焼津市、0~2歳第2子保育無料化 年収条件なし 24年度から

 焼津市は2024年度から、0~2歳の第2子以降の保育料について、世帯収入や第1子の年齢にかかわらず無料化する。多子世帯や第2子を産みたいと考える世帯の経済的負担を軽減することで、安心して子育てできる環境を整備する狙い。7日までに関係者への取材で分かった。

焼津市の保育料(世帯年収制限なし)
焼津市の保育料(世帯年収制限なし)

 市の保育料は現在、国の制度より手厚く、第1子の年齢や世帯年収の制限を設けず、第2子を半額、第3子以降を無料としている。24年度からは無料の対象に第2子も加える。
 市では無料化の範囲を拡大することで、子育て世帯が抱く経済的な懸念を取り除き、第2子以降を産み育てようという機運の向上を図る。保育料は市内の保育所で、7千円から7万2千円を要する。
 国立社会保障・人口問題研究所の調べによると、夫婦の間で子どもを2人ほど持ちたいと考えているが、経済的理由から第2子の出産をためらってしまう実態が浮き彫りになった。国の制度は小学生以上になると第1子として数えなかったり、世帯年収に条件を付けたりして制限している。

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