焼津の食「漁師との信頼重要」 料理人ら語る 水産高生と座談会も

 焼津市城之腰のゲストハウス「庭の宿『帆や』」で28日、焼津の食をテーマにしたトークイベント(静岡新食文化共創機構主催)が開かれた。市内で活躍する3人の料理人や職人が、愛知県や山梨県、大阪府などからの観光客に食文化の魅力について語った。

焼津の食について語る前田さん(中央奥)、西さん(右奥)、杉山さん(左奥)=焼津市城之腰のゲストハウス「庭の宿『帆や』」
焼津の食について語る前田さん(中央奥)、西さん(右奥)、杉山さん(左奥)=焼津市城之腰のゲストハウス「庭の宿『帆や』」


 パネリストは、サスエ前田魚店(同市西小川)の5代目前田尚毅さん、フレンチレストラン「馳走 西健一」(同市西小川)のシェフ西健一さん、「茶懐石 温石」(同市本町)の店主杉山乃互さん。
 前田さんは良い食材を確保するために漁師との信頼関係の重要性を強調した。コロナ禍でレストランといった買い手が減っていく中、「魚を買いたたかないようにした」ことが関係構築の分岐点になったと明かした。西さん、杉山さんを「焼津の食を引っ張っている」と評した上で、静岡に全国で勝負できる料理店を増やして、観光振興につなげたい考えを披露した。
 このほか、焼津水産高の生徒との座談会も行われた。同高卒業生の前田さんが自らの学生生活を振り返りながら「好きなことを貫いてほしい」と後輩たちにアドバイスした。
 しずおか焼津信用金庫と甲府、山梨、諏訪各信金が結んだ「しんきん中部横断道コネクト」の連携企画として実施した。

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