゴル。災害の多い日本で培われたノウハウを吸収し、自国の対策整備に役立てたい考え。 覚書では、災害対応や新型コロナをはじめとする感染症対策、犯罪防止策に関する情報交換▽災害ボランティア育成事業への協力▽災害をテーマにした研修、機材の相互支援―が盛り込まれた。 区議や副区長ら8人は締結式に先立ち、市消防防災センター(同市石津)を視察。出席者によると、自主防災会など災害対応を想定した体制、防災備蓄品やドローンといった災害時に
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新聞で情報の扱い学ぶ 焼津・大富小 見出し付けにも挑戦
焼津市中根新田の大富小で20日、元中学校長の矢沢和宏さん(静岡新聞NIEコーディネーター)を講師に招き「情報を扱う仕事」をテーマにした授業が行われた。5年生の児童約90人は新聞記者などの仕事を通じて、情報の扱い方や伝え方について学んだ。 矢沢さんは、記者が取材した情報が新聞紙に掲載されて家庭に届くまでの過程を紹介し、紙面に掲載された情報の信頼性を強調した。ただ「100%正しいとは限らない」として、他紙との比較読みを推奨した。 サッカーのワールドカップ日本戦の試合を知らせる記事を紹介し、配られる地域ごとに内容を更新していることを伝えると、驚きの声が上がった。 その後、児童たちは実際の記事
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水中ドローン全国V 焼津水産高生 昨年の反省、専門家と解決 マリンロボコンテスト
焼津水産高の生徒が、自ら製作した水中ドローンの実技と機体についてのプレゼン内容を競う「全国水産・海洋高等学校マリンロボットコンテスト」(全国水産高等学校長会主催)に出場し、総合の部で優勝した。前回大会では機体トラブルの発生で悔しい思いをしたが、専門家の意見を聞きながら機体の改良を重ねて本番に臨み、頂点をつかみ取った。 出場したのは同校海洋科学科3年の藤巻心太さん(18)、大畑柾人さん(18)、深沢英人さん(18)のチーム。今月11日に海洋研究開発機構横須賀本部(神奈川県)で行われた大会に9道県の水産高11チームが出場した。プール内のブイに機体を接触させたり、搭載したカメラでカードに書かれた
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焼津市 年末年始に発熱外来開設 抗原検査キット配布
焼津市は20日、年末年始に「発熱専門診療センター」と発熱患者専門外来を市内に開設し、抗原定性検査キットの無料配布を実施する方針を明らかにした。同日に市役所で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で示した。 発熱専門診療センターは30日から1月3日まで市保健センター(同市東小川)に設置する。発熱など軽度のかぜ症状が対象で、薬の処方も行う。また、休日当番医に加えて、発熱患者専門の外来を設ける。29日から1月3日まで(1月2日を除く)に市内1、2カ所の医療機関で受診できる。 抗原定性検査キットの配布対象は中学生から64歳以下の、軽いかぜ症状で自主療養が可能な市民。期間は30日から1月3日
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防災や水産振興テーマ 焼津市自治連が提言
焼津市自治会連合会は市への提言書を取りまとめた。まちづくりや防災、水産振興など12のテーマにわたって自治会活動から感じた思いやアイデアを盛り込んだ。 同連合会で提言書を取りまとめたのは初めての試み。コロナ禍で自治会活動のほとんどができない状況を受けて、地域のあり方についてもう一度見つめ直そうという考えから議論が始まった。連合会に参加する38自治会を中心に提言や感じたことを募り、3カ月かけてまとめた。 提言書には、多様化する地域課題に対応するため、市職員の地域担当制や高齢者の移動手段として住民がマイカーを使って他の住民を送迎するサービスを提案として挙げている。観光関連では、ゴジラと焼津のつ
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交通安全ツリーに約束 焼津署 園児の絵、飾りに
焼津署は16日、交通安全クリスマスツリーの点灯式を同署で行った。焼津市のマスコットキャラクター「やいちゃん」の反射材と静浜幼稚園下藤分園(同市下小杉)の園児たちが交通安全の思いを絵にした飾りを施したツリーに光がともった。25日まで庁舎出入り口に展示する。 式に参加した園児は「交通ルールを守ります」と大きな声で交通安全の約束を唱和したほか、鈴木俊範副署長や県交通安全協会焼津地区支部の岡村延昌支部長らと一緒に、ツリーに飾り付けを施した。 園児の作成した飾りは丸形で「あんぜんうんてん」「しんごうまもろう」といったメッセージに合わせて絵を描いている。反射材は期間中、来庁者にクリスマスプレゼントと
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焼津・福積丸に大臣表彰伝達 豪州沖で遭難の20人救助
遠洋マグロ漁船第15福積丸の乗組員24人が内閣総理大臣表彰を受賞した。オーストラリア西岸沖で沈没しかけていたインドネシア漁船の全乗組員を救助した功績をたたえた。16日に焼津市役所で伝達式が行われた。 式では、福積丸(同市中港)の西川兼一社長が、戸田陽一清水海上保安部長から感謝状を受け取った。中野弘道市長ら市幹部も立ち会った。 西川社長は「乗組員全員、大変喜んでいる。(遭難自体が)あってほしくないが、遭遇した場合は『海の男』としてできることはしていきたい」と語った。 同社などによると、オーストラリア沖でマグロ漁をしていた同船は2021年5月14日に海上保安庁からインドネシア漁船の救助要請
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描いた魚、歩道橋“泳いで” 焼津こども館でワークショップ
焼津市栄町のターントクルこども館でこのほど、「子ども塗り絵水族館」のワークショップが開かれた。参加した子どもたちが描いた魚の絵が24日から1月4日まで、JR焼津駅南口広場に架かる歩道橋に投影される。 参加者はタイやマグロ、カツオなど魚の絵に18色のクレヨンで思い思いに色を塗っていき、カラフルな魚を完成させた。 作品は開催中のライトアップ・イルミネーション「ヤイヅ★アクアリウム」で歩道橋の底面に映し出される。
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焼津の児童養護施設にテレビ寄贈 東芝静岡支店
中部・静岡東芝グループはこのほど、焼津市田尻の児童養護施設「春風寮」に大型テレビ1台を寄贈した。 東芝静岡支店(静岡市葵区)の木幡太郎支店長が施設を訪れ、石川順寮長に目録を手渡した。テレビは施設の和室に置く予定だという。石川寮長は「皆さんのご厚意に支えられている」と謝意を示した。 東芝創立147周年にちなみ、同グループの従業員が行った「147円募金」を充てた。募金活動は2008年から始まり、これまでに102カ所の施設に自社製品を贈っている。
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焼津の冬に新イベント クリスマスマーケット「ピックヨウル」 北欧の風習参考
焼津市鰯ケ島の焼津漁港親水広場ふぃしゅーなで17、18の両日、クリスマスマーケット「ピックヨウル」(同実行委主催)が開かれる。冬のイベントが少ない焼津を盛り上げようと地元有志が企画した。会場は賛同者の名前を記したランタンが並び、クリスマス前の海辺に幻想的な空間が広がる。 「ピックヨウル」はフィンランド語で、クリスマス前に友人たちと一緒に過ごすパーティーを示す。市内でカフェを営む鈴木麻紀さんが、焼津に冬を楽しめる空間が少ないことを憂い、フィンランドの風習を取り入れようと企画した。会場は海と富士山を一緒に眺められるという理由で選定した。 実行委はホームページやインスタグラムなどでイベントの趣
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記者コラム「清流」 マスク着用「来年こそは」
熱戦が続くサッカーW杯。テレビ観戦しているとスタンドの観客がマスクをしていないことに気付く。片や日本の競技場でのパブリックビューイング。ほとんどがマスク姿だ。 中国で新型コロナの最初の感染者が発症したとされる日から3年を迎えた。今年に入って、ウイルスとの付き合い方も浸透してきたと感じる。だが、マスクに至っては「状況に応じて着用する」というかつての光景に戻っていない。 顔半分が隠れていては、W杯勝利の喜びは伝わらない。言葉と表情が裏腹な「会話術」を駆使する人たちと対することはできない。感染対策を怠ってはいけないことは重々承知だ。この3年何度も口にしたが、来年こそは元に戻ってほしい。 (焼津支局
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コンセプトは「老いと向き合う」 焼津・橋本組が新住宅ブランド 宿泊可能なモデルハウス開設
橋本組(焼津市本町)は新たな住宅ブランド「はしもとの家」を立ち上げた。「老いと向き合う」をコンセプトに、高齢者が安心して過ごせるような工夫をインテリアに施した。本社近くに宿泊もできるモデルハウスを設置。実際に過ごすことでコンセプトを理解してもらい、注文につなげていく。予約を受け付けている。 予約を受け付けているモデルハウスは平屋建てで、ヒノキやスギといった木材をふんだんに使用し、寝室や書斎、ロフト、キッチンを備えている。 新ブランド住宅にはプロジェクトの中核を担った伊藤孝紀・名古屋工業大大学院准教授が提唱する「老いに抱くマイナスイメージを変えたい」という考えが反映されている。部屋の周囲に
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しめ縄飾り 園児手作り 焼津・シルバー人材センター会員が指導
焼津市東小川の小川保育園で13日、市シルバー人材センター会員によるしめ縄飾りの製作教室が行われた。園児たちは会員の指導の下、わらの感触を楽しみながら正月飾りを作り上げた。 園児は会員からしめ縄飾りの由来について説明を受けた後、用意されたわらを編み込んで輪にし、紅白や緑色の飾りを付けて完成させた。園児は会員と一対一で会話を楽しみながら、伝承行事を体験した。同センターは市内4保育園で端午の節句や節分、正月遊びなどの行事を実施、園児と交流を図っている。
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LINEでサクラエビ贈呈キャンペーン 焼津市、18日まで
焼津市は14日正午からLINE(ライン)公式アカウントで地元特産のサクラエビが当たるキャンペーンを実施する。18日まで。 本年度のLINEプレゼントキャンペーンとしては第10弾。今回の贈呈品は、大井川港で水揚げされた冷凍サクラエビ約230グラムを2パック。抽選で30人に当たる。 市公式LINEを友だち登録し、アンケートに回答すると、抽選に参加できる。当選者は31日までに「やいづとくさんプラザ」(同市鰯ケ島)でLINEの画面を提示すると、景品と引き換える。
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認知症、かるたで学ぶ 市民作品、46句厳選 焼津市が制作
焼津市が制作していた認知症をテーマにしたかるたが完成した。市民からの応募作品から46句を選定。絵札の裏には読み札の意味やメッセージを記載。認知症について遊びながら学べる仕掛けを施した。 「認知症よくわかるた」は500部作製し、市内介護サービス事業所や子育て施設などに配布する予定。 昨年9月から11月までの募集期間に集まった作品は723句。市などでつくる実行委員会が認知症の理解促進につながる作品を厳選した。絵札のイラストは市内在住のイラストレーターやまむらともよさんが描いた。 読み札の裏に記されたメッセージは例えば、「うっかりし 釣銭もらい 品わすれ」の句では、認知症の人が支払いをせかさ
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不要木材でDIY 焼津・漁具倉庫イベント グルメやライブも
焼津市中港の漁具倉庫をリノベーションして整備しているテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」で10日、グルメなどが楽しめるイベントが開かれた。漁具倉庫で不要になった木材や浮き玉を材料にしたDIYワークショップが人気を集めた。 ワークショップコーナーに集まった参加者は、倉庫から取り外した木材を使ってボックスを作ったり、浮き玉のガラス容器に穴を開けて植物を栽培するテラリウムを作ったりして楽しんだ。 普段着のままで入って楽しめるテントサウナの体験コーナー、なまり節やコーヒー、台湾まぜそばなどのフードブースが並んだ。夕暮れ時にはジャズライブも催された。
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道路損傷 スマホで通報「1分で」 焼津市が新システム導入
焼津市は12月から、道路施設の損傷状況について、市民がスマートフォンで情報提供できるシステムの運用を始めた。従来の電話よりも手軽に正確な情報を伝えることが可能で、市では迅速な対応につながると期待している。 通報者は市公式LINE(ライン)から専用サイトに入り、画面に従って損傷内容を選択した上で、あからじめ撮影した損傷箇所の遠景、近景写真を添付し、現在地を指定して送信する。送信内容は市道路課の端末に表示され、写真や現在位置を参考に、職員が現場に向かう。 通報内容は「道路に穴が開いている」「道路の舗装が欠けている」「照明灯が切れている」「カーブミラーの角度がおかしい」といった内容を想定してい
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焼津市社協に福祉巡回車寄贈 生命保険協会静岡県協会
生命保険協会静岡県協会はこのほど、焼津市社会福祉協議会に福祉巡回車1台を寄贈した。 同協議会(同市大覚寺)で行われた寄贈式には同協会の細井浩之会長、同協議会の永田実治会長とそれぞれの団体幹部が参加した。 同協会静岡地区の福祉巡回車寄贈は1989年から実施している。同協会静岡地区の会員からの募金などを活用した。
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ハローワーク焼津 10月有効求人 3カ月連続で1.1倍下回る
ハローワーク焼津はこのほど、管内(焼津市、藤枝市)の10月労働市場状況を発表した。有効求人倍率は1・03倍で前年同月を0・06ポイント上回ったが、3カ月連続で1・1倍を下回った。 新規求人を産業別に見ると、製造業全体は前年同月比20・7%増の391人。地域主力の食料品製造業は8・9%増の134人。担当者によると、新型コロナウイルス禍の影響で需要の高い通販に人材をシフトする動きが出ているという。運輸業・郵便業は128人で14・3%伸びているが、業績はコロナ禍前までに戻りきっていない。 社会保険・社会福祉・介護事業は366人で35・1%増。人手不足の状況が続き、「外国人従業員の受け入れも視野
