宿題 一緒に考えよう 外国ルーツの小中生60人と地元の学生が交流 焼津市

 焼津市田尻の和田公民館でこのほど、外国にルーツを持つ子どもたちを対象にした学習支援イベント「しゅくだいひろば」(多文化共生を考える焼津市民の会「いちご」主催)が開かれた。フィリピンやブラジルといった外国にルーツを持つ小中学生約60人が地元の高校生や大学生らから冬休みの宿題の解き方を教わった。

外国にルーツを持つ子どもたちに日本人の生徒学生が教える「しゅくだいひろば」=焼津市田尻の和田公民館
外国にルーツを持つ子どもたちに日本人の生徒学生が教える「しゅくだいひろば」=焼津市田尻の和田公民館


 参加する子どもたちは読み書きといった学習に必要な日本語に苦手意識を持っている。こうした課題を解決すべく「いちご」の谷沢勉代表が中心になり、子どもたちに学びの機会をボランティアで提供するイベントとして、2014年冬から学校の長期休暇に合わせて行っている。
 「講師」は清流館高の生徒、県立大の学生ら。子どもたちが持ち込んだ漢字や計算などの宿題の解き方や考え方をマンツーマンで教えた。谷沢代表は「高校生や大学生との交流を通じて、外国にルーツを持つ子どもたちがもっと日本語を学びたいという意識につながる。教えている日本人生徒学生も外国のことをもっと知りたいというきっかけになる」とイベントの意義を語る。
 イベントの後半には、書き初め指導、けん玉や工作の教室、ボードゲーム遊びといったレクリエーションも行われた。
 (焼津支局・福田雄一)

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