伝統の技、若手に継承 焼津でかつお節製造技術の研さん会

 焼津鰹節水産加工業協同組合は25日、伝統的なかつお節製造技術を若手会員に伝える研さん会を焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所で開いた。参加した若手会員は焼津港で水揚げされたカツオ65匹を使って、頭と内臓を取り除き三枚におろす「生切り」といった製造過程を学んだ。

指導員(右から2人目)から教えを受けながらカツオをおろす若手会員=焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所
指導員(右から2人目)から教えを受けながらカツオをおろす若手会員=焼津市鰯ケ島の県水産・海洋技術研究所

 最初に組合内にある焼津鰹節伝統技術研鑽会の指導員が専用の包丁を使って生切りを披露。若手会員は指導員から包丁の使い方や見栄えのよいかつお節にするためのこつを教わりながら実践した。切り身を煮釜に入れる「煮熟」といった作業にも取り組んだ。
 秋には180節の本枯れ節が完成する予定で、このうち厳選した品を新嘗祭(にいなめさい)に献上する。

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