園児バス置き去り 対策巡り意見交換 焼津市、幼稚園長ら

 牧之原市の園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、焼津市は27日、園児の登降園で送迎バスを運行する市内幼稚園の園長らを集めた連絡会を市役所で開いた。参加者たちは園児をバスに置き去りにしないための対策について意見交換した。

送迎バスを利用している私立幼稚園の代表を集めた連絡会=焼津市役所
送迎バスを利用している私立幼稚園の代表を集めた連絡会=焼津市役所

 送迎バスを運行する市内の私立幼稚園11園の園長、理事長らが出席した。市は今月行った幼児・保育施設を対象の調査結果を公表。全11園が複数の専任運転士や添乗職員が園児の出欠席を確認している―と回答した。
 意見交換では置き去りにされた園児がバスのクラクションを鳴らして危険を知らせる行動について、「小さい子どもが一人で実行するのは難しい」という意見が相次いだ。地域の園が相互連携し、安全対策を共有する仕組みを構築すべきとする提案も出た。
 事件を受けて、職員の間では動揺が激しいと漏らす出席者もいて「思いを共有する場を設けてほしい」と市に訴えた。

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