焼津と家康の関わり紹介 市歴史民俗資料館 11月まで特別展
焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館で、焼津と徳川家康の関わり合いについて紹介する特別展が始まった。家康が狙撃された時の馬に付いていたとされる鐙(あぶみ)を展示し、武田家の軍勢に追われて逃げてきた家康にまつわる伝説を紹介するなど、焼津ならではの家康像を示す。11月26日まで。
四つのコーナーに市内で所蔵されている史料など22点を展示。鐙は良知家所蔵で、家康と懇意にしていた良知惣右衛門が、タカ狩りをしていた家康が刺客に襲われた場所で発見し、そのまま代々保管してきたという。春日局が惣右衛門に託したとされる、徳川家光が幼少時に着用した腹掛けも公開している。
地元に伝わる家康のいわゆる「敗走伝説」、小牧・長久手の戦いへの動員を命じる書状といった古文書も展示している。
12月からは同市東小川の海蔵寺と徳川家ゆかりの品に焦点を当てた展示会を開く予定。
(焼津支局・福田雄一)