複合的「困りごと」窓口開設 ひきこもり、生活困窮など支援策実施へ 焼津市役所

 ひきこもりや生活困窮といった複合的な課題を抱える市民を支援する焼津市の「困りごとマルっとサポートセンター」の業務が13日から始まった。子ども、高齢者、障害者、生活困窮者の「困りごと」に関連する庁内27課と関係機関が連携し、課題解決に向けたアプローチを図っていく。

看板を設置する中野焼津市長(左)と櫛田部長=市役所
看板を設置する中野焼津市長(左)と櫛田部長=市役所

 センターでは主に「親が高齢者で子どもが障害者」「親が生活困窮家庭で子どもがひきこもり」といった単一の支援機関では対応が難しかったり、将来的に状況の悪化が予想されたりするケースについて、就労、居住、居場所づくりといったアプローチを通じて、適切な支援策を実施していく。
 業務初日は市役所で関係者を集めて式典が行われた。中野弘道市長は市民の困りごとが複雑化する現状を踏まえ「(相談内容を)表層ではなく背景を分析して対応することが重要」と指摘した。式終了後、中野市長と櫛田隆弘健康福祉部長はセンターの窓口に看板を取り付けた。
 (焼津支局・福田雄一)

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