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焼津内港テレワーク施設 6社が利用意向 市長答弁
焼津市の中野弘道市長は5日の市議会11月定例会一般質問で、焼津内港(旧港エリア)の漁具倉庫をリノベーションして整備している飲食・宿泊機能を備えたテレワーク拠点施設について、6社の企業が利用する意向を示していることを明らかにした。石田江利子氏(凌雲の会)への答弁。 テレワーク拠点施設は2023年度からコワーキングエリアの先行オープンを目指して、整備を進めている。市は、県内外の企業を対象にした現地視察、県東京事務所と連携した首都圏企業へのプロモーションを展開し、利用の働きかけに取り組んでいく。 焼津体育館(同市焼津)の整備時期については、中野市長は建設予定地が埋蔵文化財発掘調査対象区域である
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門前市、殿様道中 焼津でカーニバル、子どもたち活躍
焼津市の地場産品などを販売する「街道カーニバル」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が3日、同市下江留のえずみ公園で開かれた。地元の小学生が商品の仕入れから販売までを体験する「こども門前市」や地元の子どもたちが街道を練り歩く「殿様道中」が行われ、大勢の市民でにぎわった。 門前市には大井川西小6年の児童約30人が参加した。洋菓子や野菜、漬物などを扱う出店が並び、売り子として店頭に立った。 児童たちは地元商店の協力を受け、接客や仕入れ方法などを学んできた。実際に売れ筋商品を踏まえながら、商品の発注数も考えた。カツ丼の販売ブースは始まって間もなくで売り切れに。担当した立石心春さん(12
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世界エイズデー 高校生に啓発品配る ソロプチミスト焼津
焼津市の国際ソロプチミスト焼津は1日、世界エイズデーに合わせたキャンペーンを焼津高(同市中港)で実施した。会員と同高ボランティア部の部員計約30人が登校時間に合わせて校門に立ち、生徒に啓発品約400部を配布して、エイズ検査を受ける大切さを伝えた。 啓発品はエイズ検査の問い合わせ方法を記したパンフレット、マスク、ティッシュの一式。同高と焼津中央高、焼津水産高、藤枝特別支援学校焼津分校、静岡福祉大に配布分の約2千部を用意した。
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地方経済活性化へ討論 IT情報や活用法紹介も 焼津
ITの最新情報や活用法を紹介する「IT経営フォーラム2022」(焼津商工会議所、しずおか焼津信用金庫主催)が29日、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれた。市が進めているデジタルトランスフォーメーション(DX)の事例を踏まえ、地方経済活性化をテーマにパネル討論を行った。 パネリストは市経済部の大本裕一部長、市の瀬戸伸亮CDO(最高デジタル責任者)、船井総研デジタルの斉藤芳宣執行役員。瀬戸氏は市のスマートシティ推進事業について紹介。大本氏は市のLINE(ライン)公式アカウントに触れ、「ほしい情報がほしいタイミングで届けることができる」と効果を強調した。 伊豆市の中村祥子CIO(最高情報責任者
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焼津・スマートシティ事業本格化 官民協力、情報利活用へ【解説・主張しずおか】
焼津市の「スマートシティ推進事業」が2022年秋から本格的に動き始めた。行政や各種機関が持つデータをシステムに蓄積させ、市民向けサービスの展開に結び付ける狙い。本年度は産業観光と防災の2分野のデータ利活用を目指す。情報に価値を持たせるためにはデータの量が必要になる。行政はもとより企業の協力が鍵を握る。 この事業は市が昨年11月に策定したDX推進計画で掲げたプロジェクトの一つ「官民連携データ活用組織の構築」を具体化する目的で着手した。 データを集める分野の一つ産業観光では、基幹産業の水産加工業の収益向上に焦点を当てる。主に水産品で構成するふるさと納税返礼品のデータは市が持っている。これら
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スマホで手続き、その場でふるさと納税返礼品 焼津さかなセンター大食堂渚
ふるさと納税の返礼品についてスマートフォンで申し込める「ふるさとe―チケット」を11月から、焼津さかなセンター大食堂渚(焼津市八楠)が導入している。寄付の手続きをスマホの画面上で済ませ、その場で返礼品を受け取ることができる。 店舗に掲出しているふるさと納税を呼びかけるチラシのQRコードを読み込むと、専用のページに移動。寄付の手続きを済ませ、画面上に表示されるQRコードを同センターの事務所で見せると、その場で食事券を受け取ることができる。 同店舗では1万円寄付すると、返礼品として3千円の食事券とソフトドリンク3杯分の券を用意している。 市では今後、同センターで返礼品を出品する店舗にも参加
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不登校児童支援へ、連携の必要性確認 12団体が初会合 志太榛原
焼津市焼津の上行寺でこのほど、不登校の児童生徒を支援する団体の会合が開かれた。焼津市や藤枝市など志太榛原地域でフリースクールや同じ悩みを抱える子を持つ親の会を運営する団体の責任者が、情報交換をしながら、課題を共有した。 静岡県中部で不登校児童生徒の支援に取り組む「ココミラ+(プラス)」が主催し、12団体の責任者が参加した。これらの団体が一堂に会す機会は初めて。 参加者はそれぞれの取り組みを紹介しながら、活動を通じて気付いた課題を出し合った。フリースクールの責任者は「不登校の子どもの親たちがフリースクールの存在を知らない」と指摘。別の責任者は「子どもたち同士でつながりを求めている」と各団体
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商品発信基地を港町に 焼津冷蔵(焼津市) 原崎太輔社長【キーパーソン】
1966年に創業し、サバ、穴子、ウナギの加工販売を手がける。これまで主にメーカーに材料を供給していたが、コロナ禍を機に2年前からサバずしの自社での製造、販売を展開。2023年夏には一大販売拠点を小川漁港(焼津市)の旧魚市場跡地に設置する計画が進んでいる。新拠点の計画や今後の経営方針を聞いた。 ―新拠点の詳細は。 「小川漁業協同組合から譲ってもらった魚市場の跡地にサバずしを中心とした販売拠点を設ける。サバずしの製造部門も本社工場から新拠点に移すつもり。製造過程は外から見えるような仕掛けを施したい。漁港が近くてロケーションとしては抜群。港町の雰囲気を味わいながら、自社商品の発信基地にしたい」
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現場から映像送信「ライブ通報119」 志太消防本部、12月から運用開始 救命救急向上へスマホを活用
志太消防本部は12月1日から、119番通報した人にけが人や病人の映像をスマートフォンで撮影、送信してもらう新システム「ライブ通報119」を運用する。ビデオ通話機能を通じて災害や事故現場の映像と音声を共有し、応急手当ての実施や救命救急の向上などに役立てる。 新システムは同本部の指令課員が通報者にショートメッセージでシステムのURLを送信。通報者がアクセスすると消防指令センターに接続されて映像や音声が送られるほか、現場に駆けつける救急隊員もスマートフォンで確認できる。 通報内容から、現場の状況を言葉で説明しにくい▽心臓マッサージの口頭での指導が必要▽現場の位置が分からない―といったケースに該
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丼やピザ、菓子…「桜えびめぐり」 大井川港の水揚げPR、12月21日まで 焼津市内21店参加
駿河湾産サクラエビの水揚げ漁港大井川港がある焼津市で21日、サクラエビ料理をPRするイベント「おおいがわ桜えびめぐり」が始まる。18日には参加店舗の一つ大井川港漁協直営食堂「さくら」(同市飯淵)で市地域プロジェクトマネージャーの三浦愛さんと中野弘道市長が同店自慢のメニューを試食した。12月21日まで。 同イベントは市内の飲食店や物販店21店が参加。地元で水揚げしたサクラエビを丼やピザ、パン、菓子とさまざまな形で提供する。出店数は2018年から開催以来最多。店舗を利用すると、カプセル大抽せん会に参加できるほか、スタンプラリーも企画した。 試食会ではサクラエビとシラスをふんだんに盛った「大井
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認知症、介護体験冊子に 焼津などの患者家族「ひまわりの会」
焼津市などの認知症患者の家族でつくる「ひまわりの会」の小谷幸代代表が執筆した9年分の会報と会員の介護体験談を収録した冊子「認知症だっていいじゃないか」が完成した。21日午前10時から市総合福祉会館(同市大覚寺)で無料配布する。 冊子はA5判で90ページ。団体が発足15年の節目を迎えたことから作製した。会報「ひまわり通信」の2013年8月から22年10月まで掲載している。 「みなさんこんにちはさくらです」の書き出しで始まる会報では、小谷代表が認知症の親を介護した時の体験談や感じたこと、同じ悩みを抱える会員へのメッセージなどが記されている。 冊子の後半には「変わりゆく主人」「大切な母」「ダ
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高草山を中心に東益津の歴史紹介 焼津市歴史民俗資料館が企画展
焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館で、地元の知られざる歴史文化にスポットを当てた企画展の第2期が開かれている。来年3月5日まで、高草山を中心に東益津地区周辺の文化財や史跡を紹介する。 寺院、お祭り、史跡、自然など高草山周辺の魅力について、写真を使って紹介する。花沢地区の法華寺を大修理した際に見つかった棟札など、貴重な史料も展示している。江戸期と明治期に参拝客が同寺に奉納したとされる2枚の絵馬は、比較して見ると旅行スタイルの変遷が一目で分かる。 このほか林叟院と明応の津波、旗掛石と徳川家康に関する逸話など、「山の焼津」の歴史を学べる展示物が多く並んでいる。
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「世界の桐生」とかけっこ 焼津、五輪選手から走り方学ぶ
陸上短距離の桐生祥秀選手(日本生命)が子どもたちに速く走るこつを教える「かけっこ教室」(日本生命静岡支社主催)がこのほど、焼津市総合体育館(同市保福島)で開かれた。参加した小学生120人は東京五輪に出場したアスリートからアドバイスを受け、楽しみながら体を動かした。 参加者は20メートルの直線コースを、桐生選手と一緒になって、早歩きしたり、ももを高く上げたり、大股ではねたりして駆け抜けた。桐生選手は「下を向かずに腕を大きく振るスタイルを癖にしてほしい」とこつを伝授した。最後に抽選で選ばれた児童と桐生選手が20メートルの距離を全力ダッシュで競走した。 児童は「本物の走りが見られて良かった」「
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認知症不明者捜せ 焼津で訓練 保護と連絡を実践
焼津市と静岡福祉大はこのほど、認知症の行方不明者を捜し出し、声かけする訓練を焼津市内で行った。参加者は町中を出歩いている行方不明者を保護し、家族に連絡するまでの流れを実践した。 参加した約20人は専用アプリを通じて、行方不明者の情報を確認すると、3人一組で同大焼津駅前サテライトキャンパス(同市栄町)を起点に市内の商店街に散らばり、行方不明者役の3人を捜した。発見すると、「驚かせない」「急がせない」といったポイントに注意を払いながら、「どこに行きますか」「お体は大丈夫ですか」などと声をかけた。 行方不明者役は「みまもりあいステッカー」を身に着けていて、参加者はそこに記載されている連絡先に電
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EVや省エネ設備 導入費用を補助 焼津市
焼津市は15日、電気自動車(EV)や省エネ設備の導入費用についての補助制度を創設したと明らかにした。原油高や物価高騰の影響を受ける市内中小企業の事業継続を支援するとともに、温室効果ガス排出量削減の取り組みを促進させる狙い。 対象となる経費は、電気自動車や燃料自動車、プラグインハイブリッド車などの購入費、空調や給湯、照明、冷凍冷蔵に関する設備の導入費や工事費。対象経費の2分の1について、最大50万円まで補助する。申請期限は来年3月3日まで。 市の担当者は「省エネ設備に投資するきっかけになれば」と語る。
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スタバで「認知症カフェ」会話に花 焼津、高校生と当事者交流
焼津市八楠のスターバックスコーヒー焼津八楠店で14日、認知症当事者やその家族、地域住民が交流する「認知症カフェ」が開かれた。清流館高(同市)の生徒が認知症当事者と会話を楽しんだり、ともにクリスマスツリーの飾り付けを作ったりして、交流を深めた。 参加したのは同高福祉科3年生6人と、地元に住む認知症当事者とその家族。生徒たちは全員認知症サポーターで、9月から支援組織「チームオレンジ清流館」に属している。 生徒たちは認知症当事者と注文したコーヒーを飲みながら、「自己紹介カード」に記された名前の由来や行ってみたい国などの内容をきっかけに、福祉科で学んできたことや最近起こった出来事について、会話の
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焼津水産高100年祝う ゆかりのミクロネシアから来賓
焼津水産高(焼津市)は12日、創立100周年の記念式典を焼津文化会館(同市三ケ名)で行った。同校とゆかりの深いミクロネシア連邦から特命全権大使が来賓として訪れたり、専門家が記念講演をしたりして、門出を祝した。 式典では、地元関係者らが出席した。大坪隆明実行委員長は100年間の歴史を振り返りながら「最高峰の学校」とたたえた。沼里智彦校長は「人材育成は本校の使命」とし、生徒たちに地域社会への積極的な参画を呼びかけた。 同校の実習先として関わり合いが深いミクロネシア連邦のジョン・フリッツ特命全権大使は、同校との交流をより深めていきたいと語りかけた。 このほか、NPO法人海辺つくり研究会の木村
