企業と学生 双方向交流 24年卒業生対象 オンライン活用 志太3市 合同ガイダンス

 焼津、藤枝、島田の3市と各地域の商工会議所と商工会は18日、2024年3月卒業予定の学生らに地元企業の魅力を紹介する合同企業ガイダンスをオンラインで行った。26日にも実施する。今回から、オンラインの特性をフルに生かし、企業と学生が双方向で交流する方式に変更。企業紹介の動画は事前視聴を促す形にして、両者の顔の見える関係構築に重点を置いた。

オンライン形式でのガイダンスの様子を見る関係者=焼津市柳新屋のサンロフト
オンライン形式でのガイダンスの様子を見る関係者=焼津市柳新屋のサンロフト


 2日間で地元の製造業や福祉、小売など23事業所と学生30人が参加する。事業所は5~6社ほどのグループに分類。学生は参加したいグループを選択する。
 会合はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って、事業所の採用担当者と学生が、「2050年に日本は持続可能な社会であるか」をテーマにした動画を視聴した上で、事業所の取り組みや求めている人材像について意見交換する。
 18日午前の会には採用担当者と学生の約10人が参加した。学生からは「コミュニケーション能力の必要性が理解できた」「企業が求める人材像がよく分かった」などの感想が出た。「コミュニケーション能力を高めるには」とのテーマでは、採用担当者は「場数をこなす」「事前のシミュレーションが必須」「知識をストックしておくこと」などと自らの対処法を披露し、学生にアドバイスした。
 企画に携わった焼津市のIT企業サンロフトの担当者は「互いの本音が理解し合え、今後の就職活動のヒントになるだろう」と趣旨を話す。
 (焼津支局・福田雄一)

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