藤枝特別支援学校焼津分校 巨大絵画「朝焼け」を制作 書家・吉永さんが「翔」書き入れ完結

 焼津市焼津の藤枝特別支援学校焼津分校の生徒が巨大絵画を制作した。21日に書家の吉永益美さんが分校に隣接する焼津水産高を訪れ、絵からイメージした「翔」の一文字を書き入れて完成した。

生徒たちが見守る中で文字を書く吉永さん(中央)=焼津市焼津の焼津水産高
生徒たちが見守る中で文字を書く吉永さん(中央)=焼津市焼津の焼津水産高

 吉永さんは生徒たちが見守る中、作品中央の余白部分に太い筆を使って、体を激しく動かしながら、力強く一文字を書き上げた。生徒からは「迫力がすごい」「バランスが取れている」と驚きの声が上がった。
 作品は美術部の生徒11人が縦2・3メートル、横4メートルの和紙に1週間かけて描いた。テーマは「朝焼けの空と燕(つばめ)」。オレンジとピンクの雲に大小のツバメが飛び交っている様子を表現した。雲は縁がつながるという思いを込めて、七宝紋のデザインを採用した。29日に開かれる焼津水産高の文化祭で展示する。
 焼津分校は生徒に芸術を身近に感じてもらおうと、6年前から吉永さんを講師に招いて特別授業を行っている。

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