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シートベルトの大切さ体感 親子で交通ルール学ぶ 焼津
日本自動車連盟(JAF)静岡支部と中日本高速道路は12日、親子で交通安全について学ぶイベントを焼津さかなセンター(焼津市八楠)で開いた。機械を使って衝突を体験したり、高速道路上の落下物を見たりして、交通ルール順守の大切さを学んだ。 参加者はJAFのスタッフからシートベルトの正しい着用位置について説明を受けた後、シートベルトコンビンサーで時速5キロで壁にぶつかった時の衝撃を体感。シートベルト着用の必要性を身をもって学んだ。 交通安全クイズに答えて顔写真付き「JAF子ども安全免許証」を発行するコーナーも人気を集めた。高速道路で落下物として回収されたパンクしたタイヤ、トラックのバンパーなどを展
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特産品、マルシェでPR 返礼品試食で舌鼓 焼津市のいちまる
焼津市のいちまるはこのほど、同市浜当目の食品工場で恒例の「いちまるマルシェ」を開いた。今回初めての試みとして、市がふるさと納税をPRするブースを設置。同社のお礼品も紹介しながら、制度の活用を薦めた。 市の出店は、マルシェが市外の住民も大勢訪れる人気イベントであることから、ふるさと納税を広く発信する機会になると、いちまるの呼びかけに応じて実現した。 ブースでは市ふるさと納税課の職員が、来場客に制度の趣旨や活用法、市内での具体的な使われ方などについて紹介した。 また、来場者は、同社のふるさと納税お礼品の一つ「ホワイトチキン」と「天然まぐろ3種の生タタキ」を試食した。特製のドレッシングやしょ
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焼津特産品、マルシェでPR サバづくしを堪能 小川漁協
焼津市の小川漁業協同組合はこのほど、特産のサバをPRする「小川さばマルシェ」を焼津さかなセンター(同市八楠)で開いた。サバの加工品をはじめ、パンやスイーツ、コーヒーなど22店舗が出店し、大勢の来場客でにぎわいを見せた。 3年連続で中止となった「小川港さば祭り」の代替イベント。地元のサバ専門店「あまる斎藤商店」では塩サバの詰め放題を実施。規定の袋に多くを入れようと必死な姿が見られた。 小川漁協ブースでは新商品「さばの醤油みりん漬け」をはじめ、「さばチキン」「塩さばフィレ」といった人気商品を販売。数量限定でオリジナルのエコバッグも贈呈された。
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なまり節、ネコ用に活路 焼津・川直が参入 無添加商品で需要開拓
焼津市城之腰の水産加工会社「川直」が、カツオなまり節の製造過程を応用した完全無添加のキャットフードを開発した。なまり節の需要が減りつつある中、新たな活路を模索していた。規格外品をネコに与えたところ、食いつきが良かったことにヒントを得て、新規参入に踏み切った。来年から一般販売を検討している。 商品名は「ねこのかつおくん」。一袋50グラム入りで、ゆでていぶし、粉末状にしたカツオを真空パックで圧縮している。ドライフードにふりかける要領で与える。モニターのネコに与えたところ、全体的に食いつきが良かったという。 新商品開発を主導したのは同社の山口高宏さん。本社が立地する焼津市の「浜通り」周辺では同
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住民有志団体「交流会四季悠々」 焼津神社を清掃
志太地域の住民有志でつくる交流グループ「交流会四季悠々」(新美邦子会長)はこのほど、焼津市の焼津神社で清掃奉仕活動に取り組んだ。 会員や家族、友人ら約30人が境内でごみ拾いや雑草取りに汗を流した。
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かつお節商品 LINEで贈呈 焼津市、13日まで
焼津市は9日正午からLINE(ライン)公式アカウントで地元特産のかつお節関連商品一式が当たるキャンペーンを実施する。13日まで。 プレゼントで当たるのは市水産振興会が提供する「焼津鰹節お楽しみセット」。かつお節のパウダーをふりかけた大粒柿ピーや「かつおラーメン」と名付けたカップ麺、かつおだし、ポテトチップスなど6点が入っている。 市公式LINEを友だち登録し、アンケートに回答すると、抽選に参加できる。当選者は27日までに「やいづとくさんプラザ」(同市鰯ケ島)でLINEの画面を提示すると、景品と引き換える。
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丹精込めた菊300点 焼津神社で愛好家展示会、15日まで
焼津市菊花会(光地進代表)は15日まで、菊花展を焼津神社(同市焼津)で開いている。15人の会員が丹精を込めて育てた作品約300点が並ぶ。 黄や白、ピンクといった色とりどりの菊を展示する。1メートル20センチほどの高さの大菊など多彩な種類がそろい、参拝客が足を止めて美しい花に見入っている。期間中は午前9時から午後2時まで販売も行っている。
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1月定演へ団員合宿 焼津市少年少女合唱団 寝食共に練習重ねる
焼津市少年少女合唱団「ゆりかもめ」は5、6の両日、来年1月の定期演奏会に向けた練習合宿を焼津青少年の家(同市石津)で行った。小学3年から中学3年までの団員33人が感染対策を守った上で寝食を共にしながら練習に取り組んだ。 2日間を通して、パートごとや全体で合わせる練習を繰り返し、音程やリズムを確かめた。コロナ禍の影響で久しぶりの合宿となった団員はマスク越しで美しい歌声を響かせた。 演奏会は1月15日に焼津文化会館(同市三ケ名)で開く。第1部は「7つのフランスの子どもの歌」、第2部は「元気が出る歌」とそれぞれのテーマに則した約20曲を披露する予定。
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台風15号被害 山間地を整備 焼津消防署東分署
焼津消防署東分署は8日、台風15号の影響で被害を受けた焼津市内山間地の道路の整備を実施した。消防活動が円滑にできるように、道路通行の障害になっている樹木を伐採したり、山間地に設置している防火水槽や立て看板の設置状況を点検したりして回った。 参加した東分署の署員は、山の手会館(同市関方)から高草山へ続く農道で、大きく傾いた樹木をチェーンソーで切り落としたり、道路上に横たわっている木材を回収したりした。農道を管理する市農政課の職員も同行し、被害状況を確認して回った。
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11月定例会 15日に開会 焼津市議会
焼津市議会は8日、議会運営委員会を開き、11月定例会の日程を15日から12月15日までの31日間と内定した。 13億7090万円を追加する本年度一般会計補正予算案、3億3460万円を追加する本年度一般会計補正予算案など28議案を審議する。市立総合病院で手術を受けた女性が左中指に機能障害が生じたとして市に損害賠償を求めた訴訟について、市は和解金300万円で和解が成立したことを報告し、承認を求める。 一般質問は12月2、5日に行う。
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LINE版のデザイン刷新 焼津市「AIチャットシステム」
焼津市は市役所業務に関わる質問に人工知能(AI)が自動応答する「総合版AIチャットボットシステム」のLINE(ライン)版のデザインを刷新した。市民のニーズに合わせて、問い合わせメニューボタンを倍の12に増やし、利便性向上を図った。 スマホの画面下に現れる問い合わせメニューは「新型コロナ関連」「休日・夜間医療」など従来の6ボタンに、「マイナンバーカード」「ごみの出し方」「来庁前ガイド」「電子申請」といった6ボタンを加えた。 市はチャットボットの聞きたいことを自由に書き込むメッセージ機能で頻繁に登場するキーワードを分析し、追加ボタンの項目選定の参考にした。 総合版AIチャットボットは202
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バスで“さかなのまち”堪能 焼津、老舗かつお節工房を見学
焼津市はこのほど、バスで市内スポットを巡るツアーを行った。今回のテーマは「さかな」。参加者は老舗のかつお節製造ヤマ十増田商店(同市小川新町)を訪れ、かつお節ができるまでの工程を見学した。 参加した30人は、同社が採用する手火山(てびやま)造りといういぶす手法や、社員がカツオの骨を丁寧に抜く様子などを見学した。増田優介専務が完成したかつお節を手に取りながら、削り方によって生じる味わいの違いといった商品の特徴を説明した。 ツアーはバスの利用促進を図るために企画された。JR焼津駅から自主運行バスで、焼津港周辺の展示施設や販売所に立ち寄った後、徒歩で同社に向かった。その後、路線バスを使って焼津駅
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小学生と大学生 記事で意見交換 静岡福祉大で新聞交流会
静岡福祉大と静岡新聞社・静岡放送、焼津市は5日、大学生と小学生が新聞を読みながら語り合う「子どもの新聞交流会」を同大(焼津市本中根)で開いた。児童6人が本紙朝刊を読みながら、気になった記事や疑問点について話し合った。 参加した焼津、藤枝両市の小学3、4、6年生6人は、二つのグループに分かれて、本紙5日付朝刊を読みながら、気になる記事に印を付けたり、疑問に思ったことを大学生に聞いたりして、新聞の読み方について学んだ。 児童たちは「読んでいて楽しかった」「ニュースへの思いが伝わった」「世の中のことが知ることができた」などと感想を述べ、新聞の大切さを感じ取っていた。
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初体験の競技楽しく スポ少児童挑戦、トランポリンやビームライフルなど 藤枝
藤枝市のスポーツ少年団の団員が普段とは違う競技種目を体験するイベントが3日、同市駅前の藤枝市民体育館で開かれた。小学6年生約65人がグループに分かれて、東京五輪・パラリンピックなどで注目が集まったトランポリンをはじめ、ビームライフル、ボッチャ、カローリングの4種目に挑戦した。 市、市スポーツ少年団本部の主催事業。トランポリンのコーナーでは講師として参加した日本代表の海野大透選手が見守る中、垂直に高く跳べるまで練習を繰り返した。最初はバランスが取れずに不安定さが目立った児童たちも、こつをつかみ始めると、空中で半回転する技に挑んだ。ビームライフルでは、児童は構え方や姿勢を教わりながら、的に狙い
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小川のサバ、新商品でPR 5日「さば祭り」の代わりにマルシェ
焼津市の小川漁業協同組合は5日、特産のサバをPRする「小川さばマルシェ」を焼津さかなセンター(同市八楠)で開く。3年連続で中止になった「小川港さば祭り」の代替イベント。小川漁協ブースでは、新商品「さばの醤油みりん漬け」を販売するとともに、数量限定でオリジナルのエコバッグを贈呈する。 サバを使用した加工品をはじめ、パンやスイーツなど地元の人気店22店舗が出店する。オリジナルエコバッグは小川漁協の女性職員がデザインを担当。サバと波を表現した柄に、「サバめっちゃ好き」という意味の英語が記されている。小川漁協ブースで千円以上の買い物をした客に贈呈する。 このほか、会場内でクイズに答えると参加でき
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こども館 園児ら貸し切り 焼津で子育てフェア、木のおもちゃ満喫
焼津市栄町のターントクルこども館で2日、施設を貸し切りにして親子が遊ぶ「子育てフェア」(市私立幼稚園協会、市私立幼稚園PTA連絡協議会共催)が開かれた。6幼稚園に通う園児や未就園児とその親が、木のおもちゃで遊んだり、絵本を読んだりして過ごした。 同協会が地元の子育て施設について子どもたちに知ってほしいという思いで企画し、こども館の全面協力で実現した。参加した園児たちは館内に散らばり、親が見守る中でヒノキのたまごプールやおすしのおもちゃで遊ぶコーナーなどで楽しんでいた。 イベントは4日も行われ、7幼稚園の園児らが参加する予定。
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学生の意見 市政のヒントに 焼津市長、静岡福祉大生と座談会
焼津市は28日夜、市政座談会「YAIZUみらいトーク」を市役所で開いた。静岡福祉大の学生が中野弘道市長に焼津で過ごして感じたことや良いところについて意見を述べた。 健康福祉学科、福祉心理学科、子ども学科の2~4年生計5人が参加した。学生たちは焼津で感じたことについて「ご飯がおいしい」「道が整備されている」「水道代が安い」など意見を述べた。 市内で1人暮らしをしている男子学生は地域のつながりの薄さを指摘し、「社会福祉の道に進んで改善したい」と将来の夢を語った。魚河岸シャツを愛好しているという焼津市出身の女子学生は「祭りに出かけるときもわざわざ浴衣をレンタルしなくても良い」と話した。 中野
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焼津を緑ある街に 小中学生がクロマツ植樹
焼津市は28日、みどりのある街づくりを推進する「みどりの祭典」を同市藤守の潮風グリーンウォークで開いた。緑化運動に取り組む小川小、東益津中の児童生徒らで作る「みどりの少年団」の団員らがクロマツを植樹した。 参加者は散策路の盛り土のり面約50メートル区間に、潮風に強いとされる高さ約1・1メートルのクロマツ計50本を植樹した。 式典で中野弘道市長は潮風グリーンウォークについて「緑化の拠点、安全の拠点としていきたい」と語った。同少年団を代表して東益津中2年の石川雄大さんが「美しい自然を愛し、緑を守っていく」と力強く宣誓した。潮風グリーンウォークは栃山川河口から大井川港まで約4・8キロの遊歩道。
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さばいたマグロ 見て触れて 焼津南保育園で解体ショー
焼津市焼津の焼津南保育園で28日、マグロの解体ショーが行われた。園児約65人が職人の豪快な包丁さばきに目を見張り、「さかなのまち焼津」への理解を深めた。 用意したのはシドニー沖で捕れ、焼津港に水揚げされた重さ25キロの天然ミナミマグロ。焼津鮮魚組合の職人が包丁を使って、頭や背中と手際よく切り分けていくと、園児から「大きい」「すごい」と歓声が上がった。園児たちは切り分けた部位に実際触って、魚の感触を確かめた。 質問コーナーでは、園児から「どうして早く泳げるの」「どうやって寝るの」「どうして深いところにいるの」などとさまざまな疑問が寄せられた。解体したマグロは調理して、給食でおいしく食べた。
