生け花通じ国際交流 海外出身者を優しくサポート 焼津で「春」テーマに体験

 焼津市国際友好協会と市日中友好協会は19日、外国にルーツを持つ市民と日本人が交流する国際理解講座を市役所で開いた。中国やフィリピン、ブラジル出身者たちと日本人が生け花体験を通じて、コミュニケーションを深めた。

飯塚さん(前列中央)が実践する生け花を見守る参加者=焼津市役所
飯塚さん(前列中央)が実践する生け花を見守る参加者=焼津市役所

 3年ぶりの開催となった今回の講座は焼津おとな倶楽部市民講師飯塚登美恵さんを講師に招き、「春が来た」をテーマに、サクラやチューリップ、スイートピーといった花を使った生け花を体験した。
 最初に飯塚さんが花の木の切り方や見せ方、挿し方を実践して説明。参加者はグループに分かれて、剪定(せんてい)ばさみを使って一つの作品を作り上げた。やり方に戸惑っている海外出身者に、日本人参加者が優しくサポートするなど、日本文化体験を通じての交流が生まれた。
 講座の冒頭、参加者が日本語で自己紹介するコーナーも設けられた。覚えたての言葉を駆使して、名前や自らの趣味、好きなことを伝えると、一斉に拍手が送られた。

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