静岡人インタビュー「この人」 焼津・実証実験のアプリを開発した会社CEO 讃井寛海(さぬいひろみ)さん(三島市)

 1月から焼津市内で始まった実証実験で使うビジネスマッチングのアプリを開発した。実証実験ではモビリティサービスと組み合わせ、人材交流促進を図る。2021年、大学在学中にソフトウエア開発会社「LANDMARK(ランドマーク)」を創業。さいたま市出身。三島市在住。26歳。

讃井寛海さん
讃井寛海さん

 ―アプリ開発の動機は。
 「大学在学中に米国シリコンバレーでコワーキングスペースを拠点にビジネスを含めてさまざまな出会いが繰り広げられている光景を見て、対面でやりとりすることの重要性を感じた。日本に帰って、こうした光景を都会ではない都市の中心部で実現したいと思ったことがきっかけ」
 ―立ち上げた会社の目指すところは。
 「米国での経験を経て、自分でビジネスを始めたいという思いが強くなり、在学中に米国で知り合った仲間と一緒に創設した。人が集まり、新しい出会いを生み、新たなビジネスを生んでいく。そんな会社を目指していきたい」
 ―米国で見た光景を日本で実現できるか。
 「日本ではビジネスをやりたいと思っても、仲間を見つけることが難しい。出会えたとしても、やりたいことがうまく伝えられないといった事例を聞く。製作したアプリはこうしたもどかしさを解消するようにと考えた」
 ―焼津の現状を見てどう感じるか。
 「熱意のあるキーパーソンはいる。彼らを応援したいと考えている人もいる。それが互いの発信不足のせいか、つながりきれていない気がする。もったいない。今回の実証実験が交流促進のきっかけになればと思う」

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