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詩人萩原朔太郎の「小泉八雲像」変遷を追う 焼津の記念館、1月17日まで企画展
焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館で、小泉八雲と詩人萩原朔太郎の関わり合いについてひもとく企画展が開かれている。時代によって変遷する朔太郎の「八雲像」について、2人の著書やエッセーなどを通じて紹介している。来年1月17日まで。 朔太郎は、八雲の作風について関心を示し続け、自身の作品にも影響を与えたという。会場には、八雲について触れた朔太郎の著書「日本への回帰」や雑誌「日本女性」に寄稿したエッセーなどを展示している。朔太郎が評価したきっかけとなった八雲の作品も紹介している。 22日は同館学芸員によるフロアレクチャーも行われた。学芸員は、朔太郎が八雲に触れる言及について、自身の私生活と重ね合わ
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新聞でSDGs理解 焼津・港小、関連記事探す
焼津市石津港町の港小で27日、元中学校長の矢沢和宏さん(静岡新聞NIEコーディネーター)を講師に招いた授業が行われた。4年生の児童約100人が、本紙27日付朝刊を活用しながら、SDGs(持続可能な開発目標)について学んだ。 児童はそれぞれに配られた本紙朝刊からSDGs関連の記事を探し出すことに挑戦した。与えられた時間内に見出しや記事の文章から「再利用」「二酸化炭素(CO2)」といった関連しそうなキーワードを拾い上げていった。 矢沢さんは杉の木で作ったストローや古新聞を活用したエコバッグなどSDGs関連の取り組みを取り上げた本紙記事を紹介しながら「まず身近なところから始めてほしい」と呼びか
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間伐材で工作に挑戦 焼津南小でワークショップ こども館職員指導
焼津南小(焼津市焼津)で27日、ターントクルこども館の職員を講師に招いた木育ワークショップが行われた。1年生の児童が高草山の間伐材を使った工作に挑戦した。 児童は丸くて大きさの違う間伐材を組み合わせて、クマやウサギといった動物の顔を完成させた。あらかじめ用意された葉っぱを紙の皿に貼り付けてオリジナルの駒も作った。こども館のおもちゃ学芸員ら職員が子どもたちの工作を手助けした。 工作の前には職員が、間伐について絵を使いながら教えた。こども館の職員が出張講座を行うのは今回初めての試み。
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親子で自然観察 焼津ライオンズクラブが催し
焼津ライオンズクラブはこのほど、親子を対象にした自然観察会を焼津市の栃山川自然生態観察公園で開いた。 親子と会員ら計100人が参加し、公園内のドングリや松ぼっくり、草木などを使ってクラフト作りをしたり、バッタなどを探し出したりして楽しんだ。竹や弓矢などを使って昔ながらの遊びも体験した。
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横断歩道安全に 親子で渡り方学ぶ 焼津で交通教室
静岡県交通安全協会焼津地区支部は24日、焼津市東小川の小川幼稚園で未就園児を対象にした交通教室を開いた。未就園児と保護者計60組が参加し、横断歩道の渡り方を実践した。 参加した親子は園庭に設けられた横断歩道の前に立ち、交通安全指導員が見守る中で、左右を確認し、信号機に従って手を挙げて渡る練習を行った。 講話では指導員から信号の色の意味や歩行者の歩く位置など交通ルールについて学んだ。指導員は絵を使いながら「横断歩道の前では止まって、お父さんお母さんと手をつないで渡ってほしい」と呼びかけた。
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焼津市議会常任委 市長に政策提言書 育てる漁業など
焼津市議会の三つの常任委員会はそれぞれ取り組んできた市政テーマの調査研究活動に基づき、政策提言書をまとめた。25日に3委員会の正副委員長が中野弘道市長を訪ね、提言書を提出した。 総務文教、市民福祉、建設経済の各常任委員会では2021年3月からそれぞれテーマを設定し、先進地視察や意見交換を重ねてきた。 市民福祉常任委は二酸化炭素(CO2)削減をテーマに研究し、市役所内に「地球温暖化対策課」の設置や電気自動車(EV)充電設備の整備への補助金制度創設などを提言している。 建設経済常任委では、漁獲量の減少を危機的にとらえ「育てる漁業を視野に入れて探求すべき」とし、研究・実験施設の設置を求めてい
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橋本組(焼津) 宮城・南三陸町の復興事業終了 手当の半額を現地消費、総額1億6800万円
橋本組(焼津市)が東日本大震災の翌年から南三陸町(宮城県)で取り組んできた復興支援事業が10月で終了した。現地に派遣する社員には、半額を地元で使うことを条件にした「復興支援手当」を支給。これまでに総額1億6800万円が宮城県内で消費された。陣頭指揮した橋本真典社長は「今後も南三陸とのつながりを大切にしたい」と関係の持続を約束した。 同社が同町での復興支援事業を始めたのは2012年6月。社員の被災などで人手不足に陥っていた地元建設会社からの求めに応じ、防潮堤や被災した漁港関連施設の整備に取り組んできた。 10年間で派遣された社員は延べ45人。当初は一つの工事が終わると戻るルールだったが、被
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「馬頭琴」奏でてみよう 焼津で体験教室 23年3月まで
焼津市栄町の静岡福祉大焼津駅前サテライトキャンパスで22日、モンゴルの民族楽器「馬頭琴」の体験教室(焼津市、静岡精華学園共催)が始まった。馬頭琴演奏の第一人者として知られるアヨーシ・バトエルデネさんが講師となり、来年3月まで計6回の教室で簡単な曲を演奏できるレベルまでの上達を目指す。 参加した小中学生7人は、アヨーシ・バトエルデネさんから楽器を弾く姿勢や弓の持ち方、2本の弦の役割といった演奏する基本動作を学んだ。アヨーシ・バトエルデネさんは演奏する参加者一人一人に「力を抜いて」「弾く場所を間違えないで」などとアドバイスを送った。 参加者にはそれぞれ自宅で練習できるようにと馬頭琴を貸し出
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座禅組み 心と体整える 焼津・林叟院、絶景スポットで堪能
焼津市坂本の林叟院は22日、高草山の笛吹段公園(同市坂本)で大座禅会を開いた。参加者は駿河湾と焼津の町並みを見渡せる絶景スポットで足を組んで、心と体を整えた。 同院が開創してから550周年を記念して企画された。参加した約50人は、時折鳥のさえずりが聞こえる穏やかな雰囲気の中、足と手を組んで、心静かな時を過ごした。鈴木包一住職や藤田一照老師が座禅の考え方や正しい姿勢について話した。 鈴木住職は参加者の眼前に広がる景色を踏まえ「このような場で550周年を記念して座禅ができるのは感慨深い」と語った。
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台風被害復旧へ3職員 焼津市が静岡市へ派遣
焼津市は24日から台風15号に伴う大雨の被害を受けた静岡市の復旧支援のため、職員3人を派遣する。被災した家屋の被害認定調査や被災届出証明書の受け付け事務を担う。 派遣するのは総務課法規文書担当の主任主査、課税課家屋担当の主事、子育て支援課子育て政策担当の主任主事。県などから派遣要請を受けた。期間は30日まで。 21日には市役所で派遣職員の激励会が行われた。下山晃司副市長は静岡市の被災状況を伝え、「被災者の助けになってほしい」と話した。
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藤枝特別支援学校焼津分校 巨大絵画「朝焼け」を制作 書家・吉永さんが「翔」書き入れ完結
焼津市焼津の藤枝特別支援学校焼津分校の生徒が巨大絵画を制作した。21日に書家の吉永益美さんが分校に隣接する焼津水産高を訪れ、絵からイメージした「翔」の一文字を書き入れて完成した。 吉永さんは生徒たちが見守る中、作品中央の余白部分に太い筆を使って、体を激しく動かしながら、力強く一文字を書き上げた。生徒からは「迫力がすごい」「バランスが取れている」と驚きの声が上がった。 作品は美術部の生徒11人が縦2・3メートル、横4メートルの和紙に1週間かけて描いた。テーマは「朝焼けの空と燕(つばめ)」。オレンジとピンクの雲に大小のツバメが飛び交っている様子を表現した。雲は縁がつながるという思いを込めて、
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自転車の逆走、ふらつき…危険運転を確認 焼津で高齢者交通教室
焼津署と遠鉄中部自動車学校は18日、高齢者の自転車交通教室を同校(焼津市柳新屋)で開いた。同校指導員が教習所コースで自転車の危険運転行為を実践。高齢者は乗り込んだワゴン車の窓からこの行為を確認し、自転車の安全な運転について学んだ。 指導員はコース内で、見通しの悪い交差点での飛び出しや逆走、ふらつきといった危ない運転を見本として行った。参加者はワゴン車の中で職員から説明を受けながら、やってはいけない自転車操作を知った。 講話では、焼津署交通課の署員が市内で発生した交通死亡事故を事例に出し、安全確認の重要性を訴えた。指導員は自転車で違反になる運転行為を紹介した。
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漁業と地元、可能性提案 焼津水産高生が研究発表 魚新商品、養殖…若き発想
焼津水産高(焼津市焼津)は18日、3年生の生徒がこれまで研究してきた成果についての発表会を同校で開いた。代表して6グループの生徒が、魚離れ解消を図る商品開発や地元の活性化策、持続可能な養殖業に向けた取り組みといったテーマの研究内容を披露した。 栽培漁業科の生徒は、ビールの製造時に発生する麦芽の搾りかすを養殖で使う飼料に配合し、環境に優しい飼料の製造に挑戦。マダイを使って実験したところ、通常の飼料を与えた場合と「成長に差がなかった」として、養殖業への活用の可能性を訴えた。 「浜通り」周辺の活性化策をテーマにした生徒は、一帯に張り巡らされた「小路」に通りの名前を付けようと研究を開始した。地元
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焼津味のチョコいかが? かつお節の香り、トマトの甘みをプラス
静岡市葵区のチョコレート専門店「コンチェ」は焼津市の企業が手掛けるかつお節とトマトを使ったチョコレートを商品化した。カカオの風味に、かつお節の香り、トマトの甘みが組み合わさって、焼津ならではの味が堪能できる。24日から同店や焼津市栄町のカフェ&ワークスペース「プレイボールカフェ」で販売する。 商品名は「焼津マリンアージュチョコレート」で一袋650円(税込み)。かつお節の粉末を混ぜたカカオ70%のチョコレートに、ドライ状のトマトを並べ、さらにかつお節の粉末をふりかけた。 かつお節はヤマ十増田商店(焼津市小川新町)が伝統の手火山(てびやま)製法で作った商品を使用。トマトは「ピオニエス」(焼津
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人気メニューをイラストで味見 yukariさん(静岡市出身)焼津で作品展
焼津市栄町のカフェ&ワークスペース「プレイボールカフェ」で22日まで静岡県内飲食店のメニューをイラストで描いた作品展「食欲の秋だもんで」が開かれている。静岡市出身でイラストレーターとしても活動するyukariさんが、直接店を訪ねて食したスイーツやスパゲティなどのイラストが並ぶ。 展示しているのは、焼津市を中心に静岡市、掛川市、富士宮市などの飲食店の人気メニューを描いた作品45点。yukariさんが撮影した写真を元に、絵の具を使って食べ物の質感を温かいタッチで表現した。作品にはそれぞれyukariさんの一口メモが添えられている。 最終日の22日は作品で登場する「のり弁屋」(焼津市北新田)の
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記者コラム「清流」 誇らしいふるさとの光景
子どもの頃に住んでいたまちが、あるアニメの場面に描かれた。丁寧なタッチの画がスクリーンに映し出されると、どこか誇らしい気分になって、ともに鑑賞した友人にしばらくふるさと自慢をした記憶がある。 先日、焼津をロケ地に撮影した作品の映像を鑑賞する講座が行われた。港、駅、商店街…。画面には懐かしい風景が登場する。名優たちが演技する姿を見ると、なじみ深い場所だが訪ねたくなる。「あそこに映っている店懐かしいな」。鑑賞した人たちは口々に思い出話に花を咲かせていた。 大画面にふるさとの風景は理屈抜きで良いものだ。これからテレビや映画を見る時はエンドロールで流れる撮影地に注目したい。 (焼
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打って守って走って! お兄さんと野球に挑戦 焼津中央高部員が体験会
焼津市小土の焼津中央高で15日、未就学児や小学校低学年の児童を対象にした野球体験会(同高野球部主催)が開かれた。子どもたちは、野球部員に見守られながら、打って守って走ってといった基本動作を学んだ。 小学3年生までの児童ら60人が参加した。参加者は同高グラウンドで、部員とキャッチボールをしたり、部員の投げた球を打ったりして野球を楽しんだ。的当てのコーナーでは、点数が書かれた段ボールに狙いを定めて球を投げた。 各コーナーでは部員が子どもたちに付き添い、「ナイスバッティング」「良いスイングだね」などと声を掛けて盛り上げた。 体験会は、野球未経験の子どもたちに始めるきっかけ作りになればと部員た
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“カツオ”群れ 焼津のこども館に 作家ら170作品、11月まで展示
カツオの形をした芸術作品を商店街全体に展示する「焼津カツオSHOWてん」(焼津商工会議所主催)が15日、焼津市の焼津駅前通り商店街やターントクルこども館(同市栄町)で始まった。11月13日まで。 県内外のさまざまな分野の作家や一般公募で寄せられた約170点の天井からつるすことで揺れ動く「モビール」が商店街をにぎわせている。 今年で4回目を迎えるイベント。長さ50センチ(小学生は長さ19センチ、幼児は長さ10センチ)のカツオ形の板に自由に表現。カツオの群れが商店街を泳いでいるように演出した。 招待作家として著名なペーパーイラストレーターなど5人が出品し、こども館に展示している。 同館で
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サッカー元代表の森島さん 焼津で講演 親子の会話、大切さ訴え
焼津市私立幼稚園協会などは14日、サッカー元日本代表の森島康仁さんを講師に招き、子育て講演会を小川公民館(同市小川)で開いた。森島さんは今年1月に引退するまでのプロ生活を振り返りながら、親子のコミュニケーションの大切さを訴えた。 森島さんはチームの移籍やけがの手術といった重要な選択が迫られる場面で「誰にも相談せずに決めたことで選択は全て失敗した」と語った。ファンから嫌がらせを受けた際も周囲に打ち明けることなく過ごしていたと振り返り、常に相談できるような両親との関係の重要性を指摘。自身の子育て方も紹介し「遊ぶときも怒るときも本気で常に向き合ってほしい」と語りかけた。市内11の私立幼稚園に通う
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秋祭り 「浦安の舞」児童優雅に披露 焼津・青木神社
焼津市本町の青木神社で15日、例大祭に合わせて地元の焼津東小の児童が神楽「浦安の舞」を奉納し、無病息災を願った。 舞子を務めたのは、小花心来さん、勝治円子さん、小杉真央さん(いずれも6年)ら6年生、4年生、3年生の計9人。 赤いはかま姿で神殿に上がり、扇を手に持ったり、鈴の音を響かせたりしながら、優雅に舞った。神社総代や地元区長らが参列し、新型コロナウイルスの早期収束を願った。 (焼津支局・福田雄一)
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特殊詐欺防止、孫世代が訴え 焼津で高齢者宅訪問
大学生を中心に活動する防犯ボランティア「しずおか・ぴーす」に所属する2人が14日、焼津市内の高齢者宅を訪れて特殊詐欺の被害防止を訴えた。相次ぐ特殊詐欺被害を抑止するために何ができるかを話し合い、県警に「孫世代が高齢者に直接呼びかけた方が効果的」と提案して共に活動した。 参加したのは常葉大4年の里見莉世さん(21)=静岡市葵区=と静岡大3年の高橋理菜さん(20)=藤枝市=。焼津署員や県警生活安全企画課員とともに3軒を回り、被害防止を啓発するチラシを手渡した。 焼津市駅北の加藤洋子さん(88)宅では、裏面に「他人に『お金』『カード』は渡さない」などの注意事項を記したメンバーオリジナルの名刺を
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地元企業が経営課題発表 焼津市「複業人材」マッチング合宿最終日
複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と経営課題を抱える地元企業をつなげるマッチング合宿(焼津市主催)の最終日がこのほど、市役所で行われた。地元企業5社の幹部が複業人材の希望者に解決してほしい自社の課題について発表した。 企業側で参加したのは、塩川新聞舗、トラック事業の東海ボデー、石油製造販売の巻田油業、食品加工の焼津冷蔵、住宅物件管理の第一伊藤建設。 出席した幹部は複業人材の希望者6人に、会社や業界を取り巻く現状を伝えながら、「新規事業を始めたいが知恵を貸してほしい」「社員教育を手伝ってほしい」など課題解決への協力を呼び掛けた。 焼津冷蔵の経営幹部はBtoC(個人消費者向け)の売上高向上
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志太地区4ライオンズクラブ 家庭の食品寄付 総重量751キロ
志太地区で活動するライオンズクラブ(LC)4団体はこのほど、家庭で眠っている食品を寄付する「フードドライブ」に取り組んだ。会員が拠出した食品を焼津市内の倉庫に集めた。 参加したのは焼津、藤枝、島田、榛南の4LC。会員はカップラーメンやカレー、そうめん、ペットボトル飲料など段ボールに入れて持ち寄った。4団体の総重量は約751キロになった。
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焼津市 3年間の行革効果174億円 ふるさと納税で歳入増も
焼津市は第4次行政改革大綱(2019~21年度)の取り組み実績として、3年間の削減効果額が約174億円に上ると明らかにした。行政評価システムを活用した事務事業の見直しといった経費削減を進めるとともに、ふるさと納税推進事業などで歳入を確保した。 市は2005年度から行政評価システムを毎年度の予算編成時に事業見直しで取り入れている。この3年間で18億7300万円削減した。このほか、経費削減策として「指定管理者制度の導入」(削減効果額2億1800万円)、「業務改善提案」(同1億9500万円)、「AIチャットボットの活用」(同1700万円)を実施した。 一方で、「ふるさと納税推進事業」(歳入確保
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焼津の魚に魅せられ、広島から移住 人気シェフが開業「馳走 西健一」 こだわりの8席、予約数カ月待ち
広島市で人気フレンチレストランのオーナーシェフとして活躍した西健一さん(42)が焼津市に移住し、新店舗を開業した。焼津市の老舗魚卸小売店から仕入れた鮮魚に触れ、食材が持つ魅力にひかれたことを機に「産地」での出店を決断した。 西さんは静岡市内の料理店でサスエ前田魚店(焼津市)から仕入れたカツオを食し、これまで経験したことがない食感や味に感激し「いつかこの食材を使って料理したい」と思った。2018年から広島市で営んでいたレストランで同魚店から鮮魚を仕入れていたが、「より鮮度の良い状態でお客さまに届けたい」と焼津市内での出店を決意。昨年末に広島市の店を閉じて、5月には住居を焼津市に移した。 西
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祭り衆、勇壮な練り 3年ぶりの神輿渡御 焼津神社大祭
焼津神社大祭のうち、台風の影響で延期していた神輿(みこし)を担いで市中心部を練り歩く「神輿渡御(とぎょ)」が8日、焼津市内で3年ぶりに行われた。白装束の祭り衆が2基の神輿を台車に載せて、「アンエットン」と伝統のかけ声を発しながら、勇壮な練りを繰り広げた。 社殿から境内に2基の神輿が運び出されると、祭り衆が出発点の北側鳥居まで担いでいった。神輿を慎重に台車に載せると、大勢の住民に見守られながら、街中に繰り出した。 神輿は市内4カ所の御旅所を巡りながら、夕方に神社に戻った。 (焼津支局・福田雄一)
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複業人材で経営課題解決 焼津市がマッチング合宿
焼津市は6日、複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と経営課題を抱える地元企業をつなげるマッチング合宿を市内で始めた。7日まで。複業人材として働くことに興味を持つ6人、地元企業5社が参加。2日間掛けて、双方の希望を探り合っていく。 複業人材の希望者は漁具倉庫(同市中港)で顔合わせした。埼玉県と静岡県を拠点に生活する企業経営者、鉄道会社でまちづくり事業に携わった会社員、フリーランスで活躍するテレビカメラマンとさまざまなスキルを持つ人材がそろった。 自己紹介では「まちづくりに関心を持っている」「焼津のまちに興味を持った」などと決意を語った。 地元企業5社は、新規事業や販路開拓、専門技術のマニュ
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お得クーポン LINE発信 焼津市、マルシェ情報も
焼津市は1日、市内開催のマルシェ情報や店舗で利用できるクーポンを市のLINE(ライン)公式アカウントで発信するサービスを始めた。友だち登録者数14万人を超える「発信力」に着目し、マルシェの認知度向上や市内事業者の支援につなげる狙い。 3事業者以上が参加するマルシェで販売する産品や店舗といった情報を開催前にLINEで配信する。市のホームページでも掲載する。 クーポンについては、飲食店や小売、サービス業の事業者が「2千円以上で代金5%割引」「千円以上でドリンク1杯プレゼント」といったサービス内容を自由に設定できる。 いずれも配信を希望する事業者が市に申請すると、サービスに参加できる。市商工
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地元の魚で創作レシピ 焼津水産高でコンテスト 工夫凝らす
焼津水産高(焼津市焼津)で3日、簡単で手軽に調理できる魚料理を開発するコンテスト(美しく豊かな静岡の海を未来につなぐ会主催)が開かれた。生徒が7チームに分かれて、比較的入手しやすい4種類の地元の魚を使ったオリジナルメニューを作った。 生徒たちはスーパー富士屋の協力で入手した焼津港、小川港で水揚げされたタチウオ、イナダ、カマス、サバのうち、1種類の魚を使って、それぞれ考案したレシピに従って、オリジナルメニューを調理した。 しずおかの海PR大使の三浦愛さんら4人が試食し、味や独創性、見た目などを審査した。最優秀賞は1年生3人のグループが作った「タチウオの梅しそとしそチーズめんたい揚げのカツ
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宇宙の不思議に迫る 焼津で「子ども教室」 リュウグウの石、橘教授講演
焼津市田尻のディスカバリーパーク焼津天文科学館で1日、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの石を分析するチーム統括を務める東京大大学院の橘省吾教授を講師に招いて「子ども宇宙教室」が開かれた。橘教授は最新の調査結果を紹介しながら、宇宙の不思議について講演した。 橘教授は小惑星の石について「地球誕生の歴史といったいろいろなことを教えてくれる」と指摘し、成分を分析することで宇宙の謎を解き明かすことができると強調した。 統括するチームで分析したところ、石の中にわずかな量の水が残っていたことを紹介した。橘教授は「リュウグウの声を聞く作業はまだまだ続く」と締めくくった。
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釣り好き200人腕競う 焼津・大井川港で重量勝負
焼津市の大井川港で2日、大井川港釣り大会(同実行委主催)が3年ぶりに開かれた。市内外から釣り愛好家や家族連れ約200人が集まり、釣り上げた魚の重量を争う競技に挑んだ。 大井川港の普段は関係者以外立ち入り禁止の岸壁を会場に、制限時間2時間半で釣った魚5匹以内の総重量で順位を競った。それぞれのスポットで糸を垂らし、アジなどの魚を釣り上げていった。 釣りによる地域振興に取り組むやいづワークプロジェクトマネージャー三浦愛さんが講師の初心者釣り教室、魚のさばき方を教えるイベントなども開かれた。
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焼津・成道寺薬師如来像 12年に1度のご開帳
焼津市一色の成道寺で1日、12年に1度の薬師如来像のご開帳が行われた。地域住民はめったに見ることができないご尊顔に感嘆し、家内安全や無病息災を願った。 法要では読経が響く中、薬師堂の奥の扉が僧侶の手によって開けられ、高さ80センチほどの薬師如来像が公開された。 如来像の手に結ばれたひもはお堂の外にある高い柱につながり、さらに柱にくくられた白い布が境内の外へと続いていた。公開は2日午後3時まで。
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聴覚障害者向けに講座 洪水ハザードマップ読み方学ぶ 焼津市、避難行動計画作成も
焼津市は30日夜、聴覚障害者らを対象にした洪水ハザードマップの学習会を市役所で開いた。参加者は洪水ハザードマップの読み方について説明を受けるとともに、洪水や土砂災害での避難行動計画の作成に取り組んだ。 聴覚障害者と支援者でつくる「焼津聴覚障害者防災の会」の会員約20人が参加した。市河川課の担当者はマップに記された家屋倒壊等氾濫想定区域と土砂災害警戒区域について「安全な場所に移る立ち退き避難が原則」と強調した。 避難行動計画の作成は、自宅を東益津中に想定して演習を実施した。マップで同中周辺の浸水深や浸水継続時間といった情報を読み取りながら、災害発生時に取るべき行動をフローに即して導き出した
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漁具倉庫をリノベ 焼津港テレワーク施設「PORTERS」 10月から2期工事、飲食・宿泊機能も
焼津市の焼津内港(旧港エリア)の漁具倉庫をリノベーションして整備している飲食・宿泊機能を備えたテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」が2023年度から本格稼働することが、30日までの市の取材で明らかになった。2棟のうち、1棟は一部を残し完成していて、残り1棟について10月から工事に着手する。 同施設については、網や釣りざおなどを収納していた漁具倉庫を海側のA棟、街に近いB棟と分けて整備を進めている。 B棟は一部区画を残し、コワーキングスペースやシャワールーム、会議室が完成している。ヴィレッジインク(下田市)とアール・アイ・エー(東京都)が整備してきた。 A棟には50人ほど収容可能なワ
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さかなの町焼津で「鰹三昧」満喫 たたき、パスタ、カツサンド…26店参加 11月13日まで
焼津市で30日から、カツオを楽しむグルメイベント「焼津鰹三昧(ざんまい)」が始まった。参加店舗で対象のメニューを注文すると景品が当たるカプセル大抽選会に挑戦できるなど、期間中はさまざまなキャンペーンを展開する。11月13日まで。 イベントは年間を通して地域資源の魚を楽しむ「焼津ぐるめぐり」の第2弾。市内の飲食店や物販店計26店が参加し、カツオのたたきやパスタ、カツサンドといったメニューを提供する。 大抽選会は期間中の金、土、日、祝日にかけて、焼津さかなセンター(同市八楠)に高さ1・9メートルの巨大ガチャを設置して行う。景品は市内のペア宿泊招待券、天然ミナミマグロセット、対象店舗で使える金
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魚市場 DX化提案 不正防止へ研究機関 焼津漁協で説明会
焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合はこのほど、不正行為を防止するためのシステム構想の説明会を同漁協で開いた。「漁港漁場漁村総合研究所」(東京都)が、焼津魚市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)化構想や計量業務改善案を提案した。 魚市場のDX化構想は入船から競り、水揚げ、計量、運搬と魚が市場外に出るまでの業務に関する情報を一元管理し、リアルタイムで情報公開することで不正行為の抑止を目指す。計量業務改善案では、計量証明書やトラックの車両ナンバーを電子管理したり、搬出するトラックの動線を一方通行にしたりして、計量逃れを防ぐ。 説明会は焼津魚市場改善
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スマートシティ推進へ 焼津市 検討会初会合
焼津市は28日、官民のデータを蓄積した基盤を構築することで市民向けのサービスを展開する「スマートシティ推進事業」の検討会初会合を市役所で開いた。会長に福与直己副市長を選び、事業実施体制や本年度のスケジュールについて決めた。 検討会には焼津商工会議所、大井川商工会、市観光協会、NTT西日本静岡支店など関係団体が参加。2月をめどに、産業・観光と防災の2分野でデータを活用した市民向けサービスを開始する計画が示された。具体的な事業内容については、三つのワーキンググループで検討していく。 その後、NTT西日本の担当者がスマートシティをテーマに講演した。国内外の先進事例に触れながら、「官民だけではな
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焼津・東益津小で「市長と語る会」 憧れの職業、生き方発表
焼津市石脇上の東益津小で28日、「小学生と市長が語る会」が開かれた。6年生の児童がなりたい職業の人から生き方について学んだ成果を披露した。 児童は「なりたい自分輝く未来へ」をテーマに、薬剤師、保育士、警察官、漁師など六つの職業の人にインタビューした内容や自分に置き換えて考えたことについて発表した。警察官OBから災害対応の任務中に被災しそうになった経験を聞いた児童は「難しいことに立ち向かう姿勢を学んだ」と感想を述べた。 中野市長にインタビューする時間も設けられ、児童からは「なぜ市長になったの」「焼津をどんな市にしたいのか」「一番大変だった仕事は」などの質問が出た。児童は校歌も披露した。
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高校生ボクサー全国V 焼津の細川選手にベルト授与
焼津市柳新屋の「駿河ボクシングジム」に所属する高校3年生、細川弦汰選手(18)=同市=が、若手の登竜門とされる「第4回ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会」でU―18フライ級チャンピオンに輝いた。26日には自身がコーチを務める「子どもスポーツスクールするが」(同市柳新屋)でチャンピオンベルトの授与式が行われた。 細川選手は今月4日に後楽園ホール(東京都)で行われた同大会決勝に出場。得意とする「駿河フック」と名付けた攻撃を繰り出し、弱った相手をラッシュして1ラウンドTKO勝ちを収めた。 授与式では細川選手が同ジムの鈴木憲会長からチャンピオンベルトを受け取った。リングの周囲に集まったスポー
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高校生ボクサー全国V 焼津の細川選手にベルト授与
焼津市柳新屋の「駿河ボクシングジム」に所属する高校3年生、細川弦汰選手(18)=同市=が、若手の登竜門とされる「第4回ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会」でU―18フライ級チャンピオンに輝いた。26日には自身がコーチを務める「子どもスポーツスクールするが」(同市柳新屋)でチャンピオンベルトの授与式が行われた。 細川選手は今月4日に後楽園ホール(東京都)で行われた同大会決勝に出場。得意とする「駿河フック」と名付けた攻撃を繰り出し、弱った相手をラッシュして1ラウンドTKO勝ちを収めた。 授与式では細川選手が同ジムの鈴木憲会長からチャンピオンベルトを受け取った。リングの周囲に集まったスポー
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園児バス置き去り 対策巡り意見交換 焼津市、幼稚園長ら
牧之原市の園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、焼津市は27日、園児の登降園で送迎バスを運行する市内幼稚園の園長らを集めた連絡会を市役所で開いた。参加者たちは園児をバスに置き去りにしないための対策について意見交換した。 送迎バスを運行する市内の私立幼稚園11園の園長、理事長らが出席した。市は今月行った幼児・保育施設を対象の調査結果を公表。全11園が複数の専任運転士や添乗職員が園児の出欠席を確認している―と回答した。 意見交換では置き去りにされた園児がバスのクラクションを鳴らして危険を知らせる行動について、「小さい子どもが一人で実行するのは難しい」という意見が相次いだ。地域の園
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水産物EU輸出へセミナー 焼津でジェトロ静岡
ジェトロ静岡(静岡市清水区)は27日、EU市場への輸出を目指す水産事業者を対象にしたセミナーを焼津市役所で開いた。2人の講師がEU水産物市場の現状や食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」について解説した。 ジェトロ静岡事務所の担当者は、EU圏内で日本食の普及に伴い、すしチェーンや和食料理店の需要が拡大している現状を指摘。サバ、カツオ、マグロといった焼津漁港で多く水揚げされている魚の人気が高いことを紹介した。 さらに、水産物について、品目ごとにHACCP認定を受けた施設からの出荷に限り輸出を認めているEUの制度に触れ、HACCPシステム構築を促した。 大日本水産会の輸出促進部の
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農産物、水産加工品一堂に 焼津市役所で「地産地消マルシェ」
焼津市役所1階の海街ホールで26日、「やいづ地産地消マルシェ」が開かれた。JA大井川や小川漁業協同組合が地元産の農産物や水産加工品を多数販売したほか、市内で生産しているイ草で作ったグッズも展示した。 ホールの一角に設けられたブースでは、生シイタケやミニトマト、ナス、リンゴなど約30種類の野菜や果物、小川港で水揚げされたサバを使った加工品が並べられた。地元水産加工会社も特産品を販売していた。 同市田尻北地区でイ草栽培に取り組んでいる生産者自らが店頭に立ち、イ草の特徴やグッズを紹介した。
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焼津の魅力満喫 林叟院で座禅体験も 沿岸部サイクリングや満観峰ハイキング…
ハイキングやサイクリングでまちを楽しむ「ツール・ド・ニッポンin焼津」(ニーハイメディア・ジャパン主催)が焼津市内で開かれた。浜辺を自転車で走ったり、山に登ったり、寺院で座禅したりして、焼津の魅力的なスポットを満喫した。 参加者は焼津駅前から沿岸部を自転車で走りながら、石津浜公園や那閉(なへ)神社、漁具倉庫といったスポットを巡った。花沢の里に着いた一行は、地元で親しまれている里山満観峰の頂上までハイキングした。 その後、林叟院(同市坂本)で座禅を体験した。参加者は住職から足や手の組み方、正しい姿勢について手ほどきを受けた後、鳥のさえずりを耳に心静かな時を過ごした。
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麺つゆ作り 焼津文化を堪能 「浜通り」周辺でイベント
「漁業のまち焼津」発祥の地として知られる焼津市の「浜通り」周辺で23日、歴史や文化に触れる体験型イベントが行われた。参加者は、老舗だし専門メーカーマルハチ村松によるオリジナル麺つゆ作り体験や地元住民による観光ガイドなどさまざまな企画を通じて、焼津と水産業の歴史を学んだ。 マルハチ村松の体験プログラムは焼津水産翁の一人服部安次郎の生家を使ったゲストハウス「庭の宿『帆や』」(同市城之腰)で行われた。参加者は、同社社員から焼津とカツオの歴史やかつお節の作り方について説明を受けた後、かつおのあらぶしや昆布、シイタケといった9種類のだしを飲み比べて、違いを確かめた。 その後、用意されただしから好き
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核廃絶、墓前に誓う 第五福竜丸の久保山さん命日 焼津で追悼行事
1954年、米国が太平洋・ビキニ環礁で行った水爆実験で被ばくし、半年後に死亡した焼津漁港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」元無線長、久保山愛吉さんの追悼行事が23日、焼津市で行われた。参加者は核兵器廃絶を誓い合った。 23日は久保山さんの68回目の命日。久保山さんの墓がある同市浜当目の弘徳院で集会を開いた。墓前に献花して故人の冥福を祈った。 主催団体の一つ、県原水爆被害者の会の石原洋輔会長(浜松市東区)はロシアのウクライナ侵攻で核兵器を威嚇の道具としている現状に懸念を示し、「久保山さんの『原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい』という言葉をかみしめ、核兵器のない世界へ進んでいきたい」と
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昔の旅人気分 わらじ履き、子安神社や舟形屋敷を散策 焼津
焼津市観光協会は22日、わらじを履いて大井川地区の史跡を巡るツアーを実施した。参加者は足元だけかつての旅のいでたちで、約3キロの道を歩いた。 参加者は清流館高(同市上新田)を起点に、安産の神さまとして知られる子安神社、大井川の洪水から守るための工夫が施された「舟形屋敷」、文明17(1485)年創建の高福寺といった史跡を歩いて巡った。 市歴史民俗資料館の職員が史跡の歴史や意義について丁寧に説明した。途中で茶屋にも立ち寄り、地元で愛されている冷たい茶を堪能した。
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カツオ盗 第三者委が初会合 焼津漁協設置、年内めどに報告書
焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合は22日、不正行為を調べる独立した第三者委員会を設置し、初会合を同漁協で開いた。弁護士と学識経験者の3人の委員が、一連の事件について調査し、年内をめどに報告書にまとめる。 委員は第一東京弁護士会所属の前田俊房、宅見誠の両弁護士と東海大海洋学部の平塚聖一教授の3人。委員の補助者として2人の弁護士も参加した。 会合は非公開。冒頭に橋ケ谷長生組合長ら漁協幹部と顔合わせした後に、委員長を前田弁護士にすることを決めた。会合終了後、前田委員長は「中立的な立場で調査を進めていきたい」と語った。 委員会は、一連の事件について発生し
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スマートシティ 災害情報発信、年度内に整備 焼津市議会市長答弁
焼津市の中野弘道市長は21日の市議会9月定例会一般質問で、官民のデータを蓄積した基盤を構築することで市民向けのサービスを展開する「スマートシティ推進事業」に関連し、本年度内に災害情報を発信するためのサービスを整備する方針を示した。鈴木浩己氏(公明党)に答えた。 市によると、メールの自動配信システムを整備した上で、やいづ防災メールや市公式LINE(ライン)を通じて避難情報を配信する。災害時に市が収集した河川の水位や避難所の開設状況、避難者数といった情報をリアルタイムで表示する地図データを公開する。 石原隆弘行政経営部長は市のホームページ情報について、大規模災害に備えてインターネット経由でソ
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身近な犯罪など年末に向け対策 焼津署協議会
焼津署は21日、今年3回目の警察署協議会を焼津公民館(焼津市本町)で開いた。9月~12月の重点業務について「年末に向けた身近な犯罪、交通事故の抑止対策」と決めた。 青木浩明署長は管内の犯罪発生状況に関連し、自転車の盗難や万引といった身近な犯罪が目立ち始めていると指摘し、年末にかけての交通事故対策と合わせて重点的に対応する考えを示した。小沢俊介生活安全課長は特殊詐欺の被害抑止対策の一つとして、市と連携しての防災無線を紹介した。 出席した委員の一人は「日が暮れた後でも市内の公園で中高生がたむろしている」と指摘し、パトロールの強化を訴えた。別の委員は、小中高生に対策を呼びかける際に「不登校の児
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25年度、観光交流400万人目標 焼津市長答弁、コロナ前を想定
焼津市の中野弘道市長は20日の市議会9月定例会一般質問で、市の2025年度の観光交流目標値について、観光交流客数400万人、宿泊客数44万人に設定したことを明らかにした。コロナ禍以前の水準に回復することを想定し、21年度に比べていずれも大幅な増加を見込む。須崎章氏(凌雲の会)に答えた。 市によると、21年度の観光交流客数は175万人と前年度比で約37万人増。宿泊者数についても21年度約24万人で6千人増えている。コロナ禍でも増加傾向にあることを踏まえて、25年度の目標値を設定した。中野市長は「コロナ禍終息後は観光交流客数1000万人を目指す」と述べた。 また、焼津温泉の認知度向上に向けて
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望郷の念込めた絵画 焼津に“帰郷” ハンセン病元患者・望月さん遺族、静岡福祉大に寄贈
焼津市出身で国立駿河療養所(御殿場市)、国立療養所多磨全生園(東京都東村山市)に入所し2012年に亡くなった望月章さんの遺族がこのほど、生前に章さんが望郷の念を込めて描いた作品「駿河からの富士山」を静岡福祉大に寄贈した。20日から同大焼津駅前サテライトキャンパス(同市栄町)で始まる絵画展で公開する。25日まで。 寄贈した作品は縦約28センチ、横約37センチの水彩画で、緑深き山の背後に、雪の降り積もる富士山が描かれている。駿河療養所の入所者と交流する「動物介在活動ぷらす」(三島市)の伊東郁乃代表によると、描かれた時期や場所は不明だが、「駿河療養所からの風景に似ている」という。 望月さんは生
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焼津スマートシティ事業 2月中旬サービス開始へ推進組織立ち上げ
焼津市の中野弘道市長は16日の市議会9月定例会一般質問で、官民のデータを蓄積した基盤を構築することで市民向けのサービスを展開する「スマートシティ推進事業」について、2月中旬をめどにサービスを始める方針を明らかにした。松島和久氏(凌雲の会)に答えた。今月末には事業を推進する組織を立ち上げる考えも示した。 本年度内に始めるサービスは、水産加工品を中心としたふるさと納税お礼品のデータを基にした分析ツールを関連事業者に提供したり、お礼品の商品情報や避難所情報を掲載した地図を公開したりする。 今月末に発足する推進組織は、市を中心に焼津商工会議所、大井川商工会、市観光協会といった関係団体やデータ関係
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三味線奏者がミニステージ 焼津市役所
焼津市役所の海街ホールで16日、宮城県出身の津軽三味線奏者浅野祥さんのミニステージが開かれた。来庁者ら約50人が足を止めて、三味線の軽やかな調べを堪能した。 浅野さんは津軽地方や山形県、秋田県、北海道の民謡のほか、なじみの深い映画音楽をしなやかなばちさばきで演奏した。曲の合間には民謡の成り立ちや三味線の楽しみ方について分かりやすく解説した。 来庁者はリズムに合わせて手拍子をするなどして、津軽三味線の世界を楽しんだ。17日には焼津文化会館(焼津市三ケ名)で、浅野さんのコンサートが行われる。
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児童が描く未来の車両 自主運行バス車内に展示 焼津
焼津市自主運行バスの車内で、市内の小学生が描いた「夢のバス」の絵を紹介する「こども移動絵画展」が12月2日まで開かれている。市内13校から寄せられた作品を順次入れ替えながら、展示する。 展示するのは参加総数369点から厳選した65点。なじみの深い車両やあったらいいなと思う未来の車両、お菓子の形をしたメルヘンチックな車両などが多彩な色を使って描かれている。 大井川地区と港小、和田小の計5校は大井川焼津線、残る8校は焼津循環線の車内に並べる。1台ごとの展示は各校分5点。
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小さな親切運動静岡県本部 「ヘアドネ」広がり貢献 美容室経営石川さん(焼津)実行章
「小さな親切」運動県本部はこのほど、医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に取り組む焼津市大覚寺の美容室経営、石川和弘さんに実行章を贈った。 同市祢宜島の静岡銀行焼津南支店で行った贈呈式で、県本部焼津南地区支部長の山田成彦支店長が、石川さんに実行章を手渡した。石川さんは「これまでの活動が認めてもらえてうれしい。(ヘアドネーションは)一人一人の理解があってこそ。これからも活動を続けていきたい」と喜びを語った。 石川さんは自身の美容室の来店客にヘアドネーションへの協力を呼び掛けてきたほか、自身も2年間伸ばした髪を30センチカットし、医療用ウィッグメーカーのプロジェクトに提
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まちづくりの課題、事例交え議論 空き家活用など県内団体 焼津で交流会
静岡県は13日、県内各地でまちづくり活動に取り組む人たちの交流会を焼津市役所で開いた。空き家物件の利活用やリノベーションを手掛ける会社や団体のメンバーが集まり、それぞれの実践事例を紹介しながら、まちづくりの課題について意見交換した。 静岡、熱海、伊豆、藤枝、森、東伊豆の各市町で活動するまちづくり団体のメンバー15人が参加した。まちづくりについて、ふじえだやもり(藤枝市)の北川剛大さんは「人づくり、コミュニティーづくりが重要」と語った。熱海市の「マチモリ」の市来広一郎代表はワークショップを展開することで、まちへの思いを具現化していく手法を伝えた。 焼津市で活動するナインの渋谷太郎代表取締役
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清流館高グッズ作ろう 生徒と卒業生がデザイン クリアファイルを中学生に配布へ
清流館高(焼津市上新田)は生徒と卒業生が連携して、同校初のオリジナルグッズを制作する。生徒が考案したデザインが両面に入ったクリアファイル2千枚を作り、11月の学校公開日に中学生に配布する計画。12日には制作会議の初会合が開かれ、希望して参加した生徒7人が県内の大学でデザインを学ぶ卒業生の助言を受けながら、デザイン原案について話し合った。 制作会議には同校卒業生で静岡文化芸術大デザイン学部の鈴木響さんと1、2年生の生徒7人が参加した。 最初に生徒は自ら考えたデザイン案を披露。同校の教育目標を図形や絵、文字で表現した案を説明した。 その後、鈴木さんからデザインの考え方や色の使い方を学んだ上
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焼津・吉永八幡宮 「御輿渡御」街中練り歩く 格式高くゆっくりと
焼津市利右衛門の吉永八幡宮で11日、3年に一度の大祭が営まれた。江戸時代の大名行列を模した「御輿(みこし)渡御」が行われ、約70人が同市大井川地区の利右衛門、吉永、高新田の街中を練り歩いた。 一行は午前8時過ぎに八幡宮を出発。案内役の猿田彦を先頭に、青や赤の御旗や4人の舞姫を引き連れ、白装束に身をまとった12人に担がれた神輿が、4カ所の御旅所に立ち寄りながら、ゆっくりと街中を巡った。 沿道には一行が奏でる雅楽の音色に引き寄せられるように大勢の住民が集まり、格式高き行列を見守った。本来は昨年実施予定だったが、新型コロナ感染症の影響で1年延期となっていた。感染予防の観点で規模を縮小して行っ
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大津波想定、列車から避難 高校生がサポートに挑戦 JR焼津駅
JR東海は10日、南海トラフ地震を想定した乗客の避難誘導訓練を焼津駅で実施した。大津波警報が発令し、焼津市内の津波浸水区域内に列車が停車したことを想定し、焼津高の生徒とJR東海社員ら計約40人をスムーズに避難誘導できるかを確認した。 参加者を乗せた3両編成の列車は地震発生の想定のもと、焼津駅に急停車。車内で運転士と車掌が確認作業を済ませた後、参加者はドア付近から約1メートル下の地上へジャンプして降りた。生徒たちは1人で降りるのが困難な乗客を手助けする「ヒューマンチェーン」という手法を実践した。 列車を降りた参加者は乗務員の指示に従って、指定避難場所である焼津高の校舎まで歩いて向かった。
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親子の遊び場紹介 冊子を幼稚園に 焼津市の若手職員
焼津市の若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」のメンバーが9日、親子で遊べる市内のお薦めプランを紹介する冊子「おでかけキッズブック」を同市大覚寺のさつき幼稚園に届けた。 作成に携わった市地域福祉課の片瀬聡主事は、多くの人に読まれるための工夫を紹介し「ぜひ活用してもらいたい」と話した。同幼稚園の長野恵園長は「サイズもバッグに入れて運びやすくて便利」と喜んだ。 冊子では市内施設を周遊する4プランを提示し、プランごとの楽しみ方を紹介している。
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焼津ライオンズクラブ 献血を呼び掛け
焼津市の焼津ライオンズクラブは10日、献血活動を同市大覚寺の市総合福祉会館で行った。会員がのぼり旗を掲げ、来館した市民に献血を呼び掛けた。 日本赤十字社と連携して実施した。市民らは問診を受けた後、献血車で献血を行い、同クラブからお礼の品としてツナ缶を受け取った。 同クラブは社会貢献活動の一環として毎年、献血事業を実施している。
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八雲が愛した焼津の海 愛知の作曲家、楽曲に 24日初披露
焼津文化会館(焼津市三ケ名)で24日、米国生まれの作曲家アレキザンダー・加藤ウィラスさん=愛知県=が焼津小泉八雲記念館(同)に向けて手掛けた楽曲を初披露する。6月に同市を初訪問して八雲ゆかりの浜通り周辺を巡り、海と向き合いながらの暮らしぶりに感銘を受け、一気に作り上げた。当日は焼津をイメージした即興曲も披露する。 初披露される曲名は邦題で「海の声」。八雲の作品「焼津にて」で用いられている表現から付けた。もともと八雲作品を愛読していた加藤ウィラスさんは、焼津小泉八雲記念館で八雲作品に関する講座を開いている又木克昌さんと知り合って焼津の地に興味を持った。 楽曲は八雲作品をベースに、浜通りの人
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焼津観光、温泉や食で 大学生がプラン競う 新たな発信策を発表
全国の大学生が観光プランを競う「大学生観光まちづくりコンテスト2022」(同運営協議会主催)が8日、焼津市総合福祉会館(同市大覚寺)で開かれた。予備審査を通過した県立大など9大学10チームが、焼津温泉や食といった素材を活用することで、「さかなのまち」とは別の新たな魅力発信策について発表した。 焼津温泉の活用策として、グランプリの観光庁長官賞を受賞した明治大のグループは妊娠している女性の旅行需要の高さに着目し、温泉旅行を軸にした「ママさん観光都市」として違いを出すべきと提案した。東京国際大のグループは、市内各所に焼津温泉、駿河湾深層水と温冷2種類の足湯を設置するアイデアを発表した。 日本大
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焼津魚市場をデジタル化へ カツオ盗で漁協方針
焼津漁業協同組合(焼津市)は6日までに、運営する焼津魚市場で取引の「見える化」を推進するため、デジタル化導入に向けた実施計画を策定する方針を固めた。冷凍カツオ盗難事件の舞台となった魚市場を一新することで、再発防止を図る。 焼津漁協はカツオ盗難事件の再発防止策の一つにデジタル化の取り組みを位置づけている。水揚げした魚の計量、販売、運搬といった情報をデジタル管理する。 具体的には、タブレット端末を使用した電子入札や計量データの一元管理などが想定されている。計画には導入するめどの時期も定める見通しで、市場関係者の理解を得ながら、進めていく。 焼津漁協は4月、若手職員らでつくる「焼津魚市場改善
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焼津市 4~7月分電子申請大幅増 昨年度1年間の3倍
焼津市は5日、本年度から本格運用している市役所手続きの電子申請の件数について、今年4~7月の件数が昨年度1年間に比べて約3倍に達したことを明らかにした。担当課では導入手続きを増やしていき、市民サービスのデジタル化を加速させていく考え。 市ではこれまでに計336の手続きについて、パソコンやスマートフォン経由で可能な電子申請を導入している。申請件数は4~7月までが4810件で、昨年度1597件に比べて大幅に増加した。 具体的にはマイナンバーカードや水道関連といった条例で様式が定められている手続きで1879件、キャンペーンや講座の申し込みといった簡易的な手続きで2931件の電子申請があった。
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焼津水産高100周年 記念事業実行委がバス購入 21年9月から募金、大幅に目標上回る
焼津水産高(焼津市焼津)の創立100周年記念事業実行委員会は、記念事業の一環として生徒の部活動などで使うバス1台を購入した。趣旨に賛同した同窓生や企業、団体から寄せられた募金を充てた。1日に同校で贈呈式が行われた。 同高ではバス1台を使っていたが、二十数年間の使用に伴う老朽化が課題となっていた。同実行委が新車両購入を企画し、昨年9月から同窓生などに協力を呼び掛けたところ、当初の目標額を大幅に上回る金額が集まった。 贈呈式で同実行委の大坪隆明委員長はこれまでの経緯を振り返り「大事に使ってほしい」と呼び掛けた。生徒会長で海洋科学科2年海野湘一朗さんは「このバスには『水高生』への期待が詰まっ
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焼津の団体 市の資料館に古地図寄贈 160年前の川や集落示す
財団法人石津共栄会(焼津市石津港町)は事務所で保管していた古地図2枚を市歴史民俗資料館に寄贈した。同館によると、地図が作成された時期は地元の水天宮が記されていないことから、建立された文久2(1862)年以前とみられる。今はなき川や両岸に広がる集落といった約160年前の地元の姿が分かる貴重な史料に同会の原崎省司理事は「ふるさとの歴史の学びに使ってほしい」と語る。 2枚のうち1枚の地図は縦77センチ、横54センチで石津地区全体が描かれている。川や田畑、道などが色分けされていて、寺院が目印として記されている。もう1枚は長さ112センチの横長で、海を上にして木屋川やその両岸に広がる集落が記されてい
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震災時の自治体対応は 岩手の白土さん、経験基に講演 焼津
焼津市は31日、東日本大震災発生時に岩手県山田町で危機管理室長を務めた白土靖行さんを講師に防災講演会を市役所で開いた。行方不明者の捜索といった大規模災害時の対応について、自身の体験に基づいて説明した。 避難所へのルートを確保するため道路に埋め尽くされたがれきを取り除く作業について「遺体の有無を確認しながら行った」と振り返った。津波の力強さを物語るエピソードとして、防潮堤が壊れて陸側に流れてきたと紹介した。 災害対応に当たる自治体職員は警察や消防とは違って「バックアップ要員はいない」と強調し、「ここまでしかできない」と自ら限界点を設定して取り組むべきと訴えた。 避難所で暮らす住民から「余
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焼津の課題 解決策提案 市の若手職員グループが報告会
焼津市の若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」が30日、本年度の活動成果についての報告会を市役所で開いた。採用2、3年目になる職員55人の4グループがそれぞれ抱くまちの課題解決に向けて1年間取り組んできた内容を発表した。 市内観光スポットを紹介するカード作成を企画したグループは、マンホールカードの配布実績の9割が市外在住者であることに着目し、魅力ある観光資源の発信策としてカード作成に至った。親子で遊べるお薦めプランを載せた冊子を作成したグループは、子育て世代に手にとってもらうための工夫を紹介した。 市職員が自らの仕事を紹介する動画を作成したグループは企画立案の動機について、「近隣自治体に比
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焼津の中学生 市長に大会結果報告「悔しさバネにより強く」
8月に静岡県や愛知県などで行われた中体連の東海大会などに出場した焼津市内の6中学校18人が30日、市役所に中野弘道市長を訪ね、成績を報告した。 出席したのは各中学校で水泳、バドミントン、陸上、相撲、バレーボールなどに取り組む1~3年生。相撲で東海大会に出場し、個人3位の成績を収めた豊田中3の安岡風琥さんは全国大会で予選敗退と苦杯をなめたことに触れ「この悔しさをバネに高校でも相撲を続けて強くなりたい」と語った。 中野市長は「大会での経験を後輩にも伝えていってほしい」と励ました。
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列車からの避難手助け JR東海講習 焼津高生が練習
JR東海は29日、災害時の避難についての講習を焼津高(焼津市中港)で行った。講師の乗務員が生徒たちに、地震や津波が発生した場合、乗客を避難場所へ誘導してほしいと協力を呼び掛けるとともに、高齢者など一人で列車から降りられない乗客を手助けする「ヒューマンチェーン」という手法を教えた。 2年生約130人が参加した。焼津高はJR焼津駅に近く、鉄道を通学に利用する生徒も多い。講師の乗務員は災害発生で停止した列車から線路を使った安全な避難行動について教えた。生徒たちは2人一組で互いの手首を持って、補助が必要な乗客を列車から降ろす方法を実践した。 2年の浜田安奈さん(17)は「いざという時、体力のある
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親子で遊べる焼津紹介 市若手職員が冊子作成 密避けた4プラン
焼津市の若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」のメンバーが、親子で遊べる市内のお薦めプランを紹介する冊子を作成した。市内施設を周遊する4プランを提示し、それぞれ楽しみ方を紹介している。9月5日から市内幼稚園・保育所、子育て支援施設などで配布する。 冊子の名称は「おでかけキッズブック」で4千部配布する。プランは「うみちかプラン」「遊びと学びの両立プラン」など四つを一日コース、半日コースと分類している。プランごとに各施設での過ごし方、所要時間や持ち物、服装を写真で紹介している。 同倶楽部のメンバー11人が、コロナ禍で子育ての負担が増している世代に、有意義な休日の過ごし方を提案したいと企画した。
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先輩起業家がアドバイス 焼津で講演会「まず行動起こして」
創業、起業に興味を持ったり、起業して間もなかったりする人たちに「先輩」起業家が自身の経験談や本音を語る講演会(志太起業ネットワーク推進協議会主催)が27日、焼津市役所で開かれた。 ナイン代表取締役で同市出身の渋谷太郎さんと埼玉県で女性の仕事作りを手掛ける会社の代表を務める矢口真紀さんが講演し、2人は「とりあえずやってみよう」と行動を起こす重要性を強調した。 渋谷さんは、まちづくりに参画したいという思いを抱き続け、さまざまな失敗を重ねながら、焼津駅前の商店街でのコワーキングスペース運営事業に行き着いた。自身の経験から、事業のヒントを得るために現場に出向いて観察することを薦めた。 矢口さん
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焼津市 友好交流へ覚書 モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区と
焼津市はこのほど、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区と包括的な友好交流を実施するための覚書を結んだ。同区とは2018年にスポーツ交流に関する覚書を締結している。東京五輪・パラリンピックを機に深まった交流関係をスポーツ以外の分野にも広げていく。 中野弘道市長や市内のスポーツや福祉など各団体代表ら15人でつくる訪問団が16~19日、ウランバートル市に滞在。17日には中野市長と同区のナツァグドルジ・バトスンベレル区長が同区役所で友好交流に関する覚書に調印した。中野市長は「今まで以上に友好的な交流が深まることを期待したい」、区長は「交流の輪を広げていきたい」とそれぞれ述べた。 その後、一行
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橋本組本社ビル 津波避難ビルに使用 焼津市、橋本HDと協定
焼津市はこのほど、橋本組本社ビル(同市栄町)を災害時に津波避難ビルとして使用する協定を橋本ホールディングスと締結した。 市役所やターントクルこども館近くに位置するビルは鉄骨造り5階建て。5階に約209平方メートルの避難スペースを確保している。外階段を使って、標高15メートルの5階まで上がる。同地区は津波による浸水深は1・8メートル。夜間でも避難できるように滑り止め兼蓄光材を施した。 市役所で行われた調印式で、中野弘道市長は「地域住民の安全安心、地域の防災体制強化につながる」と謝意を示した。橋本ホールディングスの橋本真典社長は「災害時にも地域に貢献したい」と述べた。
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水害時の情報通信訓練 大井川堤防決壊、浸水想定 ヘリの上空映像共有 焼津市など
国土交通省静岡国道事務所、焼津市などは24日、大規模災害を想定した防災通信訓練を大井川中島地区河川防災ステーション(同市中島)で実施した。ヘリコプター搭載カメラで上空から撮影した被災地の映像を同ステーションや市役所など各所で共有し、災害時の情報通信について流れを確認した。 訓練は台風に伴う大雨で大井川左岸付近の堤防が決壊し、市内が浸水した―という想定。現地対策本部の同ステーションに設置されたTVモニターで、配備された衛星通信車が受診した映像を、待機する職員で共有した。 このほか、参加者はトランシーバーを使って、通信の体験をしたり、照明車搭載の発電機を見学したりして、災害時に活動する情報通
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地域部活動の運営協議 焼津市教委 来年度実施8種目
焼津市教育委員会は23日、来年度から実施予定の地域部活動8種目について、運営方法などを話し合う委員会を大井川商工業研修センター(同市宗高)で開いた。休日の中学校部活動について、市は本年度から段階的に地域への移行を進めている。委員会では、来年度の対象種目である陸上やソフトテニス、eスポーツなどの関係者らが参加した。 委員会では、市教委の担当者が地域部活動への移行について、市の考え方や初年度の動向を説明した。出席者からは「教職員や外部指導者に地域部活動参加の希望調査はしたのか」「運営費用に公的補助はあるのか」「練習場所の確保はどうするか」といった質問が出た。 その後、競技ごとに分かれて、活動
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空き地活用し商店街活性化 焼津駅前通り、推進会議初会合
焼津駅前通り商店街周辺の低未利用土地や空き家、空き店舗について、活用促進を図る推進会議の初会合が23日、市役所で開かれた。商店街や市、商議所、金融機関の関係者が集まり、本年度の取り組みについて確認した。 実施するのは焼津商工会議所、焼津市、しずおか焼津信用金庫、焼津駅前通り商店街振興組合。本年度の国のモデル調査事業で支援対象地域として採択された。駅前通り商店街での出店希望者に未活用の土地、店舗を紹介しつなぐ「ランドバンク」の創設を目指す。 本年度は住民や地権者に物件の貸し出し意向を確認したり、未利用建物の活用プランについて話し合ったりして、ランドバンクで提供可能なデータや課題を洗い出す。
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発達障害 療育にボクシング 焼津のジムが放課後デイ開設
ボクシングなどの運動を通じ、発達障害の子どもたちを療育する放課後等デイサービス事業が焼津市内のジムで始まった。元教員のプロボクサー近藤佐知子さん(34)が発案したプログラムを受けながら、子どもたちは感情をコントロールする術や集団生活の適応力を養っていく。 同市柳新屋の駿河ボクシングジムが7月開設した「子どもスポーツスクールするが」。小1から高2までの15人は一般コースが始まる前の時間を使い、ワンツーやシャドー、ミット打ちなどボクシングのトレーニングのほか、鬼ごっこなどの遊びをしながら過ごす。 多くの子どもたちは他人との距離感がつかめなかったり、相手の感情を読み取れなかったりすることで、集
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情感豊かに読み聞かせ 焼津のこども館 SBSアナ、親子20組に
焼津市栄町のターントクルこども館で19日、子ども向け絵本の読み聞かせイベントが開かれた。SBSアナウンサーの岡村久則さん、重長智子さんがそれぞれ選んだ作品を情感豊かに読み聞かせた。 0~2歳児対象の回では、「だるまさんが」「おべんとうバス」「おおきなかぶ」といった子どもに人気の作品を読んだ。参加した親子連れ約20組は絵本の内容に合わせて声に出したり、体を動かしたりして楽しんだ。 15日に迎えた終戦の日に合わせて、平和の尊さを伝える「へいわとせんそう」も紹介した。
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静岡人インタビュー「この人」 県内が舞台の怪談作品集を著した作家 神薫さん(焼津市)
静岡県中部を中心にした29の怪談を収録した「静岡怪談」(竹書房)を出版した。2011年に怪談作品を初執筆し、13年には単著で初の作品集を出版している。今回の作品は単著で5冊目になる。眼科医師の傍らで、怪談ネタの収集にいそしむ。藤枝市出身。50歳。 ―怪談に興味を持ったきっかけは。 「1999年に眼科で働いている頃に手に取った怪談本を読んで面白いと感じ、本を書いている平山夢明氏のファンになった。関連本を買い集めて夢中で読んだ。10年後、平山氏にイベントで出会い『怪談を書いてみないか』と誘われて、平山氏編の怪談作品集に参加した」 ―怪談の取材はどのようにしているのか。 「コロナ禍で今はや
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焼津海上花火 夜空彩る千発 初の試み、今年は2日間
焼津市の夏の風物詩「焼津海上花火大会」(同実行委員会主催)が14日夜、同市の焼津漁港新港で3年ぶりに行われた。スターマインなど約千発が打ち上げられ、夏の夜空を彩った。今回は初めての試みで15日夜の2日間にわたり実施した。 今年で47回目。新型コロナの影響で2020年、21年と中止していた。会場周辺には地元の恒例行事を待ちわびていた大勢の市民らが訪れて、次々と打ち上がる大輪の花に酔いしれた。 今回は感染対策の一環で桟敷席や駐車場を設けず、時間も約15分間に短縮して行った。
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「焼津の良さ全国に発信」 焼津中央高生、ボランティア全国大会で活動披露
焼津市の焼津中央高ボランティア同好会の生徒らが15日、市役所に中野弘道市長を訪ね、16、17両日開催の「高校生ボランティア・アワード2022」(公益財団法人風に立つライオン基金主催)の全国大会出場を報告した。生徒たちは当日ブースで展示するポスターや紙芝居を披露し、自分たちの活動内容を説明した。 訪れたのは同好会部長朝日優菜さん(17)ら3年の生徒4人。同好会は14人が所属し、焼津を題材にした紙芝居を製作したり、点字絵本や不要になった靴下でぬいぐるみを作ったりする活動を展開している。紙芝居については、現地に赴いて関係者から話を聞き、自分たちで絵を描いた。全国大会では、これらの活動内容を記した
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伸びやかな歌声合わせ交流 焼津、藤枝、島田の少年少女合唱団
焼津、藤枝、島田各市を拠点とする少年少女合唱団が集う交流会(協同組合静岡文化振興会主催)が14日、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれた。3市で活動する団体がそれぞれ伸びやかな歌声を披露したり、合同で曲を合唱したりして、親睦を深めた。 焼津市少年少女合唱団ゆりかもめ、藤枝ジュニアコーラス、藤枝順心中・高コーラス部、島田市少年少女合唱団が参加した。 団員たちはおろそいの服で登壇し、団で受け継がれているなじみ深い曲や大会に向けて練習している曲に合わせて歌声を披露した。島田市少年少女合唱団は代表メンバーが参加し、定期演奏会の動画を通じて活動を紹介した。最後は参加者全員で「絆―仲間と共に」を歌い、
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メタバースで「さかなのまち」発信 SKE48青木詩織さんがVR接客 焼津市、28日まで出展
焼津市が出展するイベント「バーチャルマーケット2022Summer」が13日、始まった。メタバース事業を手掛ける「HIKKY」(東京都)の主催で、28日まで。同市は仮想空間(VR)で展開するミナミマグロの解体ショーや地場産品を3Dモデルで紹介し、「さかなのまち焼津」を発信する。初日はやいづ親善大使でSKE48メンバー青木詩織さんがバーチャル空間で「接客」する姿を披露した。 焼津市役所を訪れた青木さんはVRゴーグルを装着し、バーチャル空間に登場した。焼津ブースを訪れたアバターを相手に、3Dモデルのネギトロやカツオのたたきを紹介したり、ミナミマグロの解体ショーに参加したりして、地場産品をPRし
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こども館拠点に支援事業 焼津、市民スタッフら法人設立
焼津市のターントクルこども館で働く市民スタッフらが子育て支援や多世代交流を目的とする一般社団法人を設立した。同法人は市と連携し、こども館を拠点に木のおもちゃを使ってさまざまな支援事業を展開していき、将来的にはこども館の運営を市に代わって担っていく。 今月設立した法人の名称は「やいづ子育て・多世代交流支援協会ことこと」。同市元副市長の高木利夫氏が代表理事に就き、こども館設立当初から働くスタッフ3人が社員として参加する。 本年度は、木のおもちゃを通じた「木育」を市内に普及させるためのキャラバンや、高齢者施設や子育てグループにおもちゃを貸し出す事業を展開する。こども館の運営主体となるように、市
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運動機能回復にVRゲーム活用 焼津・甲賀病院、楽しくリハビリ
焼津市の甲賀病院はVR(仮想現実)空間で運動機能のリハビリができる最新鋭の機器を本格導入した。脳出血や骨折、障害などで体を動かすことが困難になった利用者が空間上で簡単なゲームを楽しみながら、歩行に必要な機能を取り戻していく。同病院によると、東海地区で初導入という。これまでに30人ほどが利用し、手の震えが収まったり、歩行速度が戻ったりと効果が出始めている。 機器はmediVR社(大阪府)が開発した「神楽」。試験的な導入を経て、7月末から本格的に取り入れている。 利用者は専用のゴーグルを装着しVR空間に入ると、目の前に現れる的や上から落ちてくる果物を、両手のリモコンを使って、触ったり受け止め